魔法少女まどか☆マギカ Over the evolution   作:ACレイズバックル

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ありがとうございます!!

やっとテストが終わりましたよ…疲れた…

今回は平均よりかなり長めの文字数となっております(まとめるの下手でほんとすいません)読みにくかったらごめんなさい。

それでは第9話どうぞ!


第9話 戦場のエクスペリメント

 

 

 

 

鹿目さんを魔女の結界から救って、さやかと別れた後、俺は適当に魔女がいそうな場所を巡って歩き続けていた…廃ビルや人気のない通り等行ってみたが中々見つからず、後は俺とは別の場所を探させているガーディアン2機からなんの報告も無ければ今日のところは切り上げようと思っていた。

 

「今は20時か…そろそろガーディアンから連絡が来ても良いはずなんだが…」

 

ピピピッ

 

「おっ、ガーディアン2か、そっちの方には何かあったか?」

 

『……………』

 

「特に何も無し、か…」

 

天堂は今纏っている外装ーーーーーー、エボルの角部分を指でなぞりながらそうぼやく、が

 

ピピピッ

 

「ん、ガーディアン1か、お前の方は何かあったか?」

 

『ーーーーーー!ーーー!』

 

「郊外近くの公園で魔女の結界を発見した?おおそうかでかしたぞガーディアン1!よし、今からそこに向かう、お前はその場所で待機、ガーディアン2は戻れ」

 

そう言うと天堂は今いた廃ビルから飛び出し、ガーディアン1の場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、もうあんたとは一緒に戦えない。コンビは解消だ、じゃあな」

 

「待ちなさい!」

 

「掴むなっ!、離せっ!」

 

 

見滝原郊外近くの公園…昼はまあまあ人はいるが夜になると、全く人気のない場所と化す。

その場所で今、二人の魔法少女が対立していた…

 

「嫌よ、今のあなたを放っておくことなんて私にはできない」

 

「…なら、あんたをぶっ飛ばしてでも行く」

 

そういうと二人の内の一人、赤い髪をポニーテールの少女…佐倉杏子は槍を構えた

 

「容赦はしないわ……これでも真正面から突進できるかしら?」

 

そしてもう一人…クラシカルな服装に、金髪の少女……巴マミが空中にマスケット銃を数本出現させ、自身もマスケット銃を持ち、佐倉杏子に向かって弾丸が放たれる…が

 

「笑わせんなっ!そんな殺す気のないナマクラ弾、避ける必要すらないんだよっ!!はぁああああああああああっっ!」

 

巴マミが放った弾丸は佐倉杏子には全く当たらず佐倉杏子は巴マミに向かって真っ直ぐ突き進んでいき…

 

「……っっ!そんなっ……!!」

 

佐倉杏子が突き出した槍は巴マミを貫く………事は無く、首に突きつけられ、止まっていた。

 

「…次はかすり傷じゃ済まないよ。首が飛ぶからね……もうあんたとは覚悟が違うんだ」

 

そして槍を戻しクルリと巴マミに背を向け

 

「世話になったね。私は元の街に帰る」

 

「どうして…?どうしても行ってしまうの?」

 

佐倉杏子は巴マミに向けて話す、自分は誰かの為にもう魔法は使わないと、それでも自分になにかあったら自分にも巴マミはグリーフシードを分けようとすると、そしてその優しさに傷つくのは真っ平なのだと。

 

 

「あなたは独りで平気なの?孤独に耐えられるの!?」

 

巴マミは悲痛に佐倉杏子にそう問いかける

 

「あんたと敵対するよりずっとマシさ…さよなら、巴マミ…。」

 

 

そう言って佐倉杏子は巴マミに背を向け、一歩踏み出し立ち去っていく

 

巴マミは意気消沈し、膝から崩れ落ちる

 

 

この二人はこの一件以降もう永遠に会う事は無いだろう…中学3年生になった巴マミはお菓子の魔女に首を喰われ、人生を終える。もちろん佐倉杏子はそんな未来を知る由も無い。

