その男蜻蛉の如く(仮)   作:新参者基本読み専

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コスチューム

とりあえず昨日は発目のアイテム製作に付き合わされた。といっても少しだけでがな、トレーニングとかもしたいし。うん?ヒーロー科の俺がサポート科のアイテム製作に付き合って大丈夫かって?まぁうちの居候に昔教えてもらって多少は分かる。だが俺が付き合わされるのは発目が作ったアイテムを使用してどんな感じかを聞かれるぐらいだ。発目は性格はぶっ飛んでいるが、アイテム製作の腕は正直他のサポート科の生徒のを見てないから分からないがかなり天才的だと思ってる。

 

 (こいつは天才的過ぎるゆえにぶっ飛んでいるのかねぇ)

 

 俗に言う天才奇才は普通とは違うらしいが、そうなら発目はまさにそうだ。一つの事に全てをかけてる。

 

 (だけど振り回されるこっちの身にもなってほしい)

 

 中学で仲良くなってから何かと発目は俺に抱きついたりアイテム製作の手伝いをさせたりと俺を振り回してくる。

 発目は顔立ちも良いしスタイルも抜群。そんな美少女に抱きつかれたり等されれば嬉しいに決まってる。勿論正直な話発目に抱きつかれたりされるのは嬉しい。嬉しいんだが…

 

 (今の俺にはそういう色恋にかまけてる時間ないんだよなぁ)

 

 目標(・・)願い(・・)を叶えたいために日々努力してる自分としてはそんな時間を割ける余裕なんてない。ただでさえこの2つを叶えられる自信がないからだ。まぁ…発目に関しては大丈夫だと思う。性格は残念だが容姿端麗だしすぐに彼氏が出来るだろう。

 ちなみに昨日親父に聞いてみたら親父は雄英高校の卒業生だったらしい。だからあんなに的中したのかと納得した。

 

 さて、そんなこんなな事があった昨日で今日は普通に学校で授業があった。といってもまだ最初だからか中学の復習と高校のそれぞれの科目の基礎だった。プロヒーローが科目を教えてるという事以外は普通だったな。最もコスチューム的に問題があるミッドナイト先生が論理ってのはどうなんだとは思ったけども。そして午前の授業が終わり、昼休みになった。さて、飯はどうしようかと思ってると

 

 「ま、前田君?」

 「ん?どうした緑谷?」

 「よ、良かったらで良いんだけど、お昼ご飯一緒に食べない?」

 「お?良いのか?なら行こうぜ」

 

 緑谷に誘われ、一緒に昼食を食べる事になった。飯田と麗日も一緒だった。ちなみに拳藤と心操は自分のクラスメイト達と食事をしていた。心操がクラスメイトと少しでも打ち解けてて少し泣けた。成長したな…にしても発目は見なかったな。あいつ大丈夫か?

 

 

 ◆◆◆◆

 

 「わーたーしーがー!!普通にドアから来た!!!」

 (普通にドアから来るなら一々叫ぶ必要あるか?)

 

 オールマイトがクラスに入ってくる時に思ったが、口には出さなかった…雰囲気壊したくないしな。

 

 「スゲー!!オールマイト本当にここの先生なんだな!!」

 「銀時代シルバーエイジのコスチューム!」

 「やべぇ…画風が違いすぎて鳥肌が」

 

 クラスメイト達のテンションが最高潮に達してる中俺は平常運転であった。てか緑谷、顔凄い事になってるぞ。

 

 「早速やるぞ!ヒーロー基礎学!!ヒーローに必要な知識や技術を教えるぞ!あっ単位多いから気を付けてね!」

 (それ言っちゃうのかよ)

 

 オールマイトに内心ツッコミを入れしまった…

 

 「って事で早速行くぞ!今日は~~コレ!!戦闘訓練!」

 

 オールマイトの手のひらにbattleと書かれたパネルがあった。まず全員の実力を見るってことか?

 

 「それにともない…コレだ!」

 

 オールマイトがいつの間にか持っていたリモコンのスイッチを押すと教室の壁が動きだし、人数分のスーツケースが出てきた。

 

 「入学前に送ってもらった要望届に沿ってあつらえた…君たち専用のオーダーメイドコスチュームだ!!」

 「「「「ウォオオオオオオ!!」」」」

 

 自分専用のコスチュームにテンションが更に上がったクラスメイト達を尻目に俺は

 

 (あー、こうなってたのか。あいつらが知ったら物凄い構造とかに食いつきそう)

 

 どこかズレた視点で驚いてた。

 

 「着替えたら順次グランド・βに集まるんだ!!」

 「「「「はーい!」」」」

 「格好から入るのも大切な事なんだぜ少年少女!そして自覚するんだ!今日から自分は…ヒーローなんだと!!」

 

