GOD EATER ~過去を背に~   作:フェル難DESU

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あかん、リアルで訓練したら死んでまう!


5話 基礎訓練だコラァ!!

 

 

 訓練を開始してから2日目。

 ジュリウスから志願があり、ジュリウスも加えての訓練が始まった。

 

 

「朝は身体を作っていくからな~! はいまず基礎から!! 腕立て伏せまずは50!!」

 

「50か」

 

「まだ軽いな」

 

「うへぇ、俺には無理かも」

 

「もうロミオ先輩、そんなこと言ってたらこの先やっていけないよ!」

 

「そうですよ! 頑張りましょう!」

 

 

 朝早々、庭園に集まった面子に腕立て伏せ50回を指示。

 反応は各自バラバラだったが、まあこいつらなら乗り切るだろう。『根性』があればな。うっひっひっひ…

 

 

「はいそこ顎を地面すれすれまで落とす!! 身体はまっすぐに!!」

 

「うえっ!? そこまで!?」

 

「当たり前だ! 腕立て伏せなんて入門なんだからな! それで済むだけありがたいと思え!」

 

「くっ、ここまでハードなものだとはっ!」

 

「ちっ、あの野郎、ガチできてやがるっ」

 

「腕はプルプルするけどまだいけるよ~!」

 

「き、きつい…!」

 

 

 やはりというかなんというか苦戦している。ちゃんとした腕立て伏せってのは本当にしんどいのだ。何? 俺何十回も出来るんだぜ? 甘いぞ! それはやり方が間違ってるからだ!

 

 

「おらおらぁ! 基礎鍛えて応用に行くんじゃあ!! さっさと気張れ!!」

 

 

まだまだこれからよ、うっひっひっひっひっ!

 

 

 

 

 

 

 苦戦しながらも無事やり遂げたブラッド隊。

 次に俺が指示したのは腹筋である。

 

 

「おら次は腹筋だ!!」

 

「か、回数は?」

 

「50!」

 

「まじかよ~!」

 

「おうマジだ!」

 

 

 俺の合図とともに全員で一緒に開始。ジュリウスがカウントを始める。

 

 一人カウント10。一周すれば終わりってわけだ。これは腕立て伏せでもやらせている。

 

 足の支えは借りてきた布の塊をつま先において使っている。

 

 そんなこんなで50回目を終えるとナナやギル、ジュリウスを除き皆後ろにばたりと倒れこむ。

 俺が労いの言葉を皆にいうと反応はバラバラではあったがありがとうと返してくれた。

 

 

「ハイ次スクワット50回」

 

「え~~~~~!!」

 

 

 が、それが次の瞬間―― 一部から――ブーイングに変わったのは言うまでもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 無事スクワットも終え、休憩の時間をとることにした俺は各自に少し休んどけ、と伝えると各自の状態等を観察する。

 

 まずはナナ。

 疲れ自体はあるみたいだが普段から鈍器をぶん回してるだけあって意外とケロッとしている。腕立ての時も腕がプルプルすると言っていた割には余裕があったし、腹筋、スクワットも動きが鈍ることなく最後まで続けていた。やはり体力や筋力については群を抜いてるようだ。まあ腹の燃費が悪いようだが。

 

 次にギル。

 こいつも終始安定していた。無論、きつそうではあった。あったのだが、それでも最後まで鈍ることなくやってのけていた。今回の50回は数自体はそうでもないが、姿勢などを厳しく見たため、回数のわりにかなりきつかったはずだ。それをやり切れる当たり、体力、気力は高そうだ。

 

 お次はジュリウス。

 正直言ってこいつの評価もギルとさして変わらない。唯一の違いはさらに向上しようとする志の高さが違うくらいだ。勿論ギルにも向上心はあるようだが。

 

 そしてフィル。

 ナナやギル、ジュリウスと比べると体力、筋力などに課題はあるが、気力自体は他の追随を許さないくらい高いようだ。それに筋力などの課題もあると言えど、たぶんそんなに問題にならないんじゃないかと思う。将来が楽しみだ。

 

 で、ロミオ。

 正直不満をたれ流したりしてうるさかったがそれでも最後まで挫けず立派にやり遂げたその根性は称賛に値する。

 体力、筋力などはフィルと同じく不安はあるが、持ってるポテンシャルは悪くないようだ。こいつもなんだかんだ楽しみな存在だ。

 

 

 ある程度の観察を終えた俺は皆に次は実戦での訓練だ! と告げると先にロビーに向かう。さぁて、次はどうなるかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言うと真面目に聞いてくれていた。

 

 黎明の亡都での実践訓練の最中、ブラッド隊のメンバーは誰一人文句を言わずにしっかり話を聞いてくれていた。

 質問があればしっかり聞き、悩めば相談に聞きに来るしほかの仲間に教えたりもしている。 

正直ここまで纏まるとは思わなかった。ギルとロミオの事や、ナナのフリーダム性等、どれもこれも不安要素しかなかったからだ。

 だからここまで纏まった事は嬉しい誤算であり、崩さないようにしっかりしなければと、俺にも気合を入れてくれる。

 

 さぁて、おっさん魂、みせちゃるか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようし、本日は終了。これからしばらくは任務をこなしつつ今日の訓練内容を繰り返していく。覚えとけ~」

 

 

 無事に訓練を終え、これからの予定を告げると俺は部屋に戻りシャワーを浴びる。

 

 さっぱりした俺は服を着るとベッドに身を投げ、はぁ、と溜息を漏らす。

 

 正直言ってうまくいくかはわからなかった。久々っていうのもあるし、やはりスパルタだから嫌われるとも思ったから。

 だがやってみれば、誰一人として文句を言わず――約一名時々文句たれてたが――

真面目に取り組んでくれていた。

 

 

「教え甲斐があるやつらだ事で」

 

 

 これからが楽しみだ。あいつらがどう成長するか、そしてどう一人前になるか。

 

 そして俺は久々の教官をしたためか、気が緩むとすぐに意識を失った。

 

 あ~、良い夢見れるといいなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




正直回数が少ないかもしれないが真面目な形、ちゃんとしたやり方ですれば確実に来るのでこれでいいや(震え声)

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