そしてタイトルが思いつかない悲劇。
あの時、そいつは死のうとしていた。
自分の仲間へ情報を渡した彼女は、俺の出来立ての仲間を道連れに自爆しようとしていた。
俺はすぐさま降下し、射撃体勢を整える。
サッサと機関砲弾で木っ端微塵にしてしまえばいいものを、俺は何故か機首の機関銃でスナイパーの真似事をしようとしていた。
照準器に拡大機能はないので、機関銃の射線を予測して撃つだけだ。
ほぼ賭けに近い。
今考えると、当時の俺は何を思ったのだろうか。
地面ギリギリまで降下し、ガスマスクを付けたそいつに照準を合わせる。
俺が撃つのが先か、自爆で吹き飛ぶのが先か。
…それは正に一か八かの勝負だった。
額に脂汗をかきながら引き金を一回引く。
ダダァンと発射された二発の弾丸はプロペラの間をすり抜け、ソイツの眉間と胸に命中する。
生体部品とフレームを貫通した銃弾は、それぞれ自爆しようと暴走するコアとメモリーチップの入った頭脳を撃ち抜いた。
大量の始末書と引き換えに、俺は一体の人形を手にすることになった。
〇〇〇
鉄血工場襲撃作戦は見事に成功した。
まるまる二日も掛かったがね。
だが戻ってきて早々、俺は人生で最大級ともいえる試練と遭遇していた。
「ぐううっ…!」
シャウウウッという不気味な音と共に、俺が座る座席が滑り降りていく。
全身に直当たりする風が恐怖を加速させる。
俺を支えるのは頼りなさそうなシートベルトしかない。
悲鳴を上げたいのを堪え、これまた頼りないひじ掛けを鷲掴みにする。
ガクガクしている足は宙ぶらりんだ。
ここまで夢も希望も無いブランコがあっただろうか。
この恐怖体験はまたの名を試験走行ともいう。
今乗っている遊具の名前はスクランブルコースター(仮称)。
コイツの製作者は言うまでもなくあの工場の連中で、俺達が基地から離れていた隙に取り付けられていた。
材料は余っていた鉄製の座席とオモリと滑車とケーブルだけと極めてシンプル。
このケーブルは指揮室が入っているコントロールタワーから格納庫まで繋がっていて、スクランブルの時にはこの座席に座ってターザンよろしく滑り降りるのである。
階段で降りると一昨日のように1分30秒ほど掛かるが、こいつだと20秒も掛からずに格納庫に到達できるのが利点。
だが問題点として安全装置が四点シートベルトしかないので恐ろしく心臓に悪い。
彼らが造ったので下手な絶叫マシンより安全なはずだが、それでも恐怖は消えない。
終点に到達するとガツッという音と共に投げ出されそうな衝撃がくるので、食後でもないのに吐きそうになる。
…問題点その2。
シートベルトを外し、恐怖の座席から降りる。
すると反対側に着けられたオモリによって座席はシュルシュルと帰っていく。
何度でも再使用可能なのがもう一つの利点だ。
こんな些細な利点もこの恐怖で全てぶち壊しだがな。
緊急時以外は使わない様にしよう。
出撃のたびにぜぇぜぇと息を荒げてたら叶わない。
「どうしたんですかい?」
凛としたお嬢様の様な声に全く似つかわしくない言葉。
聞こえてきた方向に振り返ってみると、その歩みと共に黒髪ロングと組み合わさった三つ編みツインテールが揺れていた。
その少女は青いコートに黒いワンピースを着込み、右目に眼帯を身に着けている。
「何でもないさ、レイ。ちょっとしたターザンだ」
「そりゃぁ楽しそうだ。ハハハハ」
彼女は本当に楽しそうな表情でケタケタと笑っている。
コイツの名前はレイ。
ラストドールの一人で、元はスケアクロウと呼ばれていた奴だ。
外見上の変化は、右目に付けられた眼帯型の義眼とガスマスクを着けていない事。
撃抜かれた頭脳とコアと右目がグリフィン製のものに置き換えられている。
彼女の性格は短気で忍耐力がなく、喜怒哀楽が激しい。
