気の向くままに、短編集。 作:天道詩音
没案はこちらに不法投棄を
私は生まれてよかったの?
この世界、特に日本は大多数に属さないマイノリティーに対して排他的になる。
古い風習の残る家に生まれて、私は幼少の頃から、勉学から作法まで徹底的に仕込まれる毎日だった。
貴族なんてものでも無いけど、いい嫁ぎ先を見つけて、私を嫁がせることで家を発展させようとする道具にしか見られていなかった。
容姿と才能は人並み以上にあったと思うけど、それ以上に自由は無くて、私の見た目に近寄りがたさを感じていたのか、友達を作ろうにも誰も私に声を掛けようとはしなかった。
学校では誰とも話さず、他の時間は全て習い事にあてられていた。
唯一時間のできた就寝前の数十分で私はネットサーフィンに嵌まって、こんな世界があるのかと、調べればなんでも出てくる世界の深みに嵌まっていった。
嫌悪感を感じている事があった。忌諱感を父親に、男の人達に感じていた。
ノブリスオブリージュって訳でも無いけど、富める者には富める者なりの責任が伴うのだと思う。
大きくなるにつれて、主に胸ですが性的な視線を感じる事が増えました。学校で男の子や教師から、外に出れば見知らぬ男性達に、一番嫌だったのは父親からもその視線を感じていた事でした。
そして私はその視線が嫌で、もう誰にも会いたくなくて、誰にも会わないような広い公園の隅で蹲っていました。
そこで私は貴女に会いました。
この世界を嫌いになった私を、天使が他の世界に連れて行ってくれるのかなって思うくらい可愛らしい女の子が私に『だいじょうぶ?』と手を差し伸べていました。
夢見心地なまま私は天使の手を取った。その時から私の世界は色がついたのでした。
そして私はまた貴女に会いました。
私もプリプロの三期生の初対面と言うことでガチガチ緊張して俯いていましたが、そんな私に小さな手を差し伸べて、私を引っ張ってくれたことを私は忘れません。
手を差し伸べてくれた貴女が私の憧れ続けた運命の人だった奇跡は私に勇気をくれました。
大したことでもないのに、にこやかに笑ってくれたり、何かあれば心配して相談に乗ってくれるルナちゃんも、優しさとかわいいの塊みたいなレインちゃんも二人とも好きで好きで堪らなくて、つまりなにを言いたいかと言えば、百合って最高ですわね!
二人のと仲良くなれればいいのだけれど、それもすごい深い関係になれなら最高なのだけれど……私、止まりませんわ。
二人に好かれるためなら私何でもします。
百合道に堕とすために押して押して押しますわ!
この再会は運命。
この子に逢うために私は生まれた。