あ、しまった連絡先を渡されても、僕からは連絡できない。この格好で何度も会ったら、バレるリスクを高めるだけだ。
助けてもらった恩返しができればと思ったけど、友人になりたいといわれた時点で断っておくべきだった。
でもここで去ったら失礼だし……受け取らないわけにはいかない。一度か二度会うくらいなら、いいかな。
「ありがとうございます。えと、私は小倉朝日です。名刺は……持ってなくて」
幸いだったのは、ここで嘘をつかずに済んだことだ。大蔵遊星の名義の名刺は家に置いてきたし、今の名前のものは作ってない。
「構いません。、もうお顔もお名前も覚えました。あさひさん、ですね。素敵なお名前ですね。あさひさんと呼んでもいいでしょうか」
瑞穂が下の名前で呼んでいいか聞く。
「はい、もちろんです。」
朝日は言う。
「このあと私たちは、青山で人と会う約束があるんです。予定の時間にはまだしばらく余裕があるので、こうして東京を散策していたところなんです。もしご都合がよければ、朝日さんもご一緒にいかがですか?」
瑞穂は一緒に散策しないかと誘う。
「あ! いえその、私はこのあとお仕事の……アルバイトの面接があって。ごめんなさい、今日は駄目なんです」
朝日は今回は用事があるから誘いを断った。
「そうですか、残念です……ではまた今度、ご一緒していただけますか?」
「はい」
朝日は素直に答える。
「お待ちしていますから、お気軽に電話くださいね。この名刺に書いてある番号は私個人のものですから、いつ連絡していただいても構いません。とても楽しみにしています」
瑞穂は楽しくにこやに笑顔で言う。
「お嬢様、小倉様には時間の都合がございます。そろそろお別れいたしましょう」
北斗は瑞穂にあまり時間をかけると朝日が迷惑なるから言った。
「はい。非常に残念ですが、お仕事では仕方ありませんね。またお会いしましょう?東京での大切な、大切な、初めてのお友達ですから。ごきげんよう、朝日さん」
「お身体にはくれぐれもお気をつけて。あなたに大地の神のご加護があらんことを。ポゥ!」
北斗、瑞穂は別れの挨拶した。
「はい。またの機会に。助けていただいて、本当にありかとうございました」
朝日もあまり別れの挨拶した。
北斗、瑞穂は立ったまま見送ってくれている。本当に良い人たちだった。
黒い車が瑞穂のところ留まる。
「瑞穂じゃねぇか?」
瑞穂が振り向くとそこには、カイ、優依、紅が車に乗っている。
「本家の皆さん何故こちらに?」
瑞穂が聞く。
「少し弟に今後の予定の挨拶だ
そうだな少し早いが昼食一緒にどうだ?」
カイは、瑞穂を誘う。
「お嬢様当主様食事をの提案を断れば」
北斗がいいかけている途中カイが口をはさんだ。
「構わんねぇそれは瑞穂の予定がなかったら話だけだからな」
「わかりましたご一緒させても構いませんか?」
カイはくすくす笑い執事に車のドア開けて、瑞穂、北斗は、早めの昼食をとることになった。