【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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こんなにあった日本の退魔組織


船頭多くして船山に登る その1

 日本の公的退魔組織は闇鍋世界のおかげでこんなにある。

 

 デビル・バスターズ (内閣調査局)

 内務省公共安全庁 調査第三部 (内務省)

 警視庁特別資料室 (警視庁)

 防衛庁特殊二課 (防衛庁)

 宮内庁陰陽課 (宮内庁)

 科学技術庁超常現象研究所 (科学技術庁)

 文化庁調査局独立7課 (文化庁)

 国土庁総務部典礼課 (国土庁)

 ジプス JPS 正式名称 気象庁・指定地磁気調査部 (気象庁)

 陸上自衛隊538部隊 (陸上自衛隊)

 護国機関ヤタガラス (宮内庁)

 

 

 これに民間組織で協力的な所も入れてみるとこうなる。

 

 神社庁特別調査部 (神社本庁)

 クズノハ (葛葉)

 関東魔法協会 (メガロセンブリアの紐付きだが関東に多大な影響がある)

 関西呪術協会

 退魔四家 (浅神・巫淨・両儀・七夜)

 対魔忍 (ふうま一族)

 

 

 これらの組織は縦割り行政のおかげで規模が小さかったり、権限が限られていたりと、横の連携が殆ど無かったのだが、さすがにまずいだろうという事で組織再編の動きが始まっていた。

 その原因は言うまでもなく俺とアマテラス様。

 要するに海自にこれ以上俺の身柄を預けるつもりはないという意思で、当然海自は市ヶ谷共々大反発をしていたりする。

 とはいえ、昨今の状況は繁栄の裏でテロだの悪魔だのが跋扈している訳で、状況の改善は待ったなしの所まで来ていた。

 というか、闇鍋結果でできていたのかよ。内務省……

 これのおかげで、組織再編が一気に加速した。

 大蔵省が官僚オブ官僚なんて言われるのは戦後の話であり、それまでの官僚の王道オブ王道は警察を抱えていた内務省である。

 防衛庁の省再編に絡む動きと合わせて、大蔵省とのバトルの餌にされたという側面があったりする訳で。

 という訳で、このあたりの組織再編の話をしようと思う。

 内務省があったおかげで、組織再編に実に都合が良い器が一つ使えるようになった。

 神祇院である。

 戦後には消えた内務省の外局だが、解体に際しその仕事は民間となった神社庁に引き継がれていた。

 そんな神道系の器だが、アマテラス様バカンス中の昨今、民間に置いておける訳もなく。

 宮内庁陰陽課と神社庁と関西呪術協会とヤタガラスがここに集約された上で、宮内『省』外局として再建させられる事になった。

 ここに連絡会議が設置されて、横のつながりを作ろうという訳だ

 組織的にはこんな感じになる。

 

 宮内省-神祇院-特別調査連絡会議

                  -護国機関ヤタガラス-クズノハ

                  -特別調査部

                  -陰陽課-関西呪術協会

                  -退魔四家

                  -対魔忍

                  -デビル・バスターズ

 

 

 内調下で弱体化させられきっていたデビル・バスターズは早急な戦力化を求められてこちらに移され、内務省から依頼を受けていた対魔忍もこちらに回された。

 組織を眺めていやな想像が頭に湧く。

 対魔忍は娼婦育成機関なんて陰口を叩かれているが、本当にそれが目的なのかもしれないと。

 何しろ、この手のエキスパートは伝統と血の継承がとにかく物を言う。

 そして、それにふさわしい母体は常に不足する。

 そう考えると、この腐れきった国の冷徹かつ合理的な政策の一端が見えてくるから、納得すると同時におぞましくもなる訳で。

 彼女たちはその母体のみが必要な訳で、そこから生まれた子どもたちは再度育成されて……考えるのはやめよう。気分が悪くなる。

 なお、型月世界の退魔四家がこっちにまとめられたのは、クズノハや対魔忍と同じ扱いをされたからである。

 

 

 

 次に省庁再編で文部科学庁と国土交通省が誕生することになり、その巨大官庁下でも退魔組織がまとめられる事になった。

 

 文部科学省-文化庁-調査局-超常現象研究所+独立7課

               -超常現象連絡会議-関東魔法協会+他

 

 麻帆良学園都市にせよ、学園都市にせよ、学園都市であるために管轄は文部科学省である。

 そして宗教関連を管理しているのもここである。

 結果、最も多くの退魔組織の人数を抱えているのが文部科学省である。 

 なお、天海市の情報環境モデル都市の失敗で対処に追われてアーカムの支援を受けているのもここだったりする。

 

 

 国土交通省-気象庁・指定地磁気調査部+総務部典礼課

 

 こっちは、ジプスこと気象庁・指定地磁気調査部が総務部典礼課を吸収する形になった。

 ジプスを実質的に支配している峰津院家の力が強かったというのもあるが、こっちもアーカムが龍脈絡みで接触していたりする。

 退魔組織の再編である意味一番動かなかったのがここである。

 

 

 内務省-公共安全庁-調査第三部

      -警視庁特別資料室

 

 内務省があるという事は、国家公安委員会が無い訳で。

 総務省ができずに内務省に吸収されるのか総務省と内務省に分かれるのかまではさすがにわからない。

 とはいえ、この腐れきった国をまがりなりにも繁栄に導いた治安維持を一手に握っていた事もあって、むしろ油断できないと言っていいだろう。

 むしろ、ここの特殊性は表を書いた方が分かりやすい。

 

 内務省-公共安全庁-調査第三部

      -警察庁-自治体警察-警視庁特別資料室

      -首都警

 

 首都警あるのかいと突っ込んだのを誰が責められようか。

 自衛隊のクーデターがカウントダウンに入った現在、それを防ぐために警察軍の創設は悪くはないが、同時に警察側が俺を逮捕するという可能性を否定できなくなる。

 少なくとも、警察はクーデターを許容しない。

 それがわかっただけでも良しとしよう。うん。

 で、その自衛隊である。

 

 

 防衛省-特殊二課-陸上自衛隊538部隊

 

 一応上位機関の特殊二課と実務部隊538部隊という形に収まりはした。

 とはいえ、ここにこんな動きがあった事は載っていない。

 

 

 海上自衛隊特殊任務群編成案

 

 つまり、俺の所属先を作る動きだ。

 それが没になった理由が、現在俺の前に座っていた。

 

「今回は、お誘いに応じて頂いてどうも」

 

「色々とお話を聞きたいとは思っていましたので。

 内務省公安部の荒巻大輔さんに、警保局の室戸文明さん。

 どういうお話を聞かせてもらえるか楽しみですよ」




 『女神転生TRPG覚醒編』 (1998年 アスペクト)を書庫から発掘できたので、そこの主だった組織を載せて再編成してみた。
 組織のいくつかは意図的に変更している。

首都警 『赤い眼鏡』
 ケルベロス・サーガが確立する前はケルベロスって警視庁の対凶悪犯罪特殊武装機動捜査班だったりする。
 これがそのままデモニカスーツの流れにできるわという事で今回の話に。

内務省
 『対魔忍』世界は内務省なんだよ。
 という事は色々できてだな。
 でっちあげと時間軸確認で持ってきたのが下の二人。

荒巻大輔
 『攻殻機動隊』。
 内務省公安局の公安9課課長。
 自衛隊から公安に移った経緯があるので、色々しがらみがあったんだろうなぁ。この人。

室戸文明
 『ケルベロス・サーガ』。
 押井監督作品で、よく出てくる人。
 この人も内務省警保局出身というバリバリの警察官僚。

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