『第一次ユトランド海戦』
第一次世界大戦で発生した計5次まであるユトランド海戦の第一戦。
時期的にはインド洋の珍劇からようやく態勢等を立て直し、さて欧州に改めて行こうかと言うタイミングで発生した。
出撃理由としては日本海軍等の増援による戦力差の拡大を防ぐべくドイツ海軍が今の内に打って出たものであった。
(因みにこの作戦自体はインド洋の珍劇が無くともおこなわれる予定であった。)
同時に引きこもり気味で士気の低下も有った為にそれの打破も含まれていた。
ただし、出撃前はインド洋の珍劇の件も有り、士気は既に全軍規模で問題無い域であった。
編成であるが全軍動員となると間違いなくイギリスに察知されてしまう為に高速艦のみの艦隊編成となった。
そして、一部の艦のみだったのとドイツ海軍の並々ならぬ努力の末、イギリスの敵艦隊出撃の察知を相当遅らせることに成功した。
なお、ドイツ艦隊が高速艦のみの編成理由は、もしもイギリス海軍との真面な戦力等との艦隊戦が発生しなかった際はイギリス本土またフランス本土に砲撃後、もしくはそのままドーバー海峡を迅速に突破し、各艦で通商破壊に勤しむのを目的としていたからである。
まぁ結局はイギリス艦隊との艦隊戦となり、海戦後は母港に帰投する事と成る。
なお、海戦の内容であるがこの『第一次ユトランド海戦』はドイツ海軍が計5回ある、ユトランド海戦の内、『確実に』勝利したと断言できる唯一の戦いである。
逆にイギリス海軍が完全に負けた唯一のユトランド海戦でもある。
ただし、この5回のユトランド海戦とされる海戦中、『第5次ユトランド海戦』
別名『ユトランド大海戦』と称されるイギリス海軍とドイツ海軍の全力の殴り合い以外の第一次以降の第2次から第4次は
第2次は通商破壊に出撃したドイツ艦隊(出撃時は艦隊の形をしていた、本来はその内各個で行動する艦たち)にイギリス海軍が強襲。
結果、不意を突かれた上に運の悪いドイツ海軍の巡洋艦がイギリスの巡洋戦艦のラッキーパンチを受け一発轟沈してしまったが、戦果がお互いこれしかない。
イギリス海軍は後が続かず、ドイツ海軍もすぐさまに逃亡を開始、そのまま大西洋に消えて行った。
そしてこの海戦のドイツ海軍巡洋艦が爆沈した写真はイギリス政府が戦意高揚のとしてプロパガンダ使用した上に、写真が正にキノコ雲に真っ二つになった船体と大変分かりやすい物であったために、後世でもネットで『爆沈』や『プロパガンダ』でググると出てくるほど印象に残りやすい物であったために、戦果はたいした事は無いにもかかわらず、この所為で有名ではある海戦となってしまった。
第3次は上記のプロパガンダが予想以上にうまくいった為にそれに再びあやかろうとユトランド近海で行われた、イギリス輸送船団への襲撃を『第3次ユトランド海戦』とイギリス側が名付けただけである。
なお、ドイツ側はコレをそもそも海戦とは扱っていない。
何故ならドイツ側の襲撃戦力が潜水艦3・巡洋艦1・仮装巡洋艦1で、とても海戦と言えるものではない上に
そもそもこの戦い自体、潜水艦が襲撃した後に近辺の艦が聞きつけ襲撃しただけでもあるのが大きい。
そしてこの襲撃地点もユトランドとは『言えなくもない』位の場所である。
因みにこの戦いであるが良い写真が取れなかった以前に船団の最重要護衛対象が沈められたので敵の巡洋艦を撃沈、仮装巡洋艦も確実に中破以上にはしたとは言え、結果的にあまり大々的には言えない物となってしまった。
そして第4次は、イギリス海軍もドイツ海軍もそこそこの規模の艦隊を率いていたのだが、この頃になるとお互い決戦の為に戦力を集結させているのが分かっている為に、決戦前の戦力低下を嫌ったために戦艦の最大射程からの砲撃戦が短時間行なわれたのみで、双方とっとと母港へ帰って行った。
当然ながら被害などあっても至近弾での浸水くらいでない様な物である。
話を戻すが『第一次ユトランド海戦』の簡単な流れであるが、結局のところはイギリス海軍の戦力の逐次導入による各個撃破での敗戦である。
しかしコレはイギリス海軍が馬鹿なのではなく、ドイツ海軍の侵攻が奇襲に近かった為に艦隊として出撃できなかった故の悲劇である。
当初は被害らしい被害も無くイギリス海軍相手に優勢を保っていたのだが場所はイギリス海軍のお膝元。
次々と艦艇が戦場に到着し戦力差がなくなって行き、最終的には新型超弩級戦艦有するまとまった規模の戦隊の合流後、完全に戦力差が逆転。
しかし、そもそもドイツ海軍の編成自体が艦隊規模での高速艦隊であった為、速度は自信満々でも防御の面では戦艦と打ち合うなど基本的には御免だった為に、見張りが気が付いた時点で即座にトンズラした為に巡洋戦艦1隻の損失でイギリス超弩級戦艦群の攻撃を切り抜ける事に成功した。
結局のところドイツ海軍はイギリス海軍の超弩級戦艦群が到着するまで、数と速力でイギリス海軍を圧倒し、大量の戦果と共に母港へと帰投して行った。
しかしながら、ドイツ海軍としては自軍の損害こそ十分に許容範囲内であるが、地味にイギリス海軍への被害に主力艦が全く含まれない事に多少の落胆があった。
ただし、等の被害者は旧式艦や半ば失っても問題ない様な艦ばかりであったとは言え、沈んだ数が大小合わせ2ケタ。損傷艦はさらに上回ると言う目を覆いたくなるようなものであった。正直、主力艦の被害皆無も慰めにしかならなかった。