鎮守府が、異世界に召喚されました。これより、部隊を展開させます。   作:Red October

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通商破壊と言ったら潜水艦でしょう!
ということでタイトル通り、サブマリナー活躍回です。



224. ラヴクラフト④ 潜水艦通商破壊作戦

 中央暦1644年4月14日 午後3時54分、ルロケージュイアン島西方150浬沖。

 島1つない青い海。太陽は幾分西に傾き、空の色が少しずつ変わろうという時間帯。そこに、無数の艦影があった。

 いずれも、煙突から黒煙を吐いていることからして科学技術の産物である。また、どの船も大なり小なり大砲を搭載しており、軍艦であることは一目瞭然。そのマストには、ロデニウス連合王国旗と旭日旗が海風を受けてはためいていた。

 ロデニウス連合王国海軍第13艦隊・第133任務部隊"ディープインパクト"と、同第134任務部隊"オルフェーヴル"である。戦艦や重巡洋艦がレーダーを以て空に目を光らせ、軽巡洋艦や駆逐艦がソナーで対潜警戒にあたる中で、空母が風上に向かって全速力で直線航行していた。その飛行甲板に、次々と航空機が舞い降りてくる。

 "オルフェーヴル"に属する航空母艦のうち1隻・レキシントン級航空母艦「サラトガ」の飛行甲板に、見事な三点着陸の姿勢で1機の「AD-1 スカイレイダー」が滑り込んだ。ドスンと音を立てて着陸脚を甲板に降ろすや、着艦フックをアレスティングワイヤーに引っ掛けて急停止する。主翼や胴体に弾痕を穿たれた機体であったが、綺麗な着艦を決めてみせた。

 

「上々ですね。本当に、クシロさんには良い機体を作ってもらいました」

 

 その様子を艦橋のキャットウォークから見下ろし、"Saratoga"は微笑しながら呟いた。

 第13艦隊の2個任務部隊はこの日、朝っぱらから航空部隊を飛ばし、延べ三波700機に達する航空機を以てルロケージュイアン島のグラ・バルカス帝国拠点を叩きまくった。その結果、第三次攻撃後に「(さい)(うん)」を飛ばして確認した限りでは、"効果絶大"と判定された。索敵機の妖精は、今後この拠点が機能する可能性は、再建工事をしない限り万に一つもないとまで言い切っている。

 ただ、グラ・バルカス帝国軍も激しく抵抗しており、攻撃隊は三波合わせて16機を喪失し、5機が帰還後に修理不可と判断されて海中投棄された。犠牲は出てしまったが、補充は十分に効くだろう。

 特に、最新鋭機であるスカイレイダーが1機も撃墜されなかったのは良かった。あの機はまだ扱える妖精が少なく、1機の被撃墜でも容易には補充が効かないからである。だがスカイレイダーは、被弾機こそあったものの桁外れの頑丈さによって全機が帰還してきた。修理さえすれば、どの機もまた使えるだろう。

 

 攻撃隊の収容作業はそれから40分ほどで終わった。それとほぼ同じタイミングで、"オルフェーヴル"旗艦から発光信号が放たれる。

 

「艦長、発光信号です。『"ヨグ・ソトース"作戦、及ビ"ニャルラトホテプ"作戦、全行動終了。艦隊針路75度。コレヨリ"ルルイエ"ニ向カフ』です」

 

 通信長妖精から報告を受けて、"Saratoga"は頷いた。

 

「一度補給する気ですね。《ルルイエ》ということはクシロさんですか」

 

 コードネーム"ルルイエ"…改(まい)(づる)型移動工廠艦「(くし)()」は、あちこち動き回りながら艦娘たちの補給・艤装修理にあたることになっている。どうやら旗艦には、その位置が伝えられているらしい。

 

「それじゃ、帰りましょう!」

 

 黒煙を噴き上げる小島と夕焼け空を背に、2個艦隊は東北東に針路を取って引き上げていった。

 一方、そのルロケージュイアン島のとある浜には、1人の女性が仰向けにひっくり返っていた。

 

「ぜえ、ぜえ……な、何とか辿り着けた……」

 

 グラ・バルカス帝国空軍パイロットの1人、アシュリー・マヌエル伍長である。島の近海上空でロデニウス軍に機体を撃墜され、命からがら脱出した後、着衣遠泳を余儀なくされたのだ。何とか岸に這い上がりはしたが、彼女にとってこの遠泳はこれまでのどんな訓練より過酷であった。

 

「ぜー、はー……もう当分泳ぎはごめんだね…。何なら、この先一生泳がなくて良いや…」

 

 今日だけでもう一生分泳いだと言わんばかりに呟いたアシュリーは、疲労のせいでガタガタ震えて動かない両足を叱咤して、無理やり起き上がった。

 

「ここどこだっけ…今から基地まで歩かないと…」

 

