鎮守府が、異世界に召喚されました。これより、部隊を展開させます。   作:Red October

243 / 252
皆様、明けましておめでとうございます。今年も拙作をよろしくお願いいたします。
さて、新年一発目からはっちゃけることの多い拙作ですが、今年も(そんなに大規模ではないですが)やりますよ。



2025年正月スペシャル 初夢の再会

 西暦2024年12月31日 午後11時、大西洋(だいせいよう)西部某所。

 中央暦じゃないのかって? 細けぇこたぁ良いんだよ!

 グラ・バルカス帝国の戦意を喪失せしめ降伏に持ち込むため、「ラヴクラフト作戦」行動中の宇宙戦艦ヤマト艦内にて、堺は仕事を終えてベッドに入るところだった。ちなみに今回は"ヤマト"はいない。夜戦無しのようである、珍しいことに。

 

「さてさて…また、こいつを使ってみるか」

 

 堺が取り出したのは、赤い木の実のような粒が入った瓶だった。

 何を隠そう、以前にも服用した「天使の実」である。読者の皆様に、この実のことを覚えている方はどれだけいるのだろうか?

 

「前にこれ使った時は、何故か朝っぱらから胸焼けでえらい目に遭ったんだっけか…。今回はそんな目に遭わなきゃ良いんだが」

 

 呟きながら、堺は流れるように赤い実を1粒取り出し、コップの水で飲み込んだ。

 

「今回はどんな夢になるかねぇ……」

 

 そして堺は眠りに落ちるのであった。

 

 

 

「……っと? さっそく夢の世界に到着か?」

 

 見覚えがあるようなないような、白一面に染められた世界。そのど真ん中に1つだけ、茶色の重厚な扉が見える。

 

「確かあのドアだったっけ」

 

 ドアノッカーを鳴らしてみるが、反応はない。

 

「無人か? ではでは、失礼してお邪魔しますっと」

 

 扉を開けた先は、地球でいうバーのような部屋だった。それも、調度品類を見る限りかなり高級そうなところである。ボックステーブルやカウンター席もあるのだが、客も従業員も誰もいない。

 

「そういや前にもこんなとこに来たような記憶があるな。あん時は誰と一緒だったっけ…? 思い出せん……まあ良いや」

 

 ボックステーブルをよく見ると、メニューの他に紙が1枚置いてある。それにはこう書いてあった。

 

『料理・お酒は、注文があればすぐにお作りしお渡ししますので、お召し上がりになりたいメニューを想像しながら声に出して注文してください。また、使い終わった食器や食具は、テーブルやカウンターの上に放置していただいて結構です。

どなた様も心ゆくまでお楽しみください』

「そんじゃ、何か頼むかね」

 

 と呟いた堺が顔を上げた、その瞬間だった。

 

ジャキッ!

「動くな!」

 

 さっきまでなかった白い物が、いつの間にか出現しているような…と思った時には、目の前に銃口が突き付けられていた。反射的に両手を挙げた堺の背中に、嫌な汗がぶわっと噴き出る。

 

(おい嘘だろ!? いきなりホールドアップは想定外だっての!)

 

 白い鎧のような防具を着た人間が、堺に銃を向けていたのである。それも両手持ちしているところを見るに、拳銃なんてちゃちなものではなく、短機関銃か自動小銃だ。

 堺は現在軍服こそ着ているものの、防弾ベストも何も着けておらず、おまけに丸腰である。その上、格闘技などの心得もない。よって、こんな完全装備の相手に対抗する手段は、全く無い。大人しく降伏するより他になかった。

 

「ん?」

 

 と、その時、フルフェイスの白いヘルメットを被ったその相手が声を上げた。そして、これまた想定外の言葉が飛び出してきたのである。

 

「え…ちょっと待って、まさか堺司令?」

「!!?」

 

 両手を挙げたまま堺もぎょっとした。こんな白装備の兵士に知り合いはいないにも関わらず、何故か自分の名前を知られていたのだから当然である。

 

「え、なんで私の名前を…?」

「あー、こんなメット被ってたら分かる訳ないな。失礼」

 

 相手は銃を下ろし、ヘルメットを脱いだ。その下から現れたのは、ツーブロックの黒髪とどこか野生味溢れる顔つきの男性の顔である。

 その男性に、堺は何となく見覚えがあった。慌てて記憶を探り、そして正体に行き当たる。

 

「え、待って嘘でしょ!? まさか神谷さん!?」

「はーい、そのまさかの神谷ですよー。久しぶりですね堺司令」

「久しぶりも何も…! こんなとこで会えるなんて思いませんでしたよ。ご壮健そうで何よりです」

「はいストップ、ここオフだからそういう堅苦しいの無しで!」

「りょーかい。そんじゃラフにやりますね」

 

