純鉄の盾   作:NiguraSu

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大規模戦闘がメインですが、ヒューマンドラマを書かないとは言っていない
(上手いとも言っていない)


第1話

2018年6月

 

気がつくと、そこは異世界だった。

崩れた街々、自分と同じように戸惑っているファンタジー姿の人々。

自分の体を確認すると、見覚えのある鎧が目に入る。

自分がさっきログインしたはずのゲームMMORPG『エルダーテイル』で、俺が操作するキャラクター『テツ』の防具【騎士城の甲冑】だ。

”これ、手に入れる時は苦労したんだよなぁ”

と、思いにふけていると、電話がかかってきた。

『念話』、いわゆるボイスチャットだ。

そして、通信先は『サクラ』と書かれている。

さっき、一緒に『エルダーテイル』にログインしたはずの妻だ。

 

テツ

「はーい、もしもしー?」

 

サクラ

「はーいって呑気ね?

じゃなくて今何処!?周りがパニックになる前に合流したいのだけど?」

 

テツ

「えっと、『銀葉の大樹』のところだよ。」

 

サクラ

「じゃあそのまま、いつものギルドホールに来て。場所は覚えてるよね?」

 

テツ

「流石に忘れはしないさ。」

 

そう会話しつつ、ギルド会館の一区画西にある、”要塞”を目指して移動する。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらく歩くと、要塞にたどり着いた。

やはり、第一印象は『難攻不落』だ。

中は巨大な鋼鉄の壁に阻まれ、壁より上から砲台が顔を覗かせている。

また、鋼鉄の壁の周囲には、水入りの堀があり、入り口の城門(?)は橋が架からないと、渡るのも困難だろう。

 

テツ

「おーい、誰か居るなら開けてくれー!」

 

???

「了解だ。」

 

声が聞こえると、城門が少しずつ開いて行くのが判った。あの微妙に渋い声は、多分ハロワさん(hello world)だろう。

そして、城門が完全に開き…。

 

全員

「団長おかえり!」

「おかえりギルマス。」

「おかえりっす団長。」

「帰還を歓迎する。団長。」

「おかえりテツさん。」

「遅いよテツちゃん」

「歓迎しよう!盛大にな!」

 

多くの仲間が、俺を出迎えてくれた。

思わず感激してしまったが、言わなければならないだろう。

 

テツ

「ああ、ただいま。」

 

=キャラ紹介=

・ PL『サクラ』

 種族:エルフ 女

 LV:90 HP9930:MP:12600

 メイン:施癒神官 、サブ:魔王

 ビルド:ハイヒーラー(回復集中型)

 装備

【守護杖・フェイトガーター】(秘宝)

月の光と吹きすさぶ風の力を強靭な糸で結び合わせて封じた杖。夜道に迷いしものに月明かりを、凪に惑いしものに追い風を与えると言い伝えられる。合言葉とともに力を封じた結び目を解くと乳白色に輝く霧が周囲に立ち込め『逆境に抵抗する力』を付与される。お守りがわりにと持っている大手ギルドは多い。

一時的に、周囲のPL全体の回避率を上昇させる効果を持つ。

 

【アペイロンの腕輪】(製作/秘宝)

無から有を創りだす力を秘めた水晶の腕輪。使用者が魔法を使用した際に霧散する魔力を固着させ、幻の刃や盾と成して操ることができる。現在作成可能なのは能力が限定された複製品であり、失われたオリジナルは無限に幻影武器を創りだすことができたという。

 

【鳳凰天舞の胴衣】(製作/秘宝)

あざやかな紅の布地に金糸で鳳凰が刺繍された胴衣。刺繍に込められた力を解放することで、短時間だが自在に空中を舞うことができる。

装備の耐久力を減少させることにより、浮遊能力を得ることができる。

 

~解説~

アバターは金髪碧眼でセミロングのエルフ。

体型的にグラマスで20代前半ぐらいに見える。

エルダーテイル歴10年で、ベテランである。

〈リアクティブヒール〉のタイミングを見極める目も持っており、並みのパーティーに彼女がいると、まず全滅はしない。更に、技術による差し込みヒールが上手く、敵の攻撃モーションに合わせてヒールの詠唱をする姿も。

代わりにヘイト管理が苦手らしく、タンク役がヘイト管理の仕事をしないと、多く回復が必要な場面では、ヘイトトップが彼女になることもしばしば。

また、普段は非常に温厚で気遣いのできる優しい人物なのだが、キレると魔王に変貌する。

 

本名『塚田 桜』

27歳で、精神病院の看護師をしている。

『エルダーテイル』で知り合った男性と結婚しており、既婚者。

不妊症を患っており、それがコンプレックスとなっている。

 




MMORPGの中で結婚システムを、たまに見かけますが…。
私の場合は、やったら赤面しそうです。

ヒラ様の差し込みヒールを信じるのです。
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