そのくせ人情に厚くて義理堅く、その言動も相まって部下というか舎弟のような存在だ。
まぁ一言でいえば、曲がったことが大嫌いなおバカ。
あ…いや、ここは天然としておこう。
ラストドールのお姉さん(というより姉御)の様な存在としてヒトミやフタバの面倒を見てくれる面倒見の良さもある。
俺が困っている時には執務を手伝ってくれる良い奴なのだが、如何せん天然なので計算をやらせると細かい計算違いが多い。
しかもきっちりとチェックしないと出てこないというオマケ付き。
単純労働の方が役に立つ。
そして似合わないとかいうアレはないのだが…ファッションセンスがものすごく適当。
風呂にあの髪型のままで寝る。
ご飯を作るのが上手いのがせめてもの救いというべきか。
ラストリゾート隊では戦闘機パイロットを務めており、鉄血の戦闘機型ドローンなどを12機を撃墜している。
「で、どうしたんだ?こんなところに来て」
「こんな所って…あたしの愛機を見に格納庫に来たんですぜ」
「そうか」
格納庫…別名だだっ広い倉庫。
大型旅客機を何機も駐機できるほどの大きさを持つ巨大な格納庫で、全幅200mの滑走路を挟んだ真向いにはいろんな意味で変態な技術スタッフが住み着く巨大工場がある。
昔は生産した大型機をここに停めていたのだろう。
現在はオールドカミングプロジェクトで造られた機体が特に法則も無く駐機されている。
その中でも特に目立つのが、銀と赤に塗られた固定脚の丸っこい戦闘機と現用飴色と呼ばれる若干褐色の入った灰色をしたシャープな戦闘機。
前者が九六式艦上戦闘機、後者が零式艦上戦闘機と呼ばれる機体だ。
もちろん改良されて再生産されたヤツ。
レイが愛機にしているのが零式艦上戦闘機。
昔は俺の愛機だった。
変態技術者の手から逃れられた二機のうちの一機で、何型かは分からないが武装は12.7mm機関銃と20mm機関砲をそれぞれ2挺装備。
長時間飛べる航続力と神秘的な旋回性能は原作通りだが、機体構造の強化で零戦の弱点だった急降下耐性の無さも幾らか改善されている。
これにより原型機と比べて若干重量が増加しているが、2500馬力のモーターにより最高時速600kmhと元の機体以上に速い。
扱いやすく飛ばしやすい機体で性能が良いので前から愛機にしていたのだが、レイがラストリゾート隊に入隊したのに合わせて彼女に譲ったのだ。
以来レイは零戦を手足の様に操り、かなり大事にしている。
今も布で磨いているし。
しかし、因果なものだよなぁ。
スケアクロウを撃破した兵器を、その改造品とはいえスケアクロウがパイロットとして運用しているのは。
そして俺が愛機にしているのが九六式艦上戦闘機。
元々は親父の時代に使われた機体で、お古として格納庫の奥底に眠っていた。
現役復帰に合わせ、工場のメンツによってモーターの換装と共に魔改造が施されている。
まず2500馬力のモーターを詰め込んだので、とんでもないじゃじゃ馬に進化した。
元の機体は800馬力も無いからな。
速度の割に旋回性能が良すぎる上にどう扱っても機敏に反応する。
もう俺以外誰も扱うことが出来ない。
もちろん構造を強化したことで重くなっているが零戦より軽いので、最高速度は零戦を超える624kmhをマークする。
原型機に装備されていた機首の7.7mm機関銃のほかに、20mmモーターカノン1門と主翼に20mm機関砲2挺を装備。
実際にあった計画案を組み合わせたらしいが…。
零戦並みの火力を得た代償に、射撃時に機体がすっごい揺れる。
この機体は九六艦戦でもレアな風防が付いているタイプなのだが、後ろがやや見えにくい。
色々と問題のある機体だが、まぁまぁ気に入っている。
少し前の作戦で鉄血ボスの攻撃を受けて大破したのだが、綺麗に修復されているな。
で、新しい俺の愛機が…ってアレ?
