歴オタミリオタ介護福祉士が異世界転生して外道鬼畜と言われようと手段選ばず天下と美少女の眼差しを受け続ける退屈じゃない毎日を目指す様です。   作:オラニエ公ジャン・バルジャン

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歴オタミリオタ介護福祉士が異世界転生して外道鬼畜と言われようと手段選ばず天下と美少女の眼差しを受け続ける退屈じゃない毎日を目指す様です。用語集

世界基本用語

 

三大陸 西方は大陸の七割を支配する大殷帝国と大陸三割と二百を超える大小の島々を支配する東日国が存在する西方大陸通称陽隠大陸、東方の大陸全土を支配するセパルコ朝アルサス帝国が存在する東方大陸通称オリエント大陸、そして大陸西方の海岸から大陸の六割(未開の北方平原を除く)を支配するノーロット帝国、東から大陸の四割にひしめき合うように存在するアルトヘイム王国、商業国家ハドシア、神聖王国エルフラーシュ、海洋国家サン・モシャス、そしてこの中央大陸の国教である女神教(上記後に後述尚西方、東方大陸に関係するものはここでは取り扱わない事にする)の本山にして総大主教座、教皇庁領が存在する中央大陸。この三大大陸がこの世界の概要である。

 

女神教 中央大陸のほぼ全土に普及する宗教である。中央大陸の統一国家であったアマルガム帝国末期に現れた女騎士ソフィエルを神格化したものが女神教である。ソフィエルと12人の騎士と魔法使いの物語は神話、教典としてこの地に生きる者に根付いている。以下に重要部を抜粋。

『この世を作りし大いなる神の娘、女神は我等の為に嘆く、女神決意せり、やがて女神転生し、1人の村娘に生まれ変われり。娘ソフィエル、剣とランスを持ち、軍馬に跨り闇に染まりし皇帝を討ち滅ぼさんと誓う。』 『女神供を得る。12人の騎士、魔法使い、気高き女神の信念を守り、民草に教え伝えん。女神にして、女騎士にして、村娘は、父と母を敬い、兄と姉を抱擁し、弟と妹に接吻し、赤子を祝福せり。民草、それを模範とすべしと声を高らかに上げるべし。』 『女神、皇帝を討ち果たさん。皇帝の骸より闇出し。闇、人の姿に変え、生きとし生けるものを焼き払い、滅ぼせり。』 『女神闇と対決せり、女神闇と相討ち、女神騎士と魔法使いに看取られながら天に昇天せり。女神闇を払い、この地に光齎さん。我等女神の子、光もって闇を払うべし…。』

 

国家

 

アルトヘイム王国

 

女神ソフィエルの騎士の1人、裏切りの騎士アルトヘイムが女神の死後興した国。中央大陸の丁度中央に位置する封建制度の王国である。アルトヘイムは女神教の神話では闇との戦いを前に恐れをなし、戦いに参陣せず女神を守る役目を放棄したとして裏切り者として非難されたが、女神は赦し、自らが昇天する時に他の騎士達と同列に扱うべしと言い残した事により、国を興すことが出来たと伝えられている。国土は狭いが、豊かで、多くの異種族を比較的受け入れてきた。その為ハドシアやサン・モシャスほどではないにしても商業や工業が盛んであり、ドワーフやエルフの移民もよく訪れる。その為国土の割には精強な軍が存在する。王の元に神話の時代から現在に至るまで統治されてきたこの国は神話上裏切り者として扱われ、他国やその民から良いように思われず挙句ノーロット帝国や教皇庁による十字軍に襲撃されるも国柄優秀な軍人を輩出する事から国土を失陥すること無く守り続けている。それは国民の末端に至るまで、自身が女神の騎士の末裔であるという自負と誇りが為す技である。現在の国王はフレデリック・ド・アルトヘイム三世である。尚、現在サン・モシャスには少数ではあるがフリゲート艦隊が停泊している。

 

海洋国家サン・モシャス

 

