【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
「追い詰めるわ。逃がしはしない!」
50口径76mm連装速射砲が火を噴いて、α島の工場を叩く。
この特殊空間はおよそ10キロぐらいで完結しているので、叢雲の火砲が届くのがありがたい。
その一方でγ島の攻略に着手する。
AH-16シーアパッチ5機と、SH-60Jシーホークが6機がγ島に向かう。
SH-60Jシーホーク2機とSH-60B シーホーク2機の4機制圧したβ島の維持に使っているので、LCVP上陸用舟艇2隻に乗り込む甲賀朧中佐指揮の部隊が上陸できるかが焦点となる。
目標は、γ島の造船所と捕虜収容所。
造船所占拠状況 100で完璧+『天賦の叡智EX』30
37+30=67
「こちらダヴィンチちゃん。
造船所に侵入したが、敵の激しい抵抗を受けている。
敵も無策じゃないらしい」
捕虜収容所制圧状況 100で完璧
85
解放人数
156×85%=132
「こちら甲賀二佐。
良い報告と悪い報告があります。
良い報告は、捕虜収容所を解放した事。
悪い報告は、解放した捕虜が百人を超える事です」
「よし分かった。
造船所の制圧が進んでいないが、応援に回せるか?」
「分隊を編成して、応援に回します。
捕虜の受け入れ態勢をお願いします」
喜ばしい報告だが頭を抱えざるを得ない。
百人以上の捕虜はまだ受け入れが可能ではあるが、あと一つα島の捕虜収容所が残っているからだ。
二個の工場に飛行場、さらに港湾まであるα島の捕虜収容所は、もちろん最大規模である事が想定されていた。
受け入れきれるのか?
勝負はその一点にかかろうとしていた。
「ジミー・ハーディー中将へ。
こちらは入即出やる夫海将補相当官だ。
γ島の捕虜収容所を解放したが、捕虜の数が百人を超えるらしい。
先の捕虜と合わせて受け入れ態勢はありますか?」
「大丈夫だ。
格納庫はシーアパッチの5機を除いて空でね。
短時間ならば、格納庫で収容させるさ」
「わかりました。
解放した捕虜の受け渡しをα島攻略前に行いますので、受け入れ準備をお願いします」
俺たちと空母『ロナルド・レーガン』は時代が違う。
そのため、解放した捕虜を俺たちの世界に連れてゆく事は後々厄介なトラブルになるのが目に見えていた。
そのためにも、解放した捕虜は今は『ジャンヌ・ダルク』で受け入れているが、空母『ロナルド・レーガン』に移さないといけなかった。
それには酷使し続けているヘリを使わざるを得ないので、さらに作戦が遅れることを意味する。
つまり、バンゲリング帝国が何かする隙を作ってしまう事を意味する。
マイクを戻して汗を拭うとステンノがタオルを差し出す。
「あら、いい顔ね。
私、そういう顔も大好きよ。
悩んでいる顔、苦しんでいる顔、決断する顔。
男の顔には人生が表れるの」
「そりゃどうも」
軽口を叩くが、口に出すと少し気分が楽になる。
状況はまだ我々の有利ではあるが、その優位が綱渡りである事を俺は理解した上で、その優位を手放さないように更に命令を出す。
「仲魔を増援に出す。
造船所はなんとしても無傷で入手しろ」
いつもならば、大淫婦バビロンを出すところだが、彼女は今やTSFカエサルとして俺の手を離れた。
という訳で、ハイピクシーこと大妖精とチルノと大天使イスラフィールという羽つき飛行可能悪魔を増援に出す。
大天使イスラフィールは前に出せるし、チルノと大妖精は組ませれば支援から近接攻撃までできる便利屋である。
ダヴィンチちゃんならば使いこなせるだろう。
「ターニャ・デグレチャフ大佐。
こちらは入即出やる夫海将補相当官だ。
γ島の攻略が遅れている上に、捕虜が百人以上見つかった」
向こうの無線で舌打ちしようとして我慢したのが分る。
この場合の捕虜はバンゲリング帝国にとらえられていた米軍兵士なのだから。
とはいえ、彼らの搬送に時間がかかるのも察したのだろう。
「β島の撤収についてはどうなっています?」
「当初の計画では、F-14をあと6機製造して工場を爆破、ヘリで撤収する予定だった。
計画がずれることは想定してパイロットは持ってきている。
更に+4機は作れると思ってくれ」
「こちら『ロシナンテ』。
話は聞かせてもらっている。
β島からの撤収についてはこちらで支援を行いたいがいかがか?」
「助かる。
そちらはγ島の攻略に全力を注いでくれ」
「了解」
染井芳乃チェック 100で黄金発見の代わりに撤収作業が遅延
50
敵哨戒艇の数
3
浜風の排除数
6 オーバーキル
バンゲリング帝国工場の反応
工場復旧 自動選択で兵器生産などはなし
「こちら御神苗優。
β島工場や捕虜収容所からバンゲリング帝国の技術等を解析している。
データをそっちに送り次第、『ロシナンテ』に撤収しターニャ・デグレチャフ大佐の支援に回る」
「こちら『浜風』。
艦隊に接近しようとした哨戒艇を排除しました」
それと共に轟音が轟く。
相変わらず哨戒艇は自爆特攻仕様らしい。
砲撃を終えた叢雲が俺の方を向く。
「司令官。
α島の工場の一つを完全に破壊したわ。
もう一つも機能を停止させている」
「よくやった。
とりあえずはγ島の攻略がこの先を分けるな」
「何か気になる事があるの?」
「まぁな」
そこで俺は一度言葉を区切る。
『チョップリフター』も入っているなら存在が確認されているし、米海軍の任務部隊を接収したのならば、あの船が居ない方がおかしいのだ。
「対潜哨戒を厳にするよう通達してくれ」
攻撃型潜水艦。
この時期ならば、ロサンゼルス級潜水艦がこの海のどこかに潜んでいる。
そう考えて俺は対潜強化された叢雲の肩を叩いて彼女に任せたのだった。
チョップリフターの二面が海上面なのだが、そこに潜水艦が居て破壊すると捕虜が海上に投げ出される。
なお、どーみても瑞雲大好きな航空戦艦にしか見えない船が出ていたり。