 この白い鎧の男性はその名を神谷浩三と言い、以前に夢の中で堺が出会した相手である。メタい話をすると、以前に拙作とコラボした召喚二次創作「最強国家 大日本皇国召喚」の主人公である。

 

「神谷さん何してんですかこんなとこで。大方『天使の実』を食ったんだろうとは思いますけど」

「あー、あの赤い実ですか? 確かに食いましたけど、アレ食べたらこうなるの?」

「どうやらそうらしいです。私も詳しいとは言えませんが、実を食べた人で、ある程度の共通点がある人たちがこのバーに集められるみたいですね」

「なるほどな。そうなると俺たちはさしずめ、日本人かつ軍の指揮官だからってことか」

「おそらくそんな感じでしょう」

 

 旧交を温めにかかる2人。

 

「あそうだ。前にもらったこれ、めっちゃ便利でバリバリ使ってんぜ」

「え、それは…うちの泊地工廠で作った、丸められるスマホ!? なら今度は、丸められるテレビでも持ってきましょうか?」

「めっちゃ欲しいわそれ。あと、慎太郎と健太郎と向上にもスマホ作ってくれ」

「いや注文多いな!?」

 

 基本的に、タウイタウイと大日本皇国を比較すると大日本皇国の方が技術力が高い。ただ、この丸められるスマホのように部分的にはタウイタウイの技術が上なのである。

 

「ところで堺司令は最近どうなの? まだグラ・バルカスと戦争してるわけ?」

「ですね、まだやり合ってます。何とかムー大陸は解放したんですが、世界各国とロデニウス連合王国の国力がだいぶ疲弊してきてしまって、これ以上の戦争継続は困難と判断しました。なので今は事実上、うち単独でグ帝と戦ってますね。

正面から決戦なんてやってられないんで、通商破壊に徹して奴らの本土を干上がらせようとしてますよ」

「え、じゃあ海上封鎖を艦娘たちでやってんの?」

「ですです。あっちこっちと遠征艦隊出してるんで、作戦行動の管理が大変なんですよ。

そういう神谷さんはどうなんです? 皇国の軍事力ならグ帝なんざ一捻りでしょ?」

「海上封鎖どころか、輸送船を作るドックごと根絶やしにするかなぁ」

「やっぱそうきますよねー…」

 

 大日本皇国の技術力・軍事力ならば、実際にやりかねないことである。

 

「ん、待てよ? するかなぁ、ってことは、まだ実践はしてない…?」

「お、鋭い。そう、まだ計画段階です」

「計画段階で既にドック根絶やしが入ってるとなると、そちらのグ帝ってよっぽど何かやらかしたんですかね」

「さすが堺司令、なかなかの慧眼。奴ら畏れ多くも我らが帝都でテロ行為しやがったんですよ」

「は!? 帝都って、東京?」

「イエス。慎太郎も健太郎も一時人質に取られたばかりか、何の罪もない皇国臣民が多数犠牲になりまして…」

「あー(察し)……。何てことだ、奴らもう助からないぞ」

 

 大日本皇国の帝都でテロ行為をやらかすなど、竜の逆鱗に触れるどころか叩き割ったようなものだ。堺にはどう計算しても、徹底的な報復が為される未来しか見えなかった。

 

「それはそれとして、輸送船をドックごと叩くというからには、潜水艦だけじゃ足りんでしょう。主力艦隊の戦艦や空母も投入するんじゃないです?」

「やりますよ。使えるもんは全て使ってやります」

「マジで大日本皇国の国力が羨ましくなる……うちなんて、その千分の一もあるかどうかだし」

「その国力で我が国より高い技術をチラ見せすることのある堺司令が何言ってんだよ」

 

 丸められるスマホは、大日本皇国にもないらしい。推測であるが、ナノマシン関連の技術がタウイタウイより遅れているのではないか、と堺は考えている。

 

「そういや、艦これ関連で思い出した。新しい艦娘が何人か実装されたぞ、例えばこれ」

 

 神谷がスマホを操作して1人の艦娘を見せる。小さいながら三連装の主砲3基を持ち、シャープな形状の艦首艤装にはハーケンクロイツが描かれている。艦娘本人も艤装も色白で、見るからに仕事のできる軍人、といった風格がある。これを見て堺は何となく予想がついた。

 

「ハーケンクロイツってことはドイツ艦か……もしかして、シャルンホルスト級?」

「お、さすがだ。正解、こいつはシャルンホルストだよ。妹のグナイゼナウも一緒に実装されたぜ」

「マジで!? 良いなー、うちにも実装して欲しい…通商破壊戦の手が足りねぇよ……」

 

