紅鳴館での生活も終わり、直枝理樹は正真正銘の理樹としての元の生活に戻ることができた。
もう彼は奥菜恵理としてメイドさんをやる必要はないのだ。
つまり、いつアリアさんにバレるかも分からないとびくびくしながら暮らすこともないのだ。
結果としては、アリアにもキンジにも最後の最後まで紅鳴館では正体がバレることなどなかったのだが、理樹の本心ではいつだって心臓がバクバクとなっていたのだ。だがこれからは違う。朝起きて学校に行き、普通に授業を受ける。今日からまたそういう生活を送ることになるのだ。もっとも、職場体験の時期がもうすぐそこまで迫ってきているのでまた二週間ぐらいは授業をどうしても受けられないが、それでもいつもの日常に戻ってこれたのだという実感があることは変わらない。机の隣を見れば親友の筋肉がいてくれることが、理樹には何よりも安心する光景であった。
「今日は授業中にうっかり勉強しちまってよ。おかげで眠いぜ」
「午後は英語の授業だよ。真人そんなんで大丈夫?」
「へ?今日の午後の
武偵高校のカリキュラムは、午前中に国語や数学、理科といった一般科目を勉強し、午後からはそれぞれの専門分野の武偵科目に臨むという形になっている。専門科目の授業が休みなら午後からは晴れて自由の身。何をしていようが一向に問題にはならないのだが、
「忘れたの。英語の授業の補修が入っているじゃないか。職場体験前のそう詰め込みのための補習授業だよ」
あいにくと、普段の授業を長期間休んでしまうと今の理樹のように補修という形で授業に参加する必要がる場合
もある。武偵は
「真人先週にあった補修に参加したって聞いたけど、大丈夫なの?宿題とか出てないの?」
「うわぁあああああ!!!やっば忘れてたッ!!おいこら、だれか写させろッ!!」
いつもは理樹に泣きつく真人だが、理樹はあいにくと前回の補修は理樹は参加していない。
となると、宿題を写させろという相手は謙吾であった。
謙吾も一応この手の補修には出れる時にはいつも参加するタイプだ。だから謙吾ならやってくれているはず判断した真人であったが、謙吾は真人に対して冷たく言い放つ。
「ふん。この前みたいに、宇宙人がレポートをビームで焼き払っていきましたとでも言って言い逃れすればいいじゃないか」
「いや、それは二度も通用する技じゃねえ」
「一度目も通用する技じゃないと思うよ真人……」
「なら、宇宙人を関西人にしてみたらどうだ?」
「謙吾も何言ってるの!?」
「なるほど。だが、どうしてオレが関西人にそんな恨みを買っているんだという問題にならないか」
「その前にビームで焼き払ったという設定を見直そうよ。そうだな……例えば、関西人にレポートをたこ焼きの材料にされたとか!そうしないと関西人にする必要がないよ!」
「お、さすが理樹だッ!!そっちのほうが自然だな!」
「……こいつらは一体なにをいっているんだ」
あーだこーだ言い合う野郎三人を傍目で見ていた幼なじみは、大事そうに猫を一匹抱えながらもこんな奴らとは一緒に一括りにはされたくないとばかりにあきれ果てた視線を向けながら言い切った。
「バカだな、こいつら」
「今なんて言った」
怒ったように真人は反応するが、鈴は顔一つ、そして口調も全く変えずに再び言い切った。
「バカだな、こいつら。そういってやった」
「おいおい。理樹と一緒にひとくくりにされるのはいい。だが、この筋肉様を万年胴着野郎と一緒にするんじゃねえッ!」
「ふにゃー!?」
急に真人が大声を張り上げたのに驚いたのか、猫がおびえたように鳴いた。
よくもやってくれたなと、鈴は幼なじみよりも猫を選び取り、猫を大事そうに抱えたまま真人の顔面に蹴りを入れた。さしもの筋肉さんもふらふらと身体が揺れ、地面に倒れこんでしまう。理樹としては今のでよく歯が折れなかったものだとどこかおかしなところで感心していた。
「レノンになにすんじゃ!猫を粗末にするやつは、謙吾以下だッ!」
「謙吾以下……だと!?」
ロボットのようなぎこちない動きで立ち上がった真人は、もう怒ったぞとばかりに宣言する。
真人のプライドにかけて、ライバルである謙吾に負けたと認めるわけにはどうしてもいかないのだ。
「鈴よ。今まで恭介の妹だということで手ぬぐいしてきてやったが、それもここまでのことだ」
「手ぬぐいって……」
「おい真人。手加減の間違いだぞ」
ライバルに間違いを指摘されている時点で真人は謙吾以下だということにもなりかねないのだが、当然真人はそんなことには気づかない。すでに真人の意識は謙吾ではなく鈴のほうへと向いていた。
「鈴!覚悟しやがれッ!!」