 

 

 

 

 

 

 

そう、それが原作通りの話なのだから。

しかし必ずしも原作通りの展開になるとは限らない、既にこの物語にはイレギュラーが存在しているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スチームショット・コブラ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っっ!?マミ!危ない!」

 

「え?」

 

佐倉杏子はいち早く、ソレ、に気づき直ぐさま回れ右して巴マミを押し倒す、すると巴マミの頭があったところを紫色のエネルギーを纏った弾丸が通過していった。

 

「おぉ〜、よく避けたなぁ」

 

そんな声と共にパチパチと拍手が聞こえる

 

 

「誰だ!?出てこい!」

 

「…この声はまさか…ブラッドスターク!?」

 

 

「正解!っと言いたいところだが少し違うんだなぁ、これが」

 

と、声がした方向に顔を向ける、するとうっすらと人影が街灯が届かない暗いほうから歩いてくる。そしてその人影は街灯の明かりが届く場所まで来た。

 

そして佐倉杏子と巴マミは目を見開く

 

そこにいたのは全身が血のように赤いワインレッド、胸部にコブラを象ったチェストアーマー、顔に緑色のバイザーを付けた怪人…ではなく、全身の装甲の一部に天球儀や星座早見盤等の宇宙関連器具のようなものがあしらわれており、コブラが口を開き牙を剥くような顔をしたの怪人の様な戦士が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ガーディアン1に魔女の結界があると報告を受け、郊外の公園には来てみたものの既に魔女の結界は無くそこに居たのは何やら険悪な雰囲気の巴マミと杏子…まあ多分、原作でもあった、巴マミと杏子の決別する場面なのだろう…しかし先に魔女を倒されてしまったが良いことを思い出した…この決別後、杏子は巴マミが死んでしまう来年まではずっと風見野にいるということだ、これなら来週の週末に風見野の街を探し回ればなんとか見つけられる…と思う、多分、と考えていたらいつのまにか決着してしまい、杏子が巴マミに背を向けて去って行こうとしたので、スチームショットを打ち込んだわけだ、エボルの実戦データを収集する為にもここで原作通り決別してもらっちゃ困るからな…え?なんでスチームガンを持っているのかって?公園に向かってる途中にガーディアンに持ってきてもらったんだよ…、え?なんで巴マミの頭を狙ったのかだって?いやいや、杏子が庇わなくても弾の軌道をこっちからずらして普通に外すつもりだったんだよ…

と…そんなことより

 

 

「久しぶりだな…巴マミ、佐倉杏子…廃工場の時以来か?いや、巴マミは夏の前に街外れで一度やりあったなぁ…」

 

「てめぇ…今更何しにきやがった!」

 

「今度は一体何を企んでいるの?」

 

「おいおい…こちとら魔女を狩りに来たらビックリ…お前らが仲間割れしてるときたもんだ、何があった…かはどうでも良いが、こっちはグリーフシードとデータを集めてるんでね…悪いが実験に付き合ってもらうぞ?」

 

そういうと、スタークは近くのベンチに座り指を鳴らす、するとその背後から2体の怪物が現れ杏子達に襲いかかる

 

「なんだコイツら!?」

 

「前に化け物を生み出す、実験をしているって言っただろう?こいつらはコピー体…まだ人間が入った状態よりは強くないが戦闘力は十分…廃工場で俺に手も足も出なかったお前に勝てるかな?」

 

「あの時の私と一緒にすんじゃねぇ!」

 

と、杏子は自分に向かってきたスマッシュに向かって突進する

 

「佐倉さん!くっ…!」

 

杏子に意識を向ける巴マミ、その隙を狙って接近してきたスマッシュの攻撃を飛び退くことでなんとか避ける

 

 

