ようこそ高度育成高等学校へ~大切なもの~   作:Phospho Miller

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忙しかったので大分期間があいてしまいました。
5話目です。
よろしくお願いします。


制約と無料

「よし!これで誓約書は書き終えたな」

「しかし、みんなの反応面白かったな。それに茶柱先生に聞いたあの質問・・・あれで朝聞いた先輩たちの言っていたことが少し分かったような気がするな・・・」

 

玲二はそんなことを考えながら、コンビニに向かっていた。

「ここにもあるのか。監視カメラ・・・」と教室にもあったものと同じものを見つけた。コンビニに入り一通り商品を見ていると奇妙な物を見つけた

「無料?・・・一ヶ月3個までか」

「とりあえず、歯ブラシ・歯磨き粉のセットとシャンプー・リンス・コンディショナーの三点セットのものとかみそり三本セットを買うか」

と言いながら無料商品をカゴに入れていく。

「0円のものが三点ですね?それでは端末の提示をお願いします」

「はい」

 

・・・なるほど、茶柱先生が言っていたのはこれだったのか。と、納得する。

「それに、茶柱先生が今日中に振り込むって言っていたprも振り込まれていたな・・・」

「6万pr・・・か」

 

玲二は入学初日にしておそらく一年生の中では一番prを持っているだろう。

 

カラーンカラーン

「ありがとうございましたー」

 

 

「コンビニに無料商品があるなら食堂やスーパーにもあるかもしれないし行ってみるか・・・」

 

「いらっしゃいませ~」

 

店内を歩いていると

「やっぱり、あったな」

賞味期限が今日までの商品が専用のダンボール箱に入っていた。

 

一日ひとり3品まで!!!

 

と書かれた商品を買う。

「卵二個入り一つと鉄火巻一パックとインスタント味噌汁にしよう」

ほかには無いかと探していると、形のいびつな野菜があった。

「これもひとり3個までか・・・」

 

玲二は無料の商品を買えるだけ買い。今日中に食べられるものと日持ちする物に分けた後、寮に帰って行ったのだった。

 

 

 

 

「ここが俺の部屋か~。意外と広いな」

部屋は、八畳でキッチンや冷蔵庫も付いている。トイレ共同の風呂付きだ!

この学校では入学の前日までに必要だと思う人だけに衣類だけは郵送することが出来る。しかし、郵送できる数が決まっている。

 

自分が送ったダンボールに入っている衣類をタンスにしまう。

先ほど買ってきた物を入れていく

「あ!飲み物買ってない!寮を出て少し行ったところに自販機があったな」

 

 

 

 

 

 

自販機前・・・

「ここにも、無料のミネラルウォーターがあるのか」

玲二はミネラルウォーターを3本買う。そのとき・・・

 

「おやおや、君は帰り際おかしな提案をしていたブラックマネーボーイじゃないか!」

と言いながら高円寺が話しかけてきた。幸いここには誰もいなかった。

「ブラックマネー?おい、高円寺。それは俺の黒金から取っているのか?」

俺が闇金みたいに聞こえるのでやめてもらいたい・・・

 

「イェス!そのとおりだ!」

「しかし、君も面白いことを考えるねー」

 

「?面白いこと?」

 

「だってそうだろう?みんなから金を貰おうとしているじゃないか!」

「そう警戒しないでくれたまえ!別に私以外の人間が何をしようと私にはNO problemだ!」

 

「なら、高円寺は誓約書にサインしてくれるのか?」

 

「んー。たかだか3万ぽっちだからねー。でも毎月振り込むのはめんどくさいねー」

 

「なら、一括でもいいぞ?」

「一括?」

「ああ」

「そのほうが、楽かもしれないねー。でも・・・そこまで私がする必要があるかね?君の考えていたことは私はすべて看破しているのだよ?」

「本当に俺の目的がわかっているのか?」

「ああ。わかっているとも!ここで私がすべて話してもいいがそれじゃ面白くないねー」

「そうだな・・・なぁ高円寺。おまえはこの学校のこと、Sシステムのことどこまで理解している?」

「おかしな質問をするねー。ブラックマネーボーイ!」

「おかしな質問?俺の考え目的がわかっているのならこの質問の意味がわかっているはずだが?」

「しかし、まだ初日だからねー。私もわからないところが少々あるのだよ!」

 

嘘つけ、それなりには分かっているくせによく言うよ!

