入学式当日
「忘れ物はないか?」
「ハンカチ、ポケットティッシュ、学生手帳…よし、大丈夫!」
「今日は入学式か…だが油断するなよ?」
「いや、今日は入学式とガイダンスぐらいだと思うけど…え?何かあるの?」
「雄英の校則は自由がモットー…すなわちそれは学生だけじゃなく教師にも当てはまる。教師にもよるがいきなり何かをしてきてもおかしくねぇって事だ」
「マジで?」
「ああ、マジだよ」
マジかよ…まぁプロヒーローの登竜門とされる雄英だしな、親父の言う通りかもな。
「分かった。警戒だけはしておくよ」
「そうしとけ…そろそろ電車の時間だぞ?」
「おお、サンキュー親父。入学式当日に遅刻とか洒落にならないからな」
そしてドアノブに手を掛け、
「行ってきます」
「ああ、行ってらっしゃい。気を付けてな」
玄関を出ようとすると、ガチャッとドアが開いた音がしたので振り返ると、手が出てきて
「行ってらっしゃ~い」
と、眠そうな女性の声が俺を送り出した。
「ああ、行ってきます。無理は禁物だぞ?」
「う~い」
その反応に苦笑いしながら家を出た。
◆◆◆◆◆
家を出て電車乗り場で心操と発目と合流し、電車に乗って雄英高校へと向かった。途中同じ制服の学生を何人も見たが話せなかったなぁ。
そして雄英高校の校門前に着いた。
「またこの校門前に来れるとはなぁ」
「そうだな」
「クラス同じだと良いな」
「同じだったら気が楽だ」
「てかクラス分け発表ってどこでやってんだ?」
「他の学生の後付いていけばいいんじゃね?」
「それもそうだな」
「じゃあじゃあ行きましょう!」
そうして歩き始めると、
「あ、おーい!」
後ろから声を掛けられたので振り返ると試験の時会ったオレンジ色の髪の娘だった。
「お、お前も受かったのか」
「まぁね…ってお前って失礼じゃない?」
「いやそう言われても名前知らないしな」
「まぁ…それなら仕方ないか。私の名前は
「おお、同じヒーロー科か!俺は前田進一。前田でも進一でも好きに呼んでくれ。よろしくな」
そう言って握手の為手を差し出すと拳藤は不思議そうに手を見ていた。
「うん?握手は嫌だったか?嫌ならやめるが」
「あーそういう事だったのね。いいよ別に」
そう言って握手に応じてくれた。
「なぁ前田、知り合いか?」
「前田さん、その方とはどういうご関係ですか?」
おっと、紹介してなかったな。
「拳藤とは入試の時同じ会場だったんだよ」
「えーと、誰?」
「同じ中学で俺の友人だ。こっちが心操でこっちが発目」
「へー…よろしくね」
「ああ、よろしく」
「こちらこそよろしくお願いします!」
拳藤に心操と発目を紹介した。すると発目が拳藤の両手を握り、
「あなたもヒーロー科なんですね!サポートアイテムを所望の際はこのわたし発目明、発目明にご相談ください!」
「え、えーと…」
発目のあまりの押しの強さにに拳藤が驚いてる。止めるか。
「てぇい」
「あいた!?」
発目の頭にチョップを叩き込む。ちなみに個性は使ってない。
「なにするんですかぁ…」
「自分も売るのは良いがあまり押しが強いのはどうかと思うぞ?見ろ、拳藤が驚いてるじゃねぇか」
「ははは、中々個性的だね」
「でも腕は確かだから必要なら相談してもいいと思うぞ」
「そうなんだ。まぁ考えておくよ」
「てか拳藤クラス分け発表どこでやってるか知ってるか?」
「ああ、こっちだよ。なんなら一緒に行く?」
「お、良いのか!じゃ頼む」
そうしてクラス分け発表の所に一緒に行く事になった。
そしてクラス分け発表の場所にて、
「えーと…あ、俺A組だ」
「俺はB組だ」
「あたしもB組…心操と同じか」
「うへぇ…俺だけはみごじゃねぇか」
「どうせクラス近いだろうからそこまでじゃねぇだろ」
「まぁそうだな」
「じゃあわたしは科が違うので先に行きますね!」
「おう、またな」
「後でな」
「はい!また後で!」
そう言って発目は俺たちに手を振って先に行った。
「俺たちも行こうぜ」
「そうだな」
「途中まで一緒だしね」
そしてクラスまで一緒に歩いて行った。そしてB組の前に着くと
「じゃあ俺たちはここだから」
「また後でね」
「おお、また後で」
そう言って俺と別れた。
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