 史実においてシャルンホルストとグナイゼナウは、主にイギリスの輸送船団相手に通商破壊作戦で活躍した艦である。艦娘として実装されれば、おそらく通商破壊の専門家になるだろう。

 

「他にも駆逐艦や護衛空母の実装があったが、目玉はやっぱこの2人だ。良いだろ?」

「羨ましい。うちにも新しく艦娘が着任したんですが、シャルン姉妹ほど強くないんですよ。ただ、一風変わった娘でしてね」

「ほうほう、どんな娘だ?」

「こんな格好なんです…名前当てられますか?」

 

 堺は己の丸められるスマホを取り出し、画像を表示して神谷に見せた。そこには1人の艦娘が映っている。着任時に個人情報の登録を兼ねて、工廠で撮影したものだ。

 身長はかなり低く、150㎝もあるかどうかというところ。黒髪を見事な文金高島田に結い上げ、赤い前髪を差している。服装は、緑の子持ち縞にハイビスカスらしい赤い花を象った軍艦艦体色(薄い灰色)の振袖に金色の腰帯を巻き、その上から少し末広がりになった赤銅色の袴を履いて、靴は高足の黒い下駄という格好だ。

 顔立ちは童顔ながら結構整っており、青みがかった黒い瞳を有している。美人には違いないだろうが、着物の胸部の膨らみを見る限りおそらく子供体型。それなのに雰囲気としては花魁を連想させる大人びた感じなので、「合法ロリ」というべきだろう。

 艤装の形状も、他の艦娘とはやや異なっている。背中に背負ったメインの艤装からは2本の煙突の他に、3本ものマストが扇子の骨のように広がっており、それらには白い帆が巻き付けられている。また、煙突の周囲に14㎝クラスの単装砲が計6基備えられ、両肩の辺りには20㎝クラスの単装主砲が2基装備されている。さらに両手にも単装主砲を2基、拳銃のように持っていた。

 

「別嬪さんには違いないが、こりゃ見たことないな…。服装的には神風型の娘に近いか? それにこのマスト、わざわざ帆を付けてるってことは結構昔の奴っぽいな。ざっくり、朝日や三笠と同じくらいの年代か、それより少し前とみたが、どうだ?」

 

 鋭いな、と堺は腹の内で呟いた。

 

「正解ですね、西暦1886年竣工の娘ですから。

この娘の名は『畝傍』、防護巡洋艦の艦娘です」

 

 その瞬間、神谷が目を見開いた。

 

「待って畝傍!? その名はちらっと聞いたことあるぞ!

確か、海外で建造された後、日本に回航中に行方不明になった軍艦じゃなかったか!?」

「お、それで正解です。まさしくその畝傍ですよ。

で、畝傍って最後はどんなものだったと言われてますか?」

「えーと、聞いた範囲では南シナ海で行方不明、おそらく台風に遭って転覆したとされてるな」

「あ、やっぱそっちでもそうなってるのか。しかし実は違ったんです。転覆したのではなく、転移していたらしいんですよ」

「ファッ!? マジで!?」

「本人から聞く限りそうらしいです。転移した後ムーに拾われて、ムーの軍艦として運用されていたそうですが、経年劣化と酷使によりボイラーが故障。当時のムーの技術ではボイラーを直せず、畝傍はドック入りしたまま放置されて幽霊船と化していました。そこでこの娘をゲットしたんですよ」

「何と!? すげーな、朝日より古い艦娘なんて」

 

 こんな軍艦が艦娘として実装されることは、そうそうないであろう。アズールレーンならあり得るかもしれないが。

 

「そんじゃ堺司令、世間話はこのくらいにして、そろそろアレやりましょうか」

「何です、アレって」

「ゲームですよゲーム! 我が国のフルダイブ型ゲーム機あるんですから、やらなきゃ損損」

 

 いつの間にかバーにあったボックステーブルが幾つか片付けられ、空いたスペースにゲーム機がデンと鎮座していたのである。人間が中に入ってプレイするタイプのどでかい代物で、いわゆるフルダイブ型機だ。

 

「えっ、いつの間にそんな代物が!?」

 

 もちろん堺は気付いていなかった。そのためさらっと出現していたゲーム機に仰天する羽目になった。

 

「これないかなーって願ったら出てきた」

「そういやこの空間そんなんだった!」

「よっしゃやるぞ! あ、ゲームソフト注文してないや……って、あれ? 何かソフト入ってる?」

 

 防具を着たまま、神谷がゲーム機の中に入っていく。

 

「とりあえず、今入ってるゲームやりません?」

 

 後に堺は、この発言を死ぬほど後悔することになった。というのも、起動したら出てきたゲームタイトルがこれだったのだ。

 

『生物災害2 redive』

 

 お察しの通り、フルダイブ型バイオ⚪︎ザードである。

 