一発触発の二人の空気であるが、周囲の人間は我関せずであり、止めようとする人間なんていやしない。武力行使で二人をどうこうできそうな恭介は学年が違うため当然ここにはいないし、来ヶ谷に至っては同じクラスのくせして普段から授業に出てないから午前の授業が終わった時間帯だというのに今日はまだ顔すら見ていない。
「や、やめてよ真人。真人が本気だしたらしわ寄せが全部僕のほうに来るんだからさ」
「止めるな理樹。謙吾以下だと言われたら、オレのプライドにかけて引き下がることなどできやしないのさ」
「じゃ、じゃあほら!もっと平和な方法で決めようじゃないか。前に来ヶ谷さんと争った時のようにさ!」
アドシアードの準備期間の時、井ノ原真人と来ヶ谷唯湖は恭介の提示したルールのもと勝負することになった。しばらく真人は青髭恐怖症という謎の症状を起こしたものの、いつも
「……オレはべつにそれでもいいけどよ、今から恭介を呼ぶなんて面倒なことになるくらいならこの場での決着を望むぜ」
「うーん。ねえみんな、なんか武器になりそうなだらないものを投げ入れてくれない?」
「俺たちは今忙しいんだ。今後の計画というものをこれから話し合う必要があるからな」
理樹は影響力がある人間ということで、クラスの中心人物である村上に話しかけるも、どうにも彼の反応は薄かった。恭介の人を集める才能というものに感心しながら、こうなったらと理樹はクラスのカーストトップに話しかけることにした。
「ねえレキさん。レキさんからもお願いしてみてくれない?」
「今なぜ私にお願いしたのでしょうか」
理樹がどうして自分に助けを求めてきたのか今一ピンと来ていないレキであったものの、クラスの周囲の人間には動きがあたった。リーダー格の村上を中心として、王へと参列するかのように一堂に整列してレキの一言を待っていたのだ。
「さあレキ様。我らに何なりとお申し付けください」
「おまえら……」
その様子を見た鈴が冷めた瞳でクラスメイト達を見つめるが、一同は何一つとして恥じる様子を見せる奴など一人もいやしなかった。いつみてもすがすがしい連中である。アドシアードの時も思ったことであるが、うちのクラスは他のどのクラスよりも一つになっているはずなのに素直に喜べないのはどういうことか。団結力だけなら他のクラスなんて敵ではないはずなのに、それを胸を張って主張するのは後ろめたいと思うのはどうしてだろう。
「じゃあ、武器になりそうなくだらないものを投げ入れてあげてください」
「聞いたが野郎ども!レキ様からいただいたお言葉だ!全力を持って完遂しろッ!」
「「「はい、村上会長!!!」」」
レキの鶴の一声により、大量のくだらないものが投げ込まれ、どこから持ってきたのかわからないコングの音がカーン!と教室に鳴り響いた。
●
結論から言って、理樹が投げた爪切りを武器としてゲットした真人は猫を大量に呼び寄せた鈴には手も足もだせずにあっけなく鈴に敗北し、真人は鈴から晴れて「クズ」の称号を授かることとなった。この戦いに負けたものは勝者から称号を授けられる。恭介はそのようなルールを設けていた。よって正式は「クズ」となった真人は、
「悪いクズ。ソース取ってくれ」
「ほらよ」
「まさ、あ、いや……間違えた。クズはマヨネーズいらないのか」
「もらうよ」
「うわぁ。そんなにマヨネーズかけるのまさ、あ」
「悪いかよぉ」
「次あたし使うから早くしろ、クズ」
仲間からもさんざんクズ呼ばわりされることとなってしまった。
さすがの真人もこうクズクズと連呼されていてはたまらないようである。
リトルバスターズ幼なじみメンバーズ五人で食堂にて定食を食べていた彼らであったが、真人はもうがまんできないと立ち上がる。
「あーもうこんなん耐えられるか!!てめえら筋肉いじめて楽しいかッ!!」
「いやなら変えてやる。ありがたいと思え。今日からお前が『アホ』だ」
「あぁ?アホってなんだよ。そんな呼び方許可した覚えねえよッ!!」
「じゃ、黙れクズ」
「あぁあああああああああああ。そっちのほうが傷つくことに今気付いたぁあああ!!」
真人が軽くショックを受けている光景を見て、理樹はどうしてか懐かしいと感じてしまう。長きにわたる紅鳴館での暮らしがホームシックにでもさせたのか、なんだかほほえましいもののように思えてきた。こんなことで実感していいのかと自分に疑問を持ちつつも、気にせず食事を進めることにする。
「ああそうだ。新メンバーを紹介するから」
「はい?」
だが、リトルバスターズリーダー棗恭介はそう宣言したと同時、理樹も謙吾も、妹である鈴でさえも恭介のそんな唐突な発言に箸が止まってしまっていた。周囲を唖然とさせた恭介はというと、大したことは言っていないかのように味噌汁を口に含んだまま何の説明もしようとしない。