「……(さて、杏子にはミラージュスマッシュ、巴マミにストロングスマッシュを仕向けたが…どう対処していくのかねぇ、確か杏子は幻惑の魔法…分身はもう使わない、と言っていたが…)」

 

 

突進してくる杏子の槍をミラージュスマッシュは両手の剣、スライスマッシャーをクロスさせ、ガードしそのまま弾く、が

 

「てぇぇぇやああ!」

 

「ーーーー!?」

 

直ぐさま槍の持ち手を多節棍に変え、鞭のように槍を振り回してミラージュスマッシュに叩きつける。

 

「ーーーー…」

 

槍で叩きつけられた事によって吹っ飛び、地面を転がるミラージュスマッシュ、だが直ぐに体制を立て直す

 

「このまま決める!!」

 

「ーーーーーー!」

 

そう言い、再び槍を構え突進しようとするが…

 

「なっ!?」

 

ミラージュスマッシュが突如6体に増え、杏子の周りを囲む

 

「分身…!」

 

ギリッ、と歯を鳴らし何処か憎しげにそうぼやく

 

「ーー!!」

 

そんなことは御構い無しにミラージュスマッシュは分身を駆使した連携攻撃で杏子に攻撃を仕掛けていく

 

「ちぃっ…!くっ、こいつら…うあっ!?」

 

6方向から襲いかかる攻撃を回避したり、槍で捌いて行くが、本体のタックルが決まり杏子は弾き飛ばされる。

 

「佐倉さん!!っ…!邪魔よ!」

 

追い詰められている杏子を心配するマミだが、その隙をストロングスマッシュの剛腕が突こうとする、が…回避されその剛腕は地面に突き刺さり砂埃が舞う。

 

「そこよ!」

 

逆にその隙を突いた巴マミは何十本ものマスケット銃を出現させ、ストロングスマッシュに弾丸を浴びせる

 

「ーーーーーーーー!!?」

 

堪らず、ダメージを受けながらもその剛腕を自分の身体の前に持ってきてなんとかガードしていく…

 

 

 

ふーむ…巴マミは本調子では無さそうだからストロングスマッシュでもまぁ良い線行けるかな?と思ったがそうでも無さそうだなぁ…でも杏子の方は…ん?

 

巴マミから杏子の方へ視線を戻す、そこには

 

 

6方向からの剣による同時攻撃を棒高跳のように槍を使い回避している杏子がいた

 

「おらっ!」

 

そこから分身体を踏み台にし、勢いをつけ本体を槍で突き飛ばす

 

「ーーーー!?」

 

大きくブッ飛び地面を転がるミラージュスマッシュ、そして本体に大きなダメージが入る事により、ミラージュサモナーによって作られた分身体が消える

 

 

「こっちも!」

 

巴マミに接近しようとするストロングスマッシュだが、弾丸の雨の前に怯み、突如地面から発生した赤いリボンに巻きつかれ拘束される

 

「ーー!?」

 

「終わりよ!」

 

ストロングスマッシュにマスケット銃を向ける、すると段々とマスケット銃が巨大化し大砲サイズになっていった。

 

「ティロ・フィナーレ!!」

 

そう叫ぶと同時に大砲から重砲撃音ともに放たれた砲弾はストロングスマッシュを貫き爆散させた。

 

 

「ちっ…マミに先越されちまったな…」

 

「ーーーー」

 

そう言いながら、向かってくるミラージュスマッシュの攻撃を受け止め、逆に槍で突いていく。

 

「ーーーーーーー!?」

 

「てぇぇぇぇやあああ!!」

 

巴マミの時とは違いミラージュスマッシュの周りにリボンではなく、数多の槍が現れ逃げ道を無くす

 

「ーーー!」

 

足掻きと言わんばかりにミラージュスマッシュの頭頂部にある六角形の小さな鏡からエネルギー弾を放つ、が

 

「よっ、と」

 

杏子は高く飛び上がることによりそれを難なく回避、そしてそのまま落ちる重力を利用し、槍を前に構えミラージュスマッシュに突撃する

 

