【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
毒ガス事件の内部告発 100で凄い
連邦内部の動揺
14
参加将兵の動揺
76
中立勢力の動揺
1
サイド1・30バンチコロニー毒ガス虐殺事件を公表は、ニューディサイズについては想定内の、それ以外には想定外の衝撃をもって迎えられた。
反スペースノイド感情や反ジオン感情で参加した将兵たちはこの事件が表沙汰になった事で衝撃を受け、参加取りやめや離脱が続々と出る始末。
一方で、連邦内部はこの事件を『バスク大佐個人の暴走』に矮小化させる事に成功した為に動揺は少なく、サイド6や月面都市などはどこ吹く風というか、ニューディサイズにつける訳もないから、彼らの正義の正当性失墜となるこの事件の公表をもろ手を挙げて歓迎したのである。
エゥーゴVSニューディサイズ
1 エゥーゴ強攻 ゼダンの門攻略へ
2 同上
3 エゥーゴ攻撃 エアーズ市攻略へ
4 同上
5 アクシズ接近
6 ニューディサイズ攻撃 アポロ作戦
7 同上
8 同上
9 ニューディサイズ強攻 月へのコロニー落としへ
10 熱烈歓迎
1 エゥーゴ強攻 ゼダンの門攻略へ
「で、このチャンスをエゥーゴは逃す訳がなかったと」
月面都市に隠蔽されていたエゥーゴ艦隊が集結してゼダンの門に向かってゆく。
その数はアーガマを旗艦として百隻届くかどうかという所だろう。
エゥーゴの膨張は目を見張るものがあるが、ティターンズと張り合うには不十分の戦力と言わざるを得ない。
それが内部分裂でニューディサイズになった上に、毒ガス攻撃を暴露されたから格好の攻撃チャンスとなった訳だ。
「さてと、仕事をしよう」
俺は司令長官の椅子に座って戦艦ムラクモの発艦を感じる。
フォン・ブラウン港から出撃する月方面艦隊はマゼラン改10隻とサラミス改40隻の計50隻。
さらに後方からジュピトリスがついてくるというおまけつきで、月面都市エアーズ市へ『訪問』するのだ。
『攻撃』でも『制圧』でもない。『訪問』。
月方面艦隊としては、身内扱いであるエアーズ市の攻撃は最後までしたくなかったというのが建前。
実際は、エゥーゴと同調する事を避けたというのが本音である。
「艦隊各艦は隊列を組みなさい。あくまで『訓練』よ。『訓練』」
「MS隊は出動準備をしつつ待機してください」
叢雲とマシュが艦隊に指揮を出してゆく。
ここにシーマ中佐が居ないのは、フォン・ブラウン防衛の為にマ・クベ中将と共に残ってもらったからである。
今回の出陣は現存する月方面艦隊の四割程度の規模であり、整備や予備兵力温存と言った理由の他に、この戦力でしかMSを確保できなかったというのがある。
アナハイム・エレクトロニクスは俺達の所だけでなくエゥーゴにもMSを供給しており、優先してもらえなかったのだ。
なお、エゥーゴ向けにネモを渡した結果、我々の方にはハイザックとマラサイがMSの中心になりつつある。
それでも全部に行きわたらずに、この出撃にも予備機扱いでジムⅡが配備されていたり。
ジャブローの工廠が稼働に持って行けたのは本当に大きいと言わざるを得ない。
「で、エアーズ市は我々の『訪問』についてどんな返事をくれたのかな?」
1 歓迎
2 同上
3 同上
4 拒否
5 拒否 徹底抗戦
6 内部分裂
3 歓迎
「カイザー・パインフィールド市長は『月方面艦隊を歓迎する』と先ほどメッセージを頂きました」
「あらあら。
さすがに無理とあきらめたのかしら?」
オボロの報告にステンノが楽しそうに笑う。
本来来るはずだったニューディサイズ艦隊は来ず、彼らの大義は毒ガス攻撃で消えた。
親アースノイドではあったが、月面都市としては俺の多大な影響下にて繁栄していた訳で。
彼は正しく理念ではなく利益をとった。
だったらその期待には応じてあげるべきだろう。
「ニューディサイズ賛同については俺の名前で赦免するように内々的に伝えてやれ。
連邦政府が何か言ってきた場合は俺が前に出る。
エアーズ市ですら許された。
ニューディサイズからの逃亡者は加速するだろうよ」
「ずるい人」
「誉め言葉だなそれは」
ステンノの一言に俺は笑う。
エアーズ市への『訪問』兼訓練は成功裏に終わり、エアーズ市上空に整列する艦隊と、マラサイ・ハイザックという新型MSのお披露目は月面都市を誰が握っているかをこれ以上なくアピールする事になったのである。
「艦に接近するMSが一機!
ジュピトリス所属のメッサーラです!!」
「マシュ。撃つなよ。
叢雲。動くなよ。
遊びに付き合ってやる」
わかっているのにモニターに接近するMSが怖いと感じた。
けど、俺は訓練から状況を動かさない。
俺の手にステンノの手が添えられる。
メッサーラは射程ギリギリ、訓練と言い訳が立つ所で方向転換をした。
直後、彼から通信が入る。
「申し訳ございません。閣下。
このMSを見せたくてはしゃいでしまいました」
「いかんな。大佐。
君も船団の長なのだから、ジュピトリスでどっしりと構えていたまえ」
「まったくです。
閣下の動じないお姿に感銘を受けました。
この失態はいずれ」
「気にするな。訓練だからな。訓練」
なお、汗びっしょりなのは言うまでもなかった。
ゼダンの門攻防戦
1 エゥーゴ勝利 ゼダンの門攻略 ニューディサイズ降伏
2 エゥーゴ勝利 ゼダンの門攻略 ニューディサイズ逃亡 ゲリラ化
3 エゥーゴ勝利 ニューディサイズ逃亡続出
4 ゼダンの門攻略中
5 同上
6 同上
7 ニューディサイズ勝利
8 ニューディサイズ勝利 エゥーゴ艦隊追撃
9 ニューディサイズ勝利 アポロ作戦発動
10 熱烈歓迎
10 熱烈歓迎
1 クリティカル
2 ファンブル
2 ファンブル
通信に大混乱が発生したのはそんな時だった。
「通信網に障害発生!」
「エゥーゴの各施設からものすごい数の通信が発信されています!!」
「月面都市、サイド3、サイド6でも通信増大中!!!」
何かあったな。
それも悪い方に。
そんな事を思っていたらその理由がフォン・ブラウンのマ・クベ中将から秘密通信で伝えられた。
「たった今、ゼダンの門の背後に位置していたグリプス2よりコロニーレーザーが発射されました。
狙いはおそらく、ゼダンの門攻略に向かっていたエゥーゴ艦隊です」