「新メンバーだと?そんなこと俺たちは一言も聞いてないぞ」
「ああ、今はじめて言ったからな。ちなみに二人いるぞ」
謙吾が文句を言うものの、恭介はそんなものどこ吹く風である。
ちなみに真人はクズクズと連呼されて自棄になったのか手にしたかつ丼を食べたまま何の反応もなかった。
正直恭介が言ったことを聞いていたのかすら疑わしい。
「恭介が決めたんなら文句はないけど……誰?」
「ちょっと待ってろ。もうじき来るだろ」
恭介も言うべきことは言い切ったと味噌汁をすすり始めた。
まだその新メンバーはきてはいないようなので、理樹もいったい誰が来るのかと楽しみにしつつもおかずのエビフライを口にした。それから三分くらいしたことだろうか。もう一人の現リトルバスターズのメンバーである来ヶ谷唯湖に背中を押されてある人物がやってきた。来ヶ谷は恭介と隣にその人物を立たせ、謙吾と真人の二人に紹介するように言った。
「私から紹介しておこう。葉留佳くんだ」
「お。待ってたぞ三枝」
「あ、はい、は、初めまして棗先輩ッ!」
恭介と直接顔を合わせるのはどうやら葉留佳もはじめてであるようであり、葉留佳自身も緊張している様子が見受けられた。葉留佳は学校では比較的うるさ……騒がしい人間だと思われているが、その実彼女は人付き合いがそんなに得意ではないのだ。他人からどう思われていようが、その実態としては割と人見知りのところがある葉留佳は恭介に対してまだ遠慮があった。
「恭介でいい」
「……ちょっと待ってくれるか」
だが、ここで恭介に待ったをかける奴がいた。真人だ。
真人はかつ丼を食べる手を休めないままであるが、不満だらけだという顔をしている。
「そいつ、本当に使えるのか。即戦力になる有能な奴じゃないと困ると思うぞ」
「葉留佳君は
「超能力?いったいどんなだ?」
「
「あ、姉御。それいっちゃって言いんですか?」
「一時的な付き合いなら隠す方が言いが、これから仲間としてやっていく以上は隠しても不信感を煽るだけだ。はっきりとさせられることはこの場ではっきりとさせておいた方がいい。そうだろう?」
周りに聞く耳を立てている人間はいないだろうとはいえ、今まで隠せと散々言っていた当の本人があっさりとバラしたことに葉留佳は驚いた。別に自分の秘密をバラされたことに対しては不満はない。来ヶ谷に出会わなければ、隠そうとさえ思わなかっただろうことだったし、何よりもすでに理樹には自分が超能力を使うところを一度見られている。いまさら隠し通せるようなものでもないし、佳奈多の真実を知った今、その秘密は命をかけて隠し通すほどの価値はない。
ただ驚いているのはもう一人いた。謙吾だ。謙吾は星伽神社の関係者として、三枝一族のことを前から知っていた。それゆえに思うことがったのだが来ヶ谷からの催促を受けて、謙吾は葉留佳に遠慮せずに思っていることを口に出すことにした。
「ちょっと待て。
「……それは」
三枝一族はよく思われていない。それはそうだだろうと葉留佳自身納得している。同じ一族の人間から見ても好きにならないのだ。他の人間ならなおさらだろう。でも、いくら葉留佳があいつらは何の関係もないと言い張ったところで第三者から見たら葉留佳とて三枝一族の人間だという事実は変わらない。だがその事実を知った人間から正面から指摘されるのは彼女には初めてのことゆえに動揺してしまう。
(別に謙吾くんは私に意地悪をしているわけでもなんでもなく、モミジくんが私のことを気にかけていたのと本質的には同じなんだろうね)
牧瀬紅葉は葉留佳のことをいろいろと気にかけてくれていた。そのことを本人に聞いても彼はとぼけて否定して認めようとはしないだろうけど、牧瀬は葉留佳と直接出会う前から葉留佳の味方の立場にいる人間だった。その理由は、彼が三枝一族の人間であった
(姉御は気にしなかったから忘れてたけど……あいつらのことを知っている人からしたら本当はこういう反応が当然なんだよね)
所詮は同じ一族の者だと判断されるからこそ、佳奈多は公安0を裏切ってそのまま葉留佳を連れて逃げ出せるとは考えられなかったのだろう。三枝一族ということで快くは思われないだろうとはわかっていても、実際懐疑的な目で見られた葉留佳はう、と詰まってしまう。謙吾が嫌味な人間ではないことが分かっているからこそ、そう思われてしまうのが心に響く。
生まれはすべての理由にできる。
牧瀬紅葉のように、味方になって陰ながら助けてくれる理由にも。