 気分は憂鬱そのものである。

 基地の方角の判別には苦労しない。何せ大量の黒煙が噴き上がっているからだ。全くありがたくない目印である。

 

「戻ったとて、あの煙の量じゃあおそらく基地は壊滅状態……はあ、ほんとどうしよ」

 

 一難去ってまた一難なアシュリーであった。

 

 

 ロデニウス海軍第13艦隊の"ディープインパクト"と"オルフェーヴル"の作戦目標は、ルロケージュイアン島のグラ・バルカス帝国軍拠点を叩くことで、帝国本土と第二文明圏外西側を繋ぐ航路を切断することにある。

 グラ・バルカス帝国は本土が狭く(といってもアルゼンチンくらいの広さはある)、本土の資源だけでは人口を支えきれない。そこで帝国は、周辺国を植民地化し、そこで産出した資源を本土に運び込むことで経済や工業、軍事を回すという方法を採っている。となると、植民地と本土を繋ぐ航路を遮断してしまえば、グラ・バルカス帝国は飢えて戦えなくなってしまう。腹が減っては戦はできぬ、は古今東西どの国にも当てはまる大原則だ。

 つまり、ロデニウス艦隊がやっているのは完全な通商破壊作戦である。それも、資源を運ぶ輸送船団だけでなく、それらの寄港地点をも叩くことで、より効率的にグラ・バルカス帝国を干上がらせようとしているのだ。

 そしてここにも、通商破壊に明け暮れる一団がいた。

 

「通信より発令所。ヤ連送受信しました!」

「よーし!」

 

 一面鋼色の壁に囲まれ、剥き出しのパイプやら機械やらが雑然と並ぶ殺風景な部屋。その真ん中に立つスク水姿の少女……潜水艦娘"()14"は、ペリスコープに顔を押し当てたままニヤリと嗤う。

 

「いっくよー! 合戦用意!」

 

 ペリスコープの先…潜望鏡の視界には、黒煙を吐き波を切って進む船の群れがあった。距離はおよそ11㎞。そして船団の上空に、円を描いて旋回する黒点…航空機が5機前後いた。

 船団は「伊14」の左舷前方から向かってきており、今の「伊14」の位置では雷撃にはあまり向いていない。

 雷撃を行う場合は、大抵の場合相手の船の側面に垂直に魚雷を撃ち込むのが最も効果的だ。もちろん、それだけが正解という訳ではないが。

 ペリスコープから目を離し、潜望鏡を下ろしながら"伊14"は意気揚々と命令を下す。

 

「両舷前進第二戦速! 取舵、針路115度! 敵船団の右側面から雷撃するよ!

それと…」

 

 機関室の方をちらっと振り返り、その先にある"ある兵器"に期待の視線を向けてから、"伊14"は新たな命令を出した。

 

「発令所から機関室。新しい魔導兵器、使うよ! 『サブマリン・サイレンサー』起動!」

 

 

 今回の作戦にあたって、ロデニウス本土から合流してきた艦娘たちの中には最新の魔導兵器を搭載された者がいた。

 ロデニウス連合王国軍は、タウイタウイから伝えられた科学技術兵器の他に、従来からある魔法・魔導兵器を発展させ、それらを融合させて新兵器を作ろうと研究を進めている。その手助けとなったのが、大東洋共栄圏参加各国から提供された魔導技術や質の高い魔石、旧パーパルディア皇国から接収した技術や兵器の見本、そして神聖ミリシアル帝国からもたらされた旧型の魔光呪発式空気圧縮放射エンジン(要するにエルペシオ1とかの古い「天の浮舟」のエンジン)だ。

 これらの魔導技術を融合させて開発した兵器には、クロスボウガンの矢でありながら30㎏爆弾に匹敵する威力を持つ「ブラストアロー」、地竜リントヴルムに着せる強化鎧である「リントヴルム・アーマー」、誤爆率低下・速度向上・完全無航跡・大威力化を達成した「40式・41式魔導酸素魚雷」などがある。

 そして今回、ロデニウス連合王国軍…とはいうが開発のメイン担当はタウイタウイ工廠だった…は、魔石を利用した新兵器を潜水艦娘のうち何人かの艤装に搭載し、実戦に投入したのであった。搭載された兵器は以下の通りである。

 

・魔力探知ソナー

魔力反応を探知するパッシブソナー。軍艦に使われている帯魔性装甲材や魔導機関から発せられる魔力反応、及び艦内にいる人間の生体魔力を探知する「魔力探知魔法」を使ったソナーである。生体魔力を探知する以上、機械動力艦であっても発見できる。

元になった技術は、接収した旧パーパルディア皇国の「対空魔振感知機」と呼ばれるパッシブ式魔力探知レーダーと、ミリシアルとの技術交流で得られた旧型魔力探知レーダーである。それらを解析して魔力探知魔法の原理を解明し、ソナーに取り込んだのであった。

