ようこそ高度育成高等学校へ~大切なもの~ 作:Phospho Miller
話はまだ始まったばかりですが
2話目になります。
「Dクラスかー。はぁー」
・・・朝に先輩もDクラスだと辛いって言ってたなー。どうしよう。
「俺は、Dクラスだからここの教室か」
教室に入った瞬間奇妙なものが目に入った。しかし俺は気にせずネームプレートがある一番左の後ろから二番目に座る。そのまま、朝に先輩が言っていたことについてどうするか考える。そして、あることが浮かびどのタイミングで言うか考えていると前から歩いてくる男と目があった。・・・挨拶はしておこう。
「おはよう」というと男は少し驚いた様子だったが
「・・・おはよう」
「俺は、黒金玲二だ。これから一年間よろしく!」
「綾小路清隆だ。こちらこそよろしく頼む」
「綾小路はどうしてこの学校に来たんだ?」
「もちろん、進学のためだ。黒金もそうだろう?」
「そうだな、進学のためって言うのは大きいが授業料などが免除って部分にも惹かれた」と話していると黒髪ロングの女が綾小路の隣の席に座った。
「同じクラスだったなんてな」
・・・知り合いか?
「オレは綾小路清隆。よろしくな」
「いきなり自己紹介?」
・・・あれ?知り合いじゃないのか?
「会話するの2回目だしな。別に良いだろうそれくらい」
「拒否してもかまわないかしら?」
「一年間、互いに名前も知らずに隣の席で過ごすのは、気持ち悪いと思うけどな」
「私はそうは思わないわ。それよりもあなたさっきからこっちを見ているようだけどなにかしら?」
「すまない。綾小路と知り合いなのかと思っていたがあまりにも他人行事なんだなと思ってみていたんだ」
「そう。その解釈で間違えじゃないわ。名前だって今知ったもの」
「そうのなのか?」
「バスの中で会って降りて少し話しただけだ」
「そうだったのか。俺の名前は黒金玲二よろしく!名前は?」
「あなたも自己紹介?拒否してもかまわないかしら?」
「これから話すかも知れないしだめかな?」
「黒金も知りたいみたいだし教えてくれないか?」
「・・・物好きね、あなたたち。私に話しかけても面白くないわよ」
「これ以上迷惑というならやめとく」
「そうだな、無理に聞くつもりはない」
玲二も綾小路もこれで会話は終了だと思ったが、少女はため息をついた後、気持ちを切り替えたのか、真っ直ぐな瞳をこちらに向けて来た。
「私は掘北鈴音よ」
玲二も綾小路も応えてくれないと思っていたため驚いたが、少女・・・・堀北はそう名乗った。初めて正面から堀北の顔を捉える。
・・・めっちゃ可愛いじゃん!ていうか、すげぇ美人じゃん!玲二と綾小路はこの時はじめて意気投合した!
同じ学年なのに、1つ2つ年上と言われても納得するかもしれない。それほど落ち着きがある美人だった。
「一応オレがどんな人間か教えておくと、特に趣味はないけど、何にでも興味はある。友達は沢山いらないが、ある程度いればいいと思っている。まぁ、そんな人間だ」
「事なかれ主義らしい答えね。私は好きになれそうにもない考え方だわ」
「何だろう、オレのすべてを1秒で拒否された気がする」
「なー、事なかれ主義ってなんだ?」
「あー、玲二には言ってなかったな。事なかれ主義っていうのは、争いごとが嫌いで平穏無事であることを優先することだ」
「なるほどな、さっきの感じからすると綾小路と堀北さんの周りで何かあったのか?」
「ちょっと、行きのバスの中でいざこざがあってな」
「これ以上不運が重ならないことを祈りたいものね」
「そうだな。けど堀北あれを見ろ」
そう言い、綾小路が指した方をみるとガタイの良い金髪長身の男が教室に入ってきた。
「中々設備の整った教室じゃないか、私と同じで素晴らしい所ではないか!ははは!」
・・・明らかに高校生ぽくないやつだな
「なるほど。確かにこれは不運ね」
・・・あの金髪がバスのいざこざに関係しているのか?
