【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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入即出やる夫のバカンス その9

制圧ボーナス

 

1 金塊

2 同上

3 同上

4 戦車

5 同上

6 同上

7 高速艇

8 同上

9 同上

10 熱烈歓迎

 

1 金塊

 

 

「モードレッドだ。

 倉庫の中に見たこともない量の金塊が積まれてやがる。

 持って帰れたら一財産だな」

 

「なんですって!?金塊!!」

 

 あ。

 染井芳乃が食いついた。

 現状ではだからどうしたという物なんだが。

 

「とりあえずハイデッカーで陸戦隊を編成する。

 敵戦力をこっちにひきつけながら、本隊の収容所攻撃を待つか」

 

「で、金塊はどうするの?」

 

 叢雲の意地悪そうな質問に、俺はさも当然という風に答えた。

 

「現代兵器を動かすには金が必要でね。

 遠慮なくもらってゆくさ」

 

 

バンゲリング帝国陸軍

 

1 小隊規模

2 小隊規模

3 中隊規模

4 中隊規模

5 大隊規模

6 大体規模+戦車

 

1 小隊規模

 

判定なしで勝利

 

金塊回収率

 81%

 

 延期していた収容所解放作戦の開始時、敵は小隊規模の戦力しか投入せず、編成した陸戦隊の主な仕事は金塊の回収となった。

 おかげで、八割近い金塊を叢雲の艦内に積み込むことができた訳で。

 作戦開始時刻になった事で、島に接近するヘリとLCVP上陸用舟艇がα島に近づく。

 

「こちら、ターニャ・デグレチャフ大佐。

 現在β島は放棄し人員は『ロシナンテ』号にて、空母『ロナルド・レーガン』に向かっている。

 また、製造したF-14の整備は以後空母『ロナルド・レーガン』で行い、4機のF-14は空母に着艦させている。以上だ」

 

 ここに至ってほぼ勝利は間違いない訳で、あとは安全にそれぞれが元の世界に帰れるかというのが問題となる。

 つまり、捕虜収容所にどれだけ捕虜が居るかという事だ。

 当然のようにモードレッド・クーフーリン・キャストリアをこちらも投入する。

 

 

捕虜収容所制圧状況 100で完璧

 38+希望のカリスマ20%=45

 解放捕虜668×45%=300

 

 損害 20人

 死亡 13人

 

 

 現代戦において最後迄の抵抗というのは微弱である。

 基本それまでで戦力を出し切る訳で、ラスボスが強力というパターンはおよそ存在しない。

 その戦力をもっと前に出せよという事だ。

 それは、この戦場でもそうだったらしく、20人の死傷者を出しながら終結し、300人もの捕虜の解放につながった。

 既にα島の2つの工場は叢雲と浜風の砲撃で破壊済であり、あとは占領下のβ島の工場をミサイルで破壊したら終了するだろう。

 かくして、その終了に向けて最後の準備が占領下のα島の港において行われる。

 この戦いで出た戦死者の回収と葬儀、さらに臨時で指揮下に組み込んだ俺たちへの感謝とつじつま合わせである。

 これまで無線でしか声を聞いていないジミー・ハーディ中将に誘われて、俺と叢雲とステンノとマシュは空母『ロナルド・レーガン』に足を運ぶ。

 また、ラリー・マーカスン大佐、ノーマン・ライマン大佐、スティーブ・H・フォスター船長も招かれていた。

 出迎えた米軍将兵が一斉に敬礼する。

 それに俺たちも敬礼で返した。

 

 

ジミー・ハーディー中将の印象 100で好印象+救出捕虜の1/10

 

57+44=101 クリティカル

 

 

「入即出やる夫海将補相当官、ラリー・マーカスン大佐、ノーマン・ライマン大佐。

 スティーブ・H・フォスター船長。

 諸君らの協力と貢献に感謝する。

 この事を米国は決して忘れない」

 

 捕虜を空母『ロナルド・レーガン』に移し、使用していたヘリをそれぞれの船に戻し、金塊に目がくらんだ染井芳乃を御神苗優が引っ張ったりしているが、おおむね撤収作業は順調に進んでいる。

 また、ダヴィンチちゃんと超鈴音が使えそうなものがないか漁っていたり。

 

バンゲリング帝国の技術 100でばっちり+『天賦の叡智EX』30

 31+30=61

 

「いくつかの技術については解析が終了しています。

 そのデータは同盟国として提供いたしましょう」

 

「感謝する」

 

 ステンノが俺に手渡したファイルをそのままジミー・ハーディ中将に渡す。

 こちらの共闘の経緯だったり、技術内容はこの異界についての調査レポートだったり、工場の自動化とかのレポートなので、米国の未来も少し良い方向に行くのではと思ったり。

 こうして、時間軸の違う日米共闘は終了する。

 

「邪魔よっ!」

「相手にとって、不足なしです!」

 

 それぞれ別れた後、叢雲と浜風の主砲がβ島の工場を破壊する。

 その破壊が確認できたと同時に、霧が俺たちの周囲を包み込む。

 その晴れるまでに半日ほどかかった。

 

「これは……凄いな……」

 

 どうやらちゃんと1994年に戻ってきたらしい。

 場所も、目的地手前の海域あたりで、衛星からのネットワークもリンクしていた。

 ただ、目の前には米海軍の大艦隊が広がっていた。

 

「あーあー。聞こえるかね?

 入即出少将。

 こちらは、第50任務部隊ターニャ・デグレチャフ『中将』だ。

 

 わ た し に ま っ た く お ぼ え が な い の だ が

 

 1984年のお礼がしたくてこうして待っていたという訳だ。

 ジミー・ハーディ『大将』も会いたがっていたが、太平洋艦隊司令官の椅子から離れる事ができなくてな。

 後でヘリを迎えに寄こすから、色々と説明をしてくれると嬉しい」

 

 見ると、デグ様が乗っているのだろう艦娘空母イントレピットに、さっきまで共闘していた空母『ロナルド・レーガン』の姿も見える。

 ヘリしか甲板になかった空母『ロナルド・レーガン』の甲板には、大量のF-14とF/A18が並んでいる。

 その空母を取り囲むように20隻以上の護衛艦が輪形陣を組んでおり、叢雲が海面を指さして手でVサインを見せる。

 潜水艦も2隻と。

 

「良い事なんだろうなぁ……」

 

 戦力が増えるし、トライデントも無茶ができなくなる。

 だが、加速度的に増えた政治的説明責任に俺はただ苦笑する事でこの場をごまかすことにしたのである。

 

 




リザルト
 デグ様昇進
 デグ様の上司が有能に
 空母『ロナルド・レーガン』一隻追加


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