【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
アルクェイドが来たので
いろんなものが闇鍋になっているこの世界だが、俺たちの裏では選ばれなかった藤丸立香による人理修復作業が進んでいたりする。
同時に、カルデアスタッフの回復や鯖が増えたので、俺たちも状況確認をしようという事になった。
藤丸立香支持率 70%
現在攻略進捗
1 ロンドン
2 同上
3 同上
4 北米
5 キャメロット
6 イベント
1 ロンドン
Aチーム回復状況 100で全員回復
24
「お久しぶりです。先輩」
「お久しぶりというべきなんだろうな。
元気そうでなによりだ」
麻帆良学園のダイオラマ魔法球で待ち合わせをする事になったが、いくつかの特異点を攻略した彼女は何時の間にかマスターの顔にしっかりとなっていた。
その隣にいるマシュともう一人……少し言葉に詰まったが双子のようなお二人に一応声をかける事にした。
「顔を合わせる事はありませんでしたが、はじめまして。先輩」
「「よろしく後輩……って同時に喋るな!私!!」」
つまり、鯖になる前の芥ヒナコと水着鯖になったぐっさんである。
これをアドバイスしたグランドろくでなしの言葉を借りるならば、先に水着ぐっさんが来て、色々暴露されたんで鯖になる前の彼女を起こしても問題ないだろうという感じで起こした訳で。
事情を知った後、この二人同族嫌悪よろしく派手な大喧嘩をしてグランドろくでなしを大爆笑させたらしい。
「一応、後輩は認めているし、協力もするわよ」
「条件もあるけどね」
その条件と言うのが、彼女のこの世界への残留。
この闇鍋世界ならばパイセンの思い人に会える可能性は高いからだ。
何なら、呼び出しも可能という事で、この世界とカルデアが繋がっている間は協力するという訳だ。
「顔見せも兼ねてだけど、少し迷っているのよ。
良かったら相談に乗ってくれない?」
この場所に来ていたオルガマリー・アニムスフィアが場を仕切る。
彼女かこちらの世界に残る事で、魔術資源やオカルト系希少アイテムの供給、スタッフたちへの生活・医療物資の供給が行われていた。
今では麻帆良学園に工房を用意し、いろんな世界の技術や知識吸収に忙しい彼女だがカルデアの所長としての責務は片時も忘れていない。
「あなたたちの情報提供で、次の特異点であるロンドンの座標は見つけたわ。
そして、ここで魔術王と会合する事になる……間違っていないわよね?」
オルガマリー所長の確認に俺は頷く。
迷っているのはここらしい。
「その際に魔術王にこちらの世界を観測される可能性があるわ」
その未来を考えなかったと言えば嘘になる。
この世界はFGO側というかカルデアの観測からすれば特異点であり、最終的にカルデア側と切り離される事が確定している世界でもある。
そこから先は箱の猫であり、二部の人理漂白で消えるかどうかはサイコロ次第なのだが、カルデア側からすれば一度人理焼却を逃れた世界をまた危険にさらすのかという意見も出たという。
その意見も我が身可愛さからこっちに逃れたいという裏事情があったりするが、それを否定する事を俺はできないししたくない。
「ある程度の人理修復作業が進めば、魔術王が目をつける事は想定していた事です。
気にしないで人理修復作業を進めてください」
どうせ、マーリンというハッピーエンド至上主義者がこちらの都合を考えないでこの世界を捻じ曲げた後である。
魔術王にばれるのが早いか遅いかは誤差の範囲……ん?
「ロンドン?」
「そうなの。ロンドンなのよ。
貴方たちの方で話題の」
どこぞの少佐が第二次アシカ作戦を企み、とある王室ではクーデターが勃発し、三大魔法学校対抗試合が行われるこの時期のロンドンである。
やばい。厄ネタしかない。
「理解はしました。
その上で、要求は?」
手をこめかみに当てながら俺は話を促す。
藤丸立香が意を決したように一歩前に出て告げた。
「先輩の持つ霊基データをお借りしたいのです」
現在の藤丸立香の鯖はこんな感じである
シールダー
マシュ
セイバー
沖田総司
アルターエゴ
沖田総司
バーサーカー
茨木童子
アサシン
酒呑童子
アーチャー
エミヤ
バーサーカー
土方歳三
セイバー
斎藤一
アサシン
鬼一法眼
キャスター
クー・フーリン
バーサーカー
清姫
ライダー
ブーディカ
アーチャー
ダビデ
ランサー
虞美人
キャスター
マーリン
えらく日系鯖が偏っているが、ある意味最初の召喚があれだから仕方ないのかもしれない。
同時に、水着ぐっさん経由でクリプターの情報を知ってしまったカルデア側は警備強化に力を入れる事に。
こちらのホムンクルスやドロイドを種火と交換で警備として入れて新選組連中に率いらせる事で内部の反乱の目をつんだり、カルデアに残る芥ヒナコが残った鯖を使って種火や素材集めに精を出していたが、何があるか分からないロンドンで動くにはまだ鯖が足りないと判断したのである。
「マーリンが居るのに?」
「マーリンが居るからなのよ」
俺の質問に即答するオルガマリー局長。
闇鍋世界だからこそ、『マーリンが望むハッピーエンド』と『カルデアの望むハッピーエンド』と『俺が望むハッピーエンド』が違うなんて事が起こりかねない。
少なくともロンドンではマーリン初期投入なんてリスクを取りたくはないというのは理解できた。
「あと私の鯖も欲しいのよ。
具体的には項羽様」
知ってた。
パイセンの理由はそれで充分である。