アルトヘイムの南西に位置するサン・モシャスが国家として認めてもらったのはつい最近の出来事ある。サンとモシャス、この2人は女神の騎士でありながら元は海賊と盗賊である。闇との戦いの後多くのならず者を集め集団生活をしていたものが国として発展したのが始まりであるという。海賊の国というだけあって荒々しい面もあるが、その海軍力と商業力は折り紙付きであり、独自に東方、西方大陸と交易し、他国と一線を敷いている。政治体制は寡頭制であり現在の元首はサン・モシャス海賊艦隊大提督オルティガである。

 

商業国家ハドシア 

 

アルトヘイムの北東に位置するこの王国は女神教の騎士にして商人であり鍛冶屋であるハドシアが興した国である。当初ドワーフと人間の国であったが、そこに錬金術に優れるコボルト、女神に味方したホワイトオークやホワイトゴブリン、エルフといった多種多様の種族が暮らす国として発展し、その結果商業の盛んな国になった。しかし軍事力もそれなりに持ち合わせており、長らく北方平原より来たるオーク、ゴブリン、そして騎馬民族の防波堤を勤め上げるだけあり兵も実に精強である。国家政体は王制であり現女王モアナはハーフ・ドワーフである。(人間とドワーフのハーフ)

 

神聖王国エルフラーシュ

 

アルトヘイムの南東にいちするのがエルフの王国エルフラーシュである。神聖とは神により守られら、何人たりとも犯すべからずという意味が有るが、エルフ族はソフィエル達と共に戦うと最初に声を挙げた種族であった為教皇庁発足後、神聖を与えられ、当時の族長が王として即位したのが始まりである。エルフとハーフエルフ以外は見ないと言われる程排他的な面があるが中央大陸の平和の為に心を砕き行動し続けているのは誰もが知る事実であり、教皇庁と密接な関係にありながらも他国とも友好を築き、橋渡し役にもなることがある。国政は選王侯制であり現エルフラーシュ国王は不在であるが、王位継承候補筆頭である選王侯アリアンヌが暫定の国主を務めている。

 

教皇庁

 

中央大陸全土に広まる女神教の総本山巨大城塞テラ・サンタ・デ・フェレ(聖なる信仰の国)とその周辺の地域を支配する教皇の直轄領である。現教皇はコンスタンティヌス6世である。教皇庁の始まりは女神の従者であった賢者イノケンティスが女神の教えを広める為に故郷の地に城砦を築いたのが始まりである。永らく中央大陸に於いて絶大な権勢を誇ったがノーロット帝国の急拡大と二度の侵略により実権は奪われ、今の教皇庁は帝国の傀儡である。当然帝国からの独立を目指す者が現れるが今日の教皇庁は腐敗が進み、帝国の傀儡と化した時に利益を得る司祭や司教が多く存在した為、教皇庁権威回復は遅々として進んでいない。

 

ノーロット帝国

 

中央大陸東側実に大陸の六割を支配する大帝国である。始まりはアマルガム帝国末期各地で軍閥化した諸侯を征服、支配した大将軍アグリウス・オーディヌス・ノーロットニウスが始祖である。女神の神話と同時期に現れたが女神には従わず、独自の路線でアマルガム帝国、闇と戦う。女神死後盟約を守り女神の地には手を出さず周辺の地域を支配し続けたがおよそ300年程前から未開の北方平原と西側を除く六割の土地を支配に置いたノーロット帝国はやがて西側や隣のオリエント大陸に対して野心を露わにする。その野心は一時、オリエント大陸を征服しかける程であった。そして現皇ミヒェエル3世治世5年の時に第一次帝国侵攻(第一次統一戦争)、治世19年の時に第二次帝国侵攻(第二次統一戦争)を行い、中央大陸全土統一、そして世界統一の意思を確たるものにしている。しかし現皇帝は第二次信仰の折に受けた戦傷が元で病床に長らくついており、宮中は不穏な様子があるらしい…。

 

人物(主要キャラ(メイン・サブ級のみ))

 

綾瀬昌幸(現在はマサユキ・ド・オートクレル伯に改名、爵位は子爵)年齢21→22

 

