ありふれた職業で世界最強  魔王を支える者達   作:グルメ20

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どうもグルメです。

仕事とかでなかなか更新ができませんでした。本当に申し訳ございません。

仕事の合間を見つけては、少しづつパソコンに打ち込んでいったり、下書きを書いていたりしていましたけど、まぁ、忙しかったです(笑)


今回のお話しはちょとだけ大昔しの話しをしたり、ちょっとだけ再会があったりする。そんなお話しになっております。

それでは、どうぞ。


最奥で待ち受けていたもの

「ところでさ士郎、お前いつの間に瞬間移動の魔法なんか覚えたんだ?」

 

「いや、覚えてないんだよスバル。あれはクロウが持っている’’明王の力’’の一つなんだよ。」

 

「明王の力?」

 

「何でも大昔の王様が使っていた能力みたいだぞ………まぁクロウから聞いた話しなんだけどな。」

 

あれから3人と3体の憑依体は(一人はもう、離れなれないが)最下層に向けて歩いていた。そんな時、スバルが士郎の影の移動(シャドウムーブ)について尋ねていた時にクロウの声が響いてきた。

 

『では僭越ながら私の能力についてのお話し、いかがでしょうか?』

 

「おっ、いいね。暇つぶしにはいいんじゃない?」

 

「俺も少し気になるし、頼むよクロウ。」

 

「クロウさん、お願いします。」

 

スバル、士郎、当麻は喜んで承諾したのでクロウは自分の能力について話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥か昔、1000年以上前のことである。

トータスが戦乱に満ちていた時、一人のエルフの男が立ち上がった。名はケレブリンボールと言い、自らを’’明王’’と名乗りトータス統一に乗り出した。ケレブリンボールは生まれながらにして不思議な能力を持っており、魔力を使って剣や弓などの武器を形成、身体を幽体化など複数の能力を持っていた。また、魔物と同等の害とされるオーク、トロル、また一部の魔物を従えて破竹の勢いで戦いに勝ち続け、瞬く間にトータスを統一、これで終わりと思いきや今度は神に戦いを挑んだ。

だが、手も足も出ずに敗走、これを機に各地の豪族が反乱を起し、再び戦乱の世となった。

ケレブリンボールの軍は神に挑む戦いを機に徐々に衰退していき、最後は人知れぬ場所にて最も信頼するオークに三つの遺言を残した。

 

一つ、自分の力を最も信頼する人物に託し続けること。

 

二つ、神の使徒に気を付けろ。

 

三つ、神に従うな、神の声に耳を傾けるな、己で善悪を判断し、自由の名の元に神に立ち向かえ。

 

 

そう言ってケレブリンボールは明王の力をオークに託し、最期を迎えた。そして、今日までその託された想いは続いているのだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オークからオークへ、そして、オークから人へ…明王の力が途絶えることなく今もあるってのがなんか凄いな。」

 

クロウの話しを聞いてどこか感慨深くなる士郎。

 

「神に戦いを挑んだ……つまりエヒトのことなのか? 何でまた神なんかに戦いを挑んだのだ? もしかしてよくある、自分自身が神になりたかった…とか?」

 

スバルは’’神’’つまりは’’エヒト’’のことなのかなど独自に考えを巡らせて戦いに挑んだ理由を考察した。

 

「それよりも僕たちって、神の使徒だよ…ね? クロウさんから見れば警戒される対象じゃあないかな?」

 

当麻はしかめっ面を浮かべながら不安げな様子で語り、スバルと士郎は思い出したかのように「あっ」と呟いた。これを聞いていたサラは、

 

『当麻、例えあなた方が神の使徒だったとしても、私は警戒しようと一度も思っていません。気の流れを読み取った時、あなた方が誠実な方とすぐ分かりましたから。』

 

『サラが何も言わない以上、私も疑うつもりはありません。それに快く身体を貸してくださり、あまつさえ姫の解放を手助けもしてくださるような方が’’神の使徒’’というだけで疑うのは、あまりにも愚かなことです。』

 

