【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです 作:北部九州在住
それ以外のキャラクターは84%までしか力が出せない。
データだけで一話終わる結果に………
「で、どっちにつくんです?」
「女って言えないんだよな。
泥棒じゃないし。
眼鏡はこっちの味方」
「わかりましたっ!」
どこから取り出したそのシグザウエルP220を眼鏡以外にブッパなす。
新都のビジネス街というのに、まぁ見事なまでに人が居ない。
人払いの結界を張っているのだろう。オリアナ=トムソンが。
キャロルJは悪魔を出さずに銃で支援しており、マヨーネの出した魔獣カソ二体と龍王ミズチ、怪異むらさきカガミと幽鬼ヴェータラがオリアナ=トムソンとタカミチ・T・高畑に猛攻をしかけていた。
「マシュはデータの確保!
モーさんはマシュのサポート!!
叢雲とステンノは俺と共にここで死守!
あんたはどうする?」
入江省三は無言で車のトランクを開ける。
中を見ると、武器庫の中央にでんと置かれるミルコーMGLが。
「それ私に貸しなさい!
あんたははやく仲魔を呼んで!!」
叢雲がミルコーMGLをぶっ放せば、キャロルJがこっちに銃弾を向けてくる。
俺は車に隠れて、女神ブリジッドと大天使イスラフィールとクー・フーリンを呼び出すと、敵を連れてタカミチ・T・高畑がこっちに逃げ込んでくる。
「共闘しているように見えないな」
「完全に第三者ですよ。
被害を抑えようとして、巻き込まれました。
貴方からもらった身代わり符が何枚か灰になりましたよ」
「っ!?
気をつけろ!
やつら呪殺を使ってくるぞ!!」
叫びながら、俺は禁凝符の束をばらまくとその数枚が即座に灰となる。
やっぱりタイミングを狙っていがったか。
ボブミヤよ。
「だけじゃない!
何よあいつ!!」
あ。
バーサーカーのヘラクレス発見。
大乱闘確定じゃねーか。
オリアナ=トムソン
ベースレベル 35
メガテン世界修正 155% 54
型月世界デバフ 84% 45
サイコロ補正 163% 73
キャロルJ
ベースレベル 20
メガテン世界修正 なし
型月世界デバフ 84% 16
サイコロ補正 67% 10
マヨーネ
ベースレベル 43
メガテン世界修正 なし
型月世界デバフ 84% 36
サイコロ補正 21% 7
マヨーネの召喚悪魔
魔獣カソ二体と龍王ミズチ、怪異むらさきカガミと幽鬼ヴェータラ
レベル37×2+43+49+57=223
型月世界デバフ 84% 187
サイコロ補正 83% 155
入江省三
ベースレベル 9
メガテン世界補正 145% 13
型月世界デバフ 84% 10
サイコロ補正 26% 2
タカミチ・T・高畑
ベースレベル 192
メガテン世界補正 21% 40
型月世界デバフ 84% 33
サイコロ補正 177% 58
ボブミヤ
ベースレベル 80
ヘラクレス
ベースレベル 80
入即出やる夫
メガテン世界補正レベル 144
型月世界修正 84% 120
サイコロ補正 147% 176
ステンノ
ベースレベル 100
型月世界修正 なし
女神の気まぐれA 144
叢雲
メガテン世界補正レベル 124
型月世界デバフ 84% 104
女神の気まぐれA 149
やる夫の召喚悪魔
女神ブリジッド、大天使イスラフィール、幻魔クー・フーリン
47×0.84×1.2×1.2=56
42×0.84×1.2×1.2=52
43×0.84=36
マヨーネ・キャロルJ勢力合計
172
オリアナ=トムソン
73
ボブミヤ・ヘラクレス
160
やる夫達
673
「あんたっ!
役人なんだから、もっとしっかり攻撃できないのっ!!」
「役人なんだから、武器でごまかしているんじゃないですか!
