ありふれた職業で世界最強  魔王を支える者達   作:グルメ20

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どうもグルメです。
仕事やら、地元の行事、それによる体調不良でなかなか執筆が進みませんでした。とりあえず落ち着いたので投稿します。

今回のお話しは引き続きクラスメイトsaideになります。無事迷宮から脱出したクラスメイトの一部に焦点を当ててみました。


それでは、どうぞ。


クラスメイトside それぞれの夜 前編

ホルアドの街に戻ったクラスメイト一行は何かをする気力も無く宿屋に戻るとそれぞれ部屋に入って行った。数人生徒は生徒同士で話し合ったりしていたがほとんどの者は真っ直ぐ部屋に直行し、今日あった出来事を忘れるかのように眠りについた。

そして、レムもまた部屋に直行する一人だった。

宿屋についたレムは厚志に礼を言って優花を受け取り、一緒にいたメンバーに軽く挨拶をして早々と自分の部屋(優花も同室)に戻って行った。この様子を見た奈々は何かを感じたのかレムを呼び止めようとしたが「今はそっとしておこう…。」とイツキに止められ奈々は渋々引き下がり、レムと一緒に行動した妙子、奈々、イツキ達はその場で解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

レムは部屋に戻ると鍵を閉め、優花をベッドに寝かせると自分もベッドに飛び込み枕に顔を埋めた。

 

「………っ………ううぅぅ…………スバ…ルく…ん………っ……。」

 

顔を埋め込むように枕を強く抱きしめ、胸の苦しみに耐えるかのように、この部屋にいる優花に聞こえないようにすすり泣いた。確かにレムは4人が落ちていったあの場所で絶望と後悔を味わうも、スバルとの約束を思い出し、4人が生きていることを信じて再び前を向いて歩く決意をしたものの、人間の性なのかどうしても不安がよぎるのだ「本当に4人は生きているのだろうか?」と。

故にレムは泣いた。信じるも疑ってしまう自分に、心の弱い愚かな自分を責めるかのように泣き続けた。

 

「(ハジメさん…士郎さん…当麻さん…ごめんなさい……スバル君…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…。どうか……許してくだ…さい、スバル…君の……スバル君の……言葉を…やくそくを…疑ってしまう……弱い自分を……心の弱い…私を………どうか、どうか…許して……)」

 

静かに泣きながら、謝罪の言葉を、懺悔の言葉を胸の内で吐き出し続けるレムはどれぐらい続いたかのか分からないが、いつの間にか深い眠りにつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大半のクラスメイトが眠りつくなか宿を出た街の一角にある目立たない場所で膝を抱えて座り込んでいるクラスメイトがいた、檜山大介だ。

 

「ヒヒ、だ、大丈夫だ。上手くいく。俺は間違ってない……間違っているのは…アイツ、南雲だ! アイツが……調子乗るから…」

 

暗い笑みと濁った瞳で自分が行った罪を正当化するかのようぶつぶつと言いながらに自己暗示を続けていた。「周りには人がいない、大丈夫だ…。」と思っていた檜山だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらら~やっぱり檜山(アイツ)だったか。まぁ、前からそうだったけど、南雲に尋常じゃない執着を持っていたもんな~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿屋の屋根の上で片足だけで立ち、片方は器用にあぐらをかいて座っている男性生徒、猿山佐助の姿がそこにあった。佐助は技能の’’遠見’’と[+遠聞]を使い檜山の姿を捉え自己暗示を聞いていたのだった。

 

「(あの時、皆の表情が暗いってのにアイツだけは笑っていたし、まさかと思っていたけどさ~ まぁ、これで大将の行動も説明がつくし、大方旦那も犯人が檜山だと気づいているんだろうな。)」

 

今日あった出来事を思い返す佐助。実はあの時クラスメイトがヘビモスに魔法を放つ時、自分は援護出来る魔法がなく後方で見守っていたのだ。その時、人間観察が趣味で得意な佐助はクラスメイト達を注意深く見ており4人が奈落に落ちて周りが恐怖する中、檜山だけがドス黒い笑みを浮かべていた。最初は’’偶然起きたことに喜んでいる’’と思っていたがカヅキが尋常じゃない怒りで檜山に向かっていたことである程度檜山に目星を付けていたが、先程の呟きで檜山が犯人だと言うことを確信するのだった。

 

「さて、アイツにどちらに転がるんだろうな~ 殺したことにおびえ続けるか、それともタカが外れて殺しにためらわなくなるか…。まぁ、どっちにしろ……………私欲で無害な人を殺める奴だ。今後1ミリも信用出来ないのは確かだよな。」

 

愉快な声で呟いていたら、最後は一変して冷たい視線を向けながら言い放つと、背を向けて歩き出し、ゆっくり自分の影の中に沈んでいくのだった。

 

 

 

 

 

だがこの時佐助は知らなかった。佐助が来る前に檜山はある生徒と取引していたことを、そしてこれが後の大事件を引き起こす事なるとは彼は知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐助が密かに行動していた頃、クラスメイトが宿泊している宿屋の一室にて白崎香織はベッドの上で穏やかな呼吸で眠っていた。

 

「………………香織。」

 

そして、そのそばで椅子に座って見守り続けているのは彼女の親友、八重樫雫である。右手首辺りを左手で掴み表情を曇らせながら未だ目を覚まさない親友の名を口にした。

 

「………………ごめんなさい、何も…してあげられなくて…。」

 

静に告げる雫は今日あった出来事を思い返し自分の行動を振り返った。

順調に進んでいたと思われた矢先、トラップにかかりヘビモスと強制戦闘。協力して何とか退けることが出来たが、その代償はあまりにも高く4人の生徒が犠牲となった。その中には香織の想い人も含まれていた。

