【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
俺と藤丸立香の顔が強張りながら笑顔で譲り合う。
「これから大変だろう。
全て差し上げよう」
「いえいえ。これは先輩が苦労して集めたものではなりませんか。
ぜひ先輩が」
笑顔の押し付けあ……ゲフンゲフン。
そのネタとなっているのは、エリちゃんシリーズである。
エリちゃんことエリザベート・バートリーは聖杯ゲッターであると同時に多くの鯖が複数存在するネタ鯖である。
今、俺が持っているエリちゃん鯖は具体的にはこんな感じ。
エリザベート・バートリー 槍
ハロウィン・エリザ 術
ブレイブエリザ 剣
シンデレラエリザ 騎
メカエリちゃん 一号・二号 分
「ほら。綺麗にサーヴァントの戦力を強化できるじゃないか。
何が不満だ?後輩よ??」
「それをいいますか!?先輩!!
エリちゃんを使いだしたら、確定でハロウィンに誘われるじゃないですか!!
先輩もあれを見たくないですよね?」
「よくわかっているじゃないか!後輩。
あれを見て頭を抱えた俺の気持ちはよく分かっただろうから遠慮なく持ってゆくといい」
「いえいえいえ。
そこは頭を抱えた苦労こみでどうか先輩が封印していただけると……」
多分この場において、俺と藤丸立香の間で記憶がフィードバックされて、エリちゃんがらみの情報が共有されてゆく。
あのハロウィンの惨劇が実体験として刻まれているのだろう。
「ね。ねえ。
あなた達がそんなに譲り合っているものって何なの?」
俺たちの譲り合いにしびれをきらしたオルガマリー・アニムスフィアが地雷を踏んでしまい、俺と藤丸立香の声がハモる。
「「チェイテピラミッド姫路城」」
その瞬間、カルデア側の全員に共有される『存在しない記憶』。
なお、何でかというか仲間外れはいやなのだろう。叢雲もしっかりとそれを見た。
彼女がおぞましい何かを見た顔で呟く。
「なにあれ?」
「……チェイテピラミッド姫路城よ」
「チェイテピラミッド姫路城です」
ステンノは楽しそうな顔ながら目が泳ぎ、マシュ風は何か全てをあきらめた顔でそれを言うあたり、察してほしい。
もちろん背後にメカエリちゃんが立っている奴である。
あれはSANチェックが必要だと思うのだがどうだろうか?
「ところで先輩。
確認なのですが、今、エリちゃんはどちらに?」
「俺の世界だと、異界になったプリズマ・コーズで遊んでいるはずだが?」
俺の首筋に冷や汗が垂れる。
藤丸立香の声が震える。
「じゃあ、あれ、何です?」
おかしい。
いつからこの話はホラーになったのだろう?
藤丸立香の指の先には……
「うん、と……九紋竜エリザ!クラスは、プリテンダー?よろちくお願いします!目指せ梁山泊!です!逆らう悪は、皆殺ちだわ!」
何が起こったかよく分からないが、俺たち二人には嫌でも理解した事がある。
つまり、エリちゃんがまた増えたという事だ。
なお、攻略は藤丸立香が行い、エリちゃんシリーズを全部押し付ける事に成功したのだが、エリちゃんたちは俺たち両方に絡むため負担はあまり変わらなかった事を記しておく。
『呪術廻戦』を20巻まで読んだので渋谷あたりの話を入れようと思えば入れられるんだよなぁ。
『リコリス・リコイル』あたりも混ぜるかね。
今回のハロウィンは二部五章クリア条件だから、本来入手はできないのだが、そのあたりはなんとか話をでっちあげる予定。