え、そんなことはいい?はいすいません。ではどうぞ
「はあ~なんだか久しぶりだな。あんなに楽しかったの。まさか霖之助さんがあんなにゲーム好きだとはね思いもよらなかったよ」
「昔っからよあれは。今度にでも遊びに行ってあげれば?私じゃ付いていけないのよね~…そういえば、さ龍真」
「うん?なんだい?」
香霖堂から帰ってきた夜、俺は霊夢と夕飯を食べ、今日のことなどをいろいろ話していた。そんな中霊夢が急に改まって問いかけてきた。
「そろそろ龍真がこっちに居候して1週間経つじゃない。紫から何かしら反応が来てもいいと思うんだけど」
そういえばそうだった。紫が俺のマイホームを建ててくれてるんだったっけ?ありがたい話だよな。
「俺の方にもまだ話も何も聞いてないな。あと今になって思ったんだけどどこで家つくってるんだ?神社の周りにも魔法の森の周りにも家を建ててるって感じの物は見当たらないし」
「あー。多分それね、あいつ面倒くさがりだから材料をスキマの中に持ってってつくってるのよ。つい最近会ったらスキマの中に木材見えたし」
なるほど、そりゃ見当たらないわけだ。場所は後で決めるってやつなのか。あとは家をどう動かすとかどうやってつくってるのか気になるが聞かないでおこう。少し想像すれば簡単なことだからね。
そうして、夕飯を食べ終え、片付けをし、霊夢が先に風呂に入ると言っていたので、俺は自室に戻ることにした。
「思えば早いもんだな。1週間って」
部屋から見える月を見て呟くように言った。年を重ねていくごとにこの感覚はもっと早く感じるようになるだろう。…なんかもう年寄りくさいな。俺はまだ学生だー若いんだっ!と自分に言い聞かせる。
この一週間、本当に充実した楽しい時間だったな。霊夢と出会い、宴会をして霖之助さんのとこ行ったりいろいろなことしたな~。
これはもう俺にとってはつまらない日常ではなくなっていた。常にみんなが笑い、楽しみあえるそんな空間こそが俺の求めていたことだったから。だからこそこの幻想郷は居心地が良かったのだろう。まだまだ新しい発見もありそうだし弾幕ごっこも強くなりたい。なにしろ一番やりたいのは幻想郷のもっと知らない所とかに行ってみたいものだ。それくらいに俺はまだ幻想郷を知らなすぎる。旅というのもまたいいかもしれないな。
「龍真ーお風呂いいわよー」
「ああ、今行くよ」
霊夢が上がったので俺も風呂に入り、寝る準備をして電気を消し、布団に潜り込む。
こんな生活がずっと続きますように。新しい発見がありますように、と俺はそんな願いを心の中で思い深い眠りへとついた。
翌 日 !
「うわあ……なんていうか、すごいの一言だな」
「こんな家見たことないわよ……?大きいわね…」
博麗神社から少し外れた所。紫から呼び出された俺と霊夢は完成したマイホームを見て驚愕していた。二階建てで現代風の巨大豪邸。大きさを例えるなら東○ドームの⅓くらいか?それくらいにスケールがあった。家の前にある大きな庭にはプールがついている。
「どう?私のつくった龍真くんマイホームは?すごいでしょ~?でも驚くのはまだ早いわよ。中も見せましょう」
そう言って紫が玄関のドアを開け、3人は靴を脱ぎ廊下を歩いていく。どうやらリビングに案内してくれるらしい。歩いていく途中にも部屋が3つくらい見えたがあとでまたじっくり見ることにしよう。
リビングは廊下の一番奥にあった。…さてどんな感じなのだろうか…?open!
「これは……」
「うわ広ーい!今度龍真の家で宴会決まりね!」
「そういうこと♪明日にでも家の完成を祝って宴会をするっていうのもいいんじゃないかしら?」
と、満足げに笑う紫。そう、宴会が出来るほどの広さだったのだ。いや1人で住むには広すぎるがなるほど、そういう思惑があったのか…。いやまあ祝ってくれるというのは悪いことじゃない。むしろ良いことだ。是非歓迎したい。
「ま、俺はかまわないよ。でも荷物の移動とか少し買いたいのもあるし俺の方がちょっと落ち着いてからでいいかな?さすがに何もないと寂しいからね」
「わかったわ」
「さんせーい♪」
どうやらまとまったみたいだな。さて、と…宴会の準備は後々考えるとして殆どの家具は揃っているんだよな。あとは生活に必要な備品と食料だけ買っておけばいいか。…なんだ、思ったより大変じゃなさそうだな。
それから俺たちは1通り全ての部屋をまわった。どの部屋もリゾートホテルの3人部屋並みの大きさで開放感があった。風呂もこれまた豪華だな。桧風呂か。は~こんなにしてもらうと逆に住みにくいな。あはは。と苦笑いになる。
とりあえず家を見終わった俺と霊夢は一旦博麗神社に戻り、残った荷物の運び出しをすることにした。
着々と作業は進み、1つ1つ荷物が無くなるたびに住み慣れていた場所を離れる寂しさを初めて幻想郷に来た以来に感じた。
全ての運び出しが終わった。俺たちは今、俺の新しいマイホームの前にいる。
「手伝ってくれてありがとう。なんだかんだでこの1週間霊夢がいなかったら俺何してたんだろうね?」
「その辺で野垂れ死んでたんじゃない?感謝しなさいよね」
「あはは。そうだね、ありがと」
と、霊夢の頭を撫でてやる。
「こ、こ、こら!そんなことしても何も出ないわよ!」
「ははは、面白いなあ。反応が昔の女友達によく似てるよ」
「………龍真のバカ」
「?何か言った?」
「何でもないわっ」
と霊夢に力の入ったチョップを頭に受ける。
「痛てっ!」
「ふふん、またいつでも困ったら来ていいわよ。待っててあげる。じゃあね」
「はいはい…いつでも待ってて下さいな。じゃあね」
してやったりの顔の霊夢を見送って家の中に入る。俺何か変なこと言ったかな?…ま、いいさ、これから俺の新生活が始まるんだ、張り切っていってみようか。
俺はそう思い、夕飯の支度に取りかかったのだった。
マイホーム完成ですね~あと少しフラグを立てたんじゃないのかな?無自覚って怖いですね(笑)
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