冬木市の住人にとって、その日は静かな夜だった。
柳洞寺に蔓延する邪悪な気配は結界によって隠され、人々は平穏な日常を謳歌している。
十年前の大災害が再び――それ以上の規模で今夜、起きてしまうかもしれないなんて誰も想像だにしない。
そんな町を、息を荒くしながら歩く幾人かの影があった。
ボロボロの衣服をまとい、全身を土や埃で汚した姿で、静まり返った夜を歩く。
夜風が冷たく吹きすさび、そのうちの一人は首に巻いた紅いマフラーが飛ばされないようギュッと握りしめた。
ようやくここまで来た。
しかし状況が分からない。
どうすればいいのか分からない。
どこに行けば、いいのかも――。
「…………エミヤ……」
一縷の望みを託して、ひとつの名前を口にする。
あの男の家なら、もしかしたら手がかりがあるかもしれない。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
剣の丘――。
草一本すら生えぬ荒野、巨大な歯車の浮かぶ空。
アーチャーの心象風景によって塗りつぶされた世界、固有結界。
そこで、死闘が展開されていた。
赤き弓兵、アーチャーの意志ひとつで出現し、射出される無限の剣。
名剣があった。
宝剣があった。
業物があった。
神剣があった。
魔剣があった。
妖刀があった。
鋭刃があった。
一切の区別なく、すべてが切り払われていく。
それらはすべて偽物。単なる模倣にすぎない。
究極の一には届かない。
「オラオラオラ、どうしたアーチャー! 御大層な手品を見せておきながら、虚仮威しかッ!?」
真を極めし者。蒼き槍兵、ランサーの振るう朱槍には届かない。その卓越した技量には届かないのだ。
ドーム状に剣を配置し一斉射撃をしても、ランサーは迷わない。
敵に囲まれたなら一点突破して脱出すればいい。そんな戦場の論理を、剣の包囲網にも迷わず決行し、最小限の剣だけを破壊して突破してのけた。
獲物を追尾する剣を、弓に番え、放っても――。
それは確かにランサーへと向かったものの、朱槍の一撃によって打ち砕かれてしまった。
ランサーをルーンによる強化を敷いた土地から引き離したものの、令呪による強化は未だ消えておらず、そもそも強化抜きの地力で遥かに劣っている。
アーチャー自身の固有結界の中だというのに、劣勢は確固たるものだった。
「クッ――――」
「
剣の丘を駆け上がったランサーの刺突を、アーチャーは咄嗟に投影した夫婦剣で防ぐ。
干将莫耶。彼の愛用する防御に優れた剣、しかしそれは刀身が翼のように肥大化していた。
「トレース――オーバーエッジ!!」
「ほう、ちょいと頑丈にはなったか。だがなぁ――!」
朱槍が踊る。
誇り高き戦の歌、剣戟の金属音を雄々しく奏でる。
散る火花の向こう、クランの猛犬が獰猛に嗤う。
それでも――退けない闘いのため、アーチャーは決死の覚悟で干将莫邪オーバーエッジを振るい続ける。
極限まで研ぎ澄ませ。
一手一手が致命。一瞬一瞬が必死。
余分な思考は殺せ。
彼が見るべきは生と死の境界。
読み切れ。
そして勝ち取れ。
五秒後の生存を――。
「オラァッ!!」
ランサーの一撃を受け、干将オーバーエッジが打ち砕かれる。
指先が痺れ、額に汗が滲み出る。――頼むから瞳に落ちてくれるなよ。祈りながらアーチャーは剣を振るい続ける。
「ハッ――!!」
「オオッ――!!」
莫耶オーバーエッジをゲイ・ボルクの穂先に叩きつける。
ランサーの反応は素早く、望むところと言わんばかりに黒の刀身へと突き返してきた。
バキンと、甲高い悲鳴を上げて砕かれる。
構うものか。
バランスが崩れるのを承知でアーチャーは痛烈に蹴り上げた。爪先がランサーの顎をかすめる。浅い、浅すぎる。だが致命的なミスではない。
二人の距離は近く、槍の間合いの内側であるが故の反撃だ。
故に、ランサーの反撃もまた槍ではなく拳だった。
アーチャーの頬に叩き込まれた一撃は奥歯をへし折り、強烈な痛みと共にアーチャーを後退させようとする――下がれば死ぬ、槍の間合いだ。
「――トレース、オン」
両手に干将莫耶を投影。至近ゆえオーバーエッジを施さない短い刀身。それを素早く振るう。
嵐のような剣舞は、青い残像を相手に虚しく空を切った。
恐るべき俊敏性によってランサーは既に射程の外へと逃れ、勝ち気な笑みを浮かべている。
「ヘッ……思ったよりやるじゃねぇか。お前の剣から戦士の誇りは感じなかったが――大切なものを守ろうという"意志"を感じる」
