【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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状況整理

 夜が近づくに連れて、どう動くかの選択に迫られる。

 ここで穴熊は悪手だ。

 最大戦力ゆえに、標的になるのは目に見えているからだ。

 無理しても攻めないといけない。

 という訳で、状況を再整理する。

 

 

聖杯戦争正規残存鯖

 セイバー

 アーチャー

 アサシン

 ライダー

 

 

 ランサーが脱落したので、残り四騎。

 序盤戦から中盤戦に移ろうかという所だろう。

 

「征服王。

 あんたならどこから叩く?」

 

「そうさな。

 勝つだけならば、もうしばらく共倒れを狙いたいところだが、そうもいかんだろう。

 叩くならばセイバーだろうよ」

 

「その理由は?」

 

「奴らが陣を構えているからだ。

 このアインツベルンの森を落とす事で、セイバー陣営を引きずり出す。

 こちらがここを戦場にすることで、戦場を選べるというのが大きいな」

 

 当たり前のように会議室に陣取る征服王に話を振り、征服王はがははと笑いながらこちらの考えを読み切った。

 そう。

 先攻だからこそできる主導権の確保である。

 

「この基地に誰かが攻めてくるかどうかは正直半々という所だろう。

 だが、こっちがわざわざ出向いたならば、横殴りをしかける連中はきっと現れる。

 街から離れているというのも都合がいい」

 

 そこまで言って、征服王は俺にいたずらっぽく笑いかけた。

 

「ところでだ。

 攻める前の余興で酒宴を開きたいのだが、樽で酒を都合できぬか?」

 

 あ。

 こいつ聖杯問答をするつもりだ。

 

 

聖杯戦争不正規残存鯖

 セイバー   モードレッド          やる夫

 アーチャー  ボブミヤ            ルーラー

 ランサー   クー・フーリン (悪魔化)    やる夫

 キャスター  クー・フーリン         藤丸立香

 ライダー   ドレイク             やる夫

 アサシン   ステンノ             やる夫

 バーサーカーヘラクレス            ルーラー

 ルーラー   天草四郎?

 シールダー  マシュ              藤丸立香

        マシュ              やる夫

 

 

 問題はこっちの不正規鯖だが、丸々残っているのが厄介である。

 とはいえ、元が野良鯖が多いから、聖杯戦争が解決したならば帰ってゆく連中も多いわけで。

 むしろ、中盤戦の山場は俺たちを含めた不正規鯖のつぶしあいこそ本題だと、判断したほうがいいだろう。

 

「やっぱり狙うとしたら俺だよな。

 俺を落とせば5騎叩き落とせる計算になるのだから」

 

 悪魔化しているクー・フーリンやデミサーヴァントのマシュの扱いなど不確定要素もあるが、それでも三騎が聖杯に帰る計算になる。

 ルーラーが聖杯に願うのならば、俺の攻略で上がりだ。

 第三勢力の妨害がなければだが。

 

「ここで桜塚星史郎の存在がルーラーにとっても邪魔になってくるわけだ」

 

 俺が呟く。

 彼の式神である陸耳御笠は大聖杯の魔力を使って動いている。

 ランサーが落ちたから、今は三騎分の魔力で動く大妖怪と言っていいだろう。

 聖杯から呼ばれたルーラーである天草四郎はそれを知る立場に居るから、俺を落として桜塚星史郎が強大化する事を許容できない。

 俺とルーラーに一時的共闘関係が発生する条件がここに成立している。

 

「問題は、あの陰陽師に対抗できる法力者が居ないことなんだよなぁ」

「あなたが出ればいいじゃない♪」

 

 俺のボヤキにステンノが突っ込むが、あんな対人類最終決戦兵器相手にサシで戦うつもりはない。

 

「やつが聖杯から出た正規ルーラーってのがポイントさ。

 聖杯の現状を奴は把握できる」

 

 もし天草四郎ならば、別世界で聖杯戦争に勝ちながらもその願いが叶わなかった事を知っているだろう。

 という事は、最後の一人になるまで手を止めるつもりはない。

 ここも俺たちにとって大きなポイントになる。

 

「カルデアの人たちには何も指示を与えなくていいの?」

 

 叢雲の言葉に俺はあっさりと言った。

 ある意味藤丸立香を信じて。

 

「いいさ。

 彼女は主人公だ。

 レア鯖もついたし、それぐらいできないと先の戦いはきついだろう?」

 

 

聖杯戦争鯖未所持介入勢力

 関東魔法協会

 天草式十字凄教

 ガイア教

 自衛隊

 桜塚護

 大蔵省

 

 ファントムソサエティーはオリアナ=トムソンを天海市に送ったので撤退するだろう。

 今日明日はともかく数日後には居なくなるだろうから、ひとまず除外する。

 桜塚護はともかく、関東魔法協会と自衛隊と大蔵省と天草式十字凄教は組織的にはともかく舞鶴基地で繋がっているのが大きい。

 問題は、それで桜塚星史郎相手に勝てるかという所なのだが……甘粕正彦が覚醒すれば勝てるが、藪をつついて蛇を出すようなものであまりしたくはない。

 

「彼らについては冬木の治安維持があるから大っぴらに動けないってのもあるんだよなぁ。

 しばらくは後手でいいだろう。

 やっぱり、陰陽師は要るな。

 俺以外に」

 

 

1で見つからず、100で見つかる

 

 鈴の木無山 9

 矢部野彦麿 35

 忍野メメ   63

 役小角    93

 宮本武蔵  65

 的場静司  47

 

 考えてみればメガテン世界だから役小角は居るな。協力を頼めるかはまた別だが。

 臥煙伊豆湖も居るなら、忍野メメもいるよなぁ。

 そして、世界転移者の宮本武蔵も捕まえられるかも知れない。

 

「よし。

 この三人に的をしぼって捜索をかけてみるか」

 

捜索判定 上の数値より以下なら発見

 

 忍野メメ   27

 役小角    24

 宮本武蔵  70

 

 探せば見つかるもので、なんとか忍野メメと役小角を見つけることができた。

 臥煙伊豆湖に言われたらしく、忍野メメについては舞鶴基地まで尋ねてきてくれたのである。

 

「やあ。

 待ちかねたよ。軍人さん。

 いや、同業者とは呼びたくないな。

 ストレンジャーと呼びたいのだけどどうかな?」




矢部野彦麿
 『豪血寺一族』 『レッツゴー!陰陽師』の方がしっている人は多いかも知れない。
 桜塚星史郎相手に何かできるか怪しいが、出できたらサイコロ勝負なので勝てるかも知れないのが怖い所。

的場静司
 『夏目友人帳』の払い屋。
 問題は九州まで行かないとアクセスできない所

役小角
 『女神転生』 金剛神界の案内役みたいな立ち位置キャラ。
 その金剛神界にどうやって行くかだが、そこにシャドウ・ボーダーがあるじゃろ?

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