現在ロデニウス連合王国で使われているソナーは、相手の発する音を聴くか、又は自ら音波を出して跳ね返ってきた音波から相手を発見するものである。しかし、特にパッシブソナーは、自艦が高速で走っているとほぼ役に立たなくなるという欠点がある。それをどうにかできないか、という研究の中で生まれた。

これを水上艦艇に搭載すれば、たとえ20ノット以上の高速で航行していたとしても、乗員の生体魔力から潜水艦の位置を特定して攻撃できるため、対潜戦闘が楽になると見込まれている。また、潜水艦に搭載した場合は、潜望鏡を出さずとも敵艦の位置を特定できるため、やはり便利だと見込まれている。

現在、第13艦隊ではこのマジックソナーを潜水艦の魚雷発射管制装置と連動させ、雷撃照準の精度を向上させる研究や、マジックソナーの性能向上研究を進めている。

 

・サブマリン・サイレンサー

"呂500"を除くタウイタウイの潜水艦娘は、いずれも艤装の騒音がけっこう酷い。それを少しでもマシにしようという発想から産み出された。

これは、「防音魔法」と呼ばれる、一時的に音の伝導を遮断する結界を張る魔法を駆使し、潜水艦の発する音を少しでも減らそうという装置である。艦の前部と後部に1台ずつ設置して稼働させることで、魚雷発射管への注水音や魚雷発射音、機関騒音を減らす。発動すると、潜水艦の艦首と艦尾をすっぽり覆うサプレッサーのような形の半透明の青白い幕が出現する。この幕はほんのり明るいため、場合によっては目視することが可能である。

現在、まだこの装置の信頼性が十分でないため、発動範囲や発動時間に制限がある。将来はこの装置を恒常的に動かせるようにすべく、また魔法発動に伴う発光を打ち消すべく、タウイタウイ工廠では日夜改良研究が続いている。

 

 

 タウイタウイの潜水艦娘のうち、艦内容積に余裕のある"伊401"、"伊13"、"伊14"は「サブマリン・サイレンサー」を搭載し、雷撃命中率の高さに定評のある"伊19"、"伊26"、"伊58"は魔力探知ソナーを搭載している。

 また、"伊8"と"()500"は魔導兵器の生産が間に合わなかったものの、代わりに機関をヴァルター機関に換装し、さらに吸音タイルを貼ってもらった。"伊168"は吸音タイルを貼ってもらっただけの改造になっているが、「そこは戦術と腕で何とかするわ!」と頼もしい限りである。

 で、潜水艦娘たちは第135任務部隊「サイレントハンター」に編入され、グラ・バルカス帝国の物資輸送船団を攻撃する通商破壊任務にあたっているという訳である。

 

「艦長より発射管室、1番から6番まで魚雷装填! 今回は波が荒いから、信管は触発を選択! 発射管制はこっちでやるから、装填完了後は指示を待って!」

『発射管室、了解』

『機関室から発令所へ。「サブマリン・サイレンサー」起動しました!』

「よし、そのまま安定させておいて!」

 

 雷撃に適した射点を確保しようと、"伊14"は艤装を回頭させる。獲物を発見した興奮に身体を震わせながら。

 ちなみにであるが、「魔力探知ソナー」と「サブマリン・サイレンサー」の採用に際してロデニウス海軍第13艦隊は史上初の試みをした。それが、ロデニウス人の魔導士を採用し、艦娘の艤装に"妖精"の1人として乗り組ませる、というものである。なお、艦娘や妖精たちとの関係構築に変な影響が出ないよう考慮したため、採用されているのは女性の魔導士ばかりである。

 

「新入りさん、そう緊張するな。訓練じゃあ上手くやれてたじゃん。訓練とおんなじことをおんなじようにやれば良いんだよ」

「はっ、はい…!」

 

 「伊14」の機関室に近い一室を改造して、「艦尾魔導防音調整室」が設けられている。その部屋の中で、ロデニウス連合王国ロウリア州(旧ロウリア王国)出身のヒト族の魔導士、レミア・ブリーナ兵曹長が、額に冷や汗を滲ませながら起動した「サブマリン・サイレンサー」を見詰めていた。何やら複雑な配線を施された機械、それに接続された水晶玉が、稲妻にも似た青白い光を優しく室内に投げかけている。きっちり作動している証だ。

 レミアはまだ実戦慣れしていない。そもそもが潜水艦に乗り組むことすら初めてだ。そこに初実戦とあって、余計に緊張しているのである。

 一方、発令所では"伊14"が副長妖精と共に作戦計画を見直している。

 

「イヨと姉貴が敵船団の右前方から、はちさんとろーちゃんが左前方からそれぞれ雷撃。後詰はイクさん、ニムちゃん、ゴーヤさん、イムヤさん、しおいさん……何とかなるなる!」

「航空機の数を見る限り、敵に護衛空母がいる可能性がありますが…」

「ろーちゃんにお任せだね! でも場合によってはイヨたちで仕留めるよ!」

 