「ちょっと待てぇぇフルダイブでバイオはアカン! 怖さ洒落ならんって!」

「バイオかー、あんまやったことねぇな…まあ何とかなるっしょ!」

「おぉい待てや! 今難易度見ずに選んだやろ! なんか『ルナティック』ってなってたぞ!」

 

 ドタバタしながらゲームがスタートしてしまい、

 

「ちえ、初期装備拳銃だけかよ。M92だからまだマシだけどさ…自動小銃使いてぇな」

「そんなことより前から来てますよ! これ頭!? 頭狙えば良いの!? 被弾即アウトのオワタ式なんだから何とかしてぇぇ!」

 

 初っ端から混乱しつつも警察署までたどり着き、

 

「拳銃の弾と、…おっ刀発見! ラッキー!」

「ここにもいんのかゾンビ……待て待て待てなんやアイツ!? 皮膚めくれた人間みたいってか速い!」

「よーしちょうど良いとこに! 試し斬りじゃあぁ! ……なかなか切れ味良いな」

「うおぉぉいあのバケモンあっさり倒しやがったよ! …それは置いといて、こいつ目がないな。もしや音で判定してんのか? だとしたら静かに歩けば躱せる?」

 

 1階廊下からいきなり出現したリッカーを神谷があっさり始末し、

 

「これ、銃がジャムるってことあるんかね?」

「あり得るんじゃないですか、リアル寄せですし」

「敵掃討し終えたし、ちょうど良いからメンテしとくか」

「ですね」

 

 小休止がてら、持っていた拳銃を分解して整備した。神谷はそのついでに、ゲットした刀の血糊を落とし、どこからか調達した砥石を当てている。それが済むと2階の掃討に乗り出し、

 

「うわぁ、板で封鎖されてやがる…んでこれはC4爆薬? どっかで信管入手して爆破しろってのか…」

「そんなめんどくさいことしねーよ。フンっ!」

バギィッ! バキバキバキッ!!

「一丁上がり」

「こいつ、膂力にモノ言わせて力ずくで板引き剥がしやがったよ……」

「あ、そのC4は持っててください堺さん。どっかで使えそうですし」

「りょーか、コンタクト!」

 

 天井からいきなり現れたリッカーが襲いかかってくるが、

 

「よっと」

 

 飛び降りてきたところに神谷が刀を突き出し、結果として自ら串刺しになる羽目になった。そしてもがき始める前に、堺が脳天に拳銃を撃ち込んで止めを刺した。

 その直後、轟音と共に地響きと何かが崩れるような音、そして火災報知器のベルが鳴り響く。

 

「何だ?」

「大方ヘリでも落っこちたんじゃね? メイドインカ⚪︎コムだし」

「あー、あり得る」

 

 戻ってみると、廊下の壁が一部崩れ、そこにヘリコプターが突き刺さって燃えていた。案の定という展開である。

 

「どっかで消火器調達しなきゃな」

「消火器で消せるレベルなんですかねこれ」

 

 そんなことを言い合いながら、近くにあった精鋭警官隊のオフィスを物色し、

 

「ダイヤル金庫か…番号分からんぞ」

「こんなもんはちょちょいのちょい、っと! よし開いた」

「いや嘘だろ!? 扉の隙間に刀差し込んでぶった切りやがったよ!」

「中身は…おっ、サイドパックに拳銃の弾、それと…これは堺司令にあげます」

「おっと、新しい拳銃? これは…あぁ、デザートイーグルって奴か」

「代わりに俺はこれだぜ!」

「むー、ショットガンはずるい……あ、消火器みっけ」

「グッジョブ堺さん。さっそく消火しましょう」

 

 そして消火したは良いが、

 

「消したは良いけどヘリどうやってどかす…は!?」

「おっとヤバそうな敵さんだな! だがそんなの関係ねぇ!」

「おいマジか……あっさり刀で首刎ねやがったよ」

 

 現れたタイラントを神谷が瞬殺。その後も片端から敵を掃討しながら地下へと進み、

 

「さっきから何か走り回ってる足音すんな」

「ですね…コンタクト!」

「おっ、こりゃ強そう! 堺司令援護よろ!」

「いやちょっと神谷さん!?」

「鉄パイプごときで俺に挑むなど笑止っ!」

 

 G第一形態ですら、ものの10秒で始末してしまった。

 

「いやマジでヤバすぎんだろ神谷さん……俺ほぼ何もしてないじゃねえかよ……」

 

 その後はシェリーと名乗る少女に出会い、彼女を護りながら探索を継続。しかし、少女を護りながらの探索は自由度が狭められると判断し、堺が少女の護衛、神谷が探索に回ると役割を分担した。

 が、しかし、セーフルームと思われる部屋に立て籠っていたのだが、

 

「ここにいたのかシェリー」

 

 突然、中年らしい男の声が聞こえたかと思うと、

 

パァン!