新型モーターを積んだ試作戦闘機があった筈なんだが、見当たらない。
見回しても見当たらない。
濃い緑色で塗られた緩い逆ガル翼のかっちょいい機体。
零戦並みに扱いやすく、速度も火力も零戦よりも上という夢の機体なんだが。
完成したばかりの機体だったから、トラブルを起こしたのかもしれないな。
アレを磨こうと思っていたのだが、仕方ないので九六艦戦を磨き始める。
もうピカピカなのであまり意味ないが。
37個の桜の撃墜マークが銀の胴体に映える。
「ふう…」
「というか、こうするのも久しぶりですな」
「最近は書類仕事で一杯一杯だったし、ちょっと前に俺が怪我したしな」
「もうあんな真似は止めて下せぇ。こっちも取り乱す」
「言われなくとも分かってるよ」
「……………」
おっと、まさかの無言。
ちゃんと返したつもりだったが、煮え切らない答えに聞こえたらしい。
レイが零戦の胴体からひょっこりと顔を出してキッと睨んでくる。
『無茶をしたお前が言うな』と。
いや、あの時は無茶じゃないと思ってたんだって…。
とりあえず謝ろうとしたその瞬間。
ヴヴヴヴゥゥーという頭と腹に響く重低音のサイレンが鳴った。
不明機が鷲峰島に据え付けられたレーダーに反応したという知らせだ。
その警報に合わせ、各々が行動を開始した。
整備員を含めたスタッフは滑走路を横切らない様に近くへのシェルターへと向かう。
レイは零戦に飛び乗って既に離陸準備に入っていた。
俺は壁に据え付けられた内線電話を取り、コントロールタワーの指揮室に繋ぐ。
ひょっとしたらアイツが居るかもしれないからな。
『おやっさん』
「敵機の数と方角は?」
『北の方角から3機が接近中。無線での警告は無視された』
「よし、ヒトミに5番砲座に行くよう言ってくれ。助かったぞ、フタバ」
『またいつでも』
電話を切って九六式艦上戦闘機の元へと向かう。
機体に飛び乗ってモーターを起動し、プロペラを回していく。
格納庫から滑走路へと進んだ頃には、彼女の乗る零戦はもう大空へ飛び立っていた。
スロットルを全開にし、零戦の後を追う様に離陸する。
警報が鳴ってから約2分、たった二人の戦闘機隊が迎撃に飛び立った。
○○○○
離陸から数分。
我が基地から北に十数km、高度6000m辺りでレイの乗る零式艦上戦闘機とようやく合流した。
二機で編隊を組み、索敵を開始する。
無線での報告では敵機は3機との事だが、まだまだ豆粒の親戚も見えない。
こういう時はレイが頼りになる。
「見えるか?」
『敵機を視認しやした。アイツの言う通り数は三。攻撃しますかい?』
「早いな…少し待て」
『その心は?』
「人間が入っている可能性もあるという事だ」
『なるほど』
グリフィン&クルーガ―の敵は何も鉄血工造の連中だけではない。
その一つは反戦団体だ。
多くは街頭演説や集会などの抗議活動を行う平和的な団体なのだが、軍基地への襲撃や爆破テロなど暴力的な手に出るテロ組織の様な団体も少なくない。
中には軍隊や傭兵から強奪した兵器で襲ってくる場合もある。
脅せば追い返すことが出来るとはいえ、人間である以上なかなか対応に苦慮する相手だ。
鉄血がこいつらに偽装する場合もあるのでさらに面倒臭い。
我が鷲峰島基地の場合、彼ら反戦団体以外にも厄介な敵が存在する。
…カルトだ。
核戦争後の混乱で生まれたものの一つが、カルトの大量結成である。
カリスマ性を持つ人間が操るカルトは本当に厄介な存在だ。
教祖やその教えを信じて盲目的に集団行動する信者達は他人の話を全く聞かず、目的を果たせるならば死を全く恐れない。
そして目的を遂げられるならば、彼らは人間を殺すことにさえも一切の疑問を持たない。