 "呂500"への信頼が篤すぎる気がするが、これはある意味当然かもしれない。

 潜水艦にとっての天敵は、駆逐艦…もいるが、それ以上に航空機だ。駆逐艦は海面に浮かんでいるから、上手くすれば魚雷で返り討ちにできる。だが、空を飛んでいる航空機には手出しができない。

 いやまあ、艤装に対空機銃は装備されているが、使うには浮上する必要がある。浮上中の潜水艦なんて、下手すると武装商船に撃ち負けるくらい脆弱な存在なのだから、浮上すること自体超ハイリスクである。

 ということで、手出しできない位置から爆弾や爆雷をポンポン投げ込んでくる航空機は、潜水艦娘にとって天敵そのものだ。となると、その航空機を黙らせる方法はただ1つ。母艦ごと海に沈めてしまえば良い。

 グラ・バルカス帝国の空母の撃沈実績を最も豊富に持っているのは、間違いなく"呂500"だ。何せペガスス級とかいう、翔鶴型正規空母のそっくりさんをたった1人で沈めたことすらあるのだから。

 

 ちなみにここで、グラ・バルカス帝国に対する"呂500"の戦果(リザルト)の合計を見てみよう。そもそも出撃回数が多いせいもあるのだが、それでも戦果が凄まじいことになっている。

 

(154話)睦月型1隻+輸送船2隻、総約5,500トン

(155話)睦月型1隻+リバティ級相当3隻、総22,800トン

(158話)輸送船1隻+翔鶴型1隻、総31,800トン

(161話)陽炎型1隻、総2,500トン

(162話)睦月型1隻を機雷で撃沈、総1,445トン

(174話)5,500トン型1隻+陽炎型1隻、総8,000トン

(218話)高雄型1隻+カサブランカ級護衛空母相当2隻+翔鶴型1隻+金剛型1隻+5,500トン型1隻+陽炎型2隻+秋月型1隻+リバティ船相当2隻+タンカー1隻(グ帝軍魚雷艇の誤射との共同戦果)、総約126,000トン

 

全戦果合計:25隻198,045トン(概算)

 

 これでは"伊14"が期待するのも無理はない。

 

「聴音より発令所。敵船団、本艦からの方位30度〜50度にあり、速力約10ノットのまま変わらず。敵針路も変更無しと推定されます」

「おっけ。多分まだ気付いてないね」

 

 もし敵がこちらに気付いていれば、魚雷を避けるために速力を上げたり、駆逐艦がこっちに向かってくるはずである。そういう動きは、敵の機関音が大きくなったりスクリューの回転音のテンポが早くなる、等の形でパッシブソナーに捉えられる。それが無いということは、おそらくまだ気付いていない。

 そのまましばらく航行し、

 

「聴音から発令所。敵船団、本艦からの方位35度〜60度、距離推定キュウマル(9,000メートル)。速度10ノット前後、変化無し」

 

 この報告を受けて"伊14"は決断した。

 

「潜望鏡上げ!」

 

 敵船団は、おそらく輸送船の周囲を護衛艦でぐるりと取り囲み、さらに針路前方に警戒用の駆逐艦を何隻か配置するという、典型的な護送船団の陣を敷いているだろう。そして航空機の存在を考えると、小型の空母がいる可能性がある。そうした脅威がどこにいるか、突き止めなければならない。

 

「よーし見えた!」

 

 潜望鏡の視界に多数の黒煙がたなびく様子が映る。しかも敵船団の推定針路の前方真横辺りという、ちょうど良い雷撃ポジションを取れた。

 さらによく観察すると、敵船の詳細も少しずつ見えてきた。

 

「ふむふむ、前方に駆逐艦2隻か3隻を置いて警戒、船団側面は駆逐艦と……あれは…!」

 

 "伊14"が見たのは、駆逐艦に混じって船団外側を航走する1つの艦影。艦の長さは軽巡洋艦程度。艦橋はあるが小さく、そしてそれ以外の艦上構造物が見当たらない。最上甲板は平らなように見える。

 紛れもない最大級の脅威、小型護衛空母だ。

 事前の作戦計画に基づき、"伊14"はすぐさま命令を下す。

 

「発令所から発射管室へ。『サブマリン・サイレンサー』起動、起動確認後に発射管全門開け! 雷撃目標、敵護衛空母及び輸送船! 空母はヤバいから、1番2番で仕留めるよ! 他の発射管は、散布角を3度ずつずらして扇状雷撃! 1隻でも多く撃沈する!」

 

 「伊14」が持っている魚雷は、12本の「41式魔導酸素魚雷改」である。戦艦や正規空母といった大型艦でも、数発で屠れるだろう威力の魚雷である。

 相手は駆逐艦や輸送船などの防御力・耐久力に乏しい船ばかりだ、1本でも命中して炸裂すればイコール1隻撃沈とみて間違いない。

 

「敵の駆逐艦は睦月型や特型のそっくりさん……距離・速度計測に困らなくて良いね」

 