 

 乾いた破裂音と共に堺の右腕に激痛が走った。

 

「ぐあ!?」

 

 撃たれたと気付いたのは、銃を落として男に抑えられてしまってからである。

 

「来るんだ、シェリー」

 

 そう言った男が近寄ってきて握り拳を振り上げたかと思うと、堺は目の前が真っ暗になった。

 

「……ぇ……れい、堺司令!」

「はっ!?」

 

 飛び起きた時には男もシェリーもいなくなっており、代わりに神谷が目の前にいた。

 

「大丈夫か!?」

「痛ぇ……すみません神谷さん。変な男にやられてしまって…シェリーさん連れてかれた…」

「どこに連れてかれたんだろうな…もしや研究所とやらか?」

「研究所?」

「あぁ、探索してたらそんな情報をゲットした。警察署の地下から行けるみたいだ」

「それじゃ、とりあえずそこに行ってみますか」

 

 ということで、警察署の地下を抜けて研究所への殴り込みを決定。その前に警察署の地下武器庫から武器を調達することにした。

 武器庫には対戦車ライフルらしい大型の銃があったものの、これは堺には扱えそうにない。ハズレかと落胆しながら神谷の元に戻ってみる。

 

「神谷さん、こっちは駄目でした、弾の他にはでかい対戦車ライフルらしいのがあるだけ…って、その銃は…!」

「堺司令、これ自動小銃ですからちょうど良いんじゃないですか?」

 

 しかし、神谷が勧めてきた銃を見た瞬間、堺は「これはアカン奴だ」と気付いた。

 

「絶対に駄目ですっ!!」

「……え?」

「神谷さん知らないんですか? それL85ですよ! ジャムりまくるせいで"たまに撃てる鈍器"ってバカにされてるポンコツです!」

 

 L85。イギリス製の自動小銃にして、不具合が多すぎてまともに撃てず、「たまに撃てる鈍器」なんて呼ばれるロクデナシである。

 

「うぉいマジか! そんじゃこっちの方がマシか?」

「これは、ボルトアクション式ライフル? 名称はアリサカ…あー九九式か! これならいけます!」

「そういや堺司令は九九式で射撃訓練を自主的にやってましたね。いけますか?」

「焦らなければ程々には。しかも銃剣あるじゃねーか…」

「おっ銃剣使えます?」

「それなりには。陸戦妖精さんたちに鍛えられてますし」

「OK。あ、それとさっき言ってたでっかいライフル見せてもらっても?」

「あそこの棚にありますよ」

「どれどれ……あーバレット(M95)か。まあ使えるな、持ってこ」

 

 武器庫の調達を終えた後は、外に出るべく一旦車庫に戻る。

 

「このパトカー、確かキー壊れて乗れないんだったな…」

 

 すると、神谷が刀を抜き、

 

「ふっ!」

 

 側にあったパトカーをぶった切った。

 

「マジかよ……」

 

 呆れて言葉も出ない堺。その堺を尻目に、神谷はゴソゴソと手を突っ込んで、何かを取り出した。

 

「あった、エンジンオイルパンにガソリンタンク。で堺司令、その辺に落ちてるコーラの空き瓶をありったけ拾ってきてください。あとできたら、その辺のゾンビぶち殺して衣服ひん剥いてきてくれると助かる」

「瓶に衣服って何にする……待てよ? 油に瓶ってことは、まさか火炎瓶!?」

「オフコース! とっさの時にぶん投げましょう、汚物は消毒だー、ってね」

「ぶん投げるような敵が出てこないことを祈りたい」

 

 物を漁るついでに、警官の死体を探ってありったけの弾や予備のM92拳銃、ライター(生前スモーカーだったらしい奴が何体かいた)、それと携帯無線機を手に入れた。そして各々5個の火炎瓶を持ち、警察署近くの工事現場から下水道へと突入する。研究所に下水道経由で行けるらしいと分かったからだ。だが、

 

「うへー通りたくねー……」

「なんでこんなクソッタレロード選んだんですか神谷さん…」

 

 下水道ということでお察しの通り、衛生という言葉からは程遠い環境である。汚水、ゴミ、死体、油虫、ついでによく分からんクリーチャーと超巨大ワニ。

 

「デカすぎんだろライフルも通らんぞこれ!」

「逃げろや逃げろー、ってあ、アイツガス管噛んだ」

「今だぶち込め!」

 

 ガス管に銃弾を撃ち込み、誘爆でワニをバラバラに吹き飛ばす。

 

「生きた気がしねぇよ……ここ仮想空間だけど」

「ハハッ、面白くなってきたじゃねーか」

「なんでそんな楽しんでんですか神谷さん…」

 

