【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作：北部九州在住
「迎撃準備。
モードレッド、クー・フーリン。
頼む」
「よっしゃ！」
「任せな！」
という声だけ残して出撃するモードレッドとクー・フーリン。
サーヴァントにはサーヴァントだが、だからといって悪魔が通用しない訳ではない。
という訳で、追加の増援を送り出す。
「イスラフィールは上空から、大淫婦バビロンは好きに動け。
菊理姫はこの場で支援」
アマテラスおねーちゃんが呼び出した高位分霊なだけに、できる事が色々ある後方支援タイプである。
何かやらかしても負けないだろう。多分。
一方で、学園都市のバイオハザード警報の方にも警戒しなければならない。
「アンブレラとノマドの研究所で爆発と火災が発生。
実験生物が逃げ出した為に、安全な所に避難をと呼びかけています」
「場所は？」
「ノマドが第10学区。
アンブレラが第19学区です」
第10学区はスキルアウトの根城であり、スラムみたいな所がある治安の悪い場所だ。
第19学区も再開発に失敗してさびれた場所である。
そこの研究所のバイオハザードという事は、学生の避難はまじめに行われない可能性が高い。
「アンブレラのウィルスは下手すれば広がるな。これは。
ダヴィンチちゃん。
前のタンカージャックのデータを元にワクチンは作れるかい？」
ワクチン開発 100で完璧 ＋30 (スキル天賦の叡智EX) ＋30 (ハンターのデータ習得)
62＋30＋30＝122
学園都市統括理事会のやる気
23
「私を誰だと思っているんだい？
もう日本政府の技術提供という形で、学園都市の医療機関にデータを送っているよ。
ただ……」
あっ……
ダヴィンチちゃんの言葉の詰まりですべてを察する。
さすが学園都市。
「向こう側の対応が思った以上に遅いんだ。
データ提供後、生産報告を出したのが第7学区の病院だけでね」
そうだと思ったよ。畜生。
さすが学園都市。
一般人に容赦がない。
「対魔忍およびオイランロイド達は館内警備。
常に複数で動け。
オイランロイドは外に出して警戒させろ。
ウイルスチェックは常時行い、怪我をしたらすぐにダヴィンチちゃんの所に行くこと。
ウイルスは、敵の体液を摂取することで感染するぞ」
学区の閉鎖 23以下で成功
第10学区 43
第19学区 91
「駄目だ。
感染が止まらない。
周辺学区に広がりつつあるぞ」
ダヴィンチちゃんがモニターを見ながら叫ぶ。
俺たちがいるのは第３学区。
アンブレラの研究所があった第19学区とは一つ学区を挟むのみだから、初期の封じ込めに失敗した以上、こっちにやってくる可能性は高い。
「うちのターミナル研究をしていたのは、どこの学区だった？」
「第22学区だね。
セキュリティーは最高レベルだから、そっちは大丈夫だと思いたいね」
（マスター！
キャスター・リンボを見つけた！
今からぶっ潰す！)
（待て！
マスター！
あいつ一人じゃない！！
サーヴァントを連れてやがる！！)
１ セイバー
２ アーチャー
３ ランサー
４ キャスター
５ アサシン
６ ライダー
７ バーサーカー
８ エクストラ
３ ランサー
星1 該当なしなので、召喚事故発生。
（違う！
あれはサーヴァントではない！！）
念話に強引に割り込む大淫婦バビロン。
その声が真面目なのがまた緊迫感を強める。
カメラに映るは鎌を持った骸骨騎士。
いやな名前が浮かぶが、聞きたくない名前を大淫婦バビロンから告げられる。
（あれは魔人ペイルライダー！
黙示録の四騎士が一騎よ！！)
何でそんなものが出てきた！？
というか、何でそんなものがキャスター・リンボと一緒にいる？？？
「可能性としてはバイオハザードなんだろうけど、詳しい所は分からないな」
「キャスターがサーヴァントを召喚するケースは無い訳ではない。
おまけにここは学園都市だ。
何が出てもやっぱりなと思うしかないよ」
しゃべっている俺とダヴィンチちゃんの顔から汗がたれる。
周囲の被害なんて気にしない英霊と悪魔と魔人の宴はまだ始まったばかりだった。