 呟きながら、"伊14"は左手に分厚い艦影識別台帳を持って潜望鏡のアイピースとにらめっこしている。その右手にはアナログ式ストップウォッチ。

 潜望鏡視界内のどの範囲に、敵艦の喫水線からマスト先端までが映っているかを調べることで敵艦までの距離を割り出し、そこから計測開始時から終了時までに敵艦が移動した距離と潜望鏡の旋回角度を組み合わせることで、敵艦の速度と針路を計算するのである。

 そして、計算結果から雷速や開口角度などの雷撃諸元を割り出し、発射管制装置に入力して発射タイミングを待つのである。

 なお、敵艦の速度・針路の計算方法は艦娘によってまちまちである。"伊14"を含めて大抵はソーラー電池式関数電卓、あるいはスマートフォンの電卓アプリで計算するのだが、アナログな計算方法を好む者もいる。例えば、"呂500"は「東洋の計算機」こと算盤(そろばん)で計算するし、さらに凝った"伊8"はなんと計算尺(それも棒状だったり円盤形だったり、果ては第二次大戦前に日本で作られた竹製計算尺だったり)をわざわざ引っ張り出す。そして、時には海図の上で分度器やコンパスを振り回しながら、白紙の紙に鉛筆で書いて、あるいは暗算してしまうのである。

 

「発令所から聴音。敵船団との現在の距離はハチマル(8,000メートル)。このまま聴音を継続し、ゴーマルに達したら報告して。ヨンマルで雷撃するよ!」

『聴音、承知しました』

 

 命じたは良いが、判定はソナー妖精の耳頼りなので実質的に勘である。

 

「機関室、前進第2戦速から原速に落として。もう少し距離を詰めるよ!」

『機関室、了解しました。原速に落とします!』

 

 艦を止めるタイミングを待つ間に、雷撃諸元を計算してしまう。

 

「……こんな感じかな。

雷撃距離ヨンマル(4,000メートル)、()(そう)深度2メートル、開口角3度、雷速51ノット! 1番、2番発射管は別途諸元を通達するからちょっと待って!」

『発射管室、了解です!』

 

 空母は何が何でも仕留める…その一心で、"伊14"は潜望鏡を僅かに旋回させ、敵空母を観察する。

 

「艦長より発射管室へ。1番、2番の諸元伝えるから間違えないようにね。

雷撃距離ヨンマル、駛走深度3メートル、開口角2度、雷速51ノット! あの魚雷なら1本でも当てたら勝ちだから頑張って!」

『発射管室了解。必中を期します!』

 

 こうしている間にも、敵がこっちを見つけて戦闘態勢に入ってもおかしくない。発令所にはピリピリとした緊張感が漂い、発射管室では慌てず急いで正確に魚雷が発射管に装填され、ソナー妖精は異変を1つでも聴き逃すまいと神経を集中させる。

 とろ火で煮られるような、じりじりと精神の削られる時間を過ごすことしばし。敵船団に何らの異変も認められないまま、ついに「伊14」は格好の雷撃射点を得た。敵との距離はちょうど4,000メートル。

 

「いっくよ! 1番から6番、てー!」

 

 鬱屈としたものが溜まっていたのを一気に吹き飛ばすような"伊14"の命令。

 ドスンと鈍い響き、続いて空気の抜ける音がしたかと思うと、水の中で何かが高速で動くような気配が感じられた。そのセットが6回立て続けに発生する。

 

『魚雷発射完了!』

「機関前進原速! 急速潜航、深度90!」

 

 魚雷の発射を確認するや、即座に退避にかかる。ぐずぐずしていたら爆雷が降ってくるからだ。

 「伊14」の安全潜航深度は100メートルしかない。しかもそこは敵の爆雷の炸裂深度だ。よって"呂500"のように、深度200メートル程まで潜って敵の爆雷を躱す、という方法が取れない。ならば、敵に探知される前にさっさと深みに逃げ込み、機関を全て止めて懸吊状態にするしかない。

 "伊14"が前進を命じたのは、敵船団に紛れ込むことで爆雷を躱そうと考えたからだ。いくら敵駆逐艦の艦長の頭に血が昇っていても、衝突や誤爆の危険を犯して輸送船の近くに爆雷を投げ込む真似はすまい…そう読んだのである。

 発射した魚雷の後を追いかける針路を取りながら、「伊14」は艦首を下向けて少しずつ潜っていく。

 

(命中まではざっと2分30秒…頼むから当たってよ!)

