ユトランド海戦を前にしてとある人間が頭を痛くしていた
その男の名は『ジョン・ジェリコー』
英国海軍グランド・フリートの司令官である。
ぶっちゃけるならこの海戦でドイツ艦隊に史実とは違い大打撃を与え英国海軍史にその名を乗せる事と成る男で、同時にビーティー艦隊が史実よりボコられビーチィーが負傷した所為でその分の海戦後の処理や、大戦の戦後処理で大いに苦労する男である。
簡単に言えば史実では艦隊勤務から海戦後に外されたがこの世界では引き続きグランド・フリートを指揮した上にユトランド海戦後の艦隊の再編もしつつ、ユトランドの英雄として軍政にも深くかかわらなくを得なくなった上に英雄としての仕事もしないといけなくなった。
さて、海戦後の事はまずは置いておこう。
何故ならジェリコーは未来では無く今、頭を痛くしているからである。
その原因が日本艦隊。
因みにこの作品の方のでは無く、インド洋でやらかした方の艦隊である。
理由としてはインド洋でやらかして戦力が減った事ではない。
確かに金剛型3隻の減は戦力的にも痛いが世界最大の海軍大国たる大英帝国からすれば残念くらいで済む問題である。
真の理由は減った事による艦隊の編成である。
今の日本艦隊(欧州戦力)
旗艦
金剛型(霧島)
河内型戦艦
薩摩型戦艦
香取型戦艦
筑波型巡洋戦艦
鞍馬型巡洋戦艦
三笠以下旧式駆逐艦
コレをどう使えと?!(グランド・フリート司令部一同)
しかも艦ごとの性能差がうんぬん言う前に、既に政府命令でこの日本の遠征艦隊をユトランド海戦に参加させることが決定している。
正直に言えばジェリコーも同盟だからと言って世界の裏からはるばる連れてきたせいもあるから政治的に使わないといけないのは分かるが、正直言うともう一つの日本艦隊みたいにグランド・フリートの留守の間の本国に展開する形をとってほしかった。
当初からドイツ大洋艦隊との決戦時はイギリス本国の防衛に着くことが決まっていた本作の日本艦隊。コレは政治的な理由であるが本国に有力艦隊が居るおかげで史実での留守戦力も連れて行ける事になり役に立っている。(船団護衛にもこの後参加し船団護衛に割いて居た戦力も海戦前に編入。更に戦力増)
なお、この戦力増大もあってこの後ドイツ大洋艦隊は悲惨な目に合う事と成る。
そして蒼海の世紀の日本艦隊。
当初は司令部の将官からも期待の声が上がっていたが日に日にその声は無くなっていった。
インド洋の件は置いておこう。
どうせ逆立ちしても3隻とも今大戦はドックで長風呂で出てこない。
むしろ建造中の新型戦艦の方が先に動けるようになるのでは?とさえ今では言われている。(扶桑の事)
その上インド洋の件で司令部が総入れ替えしたのも何とも言い難い。
確かに無能な味方よりははるかにマシだがまさかのアドミラルトウゴウである。
能力うんぬんの話ではない。
むしろ能力的には世界最高峰であろう。
ただ、やりずらいのだよ。
ジェリコーは大将。そう言う事。
その上武勲の差など考えるまでも無い。
英国海軍軍人がプライド無くイエローモンキー扱いできれば彼らの胃のダメージは無かったであろうが残念ながら真っ当なプライドが彼らにはあった。
最近の彼らの癒しは日本海軍からのワイr・・ゲフンゲフン。
贈り物のセイロン産の最高級の紅茶を好きなだけ飲める事であろう。
ただ、ユトランド海戦はその知名度から多くの英国軍人の回顧録等で出るのだが当時司令部勤務の将官等の回顧録に最高級の紅茶をがぶ飲みしたなどと言う物は無く。その大部分が日本艦隊関連の・・・まぁそういう内容である。
なお、この英国海軍司令部の惨状は後の世で俺らみたいな連中にはとても有名であったりする。
例えば、最高級の紅茶群も最高級と言うのに気がついていたのは従卒等だけであったであろうことがこの従卒の回顧録で書かれており
他の将官等の回顧録の中で
『ティータイムも憂鬱だった』
『紅茶の味を楽しむ気も起きない』
等書かれていた所為でコレが裏付けのような形となり
『イギリス人のティータイムを憂鬱にさせるヤバすぎるぜ(笑)』『紅茶に無反応にさせるとかw』的な形で広く広まった。
なお、「そんな事より紅茶だ!」なイギリス人をガチでこうしてしまった事件な為とてもネタとして使われるが同時にリアルでジェリコー等の回顧録が苦労話過ぎて悲惨な上に中には胃に穴が開いて軍病院送りになった人間も居たりするので同時にネタ以外ではとても自重される出来事でもある。
そして同時に海戦前の出来事であるのでほとんどこの事は表に出ておらず多くの場合ユトランドの戦果を称賛されるが寧ろ彼らからすれば自分の胃を称賛したいものである。
因みにこの山場を抜ければ後は出撃待機からの戦場で胃には優しい流れとなる。(誤字あらず)
おまけ
今の日本艦隊(欧州戦力)
金剛型(霧島)
↑単艦。戦隊すら組めない
河内型戦艦
↑超弩級戦艦。多分問題無く斉射できるが主砲の口径が違うぜ。
薩摩型戦艦
↑姉妹艦同士で性能が違いすぎて扶桑型と伊勢型みたいなレベル。
香取型戦艦
↑一応は主力艦として活躍するも前ド級
筑波型巡洋戦艦
↑能力的に前ド級戦艦クラスの巡洋戦艦
鞍馬型巡洋戦艦
↑上記と同じく
三笠以下旧式駆逐艦
↑一応は近代化してるし・・・。