日本国山梨県甲府市の出身、転生時点では一家で神奈川県川崎市に移住。旧家の流れを継ぐ武道家一家の長男に生まれ、一家で経営する道場で剣道を始め幾つかの武道を習い、歴史や軍記物を好き好んで勉強する幼少期を過ごす。その後介護福祉士として働くが仕事上のトラブルが元で事故死…したかに見えたが謎の声に導かれ異世界転生…アルトヘイム王女ソフィアと出逢う。その後成り行きで本物の戦を経験し、本人の武道センスと転生した世界よりも遥かに優れた文明を持つ異世界人という強みを活かしてアルトヘイム内で活躍する。性格は比較的温厚だが戦闘時は勇敢に戦い、政治、主義、思想に関してはほぼ趣味なっていた歴史勉学のお陰か客観的視点で判断し、冷ややかな意見や皮肉を言う程である。それは自身に敵対的な人間にも発揮し、あらん限りの侮辱や皮肉を言うという一面もあり、かなり裏表がある。しかし真っ直ぐな性格もあってか周りの人間の同情や好意を得ており結果現在(14話時点)に及ぶ地位や人材を得ている。そんな彼は転生した第二の人生を必死に生きている。尚、ソフィアに一目惚れしており定期的に文通密会をしているが周りの人間には大抵バレている。

 

ソフィア・ド・アルトヘイム 年齢20→21

 

アルトヘイム王国王女。国王夫妻の一人娘として生を受ける。息を呑む程の美人である事で有名であり、多くの騎士や貴族から求婚を受けるが断り続けている。アルトヘイム王国の国是にある君主は必ず戦場に赴き騎士、兵と苦難を共にすべしと云う考えに則り軍略や政務を積極的に学ぶ努力家である。その一方でかなり初心だったり、世間知らずな面も多く自身の未熟さを歯痒く思うこともしばしばであった。そんな中帝国の策略によりオーク・ゴブリンの大軍が侵攻、国境城塞都市アマルを守備軍ごと滅ぼし王都に迫った為各地に散っていたアルトヘイム軍が援軍に来るまで王都に残っていた未熟な兵を率いて初陣を迎えた所でマサユキと出逢う。異常な戦闘力と思考で戦うマサユキに翻弄されながらも初陣を乗り越えると以後アルトヘイム再建、および帝国打倒、そして自身の夢である多種族融和共存の為に邁進していく。魔道に優れ、レイピア等の片手剣の腕前も確かであるなど次期国主としての力は申し分ない。尚、マサユキに対して恋愛感情のようなものを抱きつつあるが本人は全く自覚していない。あくまで気になる男の子としてか見ていない。

 

ジィール・ガブドシア・ノーロット 年齢30

 

ノーロット帝国皇太子。無類の戦上手として世界各国から畏怖の対象にされている。彼本人も凄まじい武遊を誇る戦士でもある。性格は明朗快活で兵や民衆の信望も熱いが性急な性格ゆえに側近や兵の苦労が絶えない。オマケに無類の女好きの好色家であり、国内の身分を問わない美女や敵国から攫った女達をはべらしている。ノーロット帝国筆頭大将軍として全軍を束ね、次期皇帝としての存在感は申し分ないが貴族層や富裕層、多くの文官との仲は険悪でありその理由は分かっていない。戦場では一切の慈悲を掛けぬと言われる男ではあるが皇帝である父や兄妹達を愛してやまない家族想いな面もある。マサユキとはアマル奪還戦の折に邂逅し剣を交えた。圧倒的格下のマサユキの潜在能力に気づいていたのか興味を示す。14話現在での動向は不明であるが恐らくアルサス帝国との戦線に赴いていると思われる。

 

アリス・ド・シェフィールド 年齢23→24

 

