【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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世のメガテニスト達を尊敬するしかない仲魔集めと悪魔合体回

 現在俺達は平崎市に滞在しているが、実はこの街は俺達の拠点である横須賀から近い。

 というか横浜市の隣である。

 で、そこのホテル業魔殿に宿泊している訳だが、ここにマダム銀子が居るんだよなぁ。

 つまり、クズノハの連絡拠点がこの街にあるという事だ。

 メガテン世界もパラレル設定であり、ペルソナを外すとその分岐は『女神転生』ルートと『デビルサマナー』ルートに分かれる。

 最終的に人類社会が崩壊する『女神転生』ルートよりは人類社会が存続した『デビルサマナー』ルートの方が良いわけで、そのあたりの差異点を俺はメモに書き記してゆく。

 

 

『女神転生』ルート

 メシアVSガイアの戦争から人類社会崩壊。

 

『デビルサマナールート』

 基本はファントムソサエティーの陰謀をクズノハ等の悪魔召喚師が妨害する。

 人類社会は存続する。

 

 

 問題なのは、この世界が闇鍋多重クロスをやっている事で、このあたりも両方登場しているのだ。

 ありがたい事に偉い人の名前はちゃんと出てくるからこの国はありがたい。

 米国大使トルーマンは元気に米軍基地に親善訪問し、市ヶ谷駐屯地に駐屯している第32普通科連隊の連隊長が後藤一等陸佐となっている。

 で、通信行政を管轄する郵政省事務次官が西次官で情報環境モデル都市の天海市を建設中、この平崎市有力市議会議員の山城議員は現在都市再開発計画を強力に推進中と。

 

 ……駄目じゃね?この国……

 

 この時点でお腹いっぱいなのだが、これに他の物語世界が重なるのだから闇鍋感が凄いことに。

 『Fate/Zero』への介入をする前にホーム世界であるメガテン世界をなんとかする必要がある訳だ。

 これは同時に、『Fate/Zero』への介入時にクスノハ等のサポートを受けたいという下心もある。

 

「さて、問題はどうやってクズノハの信頼を得ることができるかだが……」

 

 詰まる所そこである。

 ヤタガラスの所属とは言え、俺の話を鵜呑みにするほどクズノハもお人好しではない。

 聞いてもらうには、最低限ギブ・アンド・テイクの関係ぐらいにまで持ってゆく必要がある。

 

「なら簡単じゃない。

 この地の事件を解決していけば、向こうから接触してくるでしょう♪」

 

 実に分かりやすい解決手段を叢雲が提唱し、俺は苦笑する。

 その苦笑に叢雲がちょっと機嫌を悪くする。

 

「なにか問題があるの?」

「いや。

 そっちじゃなくて、それをする為には準備が居るなと。

 この世界、呪殺や石化が洒落でなく怖いんだ」

「何それ?」

 

 叢雲の質問に俺はステンノの方を見て一言。

 

「ステンノの全対象宝具と思ってくれれば分かるだろう?」

 

「あら?

 そんなに怖いのなら、私マスターに守ってもらおうかしら?」

 

 ステンノの不機嫌そうな声に、俺と叢雲が笑う。

 なお、『デビルサマナー』のストーリーはあまり後味の良い終わり方ではない。

 せっかく女神のお墨付きがあるのだ。

 好き勝手して、ハッピーエンドを目指してみるとしよう。

 

 

 

「何か用か?」

 

 宿泊先であるホテル業魔殿の地下で、オーナーであるヴィクトルの前に叢雲の船体から持ってきたあるものを見せる。

 

「こっ、これこそ我の求めしドリー・カドモン、神の定めし法を破りしもの……」

「これは差し上げます。

 その代りお願いがあります」

「出来うる限り考慮しよう。

 何が望みだ?」

「大した事ではないですよ。

 ここに拠点を作りたいので、今の部屋を半永久的に借りたい。

 そして、パソコンとDDS-NETを繋げてください。

 それだけです」

 

 本腰を入れて『デビルサマナー』シナリオを攻略する。

 こっちを片付けた結果『女神転生』シナリオ突入というパターンもありえるが、クズノハとの信頼構築は他の世界シナリオでも有効だろう。

 ぶっちゃけると、葛葉ライドウの安心感はパない。

 

「それならば問題は無い。

 手配しよう」

 

「お願いします。

 俺達は少し出かけてきます」

 

「何処に行くんだ?」

 

 聞いてきたヴィクトルに俺はあっさりと言う。

 

「ちょっと悪魔退治に」

 