 オールマイトの言葉を聞いたあと、それぞれ自分のコスチュームが入ったスーツケースを持って更衣室に行った。

 

 

 ◆◆◆◆

 

 グランド・β

 着替え終わった生徒達が集まってた。

 

 「なぁなぁ、このコスチュームカッコ良くね?」

 「ヤローのなんざ興味ねぇんだよ!オイラが見たいのは女子だよ女子!」

 「こうみるとやっぱり個性の都合とかでバラエティー豊かだな」

 

 先に集まってた男子生徒達はコスチューム談義をしていた。上鳴は自分のコスチュームを自慢し、峰田は自分の欲望を思いっきり晒し、フルフェイスのヘルメットを被った瀬呂が各々のコスチュームの違いに驚いていた。

 

 (((てか一番驚くって…)))

 

 グランド・βに集まった生徒(約一名除く)の視線の先にいるのは黒スーツ、黒ネクタイに黒い革靴、白いワイシャツに灰色のマフラー、白いハットのコスチュームを着ているクラスメイトの前田進一だった。

 

 (((あいつだけ似合いすぎだろ!?)))

 

 身長も高く、体つきもしっかりしているのでコスチュームに負けておらず、むしろ着こなしているのだ。鋭い目付きもハットで隠してるから不思議と大人っぽく見える。

 

 「あいつがあのコスチュームで先生たちの中に混ざっても違和感ねぇよ…」

 

 切島の呟きに殆どのものが頷いた。だが…

 

 「女子…はやくジョシのコスチュームを見せろ~」

 

 欲望に飲まれた峰田はもはやヒーローではなく性犯罪者に見えてしまったのは何もおかしくない。

 

 

 ◆◆◆◆

 

 (何か視線を感じるんだが気のせいか?)

 

 コスチュームに着替え、他の生徒達を待ってるんだが…なーぜか視線を感じるんだよな。そんなにおかしいか?俺のコスチュームは黒いスーツに黒ネクタイ、黒い革靴に白いワイシャツに首には灰色のマフラー、そして白いハット…変か?

 

 そう思ってると、

 

 「前田君カッコいいね!」

 「その声は緑谷か…ってそのコスチュームのコンセプトは何だ?兎?」

 「い、いや兎じゃないんだけど」

 

 緑谷が声をかけてきたので見ると緑色のスーツに頭には兎の耳にも見える二本の角?そして口元だと思う場所に白い歯?の様なのがあった。不思議なコスチュームだなと思ったよ。そうして緑谷と話してると女子達が来たようだ。

 

 「デク君カッコいいね!地に足が着いたって感じ?」

 「あ、ありがとう麗日さん!?」

 「どうした緑谷?」

 

 麗日の声に反応した緑谷だが、何故か驚いてた。自分も緑谷の見ている方へ視線を移すと…

 

 「要望キチンと書けば良かった…パツパツスーツで恥ずかしい」

 

 パツパツスーツに身を包んだ麗日がそこにいた。個性関連か?まぁそこまで気にはしなかった。

 

 「ヒーロー科最高」

 

 …一回こいつ沈めるとかすべきだと思うのは俺だけか?てかあの爆豪ほどではないがこのエロブドウも本当にヒーロー科志望か?

 

 「うわ、前田似合いすぎでしょ」

 「本当本当!なんか大人っぽい!」

 

 声が聞こえたから振り返ると、耳郎と芦戸がこっちに近づいてきた。芦戸は白いマスクで目元を隠し、上下が一つになったサイケデリック?の斑模様の衣装にファーがついたベスト、動きやすそうなロングブーツというコスチューム、耳郎はパンキッシュスタイルで足元にスピーカー?がついてるコスチュームだった。

 

 「耳郎と芦戸か。お前らも似合ってるぞ」

 「うん、ありがとう」

 「ありがとう~!」

 

 素直に誉めると二人とも嬉しそうに答えた。

 

 「てか緑谷が声をかけるまで他のやつからは話しかけられなかったんだが…」

 「それ多分似合い過ぎだから声かけづらかったんじゃない?」

 「うんうん!プロヒーローに混ざってもおかしくないよ!」

 「そうか?だと良いんだが…」

 

 そう話してるとオールマイトが現れ、皆がそっちに注目が集まった。

 

 「始めようか有精卵共!!戦闘訓練だ!」

 

 




感想、又はアドバイス等いただけば嬉しいです。
ちなみにこの主人公のコスチュームはある仮面ライダーのイメージを自分なりに書きました。その仮面ライダーは作者が一番好きな仮面ライダーです。
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