 最終的に下水処理施設にたどり着いた。何でもこの下水処理施設は研究所の真下に設置されていて、研究所へのアクセス路があるらしい。

 

「ここまでが長ぇよ……」

「ついでに死体とゾンビも増えてきたな。いやー楽しいねぇ」

「だからなんでそんな楽し……待った、こいつは…間違いない、俺を警察署でぶん殴ってシェリーさん連れ去った奴じゃねーか! 死んでるけど」

 

 正確には、死んでいるというよりゾンビになっていた。堺はためらうことなく頭に2発拳銃を撃ち込むと、倒れたゾンビをコンバットナイフでめった斬りにして借りを返した。

 

「ってことは、やっぱシェリーさんこの辺にいるのか? っておい、噂をすれば!」

 

 ごみ処理施設の制御室らしき部屋に来たところで神谷が何かを指差した。窓ガラスの向こうにあるごみ捨て場の中に、見覚えのある少女が倒れている。

 

「シェリーさん!? ヤバくねこれ!? どっか道は……」

 

 慌てた堺が道を探す前に、

 

「そぉらよっと!」

バリーン!

 

 神谷が窓ガラスを思い切りぶん殴って叩き割った。そのままごみ捨て場に飛び降りていく。

 超人ではない堺にはそんな真似はできない。ただ幸い、部屋の隅にロープがあったので、それをドアノブに結びつけ、ラペリングのようにごみ捨て場に降りていく。

 

「いや、もう攻略手順無茶苦茶じゃね?」

「今更でしょ」

 

 かくてシェリーをピックアップできたは良いが、ここで別の問題が発生した。

 

「シェリーさん助けたのは良いですけど、どうやって出るんですかこれ」

 

 ごみ捨て場の扉が閉まったままなのだ。本来ならブレーカーを上げて通電してから動かす扉なのだが、神谷が飛び降りたせいで通電してないため開かないのである。ついでに、扉自体が鉄製でかなり頑丈そうだ。

 

「簡単です、邪魔物は吹っ飛ばせば良い」

「吹っ飛ばすってどうやって……あ、警察署にあったC4爆薬!」

「設置お願いしまーす。あと、九九式貸して」

 

 堺がC4を扉に貼り付けると、神谷はM95の12.7㎜弾を1発取り出してC4に突き刺し、即席の信管にした。そして距離を取って立つと、九九式短小銃を構える。

 

「ファイアインザホール!」

 

 号令と共に発砲、その直後にC4の爆発で扉が派手に吹き飛んだ。

 

「この手に限る」

「いや完全に野蛮人の発想じゃないですか…。それはそれとしてシェリーさんヤバくないです?」

 

 意識は戻ったようだが、妙に呼吸が浅い。あと、目の周囲に変な血管のようなものが浮かび、付近の皮膚が青っぽく変色している。

 

「ヤバそうだな。こんなとこに医療施設なんかないし、あるなら研究所の方だ。とっとと行こう」

「ですね」

 

 ケーブルカーを見つけ、付近のゾンビとシェリーからリストタグ型パスキーを入手して動かし、いよいよ研究所に到着。そして、核シェルターかと思うような分厚い扉が開かれた直後、明らかにヤバいクリーチャーが2体も飛び出してきた。具体的には、ゴリラから毛を表皮ごと剥ぎ取った代わりに鱗をあちこちに貼り付け、そして両腕の爪を鋭く尖らせた奴。

 

「コンタクト!」

「シェリーさん持ってて!」

「えっちょっと!」

 

 すかさずシェリーを堺に預け、神谷が刀を抜いて飛び出す。

 

「出迎え感謝! そしてさようなら!」

 

 そして流れるように、あっという間に敵を全て殺してしまった。

 

「やれやれおしまいか? ったく、もうちょい出迎えてくれても良いのに」

「いや何なんですかアンタ本当に……」

 

 堺には呆れることしかできない。

 入ったところにちょうど医務室があったので、シェリーをベッドに預ける。そこで神谷があることに気付いた。

 

「ん? パソコンに何か書いてあるぞ」

 

 近くのテーブルにあったパソコンの画面に、メールらしき文書が表示されている。

 

「なになに、抗ウィルス剤? シェリーさんにはそれが要るのか?」

「可能性は高そうですね。探すしかないか……研究所なんてヤバい敵しか出てこないと思うけど」

「なーに、全部刀のサビに変えるだけよ」

「それ言えんの神谷さんだけですからね!?」

 

 とりあえず、近くの食堂をうろついていたゾンビを倒すついでに、パスキーを一般職員レベルにグレードアップ。ゾンビやらハンターやらリッカーやらわらわらと湧いてくるが、

 

「無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!」

 

