【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

169 / 226
サイコロの女神さまが……女神様が……(虚ろ目)
カエサル劇場はっじまーるよー


学園都市聖杯戦争 その3

 サーヴァントが大体出そろった今回の聖杯戦争だが、そろそろ本格的な介入を考える。

 サーヴァントが出そろわないと動けなかったので、やっと本格的に動けるようになったという訳だ。

 まずは、同盟国であり派手に介入している米国の意図から探る。

 

 

さすデグチェック 100でさすデグ

 100 クリティカル

 

 

「決まっているだろう?

 米国の本来のドクトリンは敵を解析し、大量の物量で押し込む事だ。

 じゃあ、聖杯戦争という戦争において、そのドクトリンをどういう風に用いるべきか?」

 

 モニター向こうのデグさまは楽しそうに笑う。

 米国の秘密通信回線だから、メアリー・スー側に丸見えなのだが、それを踏まえてもデクさまに話をしておく必要があった。

 つまり、俺の立ち位置の表明というやつだ。

 

「マスター間の同盟でタコ殴り?」

 

「30点。

 もちろん100点満点でだぞ。

 それだと最終局面で対決待ったなしだろうが。

 聖杯戦争というシステムが勝者を一人と一騎と規定するならば、同盟なんて愚の骨頂だ。

 正解は『盤外から圧倒的戦力をもって殴る』だ」

 

「待ってくれ。

 奴ら、少なくともオーランド・リーヴと衛宮切嗣、それに俺を加えようとしていたぞ?」

 

 俺の質問にデグさまは実に意地悪そうに嗤う。

 今日も顔芸が実によい感じだ。言うつもりはないが。

 

「だから、その三者とも必要ならば全部切り捨てられるだろうが?

 もちろん、聖杯戦争という戦術面でも手はぬかんよ。

 それを行えるだけの国力を我が国は持っているからな。

 だが、考えてもみろ。

 マスターになるという事は、英霊召喚というガチャを行わねばならない。

 ここでの引きで勝敗が左右されるなんてばかばかしいだろう?」

 

 もちろん、最終局面での聖杯強奪なんて普通の聖杯戦争ならば発生しにくい。

 サーヴァントの力がそれを抑え込めるからだ。

 だが、ここは闇鍋世界。

 サーヴァント以上の力を持つ色々な存在が普通に跋扈していた。

 

「少し意地悪な見方をするとだ、奴ら、怖くなったのさ」

 

 デグさまが楽しそうで何よりです。

 そんな事を思いつつ彼女のお言葉を拝聴する。

 

「多分、実験として最初に呼んだのが、オーランド・リーヴのアキレウスだったのだろう。

 ここで、本命であるメアリー・スーがそれ以下の格の英霊を呼びだしてみろ。

 計画が完全に崩壊しかねん。

 だから、盤外からぶん殴る方向に切り替えた」

 

 たしかにアキレウスは最高級の当たり鯖である。

 それを切り捨て要員が持ってしまった故に、今回の喜劇に近い状況が発生していた。

 

「何でここで衛宮切嗣を脱落させたと思いますか?」

 

「あれは君の推測通りの捨て駒だ。

 その捨て駒を序盤に捨てさせた意味を考えるべきだろうな」

 

「米軍ですか?」

 

 デグさまは本当に楽しそうだ。

 お気楽なと思いたいが、彼女は彼女で対アンブレラとミレニアムの対策に追われて俺以上の修羅場になっているのを知っている。

 それでもこうやって時間を作ってくれるあたりありがたいことこの上ない。

 

「いや。

 カエサルさ。

 気を付けたまえ。

 サーヴァントの能力に目を向けると足をすくわれるぞ。

 彼はローマでも随一の将軍であり政治家だ。

 私や君みたいに会議室の戦争で輝ける逸材だぞ。

 その彼が、真っ先に捨て駒を叩いた意味を考えたまえ」

 

「……そのカエサルのマスターを知っているのですね?」

 

1 科学サイド

2 同上

3 魔術サイド

4 同上

5 介入勢力

6 どないしよ?