「――フッ。守ろうという"意志"だと? 笑わせてくれる。我等はすでに
「そんなモン――テメェの胸に! 訊いてみなッ!!」
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
胸の内に――冷たいものがひらり、ひらりと、舞い落ちる。
自分が何のために戦っているのか。
それを知りながら、目を背けている自分が滑稽だった。
大のために小を殺し、正義と理想を信じて罪を犯す愚か者。
今まで切り捨ててきたものをこそ、救いたかったのだとも気づけずに。
正義も理想も朽ち果てて、後に残った自分がどうしようもなく許せなかった。
しかし今、朽ち果ててしまった心が――――白い――。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
踊る剣戟。不思議だ。自分はなぜ、こんなにも持ちこたえられる。
ランサーは日本でこそ知名度が低いものの、アイルランドでは知らぬ者がいない大英雄だ。
力も、技も、何もかも、何もかも、彼が上回っている。
己の敗北は免れない。
己の死は免れない。
だというのになぜ――自分は持ちこたえている。
剣を生み出し続ける。心に刻まれた無数の剣。無限の剣。
そのすべてを駆使して朱き槍に対抗する。
白と黒の双剣。使い慣れたそれに魔力を込めて強化改造を施し、一撃一撃に全霊を込めて迎撃する。筋肉が捻れ、骨が軋み、神経が張り詰める。走る激痛。縮まる寿命。
――まだだ。まだたいして時間を稼げていない。ランサーに衛宮士郎の後を追わせる訳にはいかない。あの未熟者は、あの半端者は、セイバーと妹紅に助けられて尚、手こずるであろう。
なにせ、"彼女"ときたらそれはもう頑固だから――。
フッと、笑みがこぼれる。
こめかみを朱槍がえぐり、癒えぬ傷が浅く刻まれる。
骨までは達していないが、この位置はマズイ。下手したら目尻に血が入ってくる。
「オオオォオォオオオォォォォォォッ!!」
誰かが吼えている。
クランの猛犬が、犬らしく吼えているのか。
いや――それは妙にすぐ近くから聞こえてくる。
ああ、自分が吼えているのかと遅まきながら自覚し、自虐した。
これほどの熱情がまだ自分に残っていたなど、思いもしなかった。
アーチャーは衝動に身を任せ、練り上げた術と技で食い下がる。
ケルトの大英雄、クー・フーリンに食い下がる。
――これほどまでを尽くしているのに。限界を超えた強さを振り絞っているのに。
――食い下がるしか、できない。
朱閃が無数に走ると、アーチャーの身体にも灼けるような痛みが走った。
斬られた。左腕の肉を削ぎ落とされ、右の脇腹と肋骨の一部を持っていかれ、両足から踏ん張る力が虚脱していく。
このまま倒れてしまいたい。
「アァアァァァ――ッ!!」
それでも男は吼え続ける。
形振り構わず、ランサーの左右と頭上に剣の群れを投影、展開、射出させる。
瞬間、ランサーはすでにもう、地を蹴って後方に飛んで回避行動を取っていた。
――後方にも剣を展開すべきだったと内心毒づきながら、アーチャーはもう、そんな大規模な投影ができる余裕は無いと理解していた。
この固有結界も、どれほど持つだろうか――。
「まだ立つかアーチャー」
不治の傷口から血と魔力が流れ落ちるのを見つめ、ランサーは目を細めた。
足の震えを意志で捻じ伏せながら、誰にともなくアーチャーは答える。
「まだだ……まだ、倒れる訳には……」
「……解せねぇな。なぜそうまでする。何を守ろうとしている」
「
――その口調は。
普段の皮肉屋なアーチャーのものと、だいぶ違っていて――。
一瞬、きょとんとするランサー。
思い当たる節があったため、わずかに目を伏せる。
「お前がどこの誰だか、分かった気がするぜ」
「――――そうか――」
どこの誰なのかまでは――ランサーは言わなかったし、アーチャーも答えなかった。
そんな事は全然、重要じゃあない。
これから殺し合うだけの二人にとって、アーチャーの真名など些末。
けれど、ランサーは感じていた。
冷たくも心地いい空気が流れてくるのを。
そして、アーチャーも感じていた。
あの日の冷たさを。
あの日の空気を。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
――雪が降っている――
――月は無く、星も無く――
――ただ、雪だけが――
かつてあの男が座っていた場所に、少女がちょこんと座っている。
しんしんと舞い落ちる雪を見上げて、少女の横顔がほほ笑んでいる。
