キーンコーンカーンコーン
チャイムの鳴る音と同時に、古歌 拍《ふるか はく》 は弁当箱を掲げて、
「ヒャーーハハハハハハハハハハ!でゅ↑エル飯だァ!」
と言い、弁当箱を開けて 一本満足バー を食べ始めた。
それも大量にだ。クラスメートたちはハクの奇行を見て最初は戸惑っていたものの、次第に慣れていった。
「相変わらず一本満足バーには目がないな、ハク」
とハクの友人 宇瑠《うる》 は笑いながら尋ねた。
「おう、一本満足バーは俺の命といってもいいからな。」
つられて笑って答えるハク・・・いつもと変わらない日常・・・そう思っていた。
その時
ハクの体に異変が起きた。
「うぐっ!?」
突然小さな悲鳴を上げて、床にバタンと倒れた。
「おいっ!?大丈夫か?」
――――――――――――――――――――――
「此処はどこだ?」
ハクが目を覚ましたのは、何もない真っ白な空間だった。
「いやー待たせたね! 」
ドン☆
何処からか声が聞こえる。
「僕の名前は神っていうんだ!よろしくね。」
「神って....あの神?!アイエェェェェェェェェェェ!!!ナンデ?!神様ナンデ!!」
「まぁまぁ落ち着いて、とりあえず君、今の状況....分かる?」
ハクは今の状況が理解出来なかった、
何で、俺はここにいるのか?
何で、俺は神様に会っているのか?
そんな疑問を神様は一言で解決してくれた。
「異世界転生、してもらうから。」
ハクはこの状況を全て把握した。
「え、俺死んだの?何で?」
「一本満足バーを喉に詰まらせて....」
「」
ハクは絶句した、まさか自分が愛している一本満足バーに殺されるとは思っていなかった
「それでさ、お願いかあるんだけど....君が今から行く世界には,呪われた亡霊がいるんだ」
「亡霊?」
「そう、その亡霊を見つけてこの世界から解放して欲しい
決闘[デュエル]で!!」
............................................................
「頭の中大丈夫ですか」
本当に遊☆戯☆王で世界が救われるのか?
「本当なんだ!信じてくれ!」
「第一、亡霊って何ですか!」
「えぇっと........それは............」
どもる神様は、思い出したように
「あぁ!そうだ!亡霊には亡霊でデュエルしなければいけないんだった!」
「あの!話w「じゃあ君にこの亡霊を憑依させるね!」聞いt「エイヤ!」ああああああああああああ!!!!」
ま、間に合わなかったァァァァ!!
「いやー君が生前、一本満足バーが狂うように好きだっていう情報を掴んだから、君にはこの亡霊しかいない!って思ってね。これで満足してくれよ」
「ま、まさか........!!!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
『ほう、お前がハクか?神様から話は聞いている、同じ〔満足〕どうし仲良くしようぜ!俺を....満足させてくれよ?』
そう、ハクに話しかけたのは、
かのサテライトを征服し、
元ダークシグナーで、
満足タウンの町長、
そして――――伝説のサティスファクションのリーダー
鬼柳 京介がそこにいた。
「満足さん・・・だと?・・・・・・って亡霊?!」
『あぁ、俺も亡霊として世界をさまよっていた。奴らは全て腕利きの決闘者だ、まぁその中に[リアリスト]もいたが、奴は速攻で片付けた。』
亡霊が全て腕利きの決闘者だとしたら....
「じゃあ何で満z『満足さんはやめろ』....鬼柳さんは、俺の所に?」
『....そうだな、お前に会う前の俺は、生ける屍....もとい、死神の様な奴だった』
淡々と鬼柳が話す
『何をするにも満たされず、残ったのは....仲間達を傷つけてしまった罪悪感と、俺の持っている命よりも大切なデッキ、それだけだった....』
『その時の俺は、罪の意識から....自分の死に場所を求めていた、それで満足するしかないと........』
『だが、そこにお前が現れた』
ハクの目を見て話す鬼柳、そこには確固たる意志があった
『ある日、神様が俺の所に現れてな、
「君が望む物があるかもしれないよ。僕と一緒に来るかい?」
と言ったんだ。最初は信じられなかったんだが....俺が望む物、〔満足感〕を手に入れられるかもしれないと思って、ついて行ったんだ。
そこで神様にお前を紹介されてな、お前をしばらく見ていたんだよ。
まぁお前を見て最初は変な奴だな....と思ったけどな。
だんだんお前を見ているうちに
お前の、〔満足〕をどこまでも追い求めるその姿が、俺にあの頃を思い出させたんだ....』
鬼柳はしみじみと語る
一方でハクは
(ただ一本満足バーを好きなだけ食べただけなんだけど、しかも死んだし)
と本心を話すことができなかった。
「まぁ、これからよろしく、鬼柳さん」
『こちらこそよろしく、ハク』
二人は固く握手を交わした
一方で神様は
「そろそろ僕も喋りたい....」
と一人つぶやいていた
「それで神様、どの世界に行けばいいんだ?」
「やれやれ、やっと僕のターンだね!。
君たち二人に行ってもらう世界は
魔法少女リリカルなのはだ!
さぁ、ここで君たちの旅を見送ってくれるスペシャルゲストの登場だ!
カモン!!」
そこに現れたのは 満足神☆
「『な、なんだと!!』」
「僕を喋らせなかった罰だ!喰らいやがれ!」
ゴ ッ ト ハ ン ド ク ラ ッ シ ャ ー !!!!!!!
「それ違うかm[グシャアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!]
次回に続きます