すると高円寺は両足を机に乗せ、鞄から爪とぎを取り出し、鼻歌を歌いながら気ままに爪の手入れを始めた。周囲の喧騒や注目など、まるで無いものとして行動している。僅か数十秒足らずで、クラスの半数以上が高円寺にドン引きしているのが見て取れた。
「なんだあれは・・・」
信じられない行動をとっている高円寺を見て思わず玲二は声を出していた。
・・・気がつくと堀北は本を読んでいたが気にすることなく綾小路と話していると、すぐに始業を告げるチャイムがなった。ほぼ同時に、スーツを着た一人の女性が入って来る。見た目からは印象はしっかりとしたように見える、年は30に届くか届かない程度でそれなりに長そうな髪をポニーテール調でまとめている美人だ。
「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱佐枝だ。普段は日本史を担当している。この後、二時間後に学校内施設の簡単な案内をする。それが終わり配布物を配ったら今日は帰っていい。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの三年間、私が担任としてお前たち全員と学ぶことになると思う。よろしく。入学式でも言っていたこの学校の特殊なルールについて書かれた資料を配らせてもらう。以前入学案内と一緒に配布はしてあるがな」前の席の人から合格発表を受けてから貰ったものが回ってくる。
この学校には、全国に存在するあまたの高等学校とは異なる特殊な部分がある。それは学校に通う生徒全員に敷地内にある寮での学校生活を義務付けると共に、在学中は特例に除き外部との連絡を一切禁じていることだ。そして、もう1つ学校には特徴がある。それがSシステムの導入だ。
「今から配る学生証カードを校門の前で貰った仮IDと交換で渡す。それを使い、敷地内にあるすべての施設を利用したり、売店などで商品を購入することが出来るようになっている。クレジットカードのようなものだな。ただし、ポイントを消費することになるので注意が必要だ。この学校においてこのポイントで買えないものはない。学校の敷地内にあるものなら、何でも購入可能だ。」
・・・これが学生証か、スマホは持ち込み禁止だったからなこれがスマホの代わりなのかな?それにしてもなんでも購入可能か
「施設内では機械にこの学生証を通すか、提示することで使用可能だ。使い方はシンプルだから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。それ以上の説明は不要だろう。」
・・・学生証を通すのはわかるが提示して使用可能とはどういう意味だ?それに毎月1日に振り込まれるつまり来月も10万とは限らないということか?それにしても1ポイントで1円の価値か。極力使わないようにして卒業して進学したときの元手にしようかな。
教室の中がざわめいた。
「10万!すげー」
「何買おうかなー」
「私化粧品とか買いたかったんだよねー」
「この学校に入ってよかったー」
・・・騒ぎすぎだろ。いや、仕方ないか入学してすぐに10万円も貰えばこの反応は普通か。
「ポイントの支給額が多いことに驚いたか?この学校は実力で生徒を測る。入学を果たしたお前たちには、それだけの価値と可能性がある。そのことに対する評価みたいなものだ。遠慮なく使え。ただし、ポイントは卒業後にはすべて学校側が回収することになっている。現金化したりなんてことは出来ないから、ポイントを貯めても得は無いぞ。振り込まれた後、ポイントをどう使おうがお前たちの自由だ。好きに使ってくれ。仮にポイントを使う必要が無いと思った者は誰かに譲渡しても構わない。だが、無理やり奪うような真似だけはするなよ?」
・・・実力で生徒を測る…か。なら後で先生に聞いてみようかな?ていうか現金化できないのかー残念だなー。
「毎月10万も貰えるのか!」
「なに買いに行こうかなー」
戸惑いの広がる教室内で、茶柱先生はぐるりと生徒たちを見渡す。
ある男子生徒が手を上げた。
「茶柱先生!このあと学校案内があるということでしたがそれまでは自由時間でしょうか?」
「あーそうだ。好きに過ごしてよい。しかし、時間までには教室に集まるように」
「わかりました。ありがとうございます。」
「ほかに、質問はないか?ないようだな。では良い学生ライフを送ってくれたまえ」
と言い残し、茶柱先生は教室から出て行った。
・・・時間もあるしちょうど先生も教室から出て行ったことだしトイレに行こう。
玲二はゆっくりと歩いている茶柱先生に向かって行き・・・
「茶柱先生!」
「なんだ?」
「質問があるのですが・・・・」
どうでしたか?
茶柱先生の説明が多かったですよね?
オリ主である黒金玲二と原作の物語にどう関わらせていくか難しいところです。
ですが、頑張っていきたいと思います!