彼らが人間だからと攻撃を躊躇していると、逆にこちらが殺されてしまうのだ。
こういった理由で傭兵チームが皆殺しにされてしまう事も少なくない。
ある意味で鉄血よりヤバい存在だ。
そして運の悪い事に、浄水設備や発電設備が整った鷲峰島は”選ばれし民の為の理想郷”としてカルト教団の教祖が信者を操る為の格好の餌になってしまっている。
奴らは何をしてくるか全く予測がつかない。
我が基地の様に鹵獲した鉄血の兵器を改造するなんてこともやりかねない。
反戦団体や鉄血の襲撃以上に警戒しなればならない連中である。
さて、我が基地の対空レーダーが不明機を捕捉した場合、その可能性は以下の5つに絞られる。
1.鉄血の襲撃。
2.反戦団体がどこかのヴァルチャーの協力のもとに襲撃。
3.反戦団体がどこかのヴァルチャーや軍隊の航空機を奪って襲撃。
4.上の二つに見せかける為に鉄血が軍隊やヴァルチャーの航空機を奪って襲撃。
5.カルトがどこかのヴァルチャーや軍隊の航空機を奪って襲撃。
1と5は問答無用で撃墜できるが、2と3と4はちゃんとした対応を取らないと”グリフィンの弾圧”と宣伝される可能性がある為に手順の遵守と証拠集めが求められる。
だからこそ目視で機体を確認する必要があるのだ。
俺は一応両目ともに視力3.9はある。
だがレイが右目にしている眼帯型義眼は視力6.0相当もある上に分析用の機器を備えている為、基本的にこういうのはレイに任せるようにしている。
「視えたか?」
『機体を確認。鉄血の爆撃型ブーメラン、人間の反応なし』
「よし、そうと分かれば容赦なく叩き落すぞ。案内してくれ」
『了解!』
空戦ではいち早く敵を発見したものが味方を誘導するのが常道である。
今回もそれに従い、レイが俺を誘導する。
零戦にひな鳥の様についていくと、やがて大空を悠々と泳ぐ巨大なブーメランを発見した。
三角形の編隊を組んでいる。
鉄血製大型爆撃機『ブーメラン(仮)』
こいつはステルス性の高い全翼機という形態を持つ6発の爆撃機だ。
見た目がブーメランっぽいので俺がそう命名した。
この機体は推進式というプロペラが後ろに付いているタイプで、全翼機の利点の一つである速度を稼ぎやすいという部分を最大限生かしている。
欠点として全翼機は操縦が恐ろしいほど難しいが、コンピューターであれば全く関係ない。
本当、こういう合理的な所が鉄血らしいな。
15t近くのペイロードを持ち、防御機銃を16挺備えている。
こいつのバリエーションには増援用のコンテナを投下する強行輸送型と、双発サイズまで小型化した戦闘爆撃機型がある。
どっちかというと強行輸送型が主で、爆撃型は多分後付けだ。
最近、鉄血がこんな感じで対ラストリゾート隊用の兵器を投入している気がする。
対空射撃出来るマンティコアとか、基地に据え付けの対空砲とか。
特に航空機は爆発的な進化を遂げている。
最初はヴァルチャーから奪った航空機やらその辺の飛行場に捨ててあった飛行機をリサイクルする程度だったのが、最近は明らかに戦闘機型のドローンを一から開発している。
しかもピンポイントに俺達が居る場所に投入してくる。
だからこそ工場の連中にはサッサと後継機を開発して欲しいのだが…。
「よし、いつもの通りに攻撃するぞ」
『応ッ!』
一旦上昇し、バラバラに敵機を狙う。
数々の先人が証明する通り、爆撃機の迎撃は意外と難しい。
オールドカミングプロジェクトによってプロペラ機が再生産された後は、こういった大型機の迎撃は本当に難しくなった。…ブーメランの様な無人機は特に。