キャスター・リンボ 90
魔人 ペイルライダー 95
モードレッド 90
クー・フーリン 70
大天使 イスラフィール 42
魔神 大淫婦バビロン 69
90＋95＝185
90＋70＋42＋69＝271
185：271＝４：６
１ キャスター・リンボ勝利 サーヴァント・仲魔消滅（ランダム） 疫病拡大
２ キャスター・リンボ勝利 サーヴァント・仲魔消滅（ランダム）
３ キャスター・リンボ勝利 サーヴァント・仲魔撤退
４ 引き分け
５ モードレッド勝利 キャスター・リンボ撤退 ペイルライダー撤退
６ モードレッド勝利 キャスター・リンボ撤退 ペイルライダー撤退
７ モードレッド勝利 キャスター・リンボ消滅 ペイルライダー撤退
８ モードレッド勝利 キャスター・リンボ消滅 ペイルライダー消滅
９ モードレッド勝利 キャスター・リンボ消滅 ペイルライダー消滅 疫病鎮静化
10 熱烈歓迎
結果
３ キャスター・リンボ勝利 サーヴァント・仲魔撤退
統括理事長介入判定
23＋50＝73
「駄目だ。マスターくん！
周囲の被害が大きすぎる！！」
苦戦理由は学園都市という都市部戦闘そのものだった。
あまりに破壊力がありすぎる、モードレッドの宝具 『我が麗しき父への叛逆』は撃てばそのまま学園都市に被害が出る為に撃てない。
ここで学園都市相手に被害を出して外交面にダメージを与える訳にはいかなかった。
「撤退する。
令呪を……」
言いかけた時にまさかのビームが戦場で炸裂する。
カメラの先には常盤台中学の制服を着た長髪の少女が。
あれ？
レールガンにしては年代が合わない……
「こんなに騒がしいと、眠れないじゃないの。
だから、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」
あー。
お嬢様設定あったなぁ。
麦野沈利。
麦野の戦意
60
キャスター・リンボの戦意
５
やる夫の説得 60以上で成功
73
キャスター・リンボとペイルライダーはいつの間にか姿を消していた。
とりあえず、第一戦はこちらの敗北という所だろう。
負けた事よりも、アレイスター=クロウリーが見ていて状況をコントロールしているというのがわかったのは、収穫の一つにあけでいいだろう。
あ。
麦野沈利は、賄賂として用意したシャケ弁で勘弁してもらいました。
運よく大妖精と化したフェアリーが鮭を持っていたので、捌いてできたてホカホカのシャケ弁に変換できたのが大きい。
マシュがヘルズキッチンを経験してくれたのも助かって満足な味だったらしい。
「お。たしかに美味しそうだな」
「はい。
皆様の分もありますよ」
パクリ。
たしかに美味……冴えた頭がこんな質問をこぼした。
「なぁ。マシュ。
なんで大妖精はこの鮭を持っていたんだ？」
「はい。
ダヌ様からもらったそうですよ。
チルノちゃんにあげるはずだったけど、合体でいらなくなったとか」
「……」
「……」
ただ黙って黙々と美味な焼き鮭をいただく俺とダヴィンチちゃん。
いろいろと冴えわたった頭は、沈黙を最適解とした。
バイオハザード
『バイオ2re』と映画で感染が微妙に違うが、今回は2reの方で。
つまり、ねずみとかがシャレにならなくなる。
召喚事故
星1ランサーなかったんだよなぁ。
という訳で、事故ってとんでもないものが。
なお、『Fate/strange Fake』のライダー役である。
麦野沈利
とあるが出たのが2004年。
麦野の年齢が20台前半で24設定にする。
現在1994年1月なので……JC麦野爆誕。
という訳で、常盤台中学の制服を着てもらった。
シャケ弁
元はチルノの⑨を治そうと大ちゃんがダヌ様に相談した事が始まりなのだが、チルノ補正チルノに成ったからそのままお蔵入りされたものである。
ケルト神話における鮭である。
効果についてはあとでサイコロで決めるが、やる夫たちはすでに神様の加護持ちなのでたいした効果はない。
問題は、科学側でレベル５の麦野にどんな効果が出るかだが……血が出て死ぬことはない。
シャケは魔法ではない。神の恩寵なのだから。
更に厄くなったなんて言ってはいけない。