 

1 科学サイド

 

 

 そのまま、モニターに一人のデータが送られてきた。

 科学サイドである木原一族の魔術師木原加群。

 またの名を魔術結社『グレムリン』の正規メンバーの一人ベルシ。

 

「こんな楽しいお祭りを他の勢力が手をこまねいて見て居る訳ないだろうが。

 ランサーの方も判明したから教えておこう」

 

1 ボー・ブランジェ

2 同上

3 染井芳乃

4 同上

5 ラオモト=カン

6 どないしよ?

 

6 どないしよ?

 

1 ファンブル

2 クリティカル

 

1 ファンブル

 

 

 モニターに出てきたのはホストっぽい外見だがデータには公務員と書かれている。

 さすが聖杯戦争。

 こういう時によそ者が遠慮なく入ってくるのがたまらない。

 

「麒飼遊人。

 区役所の職員らしいな。

 見たところ、怪しいそぶりはなさそうだが……?」

 

「そいつ、冬木で大暴れした桜塚星史郎のお仲間の一人ですが、まだ話が通じますね。

 こういうデータが出たという事は……」

 

「ああ。

 エージェントが接触する前に、たまっていた有給休暇を申請して雲隠れ中だ」

 

 そして、米国の諜報力をもってしても、まだキャスターリンボのマスターが誰かわかっていない。

 ある程度全体像が見えたからこそ、このゲームの構図が浮かび上がってくる。

 

「聖杯戦争とその聖杯を聖杯戦争終了後にかすめ取ろうと考えているやからも居るから、聖杯戦争とその介入勢力の殴り合いが待っている訳だ。

 あの都市の主であるアレイスター=クロウリーも君やメアリー・スーと同じ介入側だろうな」

 

 通信を切った後、疑念が頭をよぎる。

 ここまで、好き勝手している状況で、学園都市の主であるアレイスター=クロウリーの手が見えないことに。

 奴は、何を考えている?

 その問いに対する答えは、出ることはなかった。

 

 

 

桃条千影からの聖杯戦争報告

 

 

 

1 交戦後双方消耗

2 同上

3 交戦後片方脱落

4 同上

5 背後勢力交戦 消耗

6 同上

7 大規模交戦周囲消耗

8 大規模交戦被害者多数

9 聖杯災害発生

10 熱烈歓迎

 

2 交戦後双方消耗

 

1 セイバー

2 アーチャー

3 ランサー

4 ライダー

5 アサシン

6 バーサーカー

7 エクストラ

 

5 アサシン

1 セイバー

 

 カエサルのスキルによるイベント発生

 カエサルの『軍略B』『カリスマC』『扇動EX』発動。

 交戦意思 100でバリバリ

 1 クリティカル扱い

 

「桃条千影から緊急報告です。

 アサシンのアジトにセイバーが急襲。

 ……降伏を申し込んできたそうです」

 

 何が起こった!?




証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1231505710178942976?s=20



聖杯戦争関係者

???
 アルターエゴ キャスター・リンボ

オーランド・リーヴ
 ライダー アキレウス

黒妻綿流 (女)
 アーチャー アルジュナ

ジェノサイド
 バーサーカー フランケンシュタイン

衛宮切嗣
 アマデウス 脱落

木原加群
 カエサル

麒飼遊人
 ディルムッド

矢本古希
 アサシンパライソ



メアリー・スー
 ???

グルマンキン・フォン・シュティーベル
 ???



聖杯戦争介入者
 アレイスター=クロウリー
 トールマン大使
 ランディル・シア・エムネス枢機卿 (お・り・が・み)
 ハンザ・セルバンテス (Fate/strange Fake)
 エンリコ・マクスウェル (ヘルシング)
 後方のアックア ローマ正教
 オリアナ=トムソン イギリス清教
 スクーグズヌフラ ロシア成教

 ボー・ブランジェ
 染井吉野

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。