【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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ああ。これがサイコロだったな……(真っ白になりながら)



学園都市聖杯戦争 その6

 この聖杯戦争の決戦にちかいカエサル主従の脱出。

 それは二正面作戦になる。

 まずは学園都市に居るカエサル・木原加群と矢本古希とアサシン・パライソとジェノサイドとフランケンシュタインの三騎を学園都市入り口に向ける。

 そして学園都市を出ると俺たちが出迎えて麻帆良学園都市に逃げ込むという形だ。

 つまり、学園都市ゲート前までで学園都市内部勢力が動くし、俺たちが学園都市に行く前に外部勢力が襲ってくるという事だ。

 

「もう一つあるわね。

 この瞬間、学園都市内部で決着をつけて動くという事よ」

 

 実質的な決戦であるために夜通し準備が進められ、司令部を麻帆良学園都市に俺の隣で叢雲が懸念を表明する。

 その言葉にマシュが口に手を当てて可能性を考えてゆく。

 

「その可能性は高いと私も思っています。

 今、私たちは三騎のサーヴァントを支配下に置いているようなものです。

 まだ、聖杯戦争において勝利をあきらめないのならば、この三騎の同盟が機能する前に各個撃破を狙える今日が多分最後のチャンスです」

 

 大戦力を展開できるが、裏返せば守る場所が多いことを意味している。

 麻帆良学園都市に司令部を置いたのは、麻帆良学園の戦力を当てにしていると同時に、クロエや朔月美遊を守る為でもある。

 同時に、大戦力を麻帆良学園側に見せつける砲艦外交も視野に入れていたり。

 

「しかし、持ってきましたねぇ」

 

 俺の所にやってきた入江省三麻帆良学園監察官が集まった戦力を見てぼやく。

 学園都市製トラックとNBC偵察車を司令部にして麻帆良学園都市郊外の森に司令部を置いた俺たちの戦力は以下の通り。

 

入即出やる夫

 叢雲

 ステンノ

 マシュ

 

 甲賀朧

 天ヶ崎千草

 ダヴィンチちゃん

 モードレッド

 クー・フーリン

 

 対魔忍

  375人 

 マシュ・茶々丸

  26体

 

 

悪魔

 妖精  ハイピクシー lv10

 妖精  ジャックフロスト lv15

 妖精  チルノ lv32

 神獣  ゲンブ lv43

 大天使 イスラフィール lv42

 女神 スカアハ lv36

 天津神 菊理姫 lv85 

 

COMP外悪魔

 鬼女  文車妖妃 lv12

 魔神  大淫婦バビロン lv69

 

 

 天津神 アマテラス

 

  

 

 万一を考えて、ジャンヌ・ダルクとドレイク船長は横須賀でお留守番。

 回復が遅れていた対魔忍を受け取るのも今回の目的の一つである。

 月産82体のマシュ・茶々丸シリーズもこの事態に完成していた26体を受け取って、司令部要員として指揮通信を任せている。

 対魔忍は中隊編成で武装させて甲賀朧に一任させている。

 これとは別に麻帆良学園都市が誇る警備陣が敵を迎え撃つ予定である。

 

「で、何でこんな夜中に居るんだ?ちびっこ?」

「こののーさつボディをみてそれを言うの!?」

 

 アチャ娘バディで悩殺ポーズを取るメスガキ……じゃなかったクロエ・フォン・アインツベルン。

 似たような格好でポーズをとる魔人ヴィゼータと共にエロイというより腹が立つ感じが実にメスガキっぽい。

 

「こんな面白そうなイベントに呼ばれないなんてひどいから参加しに来ました!」

「帰れ」

「えー!?」

 

 ほとんどお祭りに行きたい子供なのだが、ヴィゼータと仲良くなってというか精神年齢が同じ……

 

「何考えているの?」

「何も。

 遊ぶなとは言わんが危なくなったら逃げるか応援を呼べよ」

「「はーい♥」」

 

 そんなやりとりをする二人をげんこつで小突いて雪姫姿のエヴァがたしなめる。

 彼女が学園結界に呪いがリンクされたのを利用した学園監視網はいまだ生きていた。

 

「じゃれ合っているのは、そこまでにしておけ。

 来たぞ」

 

 

敵戦力の規模 100で大規模

 59

 

1 COSMOS

2 同上

3 同上

4 1+ハンターα

5 同上

6 同上

7 テンプルナイト

8 同上

9 7+メアリー・スー

10 熱烈歓迎

 

結果 4

 COSMOS+ハンターα

 

 

「麻帆良学園都市コンピューターネットワークに障害発生。

 何者かが攻撃を加えてきています」

「麻帆良学園都市送電線網に障害発生。

 都市内部の発電に切り替えます」

「周辺部のカメラが次々に潰されています。

 カメラに映った最後の画像がこれです」

 

 カメラに映った巨大な両生類の姿は見覚えがあった。

 タンカーで戦っているのだから間違いがない。

 

