気の向くままに、短編集。   作:天道詩音

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フランちゃんが魔法のステッキを手に入れました。

原作:東方project
タグ:魔法少女・フランドール・コメディ

※コメディを書いてみようと思い、書いた気がします。


魔法少女フランあなたのハートもきゅとしてどかん

 

「妹様起きてください。夜ですよ」

 誰かの声が聞こえて目が覚める。

 うーん…まだ眠いよー。

「やだ〜あと5分」

 眠いのになんで起こすのー…おやすみー。

「かしこまりました。5分経ったら起こしますね」

「ふあ〜い」

 それではおやすみなさ…。

「5分経ちましたので、起きてください」

「まだ1秒も経って無いよ!時を止めて数えたでしょ咲夜!」

 それはずるいでしょ!びっくりして目が覚めちゃったよ!

「そこに気づくとはさすが妹様です」

 メイド服を着ている銀髪のすっごい美人さん。紅魔館でメイド長をしている咲夜がベッドの横で礼をしていた。

 

「お目覚めのようですね。おはようございます」

「おはよう!でも次は時を止めないで5分数えてね!」

 だって私の体感時間では1秒くらいだったんだよ!

 せめて5分は寝かせてくれないとだめだよね!

 

「……検討させて頂きます」

「なんで検討!?うー、もういいよー。出かけるから着替えさせて」

「かしこまりました!」

 なんでそんなやる気出したの!?

「それメイド服なんですけどー!?」

「今日の装いはこちらのドレスコートがよろしいかと」

「それはクラシックなロングスカートタイプのメイド服だよね!?ドレスコートでは無いよね!?まあ、今日はそれでいいよ…」

 朝から叫ばされて、なんか頭が痛くなっちゃった。

 低血圧かな?血を飲んだら治るかな?

 考え事している間にメイド服に着替えさせられていた。本当に着せるんだね…。

 

「とても可愛いですよ。最高です」

「はーい…ご主人さまありがとうございまーす」

 咲夜がベッドの横で立っているから上目づかいになっちゃったけど、適当にありがとうって言っておいた。

 ん?血の匂い?咲夜が怪我してるのかなと思って、顔を見上げても痛がっている様子も無いし、血の匂いも消えてる。んー、寝ぼけたのかなー?

 

「それでは失礼します。お食事はダイニングルームでご用意しています。お嬢様もお待ちしていますよ」

「じゃあ、あとで行くねー」

 起きたばっかでまだあんましお腹が減って無いんだよねー。

 一礼して咲夜は部屋から出て行った。咲夜って完璧なメイドらしいけど時々変になるよね?まあ、そっちの方が面白いし嫌いじゃないけどね!

 

「さて…これから何をしましょうか…?」

 なんとなく敬語だけど意味は無いですよ?メイド妖精に紛れてメイドごっこでもする?それとも、お姉さまのメイドになって一日ご奉仕してあげるとか?無いよねー。どうしようかなー?面白い事があればいいけど…。とりあえず外に出かけようかなー?

 

「…ンちゃーん!フランちゃーん!」

 私を呼んでいるこの声は誰の声?

 ぱたぱたと走っている音が聞こえて、扉がバーンと開いた。

 

「フランちゃーん!出動だよー」

「君は魔法少女物に良く出てくるお助けキャラ的な立ち位置のこいしちゃん!」

 薄い緑色のショートヘア。黄色のお洋服。とっても可愛いお友達のこいしちゃん!

「こいしちゃんだよー。マスコットキャラ的なあれだねー。今日もどこかで事件が起きてるって私の無意識が囁いてくるの!」

 たいへん!誰かがピンチなら私が助けてあげないと!

 

 実は私、魔法少女やっているの!

 

「「行こう!!」」

 

 

 なんやかんやで現場にたどりついたよ!誰かの怒鳴り声が聞こえる。声にドスがきいてて怖いんだけど…。

 

「虫の分際でなに私のシマに土を付けてんだよおらぁ!」

「ひぃぃぃ、ごめんなさいぃぃぃ!」

 夜雀にあるまじき低い声で触覚の生えた男の子が怒鳴られている。

 後ろには屋台があって、ちょっと屋台の屋根が土で汚れている。ちょうど上に乗っかっちゃったような足跡が二つ。屋根に着地でもしたの?それは怒られるよね…。

 

 でもちょっと汚しちゃったくらいで、夜雀にあるまじきドスの聞いた声で怒鳴るなんて許せない!

 

「こいしちゃん、お願い!」

「フランちゃん、行くよ!リリカルマジカル…誰かを助ける力を与えてあげて!マジカルちぇーんじ!」

 こいしちゃんが持っている宝石から私のステッキに魔法の力が入ってきた。ステッキが輝き出して辺り一帯を白に染めた。

 

「目があああ、なんだよいきなりいい!」

「ぴゃああああ!」

 

 光が消えると、一人の魔法少女が姿を現した。

 純白のシャツ、ピンク色のブレザー、胸元には黄色のリボン、ピンク色のミニスカートでレースは白色、髪型はサイドテールからツインテールに変わり、はちみつ色の髪を留めるのは二対の白い羽根。そして手には先端に金の星が光っているピンクのステッキ。

 完全無欠の魔法少女が今此処に現れた!

