summer pockets 告白大作戦   作:しさん

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3章ですね!


3章ですね

のみきの呼び出しは第一回鳥白島クリスマス会の計画の案を出してほしいというものだった

「ハイリの都会からの意見を聞きたいんだ」

「いやいや俺もあんまり知らないんだけど」

「クリスマスが近いとはいえまだ2週間近くある、なんとか子供達を喜ばせたいんだ」

「ウ~ンしろはとちょっと相談していいか?ここでは何だから食堂で話をしよう」

「いやいやしろはも食堂の準備が大変だ、だからここでいいじゃないか?」

ウ~ン数少ないしろはとの時間を大事にしたいんだが

「ハイリ、クリスマスとはなんだ?」

その質問では、クリスマスって何?位の質問に近い

「クリスマスか?ウ~ン」

俺は頭を抱えた

クリスマスってなんだろうそうだ日本なら

「恋人といる特別な日かな」

「っう」

のみきは絶句したそして様子がおかしいなぜか恋人と聞いた時にガタガタ震えだした

「のみきもしかして体制がないのか」

「っああ〜そっそうなんだ、私も初心でねんねだからなぁ」

「それに今日は寒いしな」

「この部屋一応暖房聞いているぞ?」

「そうかもうちょい温度上げるか」

のみきは暖房の温度をあげる

「のみき体調が悪いのかだったら後日改めないか」

「待ってくれハイリの意見が重要なんだ」

ハイリはもう今日には帰ってしまうのだろう?

そのとおりだ確かにそのとおりなんだけど

「のみき隠しごとしてるだろ」

「そんな事ないぞ何言ってんだ」

明らかに嘘だ

「のみきは隠し事をしているのは自由だが、あまり相談にのっているほうは気分のいいものではないよな」

「くっ」

顔に出過ぎだろのみきつくづくいいやつ過ぎる

俺の学校なら真顔で嘘をつくぐらい容易いやつなんて普通にいる

「じゃあ聞くハイリはこの島になぜ来ている?」

「何故ってしろはと絶賛遠距離恋愛中だが」

「そうだなその通りだ、だが困った事になったんだ」

「もしかしてしろはのじーさんにばれたのか?」

「いやもっと達が悪い、ハイリお前を悪くは言いたくないしかしだな、」

どうしたのものか

のみきが歯切れが悪い

「ハイリ当分の間でいい島に来ないでもらえないだろうか」

なんじゃそりゃ

「おいおいそりゃ無いだろのみき?クリスマス会はどうなる、そもそも俺がいないとクリスマス会の計画にこまるんだろう?おかしいこといってるぞ」

「いやたのむ私の方で何とかするだからほとぼりが冷める間でそのなお願いだ」

いみわからん

「わかった用件は済んだな無駄な事で呼びだして、しろはとの時間を大切にしたいんだとりあえず俺は食堂にいく」

「たまには駄菓子屋でもいいじゃないか?」

「どうして?しろはにのみきは会わしたく無いんだ?」

明らかに顔に出過ぎだろのみき!!

「イマハホントニヨクナイ」

遂にカタコトになった!!

「しろはに何かあったんだな俺は食堂にいく」

 

 

俺は食堂に向かって走っていた

体力はまだ衰えを感じさせない

しろはの事を考えると自然に走っていた

そして食堂に近づいたその時だ

ガシャーン!!

何かが割れる音がした

「おい!大丈夫か?」

扉を開けて中に入ると

しろはは皿を落としていた

「ハイリ」

「ハイリ戻ってきたんだめちゃくちゃ早いね」

タイミング最悪だけど

鴎はそういってカウンターの席から立ち上がり、俺に近づいた

「ねぇハイリ私ってハイリのなに?」

いきなりわけのらない事を鴎が言い出した

「ほら私ならこの島を出て、ハイリの地元に引っ越す事も出来るよ」

「さっきから何が言いたいんだ鴎それより、しろは大丈夫か?手見せてみろ」

俺は鴎をさておいて厨房にいるしろはに近づいた

「ちょっとハイリ!!」

俺はしろはの右手をとった幸い怪我はしてない、どうやらてを滑らしただけみたいだ

その姿を鴎は見ていただが不意に

「っう、私もう一度やり直したい!」

鴎はそう叫ぶと出ていってしまった

そして俺としろはは食堂に取り残されぼーぜんとしていた

「ハイリいい加減手を離して」

「っあすまん痛かったか?」

慌ててしろはの手を離すしろはは赤くなっていたが何故かもう仕分けなさそうにしていた

 

食堂の出入り口の扉が突然開いたとそこには般若がいた

「あの~さっき鴎さんが泣きながら走っていったけどハイリさん何かしましたか」

目付きがヤバい

「藍!!待ってくれなにもしてない、ほらしろはもいってくれ」

俺はしろはに助けを求めたしかし

「ハイリなんて、ハイリなんて、どすこい。」

凄くしろはは怒っていたそして、泣き出した

食堂は殺伐とした平和な島で生命の危険を感じる貴重な体験が出来た

 