ヘビモスを倒すと意気込む光輝(幼馴染)は止めれず、ヘビモスを足止めもすることも出来ず、4人が落ちていく所をただ見つめ、親友(香織)が嘆き声悲しみ取り乱す姿を宥めることも出来なかった。

結局の所、’’自分は何一つ出来なかった’’ことを思い知らされるのだった。

 

「………………ッ」

 

自分の無力さを痛感し、右手を掴む左手に力が入り思わずきゅっと唇を嚙みしめた。

自分がもっと早く光輝を止めていたら、4人が落ちることも、香織が悲しむ事もなかった。「私がもっとしっかりしていれば…。」と心の奥底で責めていた時、

 

 

キーン、キーン、キーン

 

 

「(………………音?)」

 

どっからともなく鋼と鋼がぶつかり合う音が微かに聞こえてきた。その音のおかげで雫は無意識に責めるのをやめ、聞こえてくる音に耳を傾けていた。その音は窓の外から聞こえ、思わず窓を開けて外を見た。窓の外は小さな雑木林が広がっておりそこから音が聞こえてくるのだった。そして、雫はこの音に聞き覚えがあった。

 

「(剣と剣がぶつかる音………誰かが仕合をしているのかしら? でもこの音どちらかというと……刀に近いわよね…。)」

 

ふと元いた世界の出来事を思い返した。一度だけ家族の者と実際の日本刀で仕合をしたことがあり、その時刀同士でぶつかり合った時にも音が響いたが、その音が今聞こえてくる音と非常に近い音がするのだった。

雫は改めてどの辺りからその音が聞こえてくるのか耳を立て雑木林を凝らして見ていると月明かりが何かに当たり乱反射しているのが見え、それと同時に再び鋼がぶつかる音が聞こえてきた。

雫は真偽を確かめるために剣を携え音が聞こえてくる雑木林に向かった。

 




ありふれた技能紹介

遠見 

佐助が使える技能の一つ、その名の通り遠くにある物を双眼鏡のように見ることができる技能、見える距離に限りはあるがそれなりに見ることができる。


遠聞

佐助が使える技能の一つ、’’遠見’’と連動して使うことによりどんなに離れていても遠見で見えている人物なら、その会話を聞くことが出来る。ただし’’見えている’’が条件であり壁などで顔などが隠れてしまったら聞くことが出来ない。また会話を盗み聞きする対象を見続けないと聞き取ること出来ない技能となっている。





ありふれ噂話



佐助「好評につき第二回、ありふれ噂話を始めるよ。進行は俺様で発表者は前回に引き続き当麻君です~。」

当麻「どうも………………ところで佐助君、始める前に一つ聞きたいけど、このコーナー好評だったの? 一つも聞いたことないんだけど…。」

佐助「好評、好評~。だってこの作品の評価が少しずつ上がってきているからこのコーナーのおかげだよ。第二回も決して’’本編が長くなるから前編と後編に分けて前編が短いから、おまけで水増ししよう!’’とか、そんなんじゃないからね~」

当麻「(開催理由、後者なんだね…。)」

佐助「それじゃあいってみよう。当麻君、頼んだぜ。」

当麻「了解、ありふれ噂話……」






当麻「レムさんと優花さんはお互い親友と思えるほど仲の良い関係ですが、実は当初は優花さんが一方的にレムさんを敵視していたらしいですよ…。」






当麻「そう言えば………高校一年の時、転入でやってきたレムさんが学校生活に慣れてきた頃、優花さん…時々複雑な表情でレムさんを見ていた時があったような……」

佐助「こう言うのは本人に直接聞いてみた方が早いって、ということで優花さんに来てもらいました!」

当麻「えっ! 優花さん呼んだの!?」

優花「まさか、これだけのために呼ばれるなんて………………来るんじゃなかったわ。」

佐助「ささっ、話してもらいましょうか。あっ、別に話さなくてもいいけどその時は俺様が誇張して話すからそのつもりで。」

優花「それって脅しじゃない!……………はぁ、仕方ないわね。あまり思い出したくないけど……レムがスバル達の会話に入るようになって時々…その、士郎と二人で話すこともあるのよ……だから私は…もしかしたらレムは……士郎を…」

佐助「成る程、NTR(寝取られ)ると思ったわけか~」

優花「違うわよ! 気があると思っただけよ! それともっと言い方ってものがあるでしょ!!」

佐助「で、優花ちゃんは実際もう寝たの? 士郎君と?」

優花「なっ!?/// 何でアンタにそんなこと話さないといけないのよバカッ!!////」

当麻「(何か話しが脱線しているような…………あっ。)」

佐助「いや~、優花ちゃんもからかうと可愛いとこあルゥ!? ぐうぇ!!←(モーニングスターが佐助の首に巻き付いてどこかに引っ張られて行った。)」

優花「レムを伏せておいて正解だったわ、後でお礼言っとかないと。」

当麻「あはは……。」

優花「あの時はレムに悪いことしたわ………奈々に「士郎君が取られるんじゃないの!?」ってそそのかされて私が本気になっちゃったのよ。当の本人は影山のことをもっと知ろうと思って話しかけていただけなのに……。」

当麻「そんなことがあったんですね。」

優花「まぁ、あの後誤解も解けてレムとも仲良くなったわ。今では大切な親友よ。変な話し、あの出来事のおかげでお互い仲良くなった、って私もレムも考えちゃうのよね。」

当麻「なるほど、二人の友情には知られざるドラマがあったのですね。優花さん、貴重なお話しありがとうございます。それでは次回、あればお会いしましょう。またねー!」

優花「………/////←(恥ずかしながら手を振っている)」









本編短く、後書きカオスですみません。
感想など随時お待ちしております。
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