そして今の宮沢謙吾のように、問答無用で懐疑的になってしまう理由にもなりうるのだ。
謙吾にも悪気はないのだ。
自分の仲間を誰よりも大切に想うからこそ、その仲間を、友を破滅へと導くような疫病神とはかかわってほしくないと思う。当然のことだ。
葉留佳にはそのことに対して反論はない。納得している。
くってかかるようなことはできないと思ったが、真っ向から謙吾に反論したのは彼女が姉御と慕う人間であった。
「それについては問題ない。三枝一族を滅ぼしたという魔女の正体を知っている身として言わせてもらうと、葉留佳君は狙われることはまずないだろう。もう大丈夫だ。だから、こんな時期になるまで言い出さなかった。第一、それを言い出したら私もそう変わらんぞ。謙吾少年だってそうだろう」
「……恭介。お前は納得しているのか」
恭介は何一つとして問題ないと言い切った。
「もちろん。俺はこいつを歓迎する。ようこそ三枝。わがリトルバスターズへようこそ」
「いいんですカ。私があの一族の人間ということで嫌われることには納得していますヨ。気がかりなら姉御や私に気を使わなくてもいいんですヨ」
「何の問題もないといっているだろう。いいからお前も座れ」
来ヶ谷がテーブル席に着いたので、葉留佳もその隣の席に着いた。
葉留佳がテーブルについたとき、謙吾がそっぽを向きながら言う。
「三枝。その……なんだ。よろしくな」
「へ?」
「……不器用な人だな。嫌なことを言ってしまったと思ってか知らないが、そんなにかしこまらなくてもいいじゃないか」
「うるさいぞ来ヶ谷」
「別に人をけなしているわけでもないしいいじゃないか。それは君の美徳だ。仲間のために、考えうる最悪の可能性の芽は自分で潰しておきたい。そう思うことの何が悪い。葉留佳くんは誰でもないこの私のもとで過ごしてきたんだぞ。君が自分を嫌っているからそんなことを言うのではなく、ある事実を知っている身として仲間のためには言っておかないといけないと思って行動できるほど君が仲間想いの人間なのだと露呈するだけだ。むしろ、葉留佳君としては、それができる人間が仲間になることに胸を張るはずだ。彼女ならそれができる」
「あ、あの!」
姉御にここまで言われてしまったら、葉留佳としてもこのまま黙っているわけにはいかなかった。
共通の友人ということでこれまでの紹介はすべて姉御に任せきりになってしまっていて、自分で言わないと意味がない。だから、葉留佳は来ヶ谷と謙吾の会話を遮り、リトルバスターズの全員に向かって言った。
「私の名前は三枝葉留佳といいます!今は壊滅した四葉公安委員会を経営していた三枝一族の生き残りで、
「あぁ、それじゃこれから頼むぞ三枝」
謙吾がそう言って葉留佳に握手を求めたのに対して素直じゃないなあと理樹は思いながら、彼も挨拶をしておくことにしておく。
「それじゃ、これからよろしくね。これでリトルバスターズも七人目のメンバーを迎えることになるんだね」
「いや、違うぞ。三枝は八人目だ」
恭介がこっちだと示すために手を振った。
リトルバスターズを探していた七人目の人物がやってくる。
「あれ、はるちゃん?私と同時加入のメンバーってはるちゃんのことだったんだね!」
「や、やはー小毬ちゃん」
やってきたのは神北小毬。衛生科に所属する医療担当メンバーである。
小毬のことは今更紹介するまでもない。
アドシアードの時は一緒に仕事をした仲であるし、葉留佳のように今まで面識がなかったという人物でもない。
「それじゃあ俺から改めて紹介しておく。我がリトルバスターズの新規メンバーの神北小毬と三枝葉留佳だ。みんな、仲良くやってくれ」
小毬は鈴の隣の席に腰掛ける。
よろしくねと陽だまりのような笑顔を見せる小毬に対し鈴は詰まってしまったが、よろしくと小さな声で呟いた。
「そういえば恭介。恭介は今度の職場体験の期間は開けておけって僕らに言ってたけどさ、僕らの予定って決まっていたりするの?」
「もちろんだ。では全員そろったので、今後のリトルバスターズの計画を発表する」
新メンバーである小毬と葉留佳はもちろんのことであるが、理樹や真人だってこれからの予定など聞いていない。リトルバスターズはチームではあるものの、依頼を受けるときは個人で受けてもいいし、協力してもいい。特別全員で足並みそろえる決まりはない。いったい何をするつもりなのかと緊張して待っていた一同であるが、恭介はなんてことはないと発表した。
「これより我がリトルバスターズは、新メンバーへの親睦会も込めて遊園地『ハートランド』へ行くことにする」
お久しぶりです、村上会長!
私はいつまでも、草薙先生と村上会長とRRRを応援しています!