「これで…終わりだぁぁぁっ!」

 

「ーーーーーーーーーーー!!!!」

 

急降下突撃を受けたミラージュスマッシュ見事に貫かれ、ストロングスマッシュと同じように爆散した。

 

 

「佐倉さん!」

 

「…マミ」

 

ミラージュスマッシュを倒した杏子の所へ、巴マミが寄ってくる。

 

「(……巴マミにストロングスマッシュをぶつけるのは失敗だったな…まぁいい、スマッシュの実戦データは十分記録できた…が、まだやる事はある。)お〜、ブラボー!!スマッシュを倒すとはなぁ…まぁ魔女退治なんてしてるぐらいだからコイツらはちと簡単過ぎたかな?」

 

「っ!そうだった、まだコイツが残ってるんだったな…!」

 

再び杏子は槍を構える

 

「気をつけて佐倉さん、コイツは魔女やさっきのとは比べ物にならないわ!」

 

「わかってるよ!」

 

「そこまで脅威的に見なくても良いだろう?俺だってお前達とやってることは同じじゃないか…魔女を倒して、グリーフシードを回収している…変わらないだろう?」

 

「ふざけないで!あなたは街の人達を危険な目に合わせていたじゃない!!」

 

「あぁ〜…そういえばそうだったなぁ、忘れていたよ」

 

とスターク(エボル)が煽る

 

「っっ…!」

 

「おおっと、それよりも…だ、おい佐倉杏子、お前…確か巴マミとコンビは解消する…とか言ってたよなぁ?方針が気に入らないかどうとかって…どうだ、俺のバディにならないか?手駒…ゲフンゲフン、パートナーが欲しくってなぁ…グリーフシードなら補充は十分あるし、悪くはないと思うぞ?どうする?」

 

と、突然言い出した

 

「なっ…」

 

「お前達の間に何があったかは知らないが…俺にとっては好都合だからな、さぁどうする?」

 

「いくらなんでも駄目よ佐倉さん!スタークの言葉に耳を貸さないで…!」

 

巴マミは佐倉杏子を止める…が、杏子の口から出てきた言葉は…

 

「あぁ…それも良いかもな…」

 

「ほぉ?」

 

「佐倉さん…!?」

 

「ならば…」

 

信じられないと目を見開き杏子を見る巴マミ、が、杏子は言葉を続けた

 

「けどな…マミの方針は気に入らねぇ…甘すぎるんだよ…だけどなスターク…てめぇはマミなんかよりも、もっと気に食わねえんだよっ!!」

 

と、いうと同時に杏子はスターク(エボル)に接近し槍を振り下ろすが、簡単に受け止められた。

 

「佐倉さん…」

 

「ハァ…交渉決裂か、いいだろう、なら二人まとめてここで消えて貰おう…!」

 

「何ボサっとしてんだよマミ!コイツを倒すんだろ!!」

 

「ええ!そうね!」

 

巴マミは、銃を再び構え杏子を援護する

 

 

 

 

よぉし…ここからが本番だな、煽る必要は無かったも知れないが戦闘に持ち込むことはできた…エボルでの対人戦は初だがうっかり毒を纏わせたまま攻撃しないようしなきゃ

 

「な!」

 

受け止めていた杏子の槍を押し返し、連続でスチームブレードを振るう

 

「っ…」

 

スチームブレードでの連撃を槍で弾くも押され気味になる杏子だが…

 

「今だ!」

 

「ん?」

 

「ええ!」

 

スチームブレードを受け流し、突如杏子が上へジャンプする、そして杏子がいた位置を数十発の弾丸が通り過ぎ、エボルに襲いかかる

 

「(そうきたか…避けるのもアリだがあえて受けてみよう…)ッッ!」

 

襲い来る弾丸を腕を交差させることにより防ぐ

 

