「そういえば、この前の個人ランク戦どうだった?」
世間話に私が聞くと
「また、負けまくった。ポイントが4000 切った。」
と少しシャレにならない言葉が聞こえてきた。
「剣、ちょとそれ大丈夫なの?」
隊長が笑いながら、冗談のように言い、
「剣崎先輩なら、ヨユーでしょ。」
と、うちの隊の馬鹿代表が言った。
「ポイント稼ぎしないと、いつC級に降格になるか分からないでしょ。高ポイントの相手じゃなくて、もっと自分のポイントに近い相手を選びなさい。あっ、でもそのポイントなら全員格上になるね。やっぱ、今の聞かなかったことにして。」
諭すように優希が言い
「でも、こいつの実力じゃ6000ポイント以上自力で稼げる奴と一対一でやれば大概負けますし、4000ポイント代の奴でも正直厳しいんじゃないでしょうか。と言うか、一対一でこのトリガー構成じゃ普通勝てないと思います。なので次のランク戦全員で剣崎のサポートに回り点を取らせましょう。普段と逆になりますが、こいつにいなくなられるとと、A級目指す。以前に中位どころか下手すりゃ普通に下位まで落ちますよ。」
「徹、それには、二つ問題があるわ。」
深刻そうな顔で隊長が言う
「隊長それは、」
「まず一つは、剣をサポートしても剣が点を取れるとは、限らないところ、単純に逃げと私たちの補助以外まともにできない、というか剣自体正面から戦うタイプじゃないし、それじゃ点にならなくて、点をただで上げちゃうから、今のスタイルを確立したわけだし、徹と剣がサポートして、私と恵で点を取る。又は剣が敵を釣って徹が仕留める。この形を崩してまで、やる意義は少ない。もう一つは、と言うかこっちの方が重要ね。」
私は思わず唾を呑んだ。わざわざ隊長が重要と一言置いてまで言うことだ、チームの根幹に関わるようなことなのだろう。
「私が面白くない。と言うか恵はともかく、私にサポートができると思う?」
「タイチョー、僕もサポートしたくありません!」
「おい、馬鹿お前は、少し黙ってろ。と言うかお前スナイパーだろ、サポートしなくてどうする。」
「川口先輩も僕のスタイルを知ってるでしょー。チームの点取りは基本僕か、タイチョーがやって剣崎先輩と川口先輩がサポート、状況によっては川口先輩も点とるけど、基本剣崎先輩は点取らないし、というか点取れないし、そういう無茶なことして普段と違う状況になって失敗した方が僕は怖いなー。というか普段から対策されて見つけ次第国崎先輩落とされてるし。」
「うまくいくかわからない、しかもやりたくないことしてまで、する意味は薄いんじゃないかなー。と僕は思うよ。」
「すまん、少し焦りすぎた、俺が間違ってた。少し冷静に考えれば分かることだ、こいつが少しサポートせれたくらいでB級上位の連中と一対一で勝てるとは思えない。」
「ちょっとみんなひどくね、そりゃたしかに俺めっちゃ弱いけど、点が全く取れないわけじゃないよ。それは流石に言いすぎだよ。僕泣くよ。年甲斐も無く泣くよ!みんなみたくメンタル強くないんだから!ガラスのハートだから。」
「剣、前期自分で獲得したポイントは全部で何ポイントか言ってみなさい?」
隊長が優しく諭すようにいう。
「隊長言わなきゃダメですか?」
隊長は、ニコっと笑ったまま動かずじっと剣崎を見つめていた。
痺れを切らしたのか剣崎が
「3ポイントです。その内相手を自分で倒したのは1点だけで、相手を相打ちの形に持ち込ませて生存点で2ポイント、相手をたおしたと言っても実際にはベイルアウト寸前の相手にとどめを刺しただけで戦って勝ち得た点ではないです。」
と言いめちゃくちゃ落ち込んでいた。というか泣いていた。
「泣かない、泣かない!これから防衛任務でしょう。さっさと行きますよ。」
と急かす用に優希が言ってきた。
「でも優希先輩!みんな虐めてくるんすよ!」
優希は、とぼけた顔をして、
「みんな事実を言ってるだけじゃない?それを虐めとは、言わないんじゃないかな?元はと言えば自分が弱いのわかってて個人ランク戦で格上相手とばっかり戦ってポイントをほぼただで上げてるのが原因じゃないかと思うんだけど…」
「超ショック、それは言っちゃダメだよ優希先輩」
剣崎は、項垂れていた。
「じゃあ、みんな気を取り直して防衛任務行きましょうか!」
隊長が言った。
※※※
「今日の防衛任務楽勝でしたね。」
国崎が言う
「恵、そう言う油断はしない方が身のためよ。」
隊長が優しく言った。
「今日のバムスターしか出なかったじゃないですか。あんなの剣崎先輩でも一対一で倒せますよ。」
国崎が軽く言う
「まぁ、俺の腕にかかればあんなの楽勝だな、」
剣崎は調子に乗りながらいい、
「隊長、今日先に上がらせてもらいます。お先に失礼します。」
私は先に上がらせてもらった。
家に帰ると1人ベットの上で泣いてしまった。
「今日もネイバーを殺せた。もっとネイバーを殺して、殺して、全てのネイバーを全滅させる。奴らに目に物を見せてやる。」
毎日のように言うそのセリフを噛み締めてそのまま寝てしまった。
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