 

「誰だてめぇ、邪魔したらどうなるのか分かってんのか?あぁん!」

 ドスの聞いた声はもう怖くない!

 

「助けを求める声がした。泣いてる誰かの声がした。それなら救ってあげないと!魔法少女フラン!あなたのハートもきゅとしてどかーん!だよ?」

 台詞に合わせて、目の前の怪人に向けて手の平を向ける。どかーんのタイミングで握りしめる!このポーズ完璧に魔法少女だね!

 

 

 「ぐわああああああああ!?!?」

 夜雀のみすちーにあるまじき野太い叫び声が響き渡った。ピチュンと音を立ててみすちーは消えていった。

 あれっ?あっ…またやっちゃった!

 

「フランちゃーん!だめだよー!変身シーンのあとの台詞で倒しちゃったら盛り上がら無いよ-!」

「だってー、能力を使う台詞があったらつい使っちゃうよ-!台詞を変えてよ-!」

「せっかく考えたんだから、フランちゃんが気をつけてよー!」

 

 二人で言い合いをしていると、触覚付きの男の子が近づいてきた。

「あっ、あの!助けてくれてありがとうございます!」

 うんうん、助けれたし、結果オーライだよね!

「気にしないでいいよ!魔法少女は助けるのが仕事だからね!」

「なんていい人なんだろう!先ほどはびっくりしてて聞きとれなかったので、もう一度名前をを教えて貰ってもいいですか?」

「いいよー!じゃあ聞いていてね!」

「はい!」

キラキラした目でこちらを見ている。これは気合いを入れないとね!

 

「君が助けを呼ぶのなら、私はいつでも駆けつける。どうか私の名前を呼んで!魔法少女フラン!あなたのハートもきゅとしてどかーん!しちゃうんだから!」

 決まった。完璧に決まったよ!

 

「ぴゃあああああ!」

「……ふえ?」

 男の子はピチュンと消えてしまった。

 またやっちゃったーー!

 

「フランちゃん……わざとなの…?」

 ひぃぃ、すごい怒っているよぉぉ。わざとじゃないのにー。ここは…!

「戦略的撤退!」

「こらー!まてー!」

 

 これは、助けを求める人々を救い続ける、心優しき魔法少女の物語だよ?

 私たちの物語はこれからも続くからね!

 

魔法少女フラン あなたのハートもきゅとしてどかーん!

ー完ー




想像してください!
プリズマ☆イリヤ的な衣装を着たツインテールフランちゃんを!
フランちゃんの魔法少女物ありですね!
あとは、
ハートキャッチ(物理)フランちゃん!とか
きゅっとしてはにゃーん(CC的な意味で)とか
思いつきましたけど、書くかどうかは未定ですね。

別の小説の予約投稿が終わっているので、余った時間で書きました-!
そっちが完結するまではこんな感じでたまに短編を書きたいですね!

登場人物
フランドール
魔法の力できゅとしてどかーん。
本当はただの能力ですけどね。
魔法のステッキと宝石の力で変身はできます。
最近は皆をどかーんしているので通り魔認定されかけている。
ちなみにどかーんされた皆は復活しています。

咲夜さん
結構お茶目なメイドさん。
フランにクラシックなメイド服を着せたのはさすが瀟洒なメイドさん。
可愛い物が大好きでフランがお気に入りでよく着せ替えをしている。
忠誠心は鼻から出るそうですよ?

お嬢様
「咲夜〜お腹減ったのだけれどまだ食べちゃだめなの〜?」
「妹様が来てからって言ってましたよね?ダメです」
「全然帰ってこないじゃない!うー…フラン〜早く帰って来て〜」
(涙目のお嬢様可愛い!時を止めて見続けなきゃ!)
こんな一幕が裏でありました。

こいしちゃん
フランの親友でステッキと宝石を見つけて、ステッキをフランにプレゼント。
某QBさん的なマスコットキャラクターで、宝石に願いを込めるとステッキが起動して、フランの詠唱で変身が可能になります。
きゅっとしてどかーんを変身シーンに入れた戦犯。

夜雀
屋台に土がつけられたのでお怒りだったみすちーさん。
夜雀にあるまじき○○のフレーズが頭から離れなかったので登場。
本当はそんなに怒ってなかったけどノリで怒っていたらピチュンされました。

触覚の男の子
女の子です!
助けてもらったと思ったらピチュンされました。
屋台の屋根に着地しちゃったみたいですね。


起床転結でいい感じに終わったのでこれでおしまいですね!
感想あればうれしいです!
小説を書くのを練習中なので直した方が良いところがあったら教えてくれると助かります!
ありがとうございました!
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