「やはり、弾丸を受けても怯むどころか何も問題ないな…おっとっと!」

 

そうぼやいていると、追撃と言わんばかりに銃撃をしてくるが飛び退くことで回避していく

 

「場所を移すか…!」

 

トランススチームガンを撃ちながら、公園の郊外よりの出口の方へと移動して行く

 

「追いかけるわよ!」

 

「ああ!」

 

そして巴マミと杏子はエボルを追いかけて行く

 

 

 

そのまま銃撃戦を繰り広げながら街外れの開発中止となり廃墟と化した地帯へと入っていった。

 

「くっ…当たらないわね…!」

 

巴マミはエボルを追いかけながらも、周囲に連続でマスケット銃を召喚し、絶えず攻撃を行っている、が、暗闇の中だというのにエボルには全く弾が当たらない

だがこれは巴マミの射撃精度が悪いというわけではない、仮面ライダーエボルの高スペックに加え、変身者の天堂雄介もまた訓練や魔女、魔法少女との戦いで進化しているのだ

 

 

「(やはり、エボルは凄まじい性能だ…!暗闇だというのに巴マミの動きや周囲に浮かんでいるマスケット銃の動きが分かる…あとは銃口の向きを見れば避けられる…!)」

 

再び巴マミの周囲のマスケット銃から弾丸が放たれるが、ビルの柱を盾にすることで防ぐ

 

再び建造物の屋上へと跳び、巴マミの攻撃を避けながら考える

 

「(もう少し移動するか…?よし、あの廃ビルにしよう…そういえば杏子が見当たらないな…この地帯に入った時に多分別れたな…?だとしたらどう来る?ん、あれは…)」

 

周りを見回していくと、EVO-ツインコブラアイの機能の一つ、検知機能に引っかかったのか、モニターの隅に何かの痕跡が表示される。

 

「(多分人間の痕跡だな…あの廃ビルの手前の建物の影か…となるとやはり…!)」

 

次の建造物へ飛び移ろうとした瞬間…!

 

「はあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

目の前にあった建造物の影から槍を突き出した杏子が飛び出してくる、が

 

「そうくると思ったッ!」

 

「なっ!?」

 

体をズラして槍の穂先を回避し、持ち手の部分をがっしりと持ち、槍を力の差で奪い取り杏子を突き飛ばすと

 

「フンッ!!」

 

「あ、がッ!?」

 

目標の廃ビルの方へと杏子を蹴り飛ばした。

そしてそのままエボルも廃ビルの中へと入って行く

 

「佐倉さん!!」

 

巴マミもその後を追い、入っていった

 

 

 

〜廃ビル内〜

 

 

ビルの中へ入ると、少し砕けた壁の下に杏子が倒れ伏していた。

 

やばい…少しやり過ぎたか…?そう思っていると突如背中にまるで大量の豆でも投げつけられたような衝撃が走る。

 

「んぅ?」

 

「くっ…!」

 

振り向くとそこには先程よりは召喚している銃を増やした巴マミが立っていた、苦虫を噛み潰したような顔を浮かべこちらを見ている

 

「お前の攻撃は俺には通用しない…もう諦めたらどうだ?」

 

「それはどうかしら?」

 

「何…?っ!?」

 

巴マミがそう言うと足元から無数の赤いリボンが飛び出し、エボルを拘束する。

 

「まだまだっ…!」

 

足や腕だけでなく、リボンがエボルにさらに巻きついていき、大きな毛糸玉のようになっていく

 

「これで…っ!」

 

巴マミはリボンを力一杯振り回しビルの外へと投げ出す、そして手元のマスケット銃を巨大化させ…

 

「ティロ・フィナーレ!!」

 

空中のエボルを拘束した赤いリボンの玉に巨大な弾丸が当たり爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…あ、マミか…?」

 

「よかった…目が覚めたのね、体は大丈夫かしら?佐倉さん」

 