アルトヘイム王国名家シェフィールド家の一人娘でありアルトヘイム王国が誇る三龍聖騎士団の一つ青龍騎士団団長にして大将軍。普段は王女ソフィアの護衛を務めている。代々騎士の家系であるシェフィールド家に生まれた彼女は不幸にも父を幼少期に戦が原因で死別してしまっている。以後母と僅かに残った家臣達によって育てられた。母は戦と無縁な令嬢として育て平和な生涯を歩ませようとするがアリスは父のような騎士になりたいと思っており反対を押し切ってアルトヘイム騎士学校に入学、騎士となり、家名と父譲りの剣の腕によって得た武勲により将として成長した。ゴブリンの大軍の侵攻以降ソフィアの護衛より軍の将としての任務を果たす様になりマサユキとは何度も共闘し戦友として轡を並べる。

 

アーシェ・ド・アルトヘイム 年齢25

 

アルトヘイム王国王弟の娘。父をゴブリンにより惨殺、母を陵辱、自身も同じ運命を辿りそうになるが近衛騎士に救われ、事なきを得るが顔に大きな傷を負ってしまう。この件で心を傷つけてしまった母は修道院に入ってしまった為叔父のアルトヘイム王フレデリックに養育された。ソフィア以上と噂される美貌を持ち老若男女如何なる種族の者であろうと魅了されるという。父の件以降画面で顔を隠すが性格は穏やかで慈愛に溢れる女性に育つ。しかし力が無かった為に父も母も救えなかったと悔やみ、魔法と剣の修行を重ね妹の様に愛しているソフィアを同じ目に合わせまいと近いアルトヘイム王国の大将軍として戦場に立つ。アルトヘイム王国三龍聖騎士団の一つ聖龍騎士団の団長も兼任している。マサユキと共闘した際ソフィアを守る様に願い出ている。

 

リューネ・ド・ホイジンガー 年齢27

 

騎士の家系ホイジンガー家の娘。ホイジンガー家自体はさほどの家柄では無いがリューネの叩き上げの軍功によって三龍聖騎士団の一つ赤龍騎士団の団長と大将軍の地位を手に入れている為他の2人と少し異なる。豪快な戦い方を好み、帝国や周辺諸国に恐れていたが、アマル襲撃の際、奮戦するも多勢に無勢、虜囚の目に遭い、純潔を奪われる等の辱めを受ける。因みに三龍聖騎士団の構成員の大半は女性騎士なので赤龍騎士団の大半は生きながらにしてゴブリン、オークに陵辱されたのだが、その苦しみから戦後自決や精神が崩壊した者が出てきたが復讐のため立ち上がったリューネを見て再び立ち上がり軍務に復帰した騎士が大勢いた事から部下に信望は大変熱いようである。療養の為一時軍務を離れていたが生き残った騎士達の面倒やマサユキの元にいたアマル出身の15歳の少女の従卒リリィを魔法と戦闘の訓練を担うなど裏方に徹していたが帝国との戦端が開かれた際に復帰、新生した赤龍騎士団と臨時で指揮を取っている青龍騎士団を主体にした軍勢を率いる為軍務に復帰した。

 

モーティアス・ド・フィンガーフート 年齢22

 

宮内卿フィンガーフート翁の孫息子。名家フィンガーフート家の次期当主。幼い頃両親と死別した為祖父母のもとで育てられた。宮内卿の祖父の影響か政治や物の分別を弁えた若者であり、剣や魔法も卓越した技能を持つ。マサユキ、シルヴァンとは共闘して以降友情の様なものを築き、三人で軍人の最高峰大将軍を目指すことを誓い合った。現在はクブルス・ド・ホルサス大将軍麾下遊撃部隊隊長として五千人長の職につき最前線に駐留している。

 

シルヴァン・ド・ホルサス 年齢22

 

アルトヘイム王国宰相クリストフ・ド・ホルサス卿の子息。代々宰相の地位を歴任する家系の出身でありその立場に対する自尊心や自負が強い為マサユキと当初対立するも轡を並べて以降友情の様なものを築き上げる。槍の腕前は常人離れしている事でも有名であり、騎兵が主力の五千人隊を率いている。現在は王都第二近衛軍の司令官を務める父の元に向かうべく王都に一時帰還している。


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