国家公務員を何だと思っているんですか!!」
防弾仕様のセダンを盾に入江省三が銃を撃ち、叢雲がグレネードランチャーをぶっ放す。
その反撃は、悪魔たちのファイアブレスに、アイスブレスで乗ってきたセダンがぶっ飛ぶ。
こっちの悪魔が相手の悪魔を排除する間、ヘラクレスとボブミヤを止めるのは俺とステンノの役目であり、
「スマイル・オブ・ザ・ステンノ♥」
魅惑の美声Aと宝具女神の微笑で弱体化と足止めをかけ、入江省三の武器庫から拝借した銃でボブミヤを牽制し続ける。
「オリアナが逃げる!」
「タカミチさん!
行って!!」
「わかった」
戦力値が圧倒的なのにどうしてここまで追い詰められているのか?
ある意味当たり前だが、数って偉大である。
そして、ボブミヤの壁となっているヘラクレスの邪魔なこと邪魔なこと。
ヘラクレスが壁になっているから、ボブミヤが仕留められず、俺や叢雲やステンノという最強戦力がそっちに拘束される。
出した仲魔はマヨーネの悪魔相手に優位に戦っているが排除に時間がかかり、その間にオリアナ=トムソンが逃げようとするので、それを拘束しないといけない。
見事なまでの戦力分散だった。
結果
1 オリアナ逃亡、キャロルJ、マヨーネ逃亡、ボブミヤ・ヘラクレス逃亡
2 オリアナ逃亡、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス逃亡
3 オリアナ逃亡、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ逃亡、ヘラクレス消滅
4 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
5 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
6 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
7 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
8 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
9 オリアナ捕縛、キャロルJ、マヨーネ捕縛、ボブミヤ・ヘラクレス消滅
10 熱烈歓迎
とはいえ、自力はこっちが勝っている。
距離を取りながらヘラクレスとボブミヤに銃撃を浴びせつつ、キャロルJ、マヨーネの悪魔を排除した段階でそれは発生した。
「RPG!!!」
入江省三の声でその方向を向くと、ランチャーを構えた衛宮切嗣の姿が。
慌てて手近なビルに入ったと同時に爆風が俺達を吹き飛ばした。
「先輩!」
死にかかった俺をマシュが抱えて起こし、俺と入江省三に戻った女神ブリジッドが、ディアラハンをかけて回復させてゆく。
考えやがったな。衛宮切嗣。
銃が反射するならば、近くで爆発させて爆風で俺を殺そうってか。
意識があるならこうして全快まで持っていけるのだから、魔法ってのはありがたい。
同時に、聖杯戦争以上にマスター狙いが大事になってくるのだが。
「で、結果は?」
「駄目だ。
オリアナ=トムソンもキャロルJとマヨーネにも逃げられた。
聞こえるかい?
人払いの結界が解除されたみたいで、警察から消防から自衛隊までこのあたりに殺到して、かえって見失った」
戻ったタカミチが申し訳なさそうに告げる。
俺はステンノに尋ねる。
ステンノは盾にはなれるが、鉾としては弱い。
「あの二騎のサーヴァントは落とせるわけ無いか」
「私じゃなくて、モードレッドに頼みなさいな。
そんな事」
「まったくだ」
「おーい!
こっちだ!!
こっちに人がいるぞ!!!」
「負傷者だ!
誰か担架を持ってこい!!」
これだけ過剰戦力を用意してなお負ける。
今回の敗因は、周囲の状況を確認せずに介入したあげく、霊基データの確保の為にマシュとモードレッドを分散させた事だ。
勝てると思って分けた戦力を、衛宮切嗣が見逃すわけが無かったと。
入江省三と共に救急車に運ばれながら、俺はこの顛末を説明するために頭を抱えるしか無かった。
女神様は居るもんだなぁ………(10のサイコロを見て頭を抱えつつ)