その男蜻蛉の如く(仮)   作:新参者基本読み専

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入学2

 「さて、A組はっと…お?ここか」

 

 それなりに早く来たから一番乗りか?まぁ俺より早く来てるやつもいそうだけども…ま、とにかく入るか。

 

 「失礼しやーす」

 

 教室に入る扉を開けるとそこには何人か教室に入っていていた。てか席順どうなってんだ?

 

 「えーと、席順分かるか?」

 「ああ、黒板に書いてるよ」

 「お?マジか!サンキューな!」

 「どういたしまして。えーと…君は?」

 「あー…名乗るの忘れてたな。俺は前田進一。前田でも進一でも好きに呼んでくれ」

 「じゃあ前田って呼ばせてもらうよ。俺は尾白猿夫(おじろましらお)って言うんだ」

 「じゃあ俺は尾白って呼ばせてもらうぜ。てかカッコいい名字や名前だな」

 「そ、そうかい?ありがとう」

 

 自分の席の場所が分かったんでとりあえずカバンはそこにおいて尾白と話すことにした。

 

 「他のやつらも早いな」

 「まぁ入学式早々遅刻とかはしないと思うよ?」

 「それもそうだな。でも逆に目立つぞ?」

 「それ絶対悪い意味しかないよね」

 

 そう尾白と話してると背中をなにかでつつかれる様な感覚がしたので振り返ると、試験会場で足をケガした娘だった。

 

 「お?お前も合格したのか」

 「うん、なんとかね」

 「知り合い?」

 「試験会場が同じだったんだよ」

 「なるほどね」

 「そういや足の調子は大丈夫か?」

 「うん、大丈夫。そういえば自己紹介してなかったね。ウチは耳郎響香(じろうきょうか)よろしく」

 「おう!俺は前田進一。前田でも進一でも好きに呼んでくれ」

 

 そう自己紹介して握手を求めたがやっぱり不思議がられたが握手に応じてくれた。もちろん尾白とも握手をした。そして話してるといろんなやつが教室に入ってきた。赤い髪でツンツンなやつとか何か出っ歯っぽいやつとか金髪に黒のメッシュみたいなのがあるやつとか赤と白の紅白色の髪のやつとか…

 

 「個性的なやつらばっかりだなぁ」

 「いや、あんたも充分個性的だとおもうけど?」

 「いやいや、流石に負けてると思うぞ?な、尾白」

 「あははは」

 

 何故か尾白は苦笑いしてた。解せぬ。そうしてると

 

 「やっほー!君も受かってたんだね!」

 

 試験会場で会ったピンク色の肌と触角が特徴の娘が話しかけてきた。

 

 「おー、お前も合格したのか。てか今のところ俺の知り合い全員受かってんな」

 「そうなのかい?」

 「ああ、拳藤も受かってたしな」

 「誰?拳藤って?」

 「いやいや耳郎、お前は知ってるだろ。ほら、お前を助けてた」

 「ああ、そういえばいたね」

 「おいおい…てかお前とは自己紹介してなかったな。俺は前田進一。前田でも進一でも好きに呼んでくれ」

 「あたしは芦戸三奈(あしどみな)!よろしくね!」

 

 そうしていつも通り握手を求めると両手でブンブン上下に振った。発目みたいなやつだな。そしてそのメンバーで話してると、

 

 「机に足を掛けるな!歴代の先輩方や机の製作者に申し訳ないと思わないのか!」

 「思うわけねぇだろ!どこ中だこの脇役!」

 

 …なにあれ?

 

 「あの敵みたいな面のやつもヒーロー科なんだな」

 「そうみたいだね」

 「てか、あのメガネ真面目すぎでしょ」

 「どっちもどっちだけどね~」

 

 すると扉が開いた音が聞こえたので見てみると、緑色の髪の毛の少年がこの世の終わりのような顔をしていた。ちなみに視線の先には言い争いをしてるメガネくんと不良がいた。

 

 (何かあったのか?)

 

 そう思ってるとメガネくんがその緑色の髪の毛の少年に気づいてズンズンと近づいた。その時手がチョップの形してたが。また言い争いがあるのかなぁと思ったが普通に会話してた。そしていつの間にか茶髪の女子が加わってた。

 そうして盛り上がってると、

 

 「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ?」

 

 教室全体に響く男性の声…その声は低く特徴的だ。そして何かしたのか扉の所で話してた三人が驚いてた。てか緑色の髪の毛の少年とおかっぱ頭の女子の顔が凄いことになってるぞ。そう思ってると黄色い寝袋に入った男性が起き上がった。

 

 (いつからいたんだ?)

 

 その男性を見て思ったのがそれだ。多少なりとも気配があるはずなのにその男性の気配は感じられなかった。まぁ俺の実力不足と言われたらそれまでだが…

 

 「はい、静かになるまでに8秒かかりました。時間は有限…君たちは合理的にかけるね」

 

 その男性は寝袋から出ながらそんなことを言ってきた。その男性がは黒い服にボサボサの髪、無精髭とパッと見てヒーローっぽさは皆無と言っても過言でもない。

 

 「俺は担任の相澤消太(あいざわしょうた)だ、よろしくね…」

 

 このクラスの担任という相澤と言う男性は自己紹介をした。

 

 (だが油断出来ないな…なにせ雄英の教師として選ばれてるプロヒーロー…実力者って事だよな)

 

 そう相澤先生を観察していると相澤先生は寝袋からジャージを取り出すと、

 

 「はい、じゃあこれに着替えてグラウンドに出ろ」

 「た、担任!?し、質問よろしいですか!?」

 「却下」

 

 メガネくんの質問を一刀両断し、相澤先生は教室を出ていった。

 

 「…着替えるしかねぇのかねぇ…」

 「えーと…今日は入学式とガイダンスだったはずだよね?」

 「確か貰った資料じゃそうだけど…」

 「じゃあちゃっちゃと着替えようよ~!」

 

 とにかく相澤先生の言う通り着替える事になりそうだ…さてさて、何が始まるのやら。




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