 

 当然だが、如何に強力無比の酸素魚雷といえども、当たらなければ意味が無い。

 

「現在深度40」

「発令所から聴音、敵との距離は!?」

『聴音から発令所、敵距離推定サンゴー(3,500メートル)!』

「発令所から機関室、サイレンサーはちゃんと動いてる!?」

『機関室から発令所。サブマリン・サイレンサーは正常に作動中です!』

「オッケー、そのまま調子を維持して! 止まっちゃったらタコ殴りにされるよ!」

「現在深度50!」

「命中まであと2分か…本当に当たってよね、特に空母!」

 

 できる限り急いで潜らなければならないが、気が急いても艤装はそうすぐには動かない。頭では分かっているが、もどかしく感じる"伊14"である。

 潜航深度がようやく70メートルに達した時、2つの報告が上がった。

 

『聴音から発令所。敵船団、距離フタサンまで接近!』

「魚雷到達、時間です!」

 

 その時、ぴしい…という、鉄と鉄がぶつかり合う音が微かに響いたような気がした。その直後、ドゴーンという鈍い爆発音が天井の方から伝わってきた。

 

「命中したね!」

 

 "伊14"の顔面に喜色が戻ると同時に、ソナー妖精が報告してくる。

 

『聴音から発令所、魚雷1本命中! 続けてもう1本!』

「命中2かー、空母に当たってれば良いね」

 

 "伊14"の呟きは、発令所に詰める全員の総意そのものである。それから少し時間を開けて、再びソナー妖精が興奮した声を静かに伝えてきた。

 

『聴音から発令所、他の潜水艦娘も雷撃を成功させているので詳細は不明なれど、本艦の魚雷は最低でも1本は当たったと思われます!』

「みんなで何本命中させたの?」

『確認した限り12本…あ、いまもう1本当たりました!』

「よっし、こんだけやれば結構食えたはず…!」

 

 喜んだのも束の間、"伊14"はすぐに冷静になる。

 

「みんな、ここからが本番だよ!

最近の敵駆逐艦には水中探信儀(アクティブソナー)を積んだ奴がいるって、提督が言ってた。そいつを含む護衛艦が怒り狂って、爆雷を落としてくる…気合い入れ直して! 何としても逃げ切るよ!」

 

 輸送船や仲間をやられた敵の護衛艦が黙っている訳がない。何が何でもこちらを沈めに来るだろう。

 艦尾にも魚雷発射管を持つ「伊168」や「呂500」と異なり、「伊14」は前方にしか魚雷を撃てない。そのため、護衛艦に捕捉されると返り討ちにするのはなかなか難しい。逃げ切るのが現実的である。

 

「船団まであとフタフタ(2,200メートル)!」

 

 「伊14」が逃げ切れるかどうかは、まだ分からない。

 

 

 "伊14"や他の潜水艦娘が何とか逃げ延びようとしている一方、海上には凄まじい光景が顕現していた。

 輪形陣の外郭を構成する護衛艦や、その内側にいる輸送船の舷側あるいは艦首に、次々と太く白い水柱がそそり立つ。雷撃を受けた船は例外無く、急激に速度を落とし、あっという間に喫水を深めていく。船の中には、魚雷や砲弾あるいは爆雷に誘爆したのか大爆発を起こして轟沈する駆逐艦や、搭載していた原油に引火して艦全体を黒煙と炎に覆われたタンカーもいる。

 "伊14"をはじめとする潜水艦娘たちが仕掛けたのは、当然のように野伏せり戦法(ウルフ・パック)だ。船団の左右から発射された計22本の魚雷のうち、炸裂したのは15本。そのいずれもが、きっちりと仕事を果たした。

 グラ・バルカス帝国本土から西に離れていることもあり、船団…グラ・バルカス帝国呼称OM353船団の司令部は、まさかロデニウスの潜水艦がこんなところまで出張っているとは思っていなかった。そのため、アクティブソナーを装備した最新型のイオ級駆逐艦の1隻「エウロパ」も、船団旗艦・スプートニク級護衛空母「サキガケ」の艦載機も、対空見張りに注力していた。そこに撃ち込まれた無航跡の酸素魚雷は、完全なる奇襲であった。

 最初に「伊13」「伊14」の魚雷12本が到達した。そこで護衛空母「サキガケ」が真っ先に2本の魚雷を受けて、司令部を道連れに轟沈してしまったから堪らない。

 OM353船団は、たちまち大混乱に陥った。でたらめに舵を切る輸送船、敵潜水艦発見の確証もないのに爆雷を投下し始める駆逐艦…もはや統制など取れていない。そこに時間差をつけて撃ち込まれた「伊8」「呂500」の10本の酸素魚雷が襲いかかり、被害と混乱を拡大していく。

 OM353船団は、輸送船19隻とタンカー6隻、駆逐艦16隻、軽巡洋艦1隻、護衛空母1隻で構成されている。このうち、魚雷を受けたのは、輸送船6隻、タンカー2隻、駆逐艦5隻、護衛空母1隻。そして護衛空母と駆逐艦3隻が轟沈した。残りの船も全て、火災か大量浸水によって沈没確実の被害を受けている。

 

「おのれ! やってくれたな!