 その大半を神谷が捌いていく。その隙を縫うようにして、堺が九九式短小銃の狙撃で遠距離の敵を仕留める。と、すぐ近くのドアが開いてゾンビが出てきた。

 

「やべっ刀が…」

 

 別の敵を倒すのに刀を振った直後なので、神谷に大きな隙ができてしまっている。

 

「着剣!」

 

 そこに堺が飛び込み、ゾンビに銃剣をぶっ刺した。そのままゼロ距離で脳天に7.7㎜ライフル弾を撃ち込み、ゾンビの頭がザクロのように弾け飛ぶ。その堺の後ろでハンターが爪を振りかぶる。

 

「しまっ…!」

「そおい!」

 

 が、その腕が神谷の刀で斬り飛ばされた。神谷はそのままハンターを縦に一刀両断する。

 

「た、助かりました…」

「お互い様ですよ」

 

 進んでいくと、橋のある部屋に出た。他の部署には稼働式の橋を出して渡るようだ。どうも感染症対策のためにこんな構造にしたらしい。

 

「真ん中にエレベーター…これはマスターレベルのリストタグが要る? 後でぶん殴るか」

「あ、ウィルス研究エリアって表示ありますよ! ってことは抗ウィルス剤あるんじゃね?」

「これはありそうだな、俺のカンがそう言ってる」

「あ、でも橋引っ込んでて渡れない。しかも一般職員じゃなくて上級職員レベルのリストタグが要るって…」

「面倒だ、任せろ。オラァッ!」

 

 神谷がリストタグを当てるらしいコンソールを思いっきり殴りつける。するとピーという承認音がして、引っ込んでいた橋があっさりと掛かった。

 

「ほらな」

「ええ……」

 

 ドン引きしながらも、堺は神谷についていく。

 ウィルス研究エリアも、やはりというべきかゾンビがうようよいた。しかもダニか何かのように、次々と湧いてくる。そんな中に妙な奴が混じっていた。

 

「何だありゃ!? 人間が植物に乗っ取られてんのか!?」

 

 人間からツタが生えたような怪物がいたのである。それも、藤のような頑丈そうな蔓だ。

 

「刀で斬れるか分からんな…」

「植物…あ、そうだ!」

 

 対処法を思い付き、堺は腰のポーチから瓶を取り出す。その口に詰め込まれた布にライターで火をつけると、

 

「汚物は消毒だー!」

 

 怪物に向けて投げつけた。瓶が割れると同時に怪物は炎に包まれ、悲鳴を上げて転げ回る。

 

「お、さっき作った火炎瓶!」

「そりゃ草なら焼くに限るでしょ!」

「よーし、なら使っていくか!」

 

 植物に乗っ取られた人間…イビーが多かったので、見事に火炎瓶でファイヤー祭りとなった。ついでにゾンビも焼き尽くした。

 そして奥へと進んでいくと、

 

「これか?」

「これですね!」

 

 やっとこさ抗ウィルス剤が見つかった。が、それを持って帰ろうとしたところへ、あのG-バーキンが降ってくる。

 

「しつこいなマジで!」

「堺司令、シェリーちゃんを頼む! 俺はコイツに話をつける!」

「了解、武運を祈ります!」

 

 神谷にその場を任せ、堺は急いで医務室に戻ろうとする。しかし、

 

「お前らさっき倒しただろ! 何でまた湧いてんだ!」

 

 いつの間にやらゾンビとイビーが湧いている。ハンターやリッカーといった面倒な奴はいないようだが、とにかく数が多い。

 

「押し通る! 邪魔をするな!」

 

 手榴弾を投げてゾンビ集団を薙ぎ倒す。ゾンビたちが怯んでいる隙に駆け抜け、置き土産とばかりにラスト1個の火炎瓶を投げ込んで先を急いだ。

 その後もぽつぽつとゾンビが現れるが、廊下が長くて直線的だったのが幸いした。九九式短小銃の7.7㎜ライフル弾は、拳銃の弾などとは威力が桁違いである。頭に撃ち込めばほぼ1発で仕留められるし、胴体や足に撃ってもゾンビの動きを止められる。相手が怯んだ隙にさっさと駆け抜けてしまうだけだ。

 どうにか医務室に到着し、堺はゾンビが入ってこないように棚を倒して扉を塞ぐ。これでどうにか安地は得られたが、別の大問題が発生した。

 

「シェリーさん気ぃ失ってる……どうやって摂取させるんだ!」

 

 抗ウィルス剤は液体である。飲ませれば良いと思っていたが、残念ながら気絶していては嚥下してくれない。

 

「くそっ、どうすれば…」

 

 焦る堺の目に止まったのは、棚に収納された未使用の注射器。

 

「看護師じゃねーんだ、打ち方なんて知らんぞ!」

 

