【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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別名 絵葉書の旅で時計台を引いたミスターのせいで次の展開が思いつかないひげの気持ちがよく分かった回

小ネタを出して場を繋ぐことにする


閑話 小ネタ劇場

「入即出技術総括審議官。

 君の新しい経歴だ。

 覚えておきたまえ」

 

 横須賀に寄ったついでに、都内に足を伸ばして室戸次官に現状報告。

 時空管理局というゲテモノに頭を抱えているのだろうが、その対処をぶん投げて退出する寸前に俺の履歴書なるものを渡される。

 経歴偽造なのだが、偽造がお役所なので本物であるのが素敵である。

 どうせ駄女神のせいで経歴は後から生えてくるものだし。

 

 

入即出やる夫。

 

 1964年東京都生まれ。

 出生後家族の英国転勤に伴い英国で生活。

 英国大学卒業後帰国。

 86年国家公務員試験一種合格。

 同年内務省入省。

 87年神社本庁に出向。

 88年警視庁警察学校卒業。

 93年防衛庁海上自衛隊横須賀基地隊に出向。

 同年内務省警保局図書課付。

 94年新設予定の宮内省技術総括審議官に就任予定。

 

「色々とがんばりましたね。これ」

 

「これでもやっかみが出るのがお役所という所だ。

 帝大法学部卒業でもなければ、自衛隊に入隊させるよりましだろう?」

 

 もちろん、実際の年齢と違うのだが、書類上は三十路前という年齢となる。

 上に上げることは必然で、警察官になっている所とか、その偽造の為に受けても居ない国家公務員試験一種を受けているというワケワカメな状況に俺は笑うしか無い。

 まぁ、これでも人手不足が蔓延している時空管理局に比べればマシな方だろう。

 クロノ・ハラオウンは14歳で執務官、多分あれ警察で言えば警部以上の職だし、25歳で巡洋艦艦長になっているのだから。

 閑話休題。

 傍流キャリア警察官僚の出世物語という感じででっちあげる書類の見事さと言ったら。

 当然その年でも普通は技術統括審議官という局長級のポストに座れるわけがない。

 やっかみは凄いことになるだろう。

 

「帰る前に事務によりたまえ。

 紛失届を出した新規の免許証とパスポートと警察手帳を用意している」

 

 こーいう事ができるのが国家というものの恐ろしさなんだよなぁ……

 

 

 

 内務省が入っている霞が関の中央合同庁舎第2号館を出る。

 警備の警官が敬礼するが、『何こいつ』という顔で敬礼するのに苦笑するしか無い。

 スーツ姿のステンノと叢雲はともかく、属性てんこ盛り合体でCOMPに入れない艦娘ジャンヌは外国の学生服姿である。

 警官に敬礼する際に警察手帳を見せて、合同庁舎を出る。

 今回報告書には書いたが、理解できないように書いたのがジャンヌとダヌの所である。

 三隻目ともなると本気で海自が取りに来るので余計な軋轢を避けたというのが理由で、あくまで『英雄』ジャンヌ・ダルクとして表では動いてもらうことになる。

 なお、元が同じな事でアマテラス様と顔が同じなのだが、あの人は巫女服で区別している。

 

「はぁ……」

 

 ため息をつく。

 そして問題のダヌ様なのだが、室戸次官がスルーしてくれたのが本当にありがたい核爆弾である。

 まぁ、もっとやばい時空管理局があったから俺に一任されたというのが真相に近いのだろうが。

 神話体系の頂点におられるあのお方は劣化分霊とはいえ呼んでしまったという事は、その神話体系の神々に絶大な影響力を持ってしまうのだ。

 具体的にはダグザとかダグザとかダグザとか。

 『真ⅣFINAL』ルートに行ったら目も当てられんぞ。

 駄女神のミッションが曖昧かつアバウト過ぎるからそのあたりのルート設定とかまったく聞いていないのだ。

 なお、うちの妖精連中は大喜びなのは言うまでもない。

 あのお方の為に異界用意しておくかなぁ。

 それだと、消える予定の『プリズマ・コーズ』とか便利で良いのだか。

 存続の手段はいくつかあるのでそれを視野にいれる事を考えておく。

 

 

 

 そんなこんなで冬木のゲートから『プリズマ・コーズ』に日帰り。

 出しっぱなしの叢雲の艦内では厄介事が更に増えていた。

 

「楽しいわ♪楽しいわ♪楽しいわ♪」

「へぇ……こういう料理が流行っているのかぁ……」

「お友達が一杯増えちゃうわ♪」

 

 三人の少女たちが食堂でお茶会を楽しんでいた。

 なお、無駄に貼られていた禁凝符の束が灰になっており、天ヶ崎千草が疲れた目でお札を張り続けていた。

 運だけはよかったらしい元凶である木林に俺は尋ねる。

 

「なんだこれ?」

「退去前に調査をと思いまして、お菓子の国へ行ったら……」

「おーけい。わかった」

 

 お菓子の国のボスだった、ナーサリー・ライム。

 彼女が居るのはまぁ、分からなくはなかった。

 名前つながりで魔法少女がらみなのだろうなぁ。

 アリス・マーガトロイドの幼き姿であるロリスが楽しそうにお菓子を楽しむのもいい。

 黙って、最期の一人にデビルアナライズをかける。

 

『魔人 アリス レベル49』

 

 そんな彼女が俺を見つけてとことことやってきて、決め台詞を吐いてくれた。

 とってもいい笑顔で。

 

「ねえねえ。

 お友達になってほしいの。

 だからね……死んでくれる?」

 

 身につけていた禁凝符の束が灰になったのを自覚しながら、俺は首を横にふった。

 

「だめ」

「えー、けちー」

 

 多分これ、三身合体すればアリス・マーガトロイドになるんだろうなぁなんて考えつつ、明日も日帰りで横須賀だなとため息をついたのだった。




サイコロが荒ぶらねばこのアリス回に繋げる予定だったのに。
まぁいいや。出しておこう。
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