 俺達のパーティーはとにかく支援・回復要員が居ない。

 叢雲もステンノも俺も押し切れる戦力ではあると思うが、王道のバフの重ねがけができる仲魔を作る必要があった。

 そんな仲間を確保するのが目的である。

 ゲーム的には地下水道がそんな悪魔の湧く場所なのだが、叢雲とステンノの嫌そうな顔で全てを察する。

 で、仕方なく笠置山に向かう。

 いい感じで異界化しているから、物語が始まるのもそろそろなのかもしれない。

 

「がんばりましょう♪サマナー♪」

 

 宝石などを貢いで忠誠MAXとなったハイピクシーがやる気を出しているが、ある意味ちょろい悪魔である。

 こっちはそれがありがたいのだが。

 

「氷川神社には顔を出さなくていいの?」

 

「顔を出しておくか。

 土地神様に挨拶しておくのは大事だからな」

 

 という訳で、笠置山と氷川神社を巡って、こんな悪魔を仲間にできた。

 

 夜魔 ザントマン

 妖鬼 ヤマワロ

 龍王 ヤトノカミ

 

 アームターミナルの悪魔搭載の最大数は6体で、既に3体埋まっている。

 文車妖妃は情報収集で使うし、ハイピクシーは完成させたので合体させるつもりはない。

 で、ベースは妖精ジャックランタンとなる。

 

 妖精 ジャックランタン + 夜魔 ザンドマン   = 天使 プリンシパリティ

 龍王 ヤトノカミ    + 妖精 ジャックフロスト= 神樹 ナルキッソス

 妖鬼 ヤマワロ     + 地霊 ノッカー    = 鬼女 リャナンシー

 

 天使プリンシパリティは聖騎士風だからまだ連れて歩けない訳では無い。

 エンジェルに比べてだが。

 

「もうちょっときちんとした回復系が欲しいんだよなぁ。

 そうなると女神を探さないといけない訳だが……」

 

 悪魔辞典を使って買えるのでまだ助かっているが、ベースとなる悪魔にまだあまり出会っていないのでかネックになっている。

 そこでふと思いつく。

 

「なぁ。ヴィクトル。

 ちょっと聞きたいんだが……」

 

「あたしは女神アメノウズメ。

 今後ともヨロシクネ♪マスター♪」

 

「……」

「……」

 

 叢雲とステンノの視線がとても痛い。

 まぁ、この街の風俗街のストリップ劇場に突撃をかければこうなる訳で。

 案の定ナンバーワンの踊り子だったので契約時に劇場に支払う違約金が結構凄いことに。

 お金持ちで良かったとつくづく思い知る。

 

「ねえ。

 サマナー。契約してよ♪

 はやくはやくぅ♪」

 

 契約していないのについてきたおまけが夜魔リリム。

 そりゃ風俗街は彼女にとってうってつけの場所で、そんな所をサマナーがふらふらと歩いていれば、ほいほいついてくる訳で。

 叢雲とステンノの視線が本当に痛い。

 

「私達だけじゃ足りないのかしら」

「本当にこいつは……」

 

 ツンツンしているがしている事はしている訳で、そのデレは夜にならないと発揮されない訳で。

 今回は仕方ないとは言え、男が完全に悪い事例である。

 

 女神 アメノウズメ   + 神樹 ナルキッソス  + 鬼女 リャナンシー = 地母神 ズェラロンズ

 地母神 ズェラロンズ  + 天使 プリンシパリティ            = 大天使 イスラフィール

 大天使 イスラフィール + 夜魔 リリム     + 地母神 ズェラロンズ= 女神  ブリジッド

 

「私の名前は女神ブリジッド。

 今度ともよろしく。サマナー」

 

 ブリギッドとも言い、ケルトの女神である。

 単体全回復のディアラハンを覚えさせるのにこの苦労である。

 メガテン奥義のバフかけぶん殴りまでとても手が回らない。

 

「で、どうやって敵を引っ張り出すの?」

 

 まだ機嫌が悪い叢雲の質問に、俺はあっさりと答えた。

 行政が悪魔に乗っ取られ、警察も動かない、その為ヤクザがやりたい放題。

 だったら、一番叩きやすい所を叩くのみだ。

 

「天堂組を潰すのさ」




 巻いていきたい所だが、作者的にもこの物語の書き方を模索している所。

 『ソウルサマナー』に居ない悪魔の解釈
 悪魔が市政乗っ取っているよね>>封印壊して悪魔でているよね?>>じゃあそれにまつわる場所に行ったら悪魔いるんじゃね?
 そんな感じで緩くやっている。

 悪魔合体表とにらめっこして女神が居ないと詰むと絶望して、アメノウズメの存在を思い出した自分を褒めてやりたい。
 ついでにリリムもついてきたがご愛嬌。

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