【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
横須賀基地の一室に集まったのは俺にデグ様のスタッフに加えて来てもらった軍人が二人。
「『やまなみ』艦長。海江田四郎二佐と申します」
「『たつなみ』艦長。深町洋二佐です」
集まってもらったのは生えた緊急案件である綾金……じゃなかった伊勢湾あたりを遊弋しているシージャックされた米原潜に対する思考実験の為である。
艦娘で爆雷落とせば潰せるとは思っているが、こういうのはどこかに穴があるもので、複数の思考でその穴を潰そうという訳だ。
そんな訳で、うちのでない叢雲と草加拓海少佐も来てもらっている。
「……という訳で、こちらが出せる資料は提示した。
何か質問は?」
オカルト絡みの理解度。100でばっちし。
海江田二佐 49
深町二佐 33
デグ様の質問に海江田二佐が手を上げ、俺が返事をする。
「ある程度は理解しましたが、それで我々に何を求めるので?」
「こういう存在が居るとして、そいつらがとういう攻撃をしかけるか?
潜水艦乗りに聞きたいという訳だ」
深町二佐が投げやり気味に声を出す。
顔が理解できないか、したくないのか知らんがそういう顔で。
「それだったら、化け猫退治の専門家でも呼べはいいのでは?」
「専門過ぎて科学がわからんのだ。その手の連中は。
結果、そいつらは原潜すら見つけられんとお払い箱になった」
デグ様の返事を俺が引き継ぐ。
事前案は二つ。
「一応沈める事を想定しているが、穏便な奴なら、そこにいる叢雲や浜風の対潜攻撃で沈められるだろうと踏んでいる。
何しろ、化け猫たちが潜り込める技術がない」
時代遅れがゆえに、化け猫たちに入り込めない。
落とす爆雷も艦娘の能力でそれほど苦にはならないはすである。
その前に化け猫側が攻撃を決意した場合は話が違ってくるが。
「資料だと電子機器にハッキングして意のままに動かせ、電話というか電波で移動するという事ですが?」
「どこまで出来るか分からないが、最悪を想定している。
こちら側は無線封鎖の上にその手の機器を乗せない事で対処できると踏んだが、裏を返せば化け猫側の先制攻撃に対処ができないともいう」
「海将補相当官。
その言い方では穏便でない奴があると聞こえますが?」
「ああ。逆ハッキングで仕留める手も用意している」
深町二佐に俺がネタ晴らしをする。
『アポトーシス2』という便利ウイルスに電霊ミネッサまでいるこちら側は、サイコロ勝負で勝てないならば勝てる相手を別作品から引っ張り出してくればいいのだ。
最悪BBちゃんあたりを出せば負けないだろうと思うが、彼女を使うなら水着マルタ様は引っ張ってこないといけないだろう。確実にやるだろうやらかしのお仕置き要員として。
「なるほど。
私がそういう存在だとしたら、その脅威について知っていますか?」
「それはないな。手はあるだろうと察してはいるが、化け猫側もある程度科学を前提にした攻撃になるだろうと読んでいるはすだ。
だからこそ潰せるのだが、問題は潰し方でな」
デグ様がぶっちゃける。
俺たちとの共通認識はそこで一致していた。
「東京に核ミサイルが撃たれると困るのだよ。
で、海江田二佐に深町二佐。君たちなら撃つか?核を?」
「打ちませんよ」
「同じく」
二人の返事はほぼ同じだった。
深町二佐が最初の投げやりな態度を崩さずに理由を告げる。
「この現状が答えです。
政治的うんぬんはともかくとして、迎撃から撃沈までの手が揃っている。
その時点で核脅迫の戦略として破綻しています」
「同じく。
核とは政治的、こと撃つという脅迫において最も価値がある兵器です。
私なら、既に潜水艦から核を別の場所に移してます。
真浜原発に。管理も楽でしょうし」
続いて海江田二佐が意見を述べる。
さすが、核を撃つ撃つ詐欺でニューヨークまで航海した艦長はいう事が違う。
まぁ、シーバット計画が流れたおかげでまだ自衛官をやっているのだが。海江田艦長は。
「私としては放置するのが一番だと思いますが?」
「同じく。あれはこちら側が手を出さざるを得ない囮です。
無理して食いつく必要はないのでは?」
深町二佐と海江田二佐の意見が一致する。
俺も頷きたくなるが、デグ様の顔芸は見事なまでにオコなのは、それほど(でも)食いつかざるを得ない囮という事を意味している。
「私もできる事ならその意見を採用したい所だが、それができない場所と地位にいてな。
せめてあの潜水艦の撃沈はせねばならんのだよ」
「とはいえ、多分下手に攻めれば八丈島沖合の二の舞です。
我々はそれに向けての対策を考えねばなりません」
八丈島沖合シージャック事件後のシステム更新
13%
俺の言葉にデグ様も俺も渋い顔をする。
あの海軍戦術情報システムのシャットダウンに対する対策は遅々として進んでいなかった。
理由は簡単で、『アポトーシス2』だけならまだしも、電霊ミネッサやBBちゃん相手にシステムを構築するなんて事が不可能に近いからで、米海軍はモスボール艦にクローズドシステムで復帰をさせる事でひとまずの対処としたが全艦艇にそれを行える訳もなく、日本は日本でそのあたりを知っている俺が主導しなければならなかったのである。
「わかった。
日米ともにこの件について手を出すことは禁止とする」
デグ様の忸怩たる声でこの会はお開きとなったのである。
「で、CIAとか止めるんですか?」
「私の言葉で止まるようなら、あの組織ははなからできていないよ。
そっちの情報部も似たようなものだろう?」
「おっしゃる通りで」
海江田四郎と深町洋
『沈黙の艦隊』。
このあたりの海自キャラを出して海自側を強化予定。
水着マルタ
FGOにおけるBBちゃんの天敵。