書きためては投稿…
「疲れたどすえこずえちゃん!! こずえちゃんって誰だ」
「何を言ってるんですか三島さん」
「ちょっとしたおやじギャグ?」
無事フライヤに帰還した俺とジュリウスは報告を済ませると階段を降り、モニター前のソファに座る。ついよっこいせと言ってしまうのはやはり歳を取ったからか…。
「そういえばお前、今日って新人2人来るんじゃなかったか?」
「そうですね。もう少しでここに来るはずです」
「ほうほう。どっちも女の子だったっけ?」
「はい。名前は香月ナナとフィル・レブロスです」
「ナナちゃんはともかく、フィルって子名前がまるで男の子だな」
「セクハラですよ」
「名前だけでセクハラたぁ、世知辛い世の中だ」
俺がクツクツ笑うとジュリウスは少しだけ顔をしかめる。
「あ、三島さん、ジュリウス!」
「んあ~? ロミジュリか~」
「ロミジュリって何ですか!」
ソファにだらんとしたまま声のほうに視線を向けると不満顔なロミオが立っていた。
「いやぁ、なんかねぇ、ついねぇ、やっちゃうんだぁ」
「ついで人の名前をへんなものにしないでください!!」
「わぁったわぁった、わりぃなロミオン」
「また言った!!」
俺のおちゃらけにものの見事に反応してしまうロミオ。その様子が可笑しいのかジュリウスはクスリと笑みをこぼす。その反応こそ弄られる元だって気づけよなぁ。まあ気づかれると面白みがなくなるから今のままで結構なんだがな。
「全く、少しくらい後輩を労わってくださいよ!」
「やなこった」
「相変わらずひでぇ先輩だ…」
「ニシシシシ!」
してやったりと笑ってやるともういいです!と俺からジュリウスに対象を変える。本当にいじりがいがあんなぁ、まるで…
「はぁ…」
おっといけねぇ、つい思い出しちまった。あかん、溜息が出るからやめよう。今更思い出しても仕方ねぇべ。
ちょっとナイーブになってしまった俺は気分を変えるためにゲーム機を取り出し弄り始めることにした。ロミオは今丁度ジュリウスと一緒にエレベーターでどっか行っちまったし。
とりあえず、いつものソフトでもするか。
「何でこんなに出てこないんですかねえ…は~クソゲークソゲー、二度とやらんはこんなもん」
やり始めて30分くらい経ち、タイミング的に良いところで終わった俺は趣味道具入れのウエストポーチにゲーム機を片付けると相も変わらず鬼渋ドロップ率なゲームに毎度恒例の恨み言を吐く。でもなぜかまたやっちゃんだよねぇ…人間って心の奥底ではどM願望でもあるのかねぇ
「あ、はじめまして!」
「んあ~?」
何すっかなぁ、と考え始めたとき、声を掛けられたので声の元に顔を向けると
「最近の子はどうして羞恥心を捨ててしまうのか」
「はい?」
「何でもない」
どうみても痴女感溢れる服装をした可愛らしい女の子と
「は、はじめまして!!」
「お、おう」
ガッチガッチに固まって挨拶をしてくる制服を着た可愛らしい子が立っていました。
ふむ…
「まともなのは君だけか!?」
「はい!?」
「いや、なんでもない」
あかんね、このセリフ知らんのとは。まあ仕方ない。うん年前のゲームのセリフらしいし。
ふと二人の腕についてるものを見る。それを見て俺は察した。
「ああ、君らか、新人ってのは」
「ふえ? どうしてわかったんですか?」
「これこれ」
疑問に思ったまともな服装の子に俺はそれがついている腕を見せる。それを見て彼女はあ! と気づいた。
「で、どっちがナナちゃんで、どっちがフィルちゃんなんですかね?」
「はい! 私がナナです!」
「わ、私がフィルです!」
無邪気型痴女とまとも型真面目ちゃんがフィルちゃんね、おk、理解した。
「ほうほう。まあとりあえずよろしく新人ちゃん」
「はぁい!」
「はい!」
とりあえず挨拶を済ませた俺は用事があるまでのんびりしていようと思い、二人にバイビィ、と告げると自室に戻ることにした。
だが…
「今日もう予定ないやん…」
と嘆くことになったのは自室について間もなくであった……
あ、ナナちゃんとフィルちゃんの容姿はデータベースで確認してくれ