気の向くままに、短編集。   作:天道詩音

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てぃーえすあいえす(IS)

 

 生まれ変わったら女の子になっていました。

 

 前世の記憶としては、生まれ変わったら女の子になって女子高に通いたいと願い続けていたどうしようもない人生でした。

 通勤中に車に轢かれて視界が真っ暗になって、突然に明るくなった時には赤ん坊になっていました。

 

 前世の記憶に引っ張られて…私の性別は女性でも女の子を好きになってしまうのを自覚しています。

 今も私は気になる子を追いかけて…

 

「リンちゃん、この後一緒に出掛けませんか?」

「え、遠慮しておくわ…一夏! 早く帰るわよ!」

 

 リンちゃんは『今』の気になっている女の子で、引っ越して居なくなってしまったあの子の次に好きになった子で…残念ながらまた逃げられちゃったけどね。

 仲良くなれたと思ったんだけど、最近避けられるようになってしまったんだよねぇ。可愛いと言い過ぎたから照れているだけなのだといいけど。

 

「鈴、おいー! た、高梨さん! あのさ、俺が一緒に出掛けようか?」

「結構です。それでは」

 

 男の子に興味なんてありません。声を掛けてきた男子くんは捨て置いて今日は帰る事にしようかな?

 中学生になって最初の年はリンちゃんを追いかける一年でした。

 

 

 

 IS乗りは女の子にモテるようです。

 それなら私はIS乗りになるしかないでしょう!

 という事でISVSと言うゲームでISの事を知っていく事にしようと決めました。

 

「帰ったらISVSで決着をつけようぜ! 俺のテンペストが最強だって教えてやる」

「いいぜ! ラファールの方が強いって分からせてやるさ!」

 

 ISVSは男の子がやるようなゲームみたいでクラスの子たちは残念なことにやっていなかった。

 仕方ないから男の子たちに混ざって教えて貰おうかな。

 男子と遊ぶのは精神的には楽だろうし、少しは楽しみだね!

 思えば女の子ばかり追いかけて今世では男の子とは遊んでいなかったなぁ。

 

「ちょっといいかな?」

「た、高梨さん!? な、なんでせう!?」

「高梨さん!?」

 

 なんか声を掛けただけで驚かれているんだけど…確かに自分から声を掛けたのは初めてだけどね。

 

「私、ISに興味があってね…ちょっとISVSっていうのをやってみたいのだけど…遊びに行ってもいいかな?」

「ぜひ来て下さい!!」

 

 おおう…すごい食いつき…確かに過去の自分が中学生の時って女の子のお尻を追いかけてばかりだったよねぇ…今もだけど!

 私は女の子にモテるために二人と遊ぶ、二人は女の子と遊べる…win-winの関係だよね!

 

「じゃあ二人とも…よろしくね!」

「おう…よろしく!」

「おっふ…よろしくお願いします!」

 ふふふ、ISに乗ってモテまくるよー!

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