「あ、ああ……っ!そうだ、アイツは!?倒したのか!?」

 

「倒した…かは分からないわ…普通の使い魔や魔女ならかなりのダメージを負うか、倒されるかもしれないけれど、スタークの場合は…もしかしたらまだ近くに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、いるよ?」

 

「っ!!?、ぁぁっ…さ、くらさん…逃げ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふ〜…ほんとダメダメだなぁ…俺、エボルになって少し慢心しすぎていたな、リボンでダルマみたいにされてティロ・フィナーレの直撃を受けちまうなんて…まぁダメージは全く無かったから良かったものの……慢心、ダメ、ゼッタイだなぁ…

 

まぁエボルの実戦データは収集できたし、こうして隙を突いて巴マミに睡眠毒流し込んで戦闘不能状態にできたし結果オーライ…なのかな?

 

「てめぇ…マミに何をした!?」

 

「廃工場の時にお前に流した毒とはまた別の毒を流してやったんだよ…安心しろ、睡眠毒だ…まぁ明日の朝までは起きないだろうがなぁ、手刀でも良かったが力加減を間違えて首を跳ばすわけにもいかなかったしな…ん?」

 

睡眠毒によって強制的に変身が解けた巴マミの手の平に卵型の光るモノがあった…あれがソウルジェムか…しかしなんか黒い靄見たいのが見えるな、穢れってやつかな………そういえば自動浄化装置に穢れを溜めたグリーフシードを入れたらどうなるのだろうか………試す価値アリ、か?

 

エボルは先程倒した薔薇園の魔女とは別にとっておいたグリーフシードを巴マミのソウルジェムに押し付けた、すると黒い靄がグリーフシードに吸われていき、巴マミのソウルジェムからは黒い靄がなくなり美しいオレンジ色の光を放っていた

 

「ほぉ〜、お前らはこうやってやりくりしてるわけか…それっ」

 

そして杏子の手元へ薔薇園の魔女のグリーフシードを投げる

 

「なんのつもりだ…?」

 

「一つ言っておくが、俺がお前達と戦うのはお前達を殺す為に戦っているんじゃない、俺は実験や戦闘データを集める為に戦ってるんだよ…だからそのグリーフシードは実験の礼だ、廃工場の時にも同じような事をしただろう?」

 

「ふざけんな…」

 

「まぁお前達が俺をどう思おうと知ったことじゃない、それではな、チャオ」

 

「待ちやがれ!ぐっ…!」

 

槍を持ち、エボルに攻撃を仕掛けようとする杏子だったが、ダメージが残っているのか立ち上がれず、槍を杖に膝をつく

 

「お前も連戦でソウルジェムが穢れているんだろう…今俺を倒すことはお前では絶対不可能だ、それじゃ今度こそ、チャオ〜」

 

そう言うとエボルはトランススチームガンから煙を吐き、去っていった

 

「………くそッ…」

 

杏子は変身を解き、グリーフシードで自分のソウルジェムを浄化した後、眠らされている巴マミを抱いて郊外から巴マミの家の方へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

 

「おかえりー!」

 

「ごぉへっ!?」

 

時刻は今21:30、地下室に戻ってきた俺はモモちゃんに出迎えられた…そしてそのままモモちゃんは俺のお腹に頭突きをかましてきた

 

「お腹空いたよ〜!お兄ちゃん〜」

 

「えぇ…晩御飯なら作り置きしておいたはずだけど…」

 

「でもお腹空いた〜…」

 

実はこうねだってきたのは、今が初めてではない2日前も今まで暗かったり遠慮しがちな態度から本質を表してきたのか御飯の量を増やす要求をしてきたのだ、それだけならまだしも今度は夜食を要求してきたのだ…その時は健康に悪いからダメと押し切ったが……

 

「作ってくれないなら、ここの色々なもの触っちゃうよ!」

 

「えっ」

 

