【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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【短期集中リハビリネタ企画】やる夫は叢雲とステンノとマシュを連れてグリプス戦役を乗り切るようです その7

連邦議会勢力の変動

 ゴップ派 36% +20% =56%

 ジャミトフ派 28%+3 =31%

 ブレックス派 3%

 

 

 連邦議会はティターンズ対エゥーゴの内戦が発生した事で、日和見勢力であるゴップ派が過半数を取る事になった。

 それは、内戦初動においてティターンズの権限拡大が阻止された事を意味する。

 同時に、エゥーゴとカラバの反ティターンズ勢力の蠢動に合わせてジオン残党も活発化。

 地球に戦局が動く事で、連邦議会に圧力をかけようという動きが発生したのである。

 

1 カラバ攻勢 連邦議会勢力拡大 ティターンズ戦力減少

2 カラバ攻勢 連邦議会勢力拡大

3 カラバ攻勢

4 戦力拮抗

5 ティターンズ攻勢

6 ティターンズ攻勢 連邦議会勢力拡大

7 ティターンズ攻勢 連邦議会勢力拡大 カラバ攻勢 

8 ジオン残党蜂起 カラバ合流

9 ジオン残党蜂起 ティターンズ鎮圧

10 熱烈歓迎

 

9 ジオン残党蜂起 ティターンズ鎮圧

 

 

「……馬鹿どもめ」

「私にとってはありがたいのですが、これが時代を読めなかった馬鹿どもの末路ですな」

 

 俺の吐き捨てた罵倒に、監察官であるシロッコが苦笑する。

 ジオン残党の蜂起はアクシズの帰還に合わせるには早すぎ、単独で情勢を打開するには戦力が少なすぎだ。

 結果、ティターンズの政治的正当性を証明してしまう形になり、ジオン残党の名目でエゥーゴ・カラバ狩りが横行することになった。

 

「で、馬鹿に巻き込まれた連中はどうするのかな?」

 

エゥーゴ・カラバの次

1 地上制圧

2 同上

3 宇宙で戦力拡張

4 同上

5 議会工作

6 どないしよ?

 

5 議会工作

 

 

「彼らも馬鹿ではないようですな。

 議会にてティターンズの行動を訴えるそうで」

 

 議会が日和見のゴップ派が掌握したのが大きい。

 彼らを説得できれば、ティターンズの動きに制限がかかるからだ。

 同時に、俺が抑えたジャブローから地球に降下したエゥーゴパイロットが帰っているというのもあるのだろう。

 

「まぁ、地上は地上でひとまず置いておくとしてだ。

 宇宙のティターンズは結局どうなった?」

 

宇宙のティターンズ

 

1 バスク大佐失脚 シロッコ後任

2 バスク大佐失脚 オットー・ペデルセン大佐後任

3 バスク大佐失脚 ブライアン・エイノー後任

4 バスク大佐留任 アポロ作戦発動

5 アクシズ先遣隊接近

6 どないしよ?

 

5 アクシズ先遣隊接近

 

 

「地球のジオン残党に影響を受けた連中がアクシズ先遣隊を名乗って集まっていますからね。

 それをなんとかしないとバスクを失脚させるのは無理でしょうな」

 

「同時に、バスクにとっては失脚回避のラストチャンスという訳だ。

 使える手は全部使うのだろうな」

 

 

アクシズ先遣隊規模

 

チベ級 1隻

ムサイ級 17隻

 

 

「面倒だな。

 こっちで片づけるか」

 

「というと?」

 

 俺のつぶやきにシロッコが楽しそうに口をはさむ。

 なお、叢雲以下殺気バリバリなのも日常になっていたり。

 

「うちには元ジオンが多くてね」

 

 

バスク大佐の出撃

 6

マ・クベ中将の政治力

 47

 

 

「アクシズ先遣隊なる艦隊は、ジオン共和国の新規戦力として登録される事になりました」

 

「老朽艦については、武装解除して輸送船登録にでもしておけ。

 バスク大佐がそこまでする覚悟かあるかどうか見ようじゃないか」

 

 マ・クベ中将の報告に俺は補足をつける。

 ジオン共和国への監査も俺の仕事なので、移動する為の艦艇の制限は守らせつつ、パイロットや乗員については見なかったことにするという妥協点にジオン共和国は遠慮なく乗った。

 彼らとて、帰ってくるアクシズに権力を取られたくないのだ。

 一年戦争終結のグラナダ条約は、全てをジオン公国、つまりザビ家に押し付けることでジオン共和国を戦争犯罪から切り離した。

 それは、逃げたアクシズを中心としたジオン残党をティターンズが叩く正当な理由ともなっているのだが、彼らの扱いは今だジオン公国残党なのだ。

 という訳で、彼らの身分をテロリストから『ジオン共和国軍人』に経歴をロンダリングしてやる。

 もちろん、向こうもながく残党というか海賊まがいで食っていた身分で、叩けば埃が出る身。

 正規身分と法に怯えなくていいというこちら側の司法取引に、彼らはあっさりと乗った。

 

「あなたも中々お優しい」

「そうでもない。

 要するに、ルールの再確認なのだよ。これは」

 

 シロッコが少し意外そうな顔をする。

 このあたりの考えがないのが、Z以降の戦いの混迷に繋がっているのだろう。

 

「一年『戦争』は伊達じゃないのだよ。

 南極条約があり、グラナダ条約がある。

 つまり、最後に守らないといけない一線はもう引かれている訳だ」

 

 アクシズがジオン公国残党でいるのならば、連邦は南極条約の順守を宣言する訳で、つまり、ダブリンへのコロニー落としや、5thルナやアクシズ落としが非合法に変わる。

 それは、ティターンズが行っている毒ガス攻撃も叩ける訳で、力が全てだろうがその力に建前をつけねば最後力に溺れ自滅する。

 ハマーン・カーンもシャアもそれで潰れたと俺は思っている。

 

「アクシズ先遣隊の事例はアクシズにとって選択肢となるはずだ。

 アクシズがジオン共和国の中に入るのならば、グラナダ条約の範疇で処理ができる。

 ジオン残党として一年戦争の継続を望むならば、南極条約に乗っ取って戦う事ができる。

 我々としては、どちらでもいいのだよ。今はね」

 

「そして、バスクがそれを無視してジオン共和国を攻めた場合、条約違反を利用して閣下が敵に回ると」

 

「君の手を汚さずにという配慮だよ。

 いらなかったかな?」

 

 何か言いたそうなシロッコに俺は楽しそうに笑う。

 

「時代の流れは理解しているさ。

 だが、その流れに巻き込まれる犠牲者は少ない方がいい。

 我々はあまりにも同胞を殺し過ぎた」

 

「閣下。

 貴方はまた舞台に立つべきだ」

 

 シロッコの言葉にお世辞はなさそうに見える。

 彼は時代という舞台に俺を立たせたいのだろう。

 

「俺が立った舞台は一年戦争だよ。

 役の終わった俳優をいつまでも、舞台に引っ張らんでくれたまえ」

 

 ティターンズは月と大気圏における損害から回復できず、格好のチャンスだったアクシズ先遣隊も誤報としてジオン共和国の戦力に組み込まれた。

 バスク大佐は戦力を失った責任を取らされて左遷。

 宇宙のティターンズはオットー・ペデルセン大佐が管理する事になり、グリプス戦役は次の局面に移ろうとしていた。

 


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