「…………ねえ、■■■」
旧い名だ。あの頃はそう呼んでくれる優しい人々に囲まれていた。
しかし名前を呼んでくれる人々に背を向けて、遠く離れてしまったのは自分。
大切だった人はもういない。
引き継いだ誇りだけを胸に歩き続けてきた。
「わたしね……ここで一緒に居られて、本当に幸せだった」
ほんの一年かそこらの、夢のような日々。
もっと早く、こうしている事はできなかったのか。
もっと長く、こうしている事はできなかったのか。
あの日は月が綺麗だった。
この日は雪が綺麗だった。
綺麗だと、思えるものの終わりを見た。
「ああ、でも」
あの日、あの時、あの場所で。
父と慕った男が逝ったのと、まったく同じ場所で。
この日、この時、この場所で。
■として慕った少女は――。
「…………もう少し、生きていたかったなぁ……」
今にも泣き出してしまいそうな顔で、ほほ笑んだ。
それが終わりの光景。
雪下の別れ――――。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
「トレース……ッ!」
アーチャーの周囲に出現する剣の群れ。そのすべてが次々に射出されていく。
荒野を翔ける流星群を、蒼き戦士が朱き槍で潜り抜ける。
刹那の時に命を懸ける、雄々しき戦士の生き様を垣間見た気がした。
喉元を狙う刀をかわし、足首を絡め取ろうとする曲刀を飛び越え、心臓を狙い穿つ魔剣を魔槍で打ち払い、アーチャーの意志をランサーの意志が捻じ伏せていく。
その光景を、美しいと思った。
剣の弾幕の隙間でランサーが笑う。
決着を予感しながらもアーチャーは後方へと飛んで逃れた。たいした速度ではない。ランサーなら一足飛びに距離を詰めるだろう。
右手が重い――握っている白い剣、干将を力いっぱい投げつける。
回転しながら飛来するそれは正確にランサーの首を狙い――蒼き残影をすり抜けて、彼方へと飛んでいってしまった。
それでもかろうじて、ランサーの首筋に一本の赤い線が刻まれる。だがあまりにも浅い。戦局にまったく関わらない程度の小さな傷だった。
左手が重い――握っている黒い剣、莫耶を振り上げる。
戦え。抗え。アーチャーは自分に言い聞かせるが――。
「
ランサーは既に
渦巻く魔力が呪いの朱槍を包み込み、音速すらも超えて突き出される。
「
朱が散る。
アーチャーの赤い外套を突き破り、背中から朱槍が長々と生え、紅い飛沫が舞い散った。
放たれれば必ずや心臓を貫く因果逆転の魔槍が、その役目を完全に果たしたのだ。
サーヴァントを現界させるための起点、霊核もまた打ち砕かれ――アーチャーの死は決定した。
「――――ッ」
断末魔すら上げられないまま、アーチャーは振りかぶっていた黒剣、莫耶をその場に落とした。
鋭利な刀身がアーチャーの足元へと突き刺さる。この黒剣が誰かの身体に突き刺さる事はもう、無い。
「…………これで、しまいだ」
勝利を掴み取りながら、どこかさみしそうに、ランサーは告げた。
この固有結界もすぐに消え、柳洞寺へと戻るだろう。
そうなればアヴェンジャー達を追撃し――。
「……他のサーヴァントを全員倒した後で、俺が大聖杯を破壊してやる。安心して逝きな」
アヴェンジャーと違い、馬の合わない敵だった。
しかしランサーは今、このいけ好かない男を認めている。
手向けの言葉を告げて、血塗れの槍を引き抜こうとし――。
瞬間、アーチャーの瞳がギラリと輝く。
ロウソクが燃え尽きる最後の揺らめきにも似たそれに、ランサーが息を呑んだほんの刹那、アーチャーの両手が前へと伸びた。
右手はランサーの肩を掴み、左手は朱槍の柄を握りしめる。
この場から逃すまいとするように。
「なっ――アーチャー、貴様!?」
アーチャーが今際の笑みを浮かべ、その眼前へひらりひらりと白い粒が舞い落ちてくる。
それは、ひとひらの雪。
剣突き立つ荒野の世界にあるはずのない、冷たく儚い、ひとひらの雪。
――白が舞う。
ランサーの背筋に悪寒が走ったのは、戦士としての直感のためであった。
眼を剥いて振り返ったその時にはもう、ランサーの背中に向かって白い刀身が回転しながら迫ってきていた。先程回避したはずの白剣、干将。
その軌跡はアーチャーの足元に突き刺さった黒剣莫耶に向かっており、その軌道上にはランサーの無防備な背中があった。
干将莫耶――分かち難き夫婦剣は、手元から離れた際、互いに引き合う特性を持つ。
これがアーチャーが命と引き換えに決行した最後の策。
深々と、骨肉を切り裂いて干将が突き刺さる。