サラの言葉にクロウも続けて答え、当麻と士郎はとりあえず警戒されていないことに胸をなでおろした。スバルもそれを聞いて安心しつつ二人に聞こえないようにレオンにあることを尋ねた。

 

「(なぁ、エヒトって実在した人物なの?)」

 

<(さあな…実在したかどうか知らん……………ただ、)>

 

「(ただ…?)」

 

<(神を語る連中はクソ野郎ってのは確かだ…)>

 

どこか怒気のある声に冷や汗をかくスバル「昔、何かあったのかな…?」とそんなことを思っていると。

 

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーン

 

 

振動と共に大きな音が迷宮区に響き、三人の身体を大きく揺さぶった。

 

「な、なんだなんだ!?」

 

「地震か!」

 

スバルと士郎が辺りを警戒した。だが何も起こることがなく振動と大きな音は5秒程ですぐに収まった。

 

「…収まった…のか?」

 

「…みたいだな。」

 

スバルが辺りを見渡しながら呟き、士郎はそれに答えながら周囲を警戒をしていると当麻が眉をひそめるながらボソッと呟いた。

 

「……………師匠、何だか嫌な予感がします。」

 

『ええ、おっしゃる通りです…………………二人の気が大きく乱れている、あまり良くないことが起こったと思われます。』

 

サラの低い声が全体に響き、三人に緊張が走った。「この先、とてつもないことが起こっている…」そう思った彼らはお互いの顔を見合わせて覚悟を決めたかのように頷き合うと、

 

「行こう、みんな!!」

 

「「うん!(ああ!)」」

 

『『はい!』』

 

<……ああ。>

 

スバルのかけ声に当麻と士郎、その中に入っているサラとクロウも声を合わせ、レオンも静かに応じた後、一行は最深部に向けて駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スバル達がたどり着いたのは無数の巨大な柱に支えられた広大な空間であり、戦闘があったのか所々には床や柱などがえぐられていた。そして、空間の中央には

 

 

クルゥァァァァァアアアアン!!!!!!!!

 

 

体長三十メートル長い首を持ち、鋭い牙と赤黒い目、頭部には銀色に輝く模様を刻んだ首長竜がいるのだった。

 

「「………ッ」」

 

首長竜の轟く声に、その姿に一瞬怯む士郎と当麻、だがすぐに気を取り直して臨戦態勢に入った。それぞれ頼もしいクロウとサラ(サポーター)がついているので自然と恐怖は出なかった。

 

『このような迷宮区に……』

 

『巨大な魔物がいるとは。』

 

サラとクロウもその姿に驚きを隠せないでいたが、すぐに切り替えて二人をサポート出来るように構えた。そして、スバルは

 

「……………。」

 

ヒュドラではなく、別の違う所を見ていた。スバルから見て右側のあるボロボロの柱の影に誰かが倒れていた

 

「……………ああっ!?」

 

それを見つけた途端、心が震えた。歓喜による震えだ。「ようやく会えた。やっと見つけた」と思いたくもなったが、すぐに恐怖による震えも起きた。何だって遠くから見ても分かるように、その姿は満身創痍、傍から見れば死に体にも見えたからだ。

 

そう、大親友の南雲ハジメの姿がそこにあった。

 

「は、ハジメーッ!!!」

 

スバルは駆け出し、その声に士郎と当麻も「えっ? ハジメ!?」と気づいて後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハジメッ、大丈…………ぶ…………ッ!!?」

 

スバルは駆け寄って倒れているハジメを見た時、呆然と立ち尽くして言葉を失った。全身丸焦げはもちろん、指、肩、脇腹が焼き爛れ一部骨が露出していた。また、顔も右半分焼けており右目から血を流していた。

 

「ハジメ君、ハジメ君!!」

 

「ッ! おい、ハジメ! しっかりしろ!!」

 

後からやってきた当麻、士郎も倒れているハジメを見てすぐに駆け寄った。三人はハジメが重傷ということもそうだが、ハジメの()()()()がないことに非常に動揺していた。

 

「ハジメ…おめぇ………何で、左腕がないんだよ…」

 

