【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
「色々とお世話になりました」
「構わないさ。
ここで得た技術をこの国の為に使ってくれ」
時間移動が可能になった事で、流れてきた漂流者の帰還ができる事になった。
具体的に言うと、『ジパング』の草加少佐、『戦国自衛隊』の演習参加部隊、そして『ジパング』繋がりで来た海上護衛艦『みらい』の乗員一同である。
で、草加少佐は艦娘叢雲を入手しており、『みらい』の連中は核ミサイルに対抗できるイージス艦であるから帰す訳にもいかず、立場が浮いていた彼らを帰すというある種の実験を行うことになったのである。
「実験?」
今回の計画にがっつりかかわっているのが、木林である。
彼らの帰還実験に対して、タイムパラドックスからの危険性に真っ先に気づいたのが彼だったりする。
横須賀港では、その実験に向けて色々準備が行われていた。
「あまり感心はできませんな。
時間というのは元々繊細なものだ。
ましてや、この世界はシュレティンガーの猫の遊び場みたいになっているじゃないですか。
現状のおおむねうまくいっている世界線を変更させてまで、これを行うには少しリスクが高いと思いますが?」
「まぁな。
とはいえ、家族や思い人と離れてある種の異世界で暮らせと言われても『はいそうですか』とならんだろう?」
木林には言えないが、この世界線このままだと大洪水が発生するのだ。
そして、その発生の元凶であるメシア勢力が現政権にかなり食い込んでいて排除するのが難しいというのが裏事情としてある。
若干、俺たちの立場を下げてでも、メシアを牽制する必要があった。
「で、具体的には何をどうするので?」
「伊庭義明三尉に色々肩入れするのさ。
具体的にはこれ」
という訳で、バンゲリング帝国から頂いてきた黄金を見せる。
金と時代の方向性を間違えなければ成功する可能性は高いだろう。
そして、成功者となった伊庭三尉を使って、色々な諸問題を解決できればなぁという訳だ。
木林が不思議そうに首を捻った。
「だったら、大戦中の草加少佐を戻した方が良かったのでは?」
「あそこまで戻すと、こっちの把握すらできなくなるからな。
戦争が終わって、一定の方向性が見えているからこその実験だよ。
ここならば、立場が悪くなってもどうとでも直せるからな」
もう一つからくりがあって、この帰還実験は俺たちが送る事で観測者になる。
つまり、レイシフトを行うマシュ風に乗るジャンヌダルクと叢雲に色々詰め込んでという事が可能なのだ。
状況変化の大体の対処についてはこれで可能なのは内緒だ。
それと、プリズマ・コーズは時間から切り離された特異点なのは確認できているので、あそこの連中とは繋がれるというのも強みである。
という訳で、連れてゆく人材は以下のとおりである。
叢雲・ステンノ・マシュ風・ジャンヌダルク
鯖
モードレッド・ドレイク・ダヴィンチちゃん・クー・フーリン
仲魔
妖精 ハイピクシー lv10
妖精 ジャックフロスト lv15
妖精 チルノ lv32
神獣 ゲンブ lv43
大天使 イスラフィール lv42
女神 スカアハ lv36
天津神 菊理姫 lv85
COMP外悪魔
鬼女 文車妖妃 lv12
天津神 アマテラス lv173
戦闘妖精少女
FFR-31MR スーパーシルフ “雪風”ちゃん
FFR-41 メイヴ“雪風”ちゃん
FFR-31シルフィードちゃん
FA-1ファーンちゃん
FA-2 ファーンIIちゃん
オイランロイド
80人
クローン対魔忍
20人
ハイデッカークローン
400体
マシュ・茶々丸
100人
甲賀朧・超鈴音
雅羅派詩舞二佐
指揮下海自隊員 2000人 (女神特典)
持ってゆくものだけでも結構な数である。
海自側はシーマ二佐以下を目付としてつけるが、こっちは彼女とその指揮下が女神特典なのは知っているので連れて行く訳で。
で、ここでアマテラスおねーちゃんを置いていくと何を言われるか分からなかったので、必然的に連れてゆく事にした。
タイムパラドックスの影響
89
女神さまの頑張り
49
差分
40
1 クリティカル
2 ファンブル
1 クリティカル
何が変わった?
1 メシア勢力弱体化
2 同上
3 同上
4 同上
5 護国組織大幅強化
6 同上
7 同上
8 アマテラスおねーちゃん卑弥呼化
9 同上
10 熱烈歓迎
「さてと。
送り返して、横須賀に帰ってきた訳だが」
「あ。
今なら、弟君の言う事全部聞けるかも?」
言い返そうとした俺が固まる。
ついでに言うと、叢雲もマシュも固まる。
ステンノは微笑んでいた。さすが女神様。
「えーと。どちらさまで?」
「見て分からないの?
アマテラスだよ。ア・マ・テ・ラ・ス。
あっ!?
なんか姿変わってる!?」
アナライズしてみると、天津神アマテラスと卑弥呼の良い所とりのスーパーおねーちゃんになり果てていた。
俺たちは、見なかったことにした。
書籍化に伴って、こっちの報告をTwitterにあげにくくなっているので、どうするか迷う所。