【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
遭遇戦後の展開
1 エゥーゴ優勢 勢力拡大 連邦議会支持拡大
2 同上
3 エゥーゴ優勢 勢力拡大
4 同上
5 エゥーゴ優勢
6 ティターンズ巻き返し
7 同上
8 ティターンズ巻き返し 勢力拡大
9 ティターンズ巻き返し 勢力拡大 連邦議会支持拡大
10 熱烈歓迎
10 熱烈歓迎
1 クリティカル
2 ファンブル
2 ファンブル
『今日のトップニュースです。
連邦軍月方面艦隊を襲ったジオン残党勢力のテロについて、治安維持組織であるティターンズは声明を発表し、ジオン残党勢力を非難しました。
今回の事件は、ジオン残党勢力がグリプスにて連邦軍が開発中のMSを奪ったことから始まり、戦闘が発生。その応援に来ていた月方面艦隊のニューソクデ大将を狙ったものと推測されており、連邦議会内部ではジオン残党掃討の為にティターンズに更なる権限の付与をという声が上がりつつ……』
やられた。
見事なまでにやられた。
ティターンズがマスコミを押さえているのは分かっていたが、ここまで露骨に情報操作に来るとは思っていなかった。
「真実を公表すればいいのに?」
ニュースを見ていた叢雲がぼやくが、それをオボロ中佐がたしなめた。
彼女の顔は俺同様に険しい。
「公表すると、手打ちでおさめたエマ中尉とフランクリン・ビダン氏の事が蒸し返されます。
何はともあれ、先にガンダムを奪ったのはエゥーゴだから、非難はそっちに行くでしょう」
非合法な手段の欠点だ。
こういうマスコミを絡めた情報戦で印象が簡単にひっくり返る。
だからこそ、シャアのダカール演説--演説内容よりその演説を証明するかのようにティターンズが容赦なく戦闘を継続した事--が政治的致命傷になった訳で。
「こりゃ、テロ捜査の名目でティターンズ権限の強化が連邦議会で通るだろうな」
Zガンダムは客観的に通してみると、エゥーゴが明らかにテロリストという形にならざるを得ない。
ティターンズの方がろくでもない事をしているが法的権限を握っているのが彼らである以上、こういう形で引きずり出されると動きようがない。
「どうするの?
色々探られるとまずいでしょう?」
ステンノの楽しそうな声に俺は苦笑する。
軍閥のトップとして汚い事も色々してこの艦隊を維持しているので、叩けば埃が出る身である。
捕まって拷問の上自白・自殺という最悪までもありそうだから怖いのだ。
ティターンズの強硬派の場合は。
「根回しをしておくさ」
向こうが情報戦で揺さぶってきたのならば、こちらは政治でひっくり返す。
まぁ、それができなかったからエゥーゴはテロに走ったんだろうなと俺は心から納得したのだった。
「元気そうじゃないか」
「そちらこそお変わりなく。ゴップ議員」
画面越しに笑うゴップ提督……じゃなかった議員は相変わらずの笑顔を俺に向ける。
「ここに来て通信を繋ぐという事は、ティターンズの権限拡大の阻止かね?」
「相変わらず鋭いですな。
懐を探られるとそれ相応に痛い訳で」
「ついでに、君からの献金で私も潰せると。
ジャミトフくんにしては悪くない策だな」
互いの現状認識の後、いくつかのデータをゴップ議員に送る。
こっちの方が本題だった。
「ジオン残党が逃げ込んだ小惑星アクシズの軌道データです。
エンジンをつけてこの地球に向かっています。
順調に行けばそう遠くない未来に彼らは帰還するでしょうね」
「そうなったら、ティターンズは止められないな。
君の艦隊とジャミトフくんの艦隊、さらにワイアットくんの艦隊で彼らを叩かねばならんが、その前に同士討ちなんて目も当てられん」
俺は意図的にやりたくないプランを出してみる。
「正直、ティターンズの権限拡大はまだ妥協できます。
ぶっちゃけると、今の段階でエゥーゴを切り捨てても問題ないでしょう。
それで彼らが、アクシズ残党掃討に向かってくれるのならばですが」
今ならば勢力が拡大していないエゥーゴ切り捨て案である。
とはいえ、カミーユやクワトロ・バジーナあたりと戦う訳で、切り捨ての代償に甚大な被害がでるのは目に見えている。
「『狡兎死して走狗烹らる』。
チャイナのことわざだったかな?
エゥーゴを潰した後、間違いなく君を潰しにかかるよ」
「ですな」
二人して苦笑しつつため息をつく。
という訳で、ゴップ議員を動かしてジャミトフを掣肘するしかないのだった。
連邦議会勢力
ゴップ派 36%
ジャミトフ派 28%
「しばらくは押さえて見せよう。
だが、このままだと長くは持たないぞ」
「金はアナハイムから出させますよ。
時間稼ぎをお願いします」
ゴップ議員は懐かしそうな顔になる。
「君の時間稼ぎは本当にジオンにとって嫌だったらしいな。
私の娘がこぼしていたよ」
そういえば彼はイングリッド0を養女にしていたな。
どのあたりで迎えたのか分からないが、この世界では既に養女になっていると。
そんな事を思っていたら、ゴップ議員が冗談を言う。
「君もそれだけ女を侍らせているのだ。
子供の一人でもさっさと作りたまえ。
子育ての愚痴もこぼしたいのだよ。私は」
それが彼流のエールであるというのを俺は十二分に理解していた。
ゴップ議員に議会工作をお願いすると同時に、ティターンズに対しての妥協のサインとして、押さえていた月都市基地の一つをティターンズに差し出すことにした。
拠点を持たせる事で月方面艦隊のティターンズ派を一手に集める事と、この拠点をエゥーゴに襲わせる事で、戦闘を俺の権限が及ぶ月内部で隠蔽する事が目的である。
ティターンズが要求した都市
1 フォン・ブラウン
2 グラナダ
3 アンマン
4 アナハイム
5 エアーズ
6 どないしよ?
6 どないしよ?
「都市はいらないだと?」
ティターンズの要求は俺の妥協のサインを理解した上での容赦ないいやらしい一手だった。
オボロ中佐の声は淡々としており、それがこの一手のいやらしさを強調する。
「はい。
月方面艦隊に監察官を派遣したいとの事です。
派遣されるのは、パプテマス・シロッコ大佐。
木星船団の責任者で、最近ティターンズに入ったそうです」