三人が思っていることを代弁するかのように言うスバル。彼の言う通り、南雲ハジメの左腕がないのだ。三人はそのことで狼狽し当麻と士郎はハジメに声をかけ続け、スバルは立ち尽くすだけだった。

 

『皆さん落ち着いてください! 彼は大丈夫です!』

 

ここで凛としたサラの声が響いた。

 

『深手を負っていますが、回復に向かっています。このまま安静にしていればよくなるでしょう……もっとも右目はもう、あきらめないといけませんが……』

 

サラの諦めのある声に三人は顔をしかめた。ここでスバルがサラに尋ねた。

 

「サラさん、どうしてハジメが回復に向かっているって分かったんだ?」

 

『気の流れです。私は気の流れでその人の身体がどんな状態か判別することができます。そして、今、彼の気は物凄い勢いで全身を駆け巡っています。ただ…………』

 

「ただ………何ですサラさん?」

 

何か疑問に思うことがあるのか最後の方はどこか口ごもる言い方に気になる様子を見せるスバル。サラは意を決してゆっくりと思っていることを口にした。

 

『……………異常に早いのです気の流れが……普通の人では考えられない速度で気が全身に駆け巡っています。例えるならば………上位の魔物と同じくらいの…。』

 

どこか言いにくそうに事実を伝えるサラ。ハジメについては当麻、士郎からある程度どのような人物なのか聞いている。そして、彼らと同じ人だと認識していたため気の流れを調べた時に驚いたのだ。

 

「思えばハジメ、髪色の変化もそうだが身長も少しのびたと思う。」

 

「ハジメ君、ここに来るまでにいったい何が……。」

 

ハジメが普通の人ではないことを知らされ、士郎と当麻は声を震わせて動揺を隠せないでいた。

 

 

クルゥァァァァァアアアアアアアン!!!!!!!!

 

 

首長竜の叫び声を聞いてここにいる全員がハッとした。今はハジメがどのような経緯を得てこのような姿になったのか考察している場合ではない、あの首長竜を何とかしなければ、と全員が思った時。

 

『姫は? 姫はいったいどこに?』

 

『!? そうです、お嬢様は!? 彼がここにいるという事は、お嬢様も何処かにいるはずです!!』

 

クロウとサラが焦った声に反応して当麻、士郎が辺りを見渡した。すると約200メートル先に人影があった。

 

それは十二、十三歳くらいの長い金髪の少女の姿だった。

 

『あっ…………………………お嬢…様…。』

 

『姫……………………。』

 

二人は大切な人が生きていたことに、ようやく出会えたことに歓喜して身体の奥底から熱くなるように感じて思わず涙ぐんでしまいそうになるも、それも一瞬で冷めてしまった。

 

何故なら、その金髪の少女は静かに倒れ伏したからだ。

 

よく見るとハジメ程ではないが全身ボロボロであり動く様子もなかった。首長竜はその少女を見下ろしており、そして今にもとどめをさすかのように動き出したからだ。

 

「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」

 

「姫ぇぇぇぇぇーー!!」

 

だから二人は駆け出した。最愛の人を守るために、ここで終わらせないために、当麻と士郎が動く前にサラとクロウが()()()()()()()()()()()()()()()

 

『おっと!?』

 

『うわぁ、し、師匠!?』

 

二人はいきなり自分の身体が動いたことに戸惑いを感じるも、緊急を要する状況であり、また、戦闘の経験も二人の方が明らかに上なので士郎と当麻はこのままクロウとサラに身をゆだねるのだった。

 

 




いかがだったでしょうか?

大昔の話しが出てきましたが、どれぐらい大昔かというとオー君やミレディが活躍した頃よりさらに大昔の話しと考えてもらったら結構です。そしてシャドウオブウォーもとい指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング )に出てくるエルフの王様ケレブリンボールが出てきましたが、本編と大分違っていますのであしからずに。

どちらかというと早く第一部を終わらせてヤツらを出したいですね。


さて、ありふれのアニメなんですが………迷走しているように見えるのは自分だけでしょうか?
皆さんは、どう思われます?

気を取り直して次回、吸血姫様登場回です

それではこの辺で、ではまた。
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