【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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チュートリアル準備編

勧誘の積極度 100ほど積極的

 

 時計塔            39

 聖堂教会          50

 関東魔法協会       83

 関西呪術協会       80

 十字教            75        

 メシア教           37

 自衛隊            88

 米軍             36

 

 

 演習航海の後、腹を割った話し合いの結果、叢雲に60人ほど自衛隊員が常駐する事になった。

 それと共に、生活が自衛隊風になってゆく。

 具体的に言うと、掃除の徹底。

 自衛隊員がすれば俺達もする日本人的同調圧力に負けたとも言うが、ステンノもしだしたのにはびっくりした。

 その理由を聞いてみたら、

 

「だってみんな掃除をしてかまってくれないんだもの。

 だったら、はやく済ませたほうがいいでしょう?」

 

 との事。

 装備についても本格的な改造について話が出る。

 対潜性能とステルス性能を見せた事で、攻撃力の強化の提案を受け入れることになった。

 魚雷をおろしたスペースに74式アスロックSUM8連装発射機とハープーンSSM4連装発射筒をそれぞれ1基載せる事になっている。

 なお、ファランクスを載せる予定だったが、叢雲につけた25mm三連装機銃集中配備の性能がいいので遠慮する事にした。

 射撃指揮システムとレーダーは近代戦の肝だけに工事時間と予算が跳ね上がるのだ。

 なお、アスロックもハープーンも基本ミサイルに誘導がついている。

 この件については海上自衛隊側がこだわった。

 何しろ探知距離が現代装備のレーダーが約200キロに対して、13号対空電探改の探知距離は約150キロであり、その精度も落ちるからだ。

 単艦運用の叢雲でなんとかするからというコンセプトに対して、その穴を最新機械と人間で埋めるようという海上自衛隊側の対立は、最後の最後で俺の方が折れることになった。

 冬木の聖杯戦争に介入するまでに工事が終わっているならそれでよし、ある意味一心同体の分霊である叢雲と叢雲船体はどちらかがやられても復活できるという事を叢雲から聞いたからに他ならない。

 その結果、かなり大規模な改修工事に入る事が決定している。

 なお、予算的にはかなりの金額がかかるらしいが、あぶくま型護衛艦を新造するよりははるかに安いらしい。

 

 

 

 次に食いついてきたのは関東魔術協会。

 考えてみれば自分たちの庭先で、関西の人間が怪しげな船を持ってうろついているのだから警戒するのもある意味納得と言えよう。

 そして、力を見せたので今度は取り込みにかかるという訳だ。

 今の所、ヤタガラスというお上に仕えている理由と、海上自衛隊の妨害で接触の試みは失敗しているみたいだが。

 もう一方の関西呪術協会も俺の出身経歴が関西の有名陰陽師である事を知って、関西に帰ってきてほしいという訳でアプローチをかけてきている。

 こちらも海上自衛隊の妨害で接触まで行っていないみたいだが。

 一方で不気味なのが、メシア教と米軍。

 メガテン世界だと核を撃っているからつるんでいる可能性が高く、その障害として排除という考えもできなくはないが、監視にとどめてこちらにちょっかいを出してきていない。

 聖堂教会と時計塔はおそらく俺の魔術師としてのデータを持っているだけに、やはり監視に留まっている。

 下手すりゃ封印指定な訳だが、ここまで堂々と国の庇護下に入ってしまうとそれも難しいという所か。

 意外だったのが十字教で、こっちに基盤がないことも合って魔術協会の次にアプローチを仕掛けていたり。

 

「手紙?

 俺宛に?」

 

 ヤタガラスからの指令という形でとりあえず最初の仕事がやってきた。

 ある意味女神転生らしい仕事の内容である。

 異界の調査だ。

 

 女神転生世界で重要な舞台の一つである異界。

 神隠しや怪奇現象の発生源とされ、そこには悪魔なり妖怪なりが隠れ住むと言われる場所なのだが、そんなものをこの国は祀って人に害を与えないようにと封じてきた。

 それが日本の霊的守護の決定的弱体化とバブルとその崩壊による区画整理等であちこちの封印されし異界の封印が緩みだしているという訳だ。

 もちろん、悪魔と取引して利益を得たい人もいるので、この手の悪事は基本無くなる訳がない。

 そんな異界の一つの封印がちゃんとされているかチェックし、問題があったら解決すべしという命令である。

 ありがたいことにアームターミナルもあったので、叢雲にせよ、ステンノにせよ管理はできるのだがこれにはデメリットもある。

 あの駄女神が言ったとおり、世界観の違う敵相手に補正が働くので、しくじってこの世界に核が落ちた時、逃げ出した時にどこまで弱体化がかかるかわからないのだ。

 今ならば、二人共高レベルなので弱体化がかかってもなんとかなる。

 

「じゃあ、これに何をいれるの?」

 

 興味津々なステンノの前で令呪がついた手にアームターミナルをはめる。

 多分学園都市製ならスマホ型ターミナルぐらいあるんだろうなぁなんて思いながら、ソフトをインストールする。

 

「弱い悪魔は今の所いらないから、それ以外の便利ソフトをいれるさ。

 『エネミー・ソナー』に、『ハニー・ビー』に『ムーン・アダルト』を入れておくか」

 

「やる夫の武器はどうするの?」

 

 叢雲の質問に俺は防弾チョッキをつけてサバイバルナイフと拳銃を手に取る。

 こういう時に自衛隊というのは強い。

 そういえば、自衛隊内部にも対悪魔部隊を作っている作品が有ったような。

 いつかそのあたりとも絡む事があるかもしれない。

 

「で、何処の異界を調査するの」

 

 ステンノの質問に俺は指を真下に指した。

 ある意味向こうもこちらもうってつけの依頼と言えよう。

 

「ここ。

 横須賀基地の異界だよ」




『エネミー・ソナー』
 出現する悪魔の強さをサマナーのレベルと比較して、画面上に色で表示。
 青は悪魔が出現せず、緑→黄→赤の順に強い悪魔が出現することを表示。
 なお、大体ぶっ飛ばされる模様。

『ハニー・ビー』
 オートマップで現在いる異界を表示。

『ムーン・アダルト』
 満月時の会話交渉成功率を上昇。
 基本的にメガテンでは満月時では会話が成り立たない。

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