「これ、ハンターを操っている人間がいるな?」

「電気、コンピューター、監視カメラの潰し方。

 明らかにプロの人間ですね。これ」

「私たちを潰すというより、足止めが狙いかもしれません。

 麻帆良学園都市の都市機能が落ちたら、我々は支援せざるをえませんからな」

 

 俺の呟きに甲賀朧が応じ、入江省三が補足する。

 我々を潰さなくても、足止めして学園都市側で状況を動かしてしまえという事なのだろう。

 

「モーさんとクーフーリン。出撃。

 ハンターを蹴散らしてきてくれ。

 神獣ゲンブは一緒についていってフォローする事。

 大天使イスラフィールは上空から偵察。

 対魔忍は麻帆良の警備員と協力して、都市要所の警備」

 

「市内に凶悪犯が逃げ込んだことにして、警察から外出禁止の要請を出します。

 大宮の自衛隊は使いますか?」

 

 入江省三の言葉に、俺は少し躊躇う。

 自衛隊の介入。省が違う現状においてそれは厄介ごとに変わるからだ。

 とはいえ、俺は決断する。

 

「お願いします。

 あと、入間からヘリを回してください」

 

 知らず知らず、俺はある副指令の言葉をぼやく。

 その作品はまだ生まれていないのだが。

 

「やはり、最後の敵は同じ人間だったな」

 

 と。

 

 

ハンターα19体排除の結果

 

1 危なげなく排除

2 同上

3 同上

4 増援出現

5 同上

6 同上

7 苦戦

8 苦戦

9 苦戦の上増援出現

10 熱烈歓迎

 

結果1

 危なげなく排除

 

(マスター。

 あの爬虫類の化け物を排除した。

 操っている人間は見えないからこっちは完全に囮みたいだ)

 

 

COSMOSの侵入率

 18%

 

交戦時の損害 損害5人

 

COSMOSの狙い

 

1 司令部

2 同上

3 同上

4 都市インフラ

5 同上

6 同上

7 世界樹

8 同上

9 同上

10 熱烈歓迎

 

結果 7

 

「こちら麻帆良大橋。

 正体不明の兵士と交戦中。

 損害は5人。

 何人かが世界樹の方に向かった模様。

 そちらの排除をお願いしたい」

 

 世界樹?

 奴ら、何であんなものに?

 首をひねると、アマテラス様がぽんと手を叩く。

 

「ああ。

 あの木、メシア側にとっても邪魔でしょうから」

 

 なるほど。そういう事か。

 クロエとヴィゼータとエヴァの方を向いて俺はお願いする。

 

「聞いての通りだ。

 敵の排除をおねがいしたい」

「「まかせて♥」」

「ええい!少しは緊張せぬか!!」

 

COSMOSの工作 成功率18%

 1 クリティカル

 

 

 閃光と轟音が轟いたのは、クロエたちに迎撃を命じてから一時間も経たないあたりだった。

 その破壊力の大きさは振動と爆風で俺たちは地面に付せざるを得ない。

 

「世界樹付近で爆発が発生!」

「放射能は検知されていません!!」

「あちこちでガラスが割れて、被害者の報告が……」

「麻帆良学園都市周辺部でも大規模爆発が……」

「クロエ!ヴィゼータ!エヴァ!無事か!?」

 

 

1 三人とも無事

2 同上

3 同上

4 エヴァ負傷

5 同上

6 同上

7 4+クロエ負傷

8 同上

9 三人とも負傷

10 熱烈歓迎

 

結果8 エヴァとクロエ負傷

 

(やる夫!やる夫!!助けて!

 エヴァが私たちを庇って爆発を……)

(ええい騒ぐな!

 たかが爆発で吸血鬼は死なんと……もう吸血鬼ではなかったか。

 おかげでこのざまよ)

(私は、ギリ異界に転移して逃げたから無事だけど、このあとどうする?)

 

(とりあえず、二人をエヴァの家に運んでくれ。

 そこで治療する)

 

「……周辺自治体にも被害が出ているみたいですな。

 核並みの破壊力じゃないですか」

 

 入江省三のぼやきに思い当たる爆弾に俺は当たりをつけていた。

 あのタンカージャックで使われようとしていた秘密兵器は、自衛隊と米軍の管理下に置かれているはずである。

 管理されているならば。

 

「……テルミット・プラス」

 

 そんな呆然としている俺の前で肩こりが取れたような運動をするアマテラスおねーちゃん様。

 実にすっきりとした顔をしていらっしゃる。

 

「ええ。とてもすっきりしていますよ。

 あの爆発の後から、あの世界樹に吸われていた龍脈が私の所に届くようになっていますから!

 どんな敵もおねーちゃんに任せてください♪」

 

 つまり、世界樹への供給が止まったことを意味している訳で。

 そのうち枯れるだろう世界樹とその前で元気に体操なんかしているおねーちゃん様を見つつ、大敗北を受けいれることにした。 


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