まず基本的な話として、ソーラーパネルとバッテリーなので燃料タンクを狙って爆発という手は使えない。
人間が乗っているならばコックピットを狙えるが、無人機では狙いようもない。
…ではどこを狙うのか。
胴体中央部にある爆弾倉である。
鉄血製の爆弾に充填される炸薬はピクリン酸に似た化学的に不安定な部分があり、弾丸などにより衝撃を加えると不意爆発を起こす傾向がある。
要を言えば、爆弾を狙えばもれなく吹っ飛ぶという訳だ。
「さぁ、狩りを始めるぞ」
ブーメランの上面に向けて垂直降下しつつ、中央部にある爆弾倉を狙って引き金を引く。
撃つ度に機体がガタガタと激しく振動するのも慣れたものだ。
降下の勢いが加わった20mm弾が次々と装甲をぶち抜き、爆弾に命中する。
次の瞬間、俺が狙ったブーメランはバァンという轟音と閃光を発して消し飛んだ。
後に残った白煙を抜け、体勢を立て直す。
もし風防が無かったら、ブーメランの破片で即お陀仏だったな。
側面を見ると、レイが俺と同じようなコースで攻撃しようとしている。
攻撃したなと思った瞬間、彼女が狙ったブーメランが爆発する。
そして同じように残った白煙をスポンと抜ける。
我々が大勢を立て直した瞬間、残ったブーメランがバリバリと機銃を撃ってきた。
先頭を飛んでいた奴だ。
仲間が二機も消し飛んで残り一人になっても、襲撃を諦める気はないようだ。
だから厄介なんだがな。
ブーメランの速度はまぁまぁ速いので、こちらが一旦失速するとこちらはブーメランに追いすがる形となる。
そうなると敵機の銃座から撃たれ放題になってしまう。
そこで俺とレイで変わりばんこでオトリになり、銃座からの射撃を誘う。
もう片方がプロペラを狙って射撃し、一定時間経ったらオトリ役と交代する。
レイがオトリとなり、矢面ならぬ銃面に立つ。
今回は最初の一撃で決めることが出来た。
六つのプロペラを毟られたブーメランは段々左に傾きながら落下していき、垂直の状態で海面に激突した。
迎撃は成功、来襲した機体を全機撃墜。
ずぶずぶと沈んでいく敵機の残骸を見ながら、ふとこう呟く。
「お疲れ様、レイ」
ふふっ…。
彼のささやくように呟かれる労いの声に、ふと笑みが漏れる。
何週間も待ち望んでいた声だ。
しかも名前を呼んでくれるオマケ付き。
ふふふふふ…。この報酬で今日はよく眠れそうだ。
基地に帰ったら拗ねたヒトミにどやされそうだけど。
あたしの任務はキャプテンを守る事。
キャプテンの乗っていた戦闘機を自分の手足の様に操り、キャプテンとの緊密な連携プレーでもって敵を殺し、最終的にキャプテンを守る。
バカそうに振る舞うのも、彼の戦術人形を守るのも副次的なものに過ぎない。
キャプテンを守る…この任務だけはヒトミにもフタバにも譲れない。
…だけど、一度だけ彼を守れなかった。
それは、情報漏洩問題であたしたちの出撃が禁止された時。
彼はあたしたちの制止を振り切って、たった一人で鉄血ボスの元へ向かった。
その結果、キャプテンの乗る九六艦戦は大破して片翼で帰還。
傷だらけの彼は二日も目を覚まさず、ラストドール全員が元鉄血である自分を責めた。
あたしも例外じゃない。
それからは、キャプテンの意思を無視してでも出撃しようと心に誓った。
…キャプテン、これからもあたしを使って下さいね?
貴方が生かしてくれたこの体で、貴方がくれたこの機体で、貴方を守ります。
あたしの目も体も心もその為にあるのだから。
たとえ、それがあの戦術人形どもを殺すことになっても…ね?
カスタムキャストでレイを作ってみたのですが…。
…すみません、こっちには投稿出来ませんでした。
pixivの方に投稿しておりますので、そちらをご覧下さい。