と、モモちゃんは手をワキワキさせる

全く…元気が出てきたのは良いことなんだけどなぁ…

 

「いやいや〜ダメだよモモちゃ」

 

「触っちゃうね!!」

 

「あぁああ!!待って!わかったよ!作るから待って、止まれ!ああああああぁぁぁぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、適当にピザトーストを作ってなんとか場を収めることができた…その後すぐ寝たモモちゃんをモモちゃんの部屋に連れて行ってベッドに入れさせ、ガーディアンには戦闘データ等のチェックをさせるように指示して、俺も寝ようと思ったその時、電話が鳴った。

 

「誰だこんな時間に…はい、天堂です」

 

『あ…天堂くん…?』

 

「あれ?鹿目さん?どうしたんです?こんな夜遅くに」

 

あんまり電話使わないから何処の電話番号かと思ったわ…にしてもなんでこんな時間にかけてきたんだ?

 

『ごめんね、夜遅くに…今日のことお礼を言いたかったの』

 

「お礼?…………あぁ〜!今日の夕方のですか!心配したんですよ?ちょっと散歩がてらに適当にショッピングモールを歩いてたら鹿目さんが倒れててしかも気絶してるんですから…体とか大丈夫なんですか?」

 

一瞬ド忘れしていた…いちいちお礼の電話を寄越してくれるなんて…健気だなぁ…

 

『うん、大丈夫だよ!特になんとも…』

 

ふぃ〜良かった〜…あぁ、そうだ一応確認しなきゃ

 

「そうでしたか…良かった…そういえば、どうして気絶してたんですか?」

 

『えっと…その…可愛い猫がいてつい追いかけちゃった。』

 

「ふむふむ…」

 

『それで、追いかけるのに夢中で…そうしたらいつのまにか壁にでもぶつかってたみたいで…』

 

そんなはずは無い、隠してるな…まさか、記憶を消せていなかったのか…!?

 

「本当にそうなんですか?」

 

『ええっ!?ほ、本当だよ!』

 

「う〜ん…」

 

『………ごめんね、天堂くん。実は本当の理由があるんだけど誰も信じてくれないって思っちゃって…』

 

『あ〜…いや、全然大丈夫ですよ。鹿目さんの言う事、信じれますから…もしよければ話してくれませんか?』

 

『……実はね、覚えてないんだ…どうして気絶しちゃってたのか。』

 

「覚えてない…?うーむ…それって思い出そうとすると靄がかかっちゃうって感じですかね?」

 

『…!うん!そうなの…さやかちゃんにはさっきの嘘の事を言っちゃったの…もっと心配かけちゃうかな、って思って』

 

靄がかかる感じか…何かが引き金になると思い出されそうだなぁ…まぁ、原作突入するまではそんなに引き金になりそうな事は起こらないと思うけど…

 

「そうでしたか…でもまぁ楽観的になってしまいますけど、次から気をつければ良いんじゃないですかね?あの…その、自分で言うのもアレなんですが自分だって、鹿目さんの友達ですから…声かけてくれればいつでも駆けつけますよ、さやかだって、多分そう言うと思いますよ…?」

 

『ふふっ、さやかちゃんも同じようなこと言ってたよ。』

 

「そ、そうでしたか…、あ、自分そろそろ寝ますね…それでは…」

 

『あっ…天堂くん!』

 

「はい?」

 

『ありがとね!……それじゃ、おやすみ。』

 

ガチャ、ツーツー

 

 

…ありがとう、か…

 

「ふわぁ〜ぁぁ…」

 

あぁ、眠い…今日は色々ありすぎたな、明日は家でのんびりしてよう…

 

 

「おやすみなさい…」

 

そう呟いて、俺は眠りについた




というわけで第9話いかがだったでしょうか…?

杏子とマミさんは原作通り、ここで別れます、マミさんは一人となり、杏子は風見野に籠ります…ですが、ここから先…どうなることやら

誤字脱字報告お待ちしております!
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