気の向くままに、短編集。 作:天道詩音
アリス・マーガトロイド、東方プロジェクトに登場する人形を操る魔法使い。アリスは魔界の創造神である神綺によって造られた少女で神綺からは娘のように育てられた。魔法の才能に非常に恵まれていてアリスの持つ魔導書『アリス・オブ・グリモワール』に魔法の全てが集約されている。
そんなアリスは現在、幻想郷に居る。
そして、そのアリスに突然なってしまった一般人が居た。
アリスになった人物の名は柳坂有栖。奇しくも同名であった。気管支に先天性の疾患を持っていたため運動する事ができない反面、頭脳明晰で外に出歩けない分、家で知識を深めていた。
そんな有栖がアリスに変わった状況で、最初に考えたことは身体が自由に動くと言う事だった。
本のページを捲る動作にすら腕の重さを感じていた。歩いているだけで息が切れた。立ち上がるだけの為に介助が必要だった。
有栖は過去の身体とは違い、制約の無くなった身体に変わった事に対して言葉では言い表せない程の幸福を覚えた。科学では説明のつかない現状に不安を覚える事は無く、科学では治せなかった痛みが消えた事に対して、超常の力に感謝すらしていた。
心の思うままに身体を動かした後に有栖はこの身体でどう生きていくかを考える。
有栖にはアリスが東方projectに出てくるキャラクターだと言う知識は無い。でもアリスの身体にはアリス自身の知識が残っていた。どこで生まれてどう生きていたのか。記憶は途切れ途切れだったが大まかには理解することができた。
「今の私はアリス・マーガトロイド。人形遣いの魔法使いで森の一軒家で人形たちと暮らしていた」
アリスの記憶を想起し終えると、有栖であって、アリスでもあるようなそんな感覚を覚えた。
どちらも私だとアリスが認識したところで物語が始まる。
具体的には、今後どう行動していくかを考える。魔法使いに飲食は不要で、欲しいものは現状無い……強いて言えば本が読みたいが行動を起こしてまで手に入れたい程ではない。出費が無いので収入を得る必要が無い。つまりは働かなくとも生きていけるので家の中で好きなように過ごしていく方針で行こうとアリスは考えた。
身体の持ち主だったアリスも幻想郷来てから一度も外出した記憶が無い出不精なので、同じように行動する事に問題は無いだろう。
「なので人形を作りましょう。人間の様に意思を持って動ける人形を。科学と魔法の融合で命を作りましょう!」
こうしてアリスは歩みだす。
人形に命を吹き込めるのか。訪れた来訪者にどう向き合うのか。様々な未来があるとしてもアリスは歩み続けるのだろう。
どこまでも行ける身体を手に入れたのだから。
某よう実の有栖ちゃんとは関係がありませんよ……?
病弱だった女の子が元気な身体になって色んな女の子と交流を深めていく感じのお話でした!
別件ですが、連載する予定の小説を書いてる書いてます!
ある程度ストックが溜まったら投稿予定です!
まだ5話しか書いてないのでもう少しストックをしたいところです!
読んでいただきありがとうございました!