 

「なら、良いことを教えてやるよ!」

「良いこと?」

「そうだ!高円寺も興味が湧くと思うが・・・」

「ほう!なにかな?教えてくれたまえ!」

「教えても良いが。その代わり毎月3万pr俺に振り込んでくれるならいいぞ!」

「先ほどもいったが、めんどくさいのだよ!わかるかね?」

「なら、俺が先生に自動的に振り込んでもらうことが出来るか聞いてみるよ!誓約書もしっかりと作っておく!」

「ん~。それなら考えてあげてもいいかな?」

「考えるだけじゃだめだ。確約が欲しい!」

「しょーが無いね~。君の持つ情報が正しく貴重なものならば確約しよう!」

「それでいい」

「では聞かせてくれたまえ!」

「それはーーーーー」

 

と言い俺はいずれ分かるだろうと知っていながら高円寺に話すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日Dクラスは授業中だというのに私語や携帯(学生証端末)をいじったりしている。

「ははは!」

「寛治!お前面白すぎだって!」

「春樹だって!面白いって言ってたじゃねーか!」

ガラガラガラ〜

「おーい!健!おせーよ!」

「そろそろ昼じゃねーか!」

「あ?別にいいだろ?」

 

Dクラスは初日から授業を受ける環境としては最悪の状態であった。しかし、誰も注意することなく淡々と午前中の授業は終わった。

 

「綾小路昼飯一緒に食べないか?」

「え?良いのか?」

「ああ。食堂でいいか?」

「大丈夫だ」

玲二と綾小路は食堂に向かった。

 

 

食堂に着くと

 

「ん?玲二は無料定食にするのか?」

「面白そうだろ?」

「普通、飯は美味しそうかそうでないかで判断するものじゃないのか?」

「そうかもしれないな」

 

「はい!無料定食だよ!」

「ありがとうございます!」

「こっちの君は、スペシャル定食だね!」

「はい」

 

「綾小路と俺の差がすごいな!ははは!」

「そうだな」

「玲二。周りを見てみろ。お前だけが無料定食を食べてるみたいだぞ?」

「・・・みたいだな」

玲二の飯は活気ある食堂で異彩を放っていた。

 

「まぁ、美味しいかどうかは食べてみればわかるさ」

と言いつつ、ご飯と味噌汁も冷めていて、おかずも少なく薄味であった・・・

 

「・・・・・」

 

 

「・・・やっぱり、美味しくはないな」

「・・・そうか」

「醤油取ってくる」

「玲二。そういうと思って持ってきといた」

「マジか!ありがとう」

 

この学校の食堂にはそれぞれの食券の隣にちょっとした調味料が置かれている。だが、使い過ぎれば減点をくらう。

 

 

 

ーーー

 

午後の授業も終わり、昨日の自己紹介組が教室に残っている。

 

「玲二〜。持ってきたかー」

「これから、カラオケ行くんだから!早く!」

「玲二くーん!」

 

「わかった。わかった」

「これが誓約書だ」

「サイン欄に自分の名前を記入してくれ。あと、ここに朱肉とタオルがあるから親指に付けて名前の横に押してくれ」

 

 

「ここに書けばいいのか?」

「指に朱肉付けたくないんだけど・・・」

 

「それくらいは我慢してくれ」

 

「本当に作ってくるなんてな!」

「玲二よく作ったよなー」

 

「まぁな!それともう一つみんなに言っておきたい。ここにいる人から3万pr回収させてもらいたい。」

 

「はぁ?何でだよ!」

 

