新キャラ登場するよ。
突然だが皆さんは学校に来たとき憂鬱なことはありますか?
月曜日の朝であること?
部活動がきついこと?
学校に来てそうそう朝礼があること?
まあ、人は必ずしもそういう不満や愚痴というものを溢すだろう。因みに俺はというと……
「最悪だ…。」
「遼~?目が死んでるよ~?」
「そりゃ一時間目から数学とかただの地獄だろうに…。」
一時間目から数学という地獄を見たのだ。いや、はっきり言うけどさ…単純なところはまあいい。覚えれば良いだけだから。でも応用問題とか記述的な奴になると脳みそフル回転しても一発で理解できないんだよ。本当なによ二次関数とか平方完成とか。これ覚えるだけでもキツいわ。正直もうテストで『よくわからない式』とか『複雑な数式』としか脳内で流れて来ないんですけど?
「しかもあの先生…早口で喋るから一部なにいってるのかわからんときあるんだが…。」
「うーん…そればかりはどうしようもないんじゃないかな~?」
「というかモカ、次の数学の授業っていつだっけ?」
「明日だね~。」
はい、死んだ。しかもあの先生出席番号順に当てて行くから次当たるの俺だよ。これ明日までに解かなきゃいけないよ。
「そして今日放課後はCircleでしっかり練習するって蘭言ってたよ~。」
「おいおいおい、死ぬわオレ。」
「あそこでひーちゃんもつぐとトモちんに必死で教えて貰ってるし~。」
そういやあいつ今日当てられて見事に答えミスったんだよな…。
「…………モカ、お前数学できるか?」
「出来るけど~どうしようかな~。」
「………やまぶきベーカリーのメロンパンで手を打とう。」
「オッケー。」
よし、これで明日の分はなんとかなりそうだ。
とりあえず今の疲れをとるために俺がやるべきことは1つ。
「おやすみなさい。」
寝る!以上!
「あ、次体育だけど遼移動しなくても良いの~。」
「……うそーん。」
ここで一句
少しくらい
休みをくれよ
ホトトギス
りょうを
そんなこんなで俺は更衣室で服を着替えた後で体育をすることになった。今回の体育は2クラス合同でグラウンドでスポーツをすることになっている。ただし男女別のスポーツをするらしく男子は陸上競技、女子はテニスをやる。
「常乃、お前は50メートル7.0だ。」
まあ平均と言う所か。別に俺は陸上部という訳じゃないし拘る必要もないんだが。
「遼、タイム何秒だった?」
「7.0らしい。」
「やるね。俺は…確か7.3だったよ。」
「というか俺はタイムよりも疲労のせいで寝たいと思う気持ちの方が強いんだがな…。」
「そっか~。だとしたら今体育なのはかなりきついでしょ。」
そうやって俺はこの体育の待ち時間を『今井匡』という男と共に過ごしている。今井という名字に聞き覚えのある人は山ほどいるだろうがそれについてはまた別の話にしよう。
「そういえば遼って幼なじみとバンドやってるんだっけ?」
「やってるというか…ステージに立つのはあいつらだけだ。俺はあくまでマネージャー、裏方専門だ。」
「要するに影の立役者ってこと?」
「そうだな。」
「でも何で遼はステージに立たないの?ギターテク結構凄いって聞いたけど。」
「待て。俺お前にギター聴かせたことあったか?」
「姉さんから聞いた。」
「そのルートがあったか…。というか俺が入ったらガールズバンドじゃ無くなるだろ。」
「俺たちで組む?」
「確かに悪い誘いではないが今回は遠慮しとく。こう見えてもうちのグループで手一杯なんだ。」
そんなことを話していると教師からの集合の掛け声がかかり、俺たちは会話を止め集合場所に向かった。
そしてその後の授業は…まあ特にこれと言って話にあげるような面白い事が起きる訳でもなく。時間は流れ放課後が来た。…面白いことって強いて言うなら古文の時間に窓を見たときに見えたんだが教頭の奥家の頭がズラでその下がツルツルだったってところかな。
そんなことはさておき俺たちは今ライブハウス『circle』に来ている。理由は勿論バンドの練習の為。みんなはここでそれぞれの楽器のチューニングをしたり音をあわせてより完成度の高い音楽に仕上げている。
そんな中お前は一体何をしてるんだよ!と思う方もいるだろう。安心してください、サボってはいません。俺は彼女達の音を聞き良かったところや悪かったところを記録しそれを伝えている。まあ、俺はギターのことしか知らないからそこまで言えることもないのだが。
「うん、とりあえず今日は時間も時間だしこの辺りにしておこうか。」
蘭の一声により五人はそれぞれ片付けに入る。
「お疲れ~。水買ってきてるけど飲む?」
「お~待ってました~。」
「サンキュー、遼。」
レジ袋に入ってた天然水を一本ずつ全員に配り皆はそれぞれその水を飲み始めた。その間に俺はノートを見直し間違い等が無いかを確認していた。
「ぷはあー!生き返るー!」
「確かにな。もうすぐ次のライブも近いし練習もなんかやりきったって感じだよな。」
基本的に片付けの時はそれぞれ楽器をしまいスタジオを次の人が使用するためにある程度綺麗にしておく。それが終われば後は撤退するだけなのでよほど時間が詰まってない限りそう焦ることはない。現にひまりと巴は何気ない会話をし、モカは蘭に引っ付きつぐみはそれを見て母親のように笑ってる。そんな中俺は5人を眺めながらノートをパラパラとめくっていた。その時にノートから一枚の紙が零れた。
「ん?なんだこれ?」
それを拾って裏返して見るとそこには幼い頃の自分と彼女達の姿があった。昔母親が取ったものだろう。
それを見ながら今の彼女達を見ると面影を残しながらも皆変わっていった。まさかこの5人が高校生になってバンドをやるなんて誰が思っただろうか。世の中は本当にわからないものである。
「な~に見てるの~?」
モカの声が聞こえて俺はとっさに写真をポケットに突っ込んだ。
「いや、なんでもない。」
「え~。モカちゃんも見たい~。」
「そんな見せるようなものでも無いんどけどな…。」
「遼、片付け終わったから行くよ。」
「了解。」
蘭に呼ばれた俺は5人と共にライブハウスを後にした。このバンドがいつまで続くのかはわからない。ずっとこのままかも知れないし、皆がそれぞれ違う道に進むかも知れない。それでも心はいつも繋がっている。俺はそう信じている。
だからこそこの何気ない今が俺は好きだ。
今回だいぶ迷走した…。
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