 注射は適当に打っているものではない。採血か予防接種かといった種類によって打つ部位が変わってくるし、皮下注射か筋肉注射かによっても打ち方が変わる。

 

「普通に考えれば、抗ウィルス剤を全身に回さないといけないからどうにかして血管に薬剤入れなきゃだよな……」

 

 注射器に薬剤を注入し、堺は不安を湛えた瞳でシェリーを見る。だが、シェリーの呼吸はどんどん浅くなっており、もう一刻の猶予もない。

 

「ええいままよ!」

 

 採血される時の部位と針の刺し方をさっと反芻し、堺は見よう見まねで注射器をぶっ刺した。

 

「これで、良いのか…?」

 

 打ち終えて絆創膏を貼り付けてから気付いてみると、あっという間にシェリーの顔色が戻ってきている。呼吸も規則正しくなっており、どこからどう見ても回復している。

 

「すげーな抗ウィルス剤……回復力やべぇよ」

 

 まだシェリーは眠っているが、これで大丈夫だろう。

 堺が安堵したその時、突然照明が赤く変色したかと思うと警報音が響いた。

 

「な、何だ!?」

 

 ただならぬ雰囲気を感じた堺の耳に、無機質な声のアナウンスが届く。

 

《警告、警告、抗ウィルス剤並びにG-ウィルスの不正な持ち出しを確認。滅菌のため施設を爆破します。職員は直ちにメインシャフトのエレベーターから地下へ避難してください》

「何だって、自爆!?

くそっ、一難去ってまた一難か!」

 

 悪態を吐きながら堺は扉を塞いでいた棚をどかす。シェリーは未だ目覚めない。

 

「くそ、やるっきゃねえ!」

 

 堺はシェリーを抱き上げると、医務室の扉を蹴破って走り出した。

 おそらくさっきの橋の部屋、そこにあったエレベーターから地下に向かえば良いのだろう。

 

「今はオメーらに構ってる暇はねぇ!」

 

 まだゾンビがうろついている。中にはさっきの手榴弾や火炎瓶を喰らったのか、身体が焼け焦げたままふらふらと歩いているものもいた。それらを避け、避けられない奴だけ片手でデザートイーグルを撃ち込んで怯ませたところを抜けて走っていく。

 堺がエレベーターに到着すると同時に、血まみれになった神谷が駆け込んできた。

 

「無事か神谷さん!」

「これは返り血だ問題ない! 奴は仕留めた! シェリーさんは!?」

「治ったようですが、まだ目覚めない!」

「了解、こっからは任せろ!」

 

 エレベーター近くのコンソールを神谷がぶん殴り、ロックを解除してエレベーターに乗り込む。そして地下のオペレーティングルームに到着するや、先頭に立って走り出した。シェリーを抱えた堺が必死で後を追う。

 シェリーを抱えているせいで両手が塞がっているが、恐ろしく心強い護衛がいる。さっき1人でゾンビに怯えながらエレベーターまで駆け抜けたことを考えれば、このくらい何ともない。

 通路を駆け抜けた先にあったのは列車だった。それに飛び乗り、最後にまた進化してきたG-バーキンを振り切って、ゲームクリアである。

 

「バイオも悪くねーな。思ったより楽しかったぜ」

「やれやれ、一気に疲れた…濃厚すぎんだろ…」

 

 楽しそうにしている神谷と、ヘロヘロになっている堺。対照的な2人である。とここで、神谷が気付いた。

 

「ん? なんか視界が白くなってきてるぞ?」

 

 言われて気付いてみれば、霞がかかったように視界が白くなり始めている。

 

「あ、これは目覚めの合図ですね。つまりお別れの刻です」

 

 以前にこの実を利用している堺は、この現象を知っていた。

 

「そっか…そんじゃ堺司令、ありがとうございました。またどっかでお会いできると良いですね。会わせたい人もいますし」

「こちらこそありがとうございました。って、え、会わせたい人って…?」

 

 堺が質問を終える前に、視界が一面真っ白に染まった。

 

 

「んあ…?」

 

 目覚めると、そこはヤマト艦内の仮眠室だった。

 

「何の夢見てたんだっけ、何も思い出せん……ただ、なんか懐かしい人に会ったような気はする。

それはそれとして、この妙に頭を使った感じは何なんだ…?」

 

 首を傾げながらも、堺は作戦指導の前にエネルギーを補給すべく、食堂へと向かうのだった。




というわけで新年特別編でした。久方ぶりに出てきた「天使の実」を覚えている方は、どのくらいいるのだろうか。
そしてしれっと以前にコラボした作品「最強国家 大日本皇国召喚」から、作者の鬼武者様の許可を得て、神谷氏に登場していただきました。また、コラボすることになるのだろうか。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。