【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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話を思いついたのは『グラディウスV』の時間歪曲同時攻撃


思考実験 対ロンドン

 闇鍋だからこそ怖いケースが有る。

 ロンドンが戦場になる。

 つまり、複数の世界レイヤーが交わる訳で、FGOのロンドンと混じったりしたらなんて考えてしまうのも困りものである。

 せっかく集まった面子で、このまま思考実験として第四特異点が混じってソロモンあたりとカチ合うケースも考えてみることにした。

 

「まぁ、大丈夫じゃろうて。

 向こうの弟子にも儂がついておるからな」

 

 気楽に言ってのけるのが鬼一法眼である。

 今の藤丸立香ならば、鯖もそろっているし、突破は不可能ではない。

 問題なのは、あの瞬間にソロモンをぶん殴る事が可能な訳で、RTA的にクリアできないかというそんな試みである。

 俺の考えに、孔明が口を開いた。

 

「可能かどうかで言えば可能だろう。

 だが、デメリットも複数存在する」

 

 そんな感じで孔明がデメリットを提示する。

 

「たとえば、複数の世界レイヤーが交じるならば、第四特異点だけが交じるとは思えない。もっとひどいのが混じった場合、そっちの対処に追われて手が出せないなんて事もありえる」

 

 そういえば、拾ったという言い方はよくないが来ているんだよなぁ。

 メアリ・クラリッサ・クリスティ。

 『漆黒のシャルノス』のロンドンが混じったら対処の全力がそっちになりかねない。

 あれ、ニャル様案件だし。

 

「それよりも魔法界がらみの驚異も気をつけたほうがよろしいかと」

 

 すでに混じっているハリポタ世界だが、あれに驚異なんてあったかと首をひねったら、忠告してくれた陳宮がため息をついた。

 

「『服従の呪文』。

 あれはそれがあるだけで驚異となります。

 裏切りのリスクが格段に上がります」

 

 この呪文はかけられたかどうかの見分けが困難で、それゆえに英国魔法界に壮絶な疑心暗鬼を撒き散らしたといういわつくつきの魔法である。

 たとえば『ヘルシング』ならば、吸血鬼になりたいもしくはしてもらったことである種の踏み絵を踏まされるのだが、この呪文にはそれがないゆえに『服従の呪文にかかっていたんだ!』という言い逃れが可能という所が厄介なのだ。

 

「シロッコ大佐。

 NATOはそのあたり対策していると思うか?」

 

「していたら、私はここに来ていませんな」

 

 俺の質問にシロッコが即答する。

 そうなると外部から信頼できる戦力を供給し続けるしかないだろうと結論づけて頭を抱える。

 

「戦力集結地は十字軍が押さているよな。当然」

 

 『ヘルシング』の第九次空中機動十字軍だけで終わるわけがなく、メシア教の天使軍団に『とある』の十字教ローマ正教の連中も出てくるだろう。

 あと聖堂教会に、『お・り・が・み』の神殿協会も喜んで参加するだろう。

 

「あれ?

 これ、ガチでアーカード負けるんじゃね?」

 

 俺のぼやきに地域補正でやる気十分のクー・フーリンとスカサハが同時に声をだす。

 

「大将。安心しろ。

 あの地で負けるほど、俺の力は弱くはねぇ」

 

「同じく。

 我が影の城は天使ごときで抜けんよ」

 

 うん。その言葉に勇気づけられるが、肝心なことを指摘しようと思ったら、シロッコが指摘してくれた。

 

「お二方の武勇を疑うつもりはない。

 だが、お二方を含めた閣下をどうやって英国に運ぶかが問題なのだ」

 

 元々の計画が、英領ジブラルタルから出港して、空母に送られるアーカードを回収して送り届けるという計画だった。

 だが、ここまで闇鍋だと、アーカードを送る事自体がデメリットになりかねない。

 それは、裏返せば、単独で英空母シージャックを対処しなければならない事を意味していた。

 

「そして、介入する場合、どうしても建前が必要になります。

 現在の閣下の地位ならば、政治は切り離せないでしょう。

 そのあたりの根回しをおろそかにすると、有象無象に引きずり降ろされますぞ」

 

 シロッコの指摘に俺は頷くしかなかった。

 ステンノが楽しそうに微笑む。

 

「あらあら大変ね。英雄って人は」

「それも仕事さ。

 ターニャ・デグレチャフ中将に連絡をとって根回しを始めておこう」

 

 孔明が横から口を挟む。

 

「できれば、英国政府及び軍からの介入要請があった方がいいだろう。

 外交筋と軍はそれで黙らせられる」

 

「だったら、こちらに来たシェルビー・M・ペンウッド提督にお願いしてみては?」

「そうだな。マシュ。手配してくれ」

 

 マシュの進言にOKを出すと、今度は叢雲が口を開く。

 

「一個気になっているんだけど、この間学園都市から持ち去られた聖杯。

 あれロンドンに絡むってことないわよね?」

 

「……」

 

 その質問に答えられる人間はこの場に誰もいなかった。

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