「昨日言っただろう?来月10万pr貰えるかわからないって」

「そして、今サインしたものにも書いてある通り貰えなかったら3万pr払うって約束だろう?払うとき持ってなかったら振り込めないじゃないか。まぁ、あくまでも一時的なもので来月に10万pr入ったら返すと約束するよ」

 

「でもなー」

「まぁ、あくまでも一時的なものだからいいんじゃないの?」

「使い過ぎの抑制にもなるしいいかもしれないよ」

「でも、そのまま取られるかもしれないし・・・」

 

「奪うようなことはしない。できないと学校で決まっているし・・・平田少しいいか?」

「何かな?」

「今から平田の携帯に1万pr送るからそのまま送り返してくれ」

「わかったよ」

俺は平田にポイントを送ったポイントがそのまま俺に送られてくる。

 

「これを見てくれ!」

そういい俺はみんなに履歴を見せる。

 

「本当だー!」

「そうなってるのかー」

「買い物した時の出費したものしか見なかったけど、こうなってるのか」

 

「それともう一つ言っておきたい。俺に3万pr預けてくれたら1000ポイントあげよう。6万pr預けてくれた人には2000ポイントあげよう!しかし、これは来月に10万pr貰えて俺が返すときに一緒に渡そう」

 

「マジ!」

「預けるだけで1000ポイントかよ!」

「6万prだったら2000だぞ!」

「俺預けようかな?」

「どうしよう?」

「預けた方が得じゃね?」

「でも、そのまま取られるかもしれないし」

「それは玲二言ってただろ?履歴が残るからそんなことできないって。それに、学校が決めてる事だし大丈夫だよ」

「そうかなー?」

 

「これは自主的なものだ。やりたくない人はやらなくていい。だが、ポイントをあげるのは今預けてくれた人だけだ」

 

「どうしよう?」

「俺は預けるぜ!」

「僕も預けようかな?」

「私も預けてみようかな?」

「3万prならいいかな?」

「私は今月買うものがいっぱいあるし、やめとこうかな?」

 

「じゃー、預けたい人はこっちに来てくれ」

28人・・・か

「じゃー、順番に俺の携帯に振り込んでくれ」

 

「俺は3万にする」

「私も3万ね!」

「僕は一応3万にしとくよ」

「私は3万かなー」

と、どんどん俺の携帯に振り込まれていく。

 

「あとは、平田だけだな。どうする?」

「僕は6万にするよ」

と、現在持っているうちの半分もの額を指定した。すると案の定クラスの人は

「おいおい!いいのかよ平田!6万だぞ!6万!」

「うん。大丈夫だよ!1ヶ月で4万も持ってれば十分すぎるしね?」

「まぁ。平田がいいならいいんだが・・・」

 

「じゃー、俺からはこれだけだから。また明日な!」

 

放課後・・・

ガラガラガラ~

「失礼します。茶柱先生いらっしゃいますか?」

「・・・なんだ。黒金か」

「質問があります」

「おまえは質問が多いな。ここではなんだ。指導室にでも行こうか」

「わかりました」

 

「高円寺か・・・珍しいな」

「簡単な質問です。高円寺の学生証から俺の学生証に毎月3万prを自動的に振り込むことは出来ますか?」

「・・・可能だ。だが、なぜそのようなことをしなければならない」

「高円寺と俺で約束したので。高円寺も納得しています」

「出来ることがわかったのなら私は失礼するよ!」

「待て!高円寺!おまえは本当に納得しているのか?」

「そこのボーイが言っていただろう?ティーチャー!毎月3万pr渡してくれたまえ!」

「・・・そうか」

「それでは失礼するよ」

 

ブラックマネーボーイはやめてくれとあの時言ったが・・・ボーイと呼ばれるとは・・・

 

「黒金。なにをした?」

「・・・なにとは?」

「とぼけるな。高円寺が3万prも毎月渡すなんてどうかしている」

「高円寺がくれると言ったので貰っただけです。」

「・・・はぁ~。まぁいい」

「それで?聞きたいこととはこのことだけなのか?」

「はい」

「そうか。ならもう帰れ」

「失礼しました」

と言い寮に帰った・・・

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