ようこそ高度育成高等学校へ~大切なもの~ 作:Phospho Miller
入学して三週間がたとうとしていた・・・
「これから、小テストを行う」
「はぁ?聞いてねーよ!」
「いきなりなんだよー」
「やりたくねー」
「そういうな。これは成績には一切関係ない。成績にはな」
「なんだよー」
「なら良いじゃん!」
「めんどくせー」
・・・成績には入らないのか。まぁ、おれはいつも通りやるだけだが。
「では、始め!」
テストは簡単すぎた。20問中17問が中学生で習ったものだった。しかし
「ん?これは・・・」
最後の3問が高校二年生以上のレベルであった。
「この問題はレベルが違うな。だが、これくらいなら解けるだろう」
「終わったー」
「簡単だったな」
「でも、最後の3問が意味がわからなかったよー」
「そうだな」
「別に良いんじゃね?成績に影響するわけでもないし!」
「それもそうだな」
いい気味だな。自分の首を絞めていることにも気づいていないとは・・・それも仕方ないか。こいつらは何も知らないんだからな
「ていうか!明日プールだろ!最高じゃね?」
「だな!」ニヤニヤ
「女子の水着が拝めるな」
「最高だー!」
そんなプールではなく女子の水着しか楽しみにしていない男子達の水泳の授業が始まった。
「よっしゃープールだ!」
「女子は。女子はまだなのか!」
「はーはー」
そんな男子達が話していること数分後、女子の声が聞こえてきた。
「すごーい!広い!」
「めっちゃ綺麗じゃん!」
「そうだねー」
「き、来たぞ!」
じろじろと女子の水着姿を目にしていく男子達。しかし・・・
「どういうことだ!」
「長谷部がいない!」
「おい!後ろだ!」
「なに~!」
「なんだと・・・」
池は膝から崩れ落ちた。
クラスで一番の巨乳と噂されている長谷部は見学であった・・・
「き、きょ、巨乳が見れると思ったのに・・・」
キモ、と長谷部は呟き立ち去った・・・
「池!安心しろ!俺たちには、まだたくさんの女子たちがいるじゃないか!」
「そ、そうだな!まだ、俺の櫛田ちゃんが出てきてないからな!」
「そうだ!元気だせ!」
「二人とも、なにやってるの?」
「く、櫛田ちゃん?」
スクール水着を着た櫛田は、身体のラインがはっきりしてた。
一方で玲二は・・・水泳を見学していた。
「授業を見ているだけだと楽だからなー。男子は皆櫛田さんに夢中だな」
周りを見ると男子20人中俺以外の見学者である3人がいた。
こちらも遅れて女子が来た。
玲二は一瞬、視線を送りすぐにプールの方へと視線を向けた
「此処いい?」
話しかけられるとは思わなかったため返事が遅れた。
「・・・ああ。いいぞ」
一席空けて座った人は・・・なんと先ほど池たちが話していた長谷部という女子であった。
「なに?やっぱりダメ?」
「いや、問題ない。ここにいてくれ」
「そ、そう」///
「なんで、見学してるの?ほとんどの男子は出てるのに」
「なんとなくな」
「泳げないってわけでもないでしょ?」
「溺れることは無いな。見学で授業が終わるならこんな楽なことは無い」
「私は、キモイ男子達に見られたくないから・・・」
「・・・そうか」
一方、水泳に参加している生徒たちはーーー
「先生ー。俺あまり泳げないんですけど・・・」
「問題ない!私が教えるからな!それに泳げるようになっておけば必ず役に立つ絶対だ!」
「ほとんどの生徒が泳げるな。それでは今から男女に分かれて50m自由形の競争を行う。」
「えー」
「マジかよー」
「1位になった生徒には私から特別ボーナス1万ポイントを支給しよう。しかし、一番遅かったものには補修を受けてもらう」
「そんな・・・」
「嫌だよ。そんなの・・・」
「1位になったら1万貰えるのか!」
「頑張るぞー!」
男子16人 女子12人
見学組の玲二は
「女子のレースが始まったな・・・」
「・・・そうだね。誰が勝つと思う?」
話しかけたわけではないが長谷部は聞いてくる
「そうだな・・・やっぱり水泳部の小野寺さんかな?」
「そうだよね。・・・あ、始まった」
堀北が意外と早い
「早いな」
「そうだね。やっぱり堀北さんが気になる?」
「・・・?なんで?」
「仲よさそうだし・・・」
「そんなこと無いと思うが。それを言うなら綾小路のほうが仲が良さそうにみえるが?」
「そうだね。一部の女子から噂になってるし・・・」
「お!次始まるみたいだぞ?」
次は水泳部の小野寺さんと男子の憧れ櫛田さんがいるグループのレースだ。
レースは一瞬だった。小野寺さんがぶっちぎりの1位の26秒と言う数字を出し完勝であった。
「凄かったな」
「そうだね。凄く早かった」
「長谷部さんは泳げたりするのか?」
「私も溺れることはないかな」
「・・・そうか」
ついさっきの玲二と同じ答えをし二人は笑い合っていた。
「ん?男子は3組目のスタートか。話に夢中になってたな」
「ほんとだ。・・・でもあれ・・・」
「・・・ああ」
二人が見たのは・・・
「はははは!私の出番のようだね!見ていた前!完璧は目の前にいるということを!」
その人は・・・
「・・・高円寺」
「何でブリーフの水着着てるんだろうね・・・」
「まぁ。学校で認可はされているけどな・・・ふつうは着ないよな」
「・・・キモイ」ボソ
キモイのは分かるが・・・
「やっぱり早いな」
「22秒88・・・だと」
教師もこの記録には驚きを隠しきれないようだ・・・
「ん~~。やはり、私はすばらしい!絶好調だ!」
息が切れている様子はない。
「燃えてきたぜー!!絶対勝つ!」
「頼むぞ須藤!」
しかし、レースは高円寺の圧勝となった。
「凄いな。まだまだ高円寺は余力があったようにみえた」
「そうだね。今の日本記録ってどれくらいだっけ?」
「確か日本での男子の記録は21秒87だったな」
「最初22秒88でその次は22秒04だったよ!」
「あれは同じ人間に思えない。いや、同じ人間じゃないんだろうな」
「そうかもね。今日はありがとう」
「こちらこそありがとう。話し相手になってくれて」
そう言い残し長谷部は立ち去った。