総員対潜戦闘配置! 爆雷用意急げ! アクティブソナー、何としても敵潜水艦を探知しろ!」

 

 駆逐艦「エウロパ」艦長エリオット・ハスラー少佐は、顔を真っ赤にし口角泡を飛ばしながら指示を出す。

 「エウロパ」が属するイオ級駆逐艦は、グラ・バルカス帝国では最新型の駆逐艦だ。異世界連合軍との交戦で駆逐艦の損耗が次第に増加しており、その埋め合わせをするべく大量生産を企図した艦型になっている。

 その詳細を具体的に述べると、艦体は特型(キャニス・ミナー級)駆逐艦の設計を大元にしつつも、艦首を直線艦首に変更したり、平面を多用した構造にしたりと増産を目的にした改良が施されている。武装は、三連装魚雷発射管3基のうち2基を撤去し、主砲も第3砲塔を降ろすなど、対艦戦闘能力を妥協した。その代わりに魚雷発射管のあった場所に40㎜連装機関砲を載せ、20㎜クラスの対空機銃も増設して対空戦闘能力を確保した。そして第3砲塔のあった辺りに2基設置されたのが、新開発の爆雷投射機…いわゆるY砲である。爆雷も、32発から50発に増やされていた。

 Y砲やアクティブソナー自体、グラ・バルカス帝国でも以前から研究が進んでいたのだが、転移後の世界の敵国に潜水艦が無いと判明したため、開発は一時棚上げになっていた。

 その状況をひっくり返したのがロデニウス軍である。自国より先にアクティブソナーを実用化する、航空機の魚雷で潜水艦を狙ってくる、夜間でもサーチライトを搭載した哨戒機を飛ばす等、明らかに対潜水艦戦術を知っており、なおかつ帝国軍より優れた対潜戦術・兵器を有していた。このため、ロデニウス軍も潜水艦を保有している可能性が示唆された。

 そしていざロデニウス軍の潜水艦が出現するや、帝国軍は翻弄されっぱなしとなった。機関音を全くといって良いほど立てずに静かに忍び寄り、戦艦だろうと一撃で大破しかねない超威力の魚雷をぶち込んでくる脅威の存在。これを前にして、グラ・バルカス帝国はY砲とアクティブソナーの完成を急ぐと同時に、潜水艦との戦闘を前提にした船団護衛用の駆逐艦を設計した。それがこのイオ級である。

 

『水測から艦橋へ、アクティブソナー目標探知! 本艦からの方位330度、距離4,000、深度60!』

 

 ついに潜水艦を見つけたらしい。

 

「よし、取り舵30度、前進微速に落とせ!

水測室、パッシブとアクティブ併用で探知を続けろ!」

 

 ちなみにエリオット少佐は、教練課程を切り上げて前線に送り出された、いわゆる"促成士官"である。このためまだ経験が十分でなく、完全に頭に血が昇っていた。

 こんな士官を、後方での船団護衛任務とはいえ動員せねばならない時点で、グラ・バルカス帝国軍の人材が枯渇気味であることが何となく透けて見える。

 

「艦針路330度!」

「戻せ、舵中央!」

『機関、前進微速に安定しました!』

「爆雷用意! 起爆深度100に設定!

敵潜水艦をぶちのめせ!」

 

 アルファベットのYの字に似た形の爆雷投射機に兵がにじり寄り、ドラム缶のような形の物体を装填する。その近くでは、別の兵が爆雷の起爆深度を調整する。

 

「待ってろよ…! 海の底深く叩き沈めてやる!」

 

 エリオットの台詞は、「エウロパ」乗員の総意そのものであった。

 

『水測から艦橋へ、敵潜水艦、本艦からの方位0度、距離3,000、深度80!』

「了解した! 舵そのまま!

爆雷投下用意!」

 

 味方の仇討ちの時間だ……「エウロパ」乗員は誰もがそう思っていた。

 

 

 

 

 …古今東西、戦場においては常に頭に置いておかねばならぬことが幾つもある。その1つは、『敵を銃で狙う時、自分自身もまた誰かに狙われていると思え』である。

 

 頭に血が昇った「エウロパ」乗員たちは、探知した敵潜水艦を叩くことに夢中になっていた。故に、忘れていた。

 低速で直線的に航行する船舶は、潜水艦にとって格好の雷撃目標になるということを。

 

 「エウロパ」が爆雷の射点に到達する直前、いきなり強烈な衝撃が「エウロパ」右舷中央を突き上げた。その直後、400㎏近いトーペックス火薬の爆発エネルギーが、魚雷発射管に詰められていた魚雷3本を瞬時に誘爆させ、「エウロパ」を全乗員もろとも木っ端微塵に消し飛ばした。

 

 グラ・バルカス帝国の潜水艦は2種類ある。シータス級(特型潜水艦)とハイドラ級(巡潜乙型)だ。「エウロパ」はこの2つのクラスの潜水艦を相手に、対潜戦闘演習を行っていた。

 そのため彼らは見落としたのだ……敵潜水艦が、後部にも魚雷発射管を持っている可能性を。

 

