【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

226 / 237
どないしよが出た時に嫌な予感はしていたんだよ……


鯖整理 その3

 まぁ、ほほえましい一幕から始まった鯖整理だが、そこからは比較的穏やかに進んだ。

 

「こちら側が持っていかれると困るのは、ステンノ・マシュ・モードレッド・ドレイク船長・ジャンヌ・賢王様・ダヴィンチちゃん・孔明と陳宮ぐらいかな」

 

 このあたりは純粋にこちらの世界で物語を作ってしまった鯖である。

 引き抜かれると困るというか情があるという奴で。

 

「じゃ、じゃあ……」

 

とオルガマリー・アニムスフィアが喜色ばんだ声をあげた所を、向こうに勝手に住み着いたマーリンの手が制する。

 

「忘れてはいけない。

 彼らの旅が成功したのは、彼とサーヴァントの絆が大きかった事を。

 彼のサーヴァントを使った結果、彼女の物語が彼の物語に変わってしまったら本末転倒だろう?」

 

 マーリンの懸念ももっともだ。

 俺は途中で離脱したマスターでしかないが、今の藤丸立香はまさに旅の途中である。

 俺の物語としてエンディングが途中離脱に変わるのは、ハッピーエンド至上主義のマーリンとしては許せるものではないだろう。

 

「一騎。

 それ以上は影響が読み切れないからそれが限界だよ」

 

 当たり前のようにいるマーリンが仕切るが、なんでこいつが仕切っているんだと突っ込んだらいけない。マーリンだからで片づけていい問題である。

 多分これフレンド扱いなんだろうなぁと思いつつ、候補はこんな感じになった。

 

 

 剣王・アルテラ・伊吹童子

 

 清少納言・水着王

 

 ブラダマンテ・エレシュキガル

 

 メイド王

 

 キャストリア・紫式部・シェヘラザード・玄奘三蔵

 

 刑部姫

 

 アムール・スペース イシュタル・魔王信長・シトナイ・沖田オルタ・メルトリリス・ジャック ド モレー・水着BB・アビゲイル

 

 

1 剣

2 弓

3 槍

4 騎

5 術

6 暗

7 他

8 どないしよ

 

 

8 どないしよ

 

 

1 グッド

2 バッド

 

1 グッド

 

 

「うーん……」

「どれを選ぶべきか……」

 

 オルガマリー・アニムスフィアと藤丸立香があーでもない、こーでもないと悩む事十数分。

 その声が聞こえてきたのはある意味当然と言えよう。

 

「ちょっといいかしら?」

 

 先輩面で入って来る水着虞美人だが、何気に怒っている顔から察する。

 あ。ギャグの時間だ。

 

「何で項羽様が入っていないのよ!」

 

「そりゃ引いていないから」

 

「引きなさいよ!全力で!!」

 

 じゃあ、引いてみようという事になった。

 俺を召喚者に、出た鯖全部藤丸立香が持って行くという事で。

 

「あ。光った」

 

 虹である。

 この時のピックアップは……あっ……

 

 

「……私を召喚したのですね。

 バーサーカー、モルガン。

 妖精國ブリテンの女王にして、汎人類史を呪い続けるもの。

 それで問題がないのなら、サーヴァントとして力を貸しましょう。

 私が女王である事はもう変えようのない事実。

 おまえには、私の臣下としての働きを期待します。

 それとも、夫として妻として扱ってほしいですか?」

 

 

「「……誰?」」

 

 俺と藤丸立香の声がハモり、マーリンが大爆笑していた。

 

「サーヴァント、ランサー。秦良玉と申します。

 マスター、よろしくお願いします……あれ?」

 

 まるでついでの様に出てしまった秦良玉が申し訳なさそうな顔をして、水着虞美人が目をそらしていたのは見なかった事にした。

 この二騎の他にカルデア側は以下の鯖を獲得した。

 

 

パラケルスス(術)・ロムルス(槍)・マンドリカルド(騎)・荊軻(暗)

 

 

 

「で、ホームズはどっちにつくんだ?」

 

 俺が代表してホームズに尋ねる。

 ホームズは顎に手を当ててしばらく考えて口を開いた。

 

「もうしばらくは好きにさせてもらいたい」

 

「理由は?」

 

「言える範囲でいいならば、下手についてしまう事で両方の物語に支障が出る可能性が出る事だ。これが一つ」

 

「一つね。

 という事は複数の理由がある訳だ」

 

 俺の苦笑にホームズも苦笑するが、藤丸立香にはまだこの苦笑が分からない。

 マーリンは何か察したのだろうが、あの涼し気な顔からは何も読み取れない。

 

「次に、この世界の複雑さかな。

 謎が謎を呼んで、解決されずに積みあがる。

 そうなると、今度は推理がパズルになる。

 解決した結果、この世界に害が及びましたは本末転倒だろう?」

 

 ホームズの言葉に何も言い返せない俺。

 そんな俺を見てホームズは肩をすくめた。

 

「とにかく、全ての物語が英国に向かっている。

 それを解決するまでは、自由にさせてもらうよ」

 

 そんな事を言いながらホームズは今出てきたモルガンを眺める。

 俺と藤丸立香は、未来に何をやらかしたのかと互いに視線をそらすしかできなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。