アーチャーが心臓を貫かれた意趣返しとばかりに、ランサーの心臓へと喰らいついたのだ。
「ガッ――――」
ランサーは身をのけぞらせ、眼を見開く。
雲に包まれた空が、晴れていくのが見えた。
雲の向こうは星空――柳洞寺の星空だった。
――二人の間を舞った雪が、白剣の代わりにアーチャーの足元の黒剣の柄へと触れる。
ひとひらの雪が溶けて消えるのに合わせて、アーチャーの固有結界もまた溶けるように消失を始めた。互いに心臓を貫き合った二人は、柳洞寺へと帰還する。
◇ ◇ ◇ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
「……あーあ……こう、なっちまったか」
瘴気漂う境内にて、残り少ない命の中、ランサーはぼやいた。
全力の戦い――彼の願いは相討ちという形で果たされたものの、相手はアヴェンジャーでもセイバーでもバーサーカーでもなく、いけ好かない赤い弓兵。
――思い通りにいかないのが戦場。これもまたひとつの結末。
だから、悔いなんてない。
倒れ込んできたアーチャーを抱き止めた指先が、光の粒子となって消失していくのをランサーは知覚した。アーチャーもまた光の粒子となって消えようとしている。
十秒とかからず、二人揃ってこの世からいなくなる。
――それはいい。
戦士が命を懸けて戦った結果だ。
「……糞が」
気に入らない事があるとすれば、境内にはすでに聖杯の泥が蔓延っており、臓腑のように蠢動を繰り返しながら、無防備な獲物を見つけて這い寄ってきた事だ。
このまま死んでも、泥に呑まれて死んでも、結果は同じと言えよう。
だが、アーチャーを殺したのはランサーだし、ランサーを殺したのはアーチャーだ。
その決着を穢されるのは腹が立った。
「っとに、思い通りにならねぇもんだ………………なあ、バゼット……」
膨れ上がった泥が、高波となって覆いかぶさってくる。
――ドプンと音を立てて、二人の英霊は聖杯戦争から脱落した。
◇ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◇ ◆◆◆
――――入ってくる。
大きな魂が、大きな魂が、ふたつ、入ってくる。
伝わってくる、片方の魂から。
雪下の別れ。
悲しくて、寂しくて、切なくて。
そんな想いを抱いてくれるのが、嬉しかった。――――苦しかった。
◇ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◇ ◇◇◇
「は――はぐっ!? うっ、あああぁぁぁあぁあぁぁぁッ!?」
士郎の言葉が届き、少年と少女の"
――イリヤを想う英霊の魂が、崩壊の後押しをしてしまった。
宙に磔になったままのイリヤが、我が身を引き裂かんばかりに絶叫する。
背筋を引きつらせて、天を仰いで朱き双眸を見開いて震わせて。
尋常ならざる事態が、少女の肉体と精神をねじり潰していく。
――ドクンと、世界が胎動した。
深く暗い闇の孔、大聖杯の奥底から、ズルリと何かが這い出てくる。
重く、暗く、深く、おぞましいものが、黒き肉体を世界に晒した。
「アンリマユ? ――いや、これは」
泥の陰から様子をうかがっていた言峰ですら当惑し、後ろへと下がる。
孔から這い出てきたのは、黒く濁った巨大な異形だった。
どういう形をしているのかよく分からない不定形のそれは……十メートルほどはあろうか、鈍重な動きで孔からこぼれ落ち、泥まみれの大地を這い回る。
その異形の左右からは、大樹のようにな大きさの腕が生えていた。
腕は――イリヤに向かって伸ばされる。
「セイ……ハ……!」
地獄の釜の底から響くような、常軌を逸した声を、それは発した。
どこか覚えのある声色から、正体にすぐ気づけたのは一人だけ。流れ落ちる泥の影に隠れる男、言峰綺礼だ。
「ギルガメッシュ! 霊核を砕かれながらも――妄執のみで在り続けていたというのか!?」
かつて聖杯の"泥"すら飲み干した英雄王は、霊核を砕かれたがために聖杯に囚われていた。しかし炉に焚べられながらもなお、燃やし切れぬ自我が己を取り戻さんがため這い出したのだ。
事態はさらなる混迷へと落ちていく。
すべてを呑み込み、絶望で彩らんとするように。
ぶっちゃけると『プリズマ☆イリヤ ツヴァイ』のラスボスです。
向こうがまとってるのは霧だけど。
設定をぼんやりさせた状態で参戦させたので、こんなんありえねーよと思っても各々都合のいいよう想像しましょう。ガチ考察はしない方がいい。