 エリオット艦長は、敵潜水艦が複数いるだろうことには気付いたものの、それらは全て艦首にのみ魚雷発射管を持ち、船団を雷撃したことで全ての発射管が空になっていると考えていた。故に次発装填の隙を狙って、潜水艦に爆雷を見舞おうとした。これは、グラ・バルカス帝国海軍に後部魚雷発射管を持つ潜水艦が無かったが故の判断でもあった。

 そしてそれが罠だった。アクティブソナーに探知された「伊58」が囮になっている間に、吸音タイルにより音波探知を免れた「呂500」が回頭。後部発射管の射線にまっすぐ入ってきた間抜けな駆逐艦を、一撃で仕留めたのだった。

 

Jawohl(フタ) junks(エノ), wir() haben(ワー) ihn(ミー)Wir() haben(ワー) ihn(ミー)!」

「「「キワーミー!! キワーミー!!」」」

「静かにせんか!!」

 

 「呂500」での"お約束のやり取り"も、いつものことである。

 旗艦「サキガケ」を真っ先に沈められ、さらに最新の対潜護衛艦「エウロパ」も返り討ちにされて、OM353船団の混乱は収拾不能なレベルにまで拡大した。こうなると後は悲惨なものである。

 司令艦が生き残っている駆逐隊は、何とか統制を取り戻して対潜戦闘をやり始めたが、そうでない艦は盲撃ち同然に爆雷を投下している。また、輸送船は速力を上げたり勝手に舵を切ったり、とにかく現海面から離れようとしてパニック状態に陥っていた。

 そして、船団上空を守っていた戦闘機のパイロットたちは一様に歯噛みしていた。爆弾を持たない自分たちには、何もできないからである。そして、この後自分たちを待ち受けているもの…海上への不時着水…を考えて、憂鬱な気分にもなっていた。

 

 結局この後、第一撃を生き延びたOM353船団の各船は、陣形を半ば崩壊させながらも帝国本土を目指す針路を取った。

 しかし、第一撃があるのなら第二撃があるもの。船団が離脱した後で"呂500"が浮上して通報し、それを受け取った"伊168""伊19""伊26""伊58""伊401"の5人が、ウルフパックの態勢で待ち構えていた。潜望鏡をほとんど出すことなく、魔力探知ソナーで狙いを定めてぶっ放された魚雷が、次々と船を屠っていった。

 また、第一撃を担った4人の潜水艦娘はというと、

 

「お、きたきた!」

 

 浮上した艤装の甲板に立ち、空の一点を指差す"伊14"。その先には、接近してくる4発機の姿があった。主翼にフロートを着けている。

 二式大型飛行艇…いわゆる「二式大艇」である。潜水艦娘たちは艤装を収納すると、順番に大艇に乗り込んだ。そこで待っていたのが、

 

「わー、(たい)(げい)さん!」

「お疲れ様でした、皆さん。補給ですよ」

 

 潜水母艦"大鯨"である。食糧や魚雷といった消耗品を補給するついでに、"()(みや)"の羊羹を持って来てくれたのだ。

 潜水艦娘たちが補給を行っている間に、「二式大艇」は空を飛んで敵船団の予想針路に先回り。補給を終えて元気いっぱいの潜水艦娘4人を降ろすと、第二撃を担った5人の勇者を拾って帰っていった。

 元気いっぱいの潜水艦娘たちは、3回目の「狼の狩り」を敢行。さんざん討ち減らされて消耗していたOM353船団に追い討ちをかけ、新たに輸送船3隻、タンカー1隻、駆逐艦2隻を葬り去った。

 最終的に、OM353船団の中で無事に帝国本土西部の港街に辿り着けたのは、輸送船4隻、タンカー1隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦6隻のみ。残りは全て海の藻屑と化した。これでまた少し、グラ・バルカス帝国は困窮することになった訳である。

 ただ、実はグラ・バルカス帝国にとって思わぬ拾得物もあった。最後まで生き残った幸運なるタンカー、その横腹に1本の魚雷…「伊13」から発射されたものの不発だった魚雷が、突き刺さったままになっていたのである…。




ということで潜水艦メイン回でした。
潜水艦娘たちにもついに本格的な魔導兵器が実装。特にサブマリン・サイレンサーは、全潜水艦娘が欲しがる一品だと思います。そして魔導酸素魚雷の威力は相変わらず。
あと、アシュリーは現時点では生きています。ただ、これからが大変そうですね…彼女は生き残れるかな。


UA153万超え……皆様、ご愛読ありがとうございます!

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次回予告。

ロデニウス海軍第13艦隊の作戦行動により、着々と進む通商破壊。それを受けるグラ・バルカス帝国本土には、一体どのような影響が出たのだろうか。そして、その間にもロデニウス軍の作戦は次の段階へと進んでいく…
次回『ラヴクラフト⑤ 通商破壊の影響』
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