「ハイリさん実は結構モテモテなんじゃないんですフェロモンが出てますよ、凄いですねぇ!!」

藍が笑っているしかし目が笑っていない

「藍に呼ばれてきたんだけど、やっぱり帰っていい?」

蒼はこの重苦しい雰囲気に潰れそうになっていた

「俺も帰りたい脱いでいい」

良一もつらそうだ

「そうだこの感じ、俺が卓球の試合で経験がある、あの時俺は負けないしあい」

「良一ちょっと黙ってくれません」

「俺は天善なんだが」

いつもなら一回位聞き流す天善卓球話は藍の迫力に圧された、良一も間違えて呼ばれて凄くビビっている

「ハイリさん本当になにもしてないんですね」

「そうだ食堂に着いたらしろはが皿を割っていて怪我していないか手を見せてもらっただけだ」

何せ命が惜しい嘘はつけない

「しろはちゃん合ってます?ハイリさんが言ってる事に間違いありません?」

「そうだよハイリは悪くない、そして誰も悪くない、だけど、鴎」

「だけど?」

「鴎さんはハイリが好きなんだって」

「うなっ」

突然しろはから衝撃の発言により場は凍りつく

「なにそれ?ハイリあんた二股かけたの?」

蒼表情が陰る、

「つまりあれか?ハイリはシングルで勝負していたが相手は実はダブルスだったということを見抜けなかったということか」

それはかなり違う天善、そんなやつがいてたまるか

「私も鴎もハイリを好きになってしまったの」

 

「ハイリさんこうなったらしろはちゃんか鴎さんどっちを選ぶんですか?どっちつかずの中途半端な関係なんて私許せないですよ」

「俺はしろはの側にいたいけど、鴎も傷つけたくない」

「それは多分無理よ」

蒼がそう言うと俺に近づいた

「多分このままじゃあ両方傷つく事になる、ハイリあんたが鴎に直接振るしかない」

やっぱりそうなるのか!!

「でもそろそろ俺帰らないとまずいだが」

「このまま放置していたら傷口はどんどん広がっていきます、しろはちゃんハイリさんと一緒に鴎さんと話し合って下さい」

「嫌だ私怖い」

しろはは震えている、そういえば鴎は朝からおかしかったんだ、俺は少ししか分からなかったがしろはは感じとっていたのだろう

「私、鴎と友達でいたい、数少ない島の外のお友達なのに、どうしてこうなったの?」

「大丈夫だ俺も一緒だ」

「いやいやハイリさん帰らないとまずいですよね」

藍が

「しろはと鴎が苦しんでいるのにのこのこと帰れる分けないだろう、後日俺が親と学校に怒られたらすむそれだけだ」

「及第点です」

藍はそういって拍手をした

「これで帰ろうとしたらどうしようかと思いましたよ」

「それはそうと鴎は何処にいったんだ?」

あのあと鴎はあまり走れない体でどこかにいってしまった、どこかで倒れてないといいんだが

「島内放送をかけようにものみきがいないとかけられないし」

蒼がのみきを食堂で探している

そうかはじてからのみきは俺を役場に呼び出して、その間に鴎としろはを話し合わせて決着をつけようとしたのか、それで俺に少しでも役場に長くいてもらおうと試行錯誤していたのか、しかしそれも単なるお節介になってしまった

「みきちゃんは分かっていたみたいですね鴎の気持ちも」

「そうね藍、鴎の住んでいるアパートと一緒だもんね、私も以前遊びにいったわ」

すると突然食堂の出口が開いたそこには血相を変えたのみきがいた

「大変だ大変なことになった鴎が!!」

この島で俺が来てから波乱続きだ

 

診療所のベッドの上で鴎は眠っている

元々体が弱いのに大分無理したのだろう、スーツケースの上でぐったりしていたところをのみきが見つけ、俺と良一で診療所まで運んだ

狭い病室になので俺としろはだけが病室にいた、

後皆は病室の外にいる

鴎の顔色は最初より少し良くなったが、まだ悪い

「私のせいかなぁ」

しろはは自分を責めているそんなことをしても鴎の体調は良くならない

「しろはちゃんは悪くない大丈夫、私が保証するだから、」

鴎が目を覚ました、まだ体調が悪そうだ

「しろはちゃん、お願い悲しい顔をしないで」

「でも、思っちゃうよ」

「そうだしろはお前のせいじゃない」

俺もしろはに忠告した

「そうだよしろはちゃん私無理しすぎちゃた」

鴎さ舌をだしてテヘペロをやってのける

しかし顔色が悪いので安心出来ない

「鴎むりしないで、鴎も大事な友達なの」

「じゃあハイリを譲ってほしい」

「っそれは」

しろはは絶句した

「ごめんなさい私これじゃ酷い奴だよ、とても島の人に顔向け出来ないよね」

鴎が泣き出した

「ハイリ私あなたが好きです、もしよかったら付き合ってください」

鴎が俺に告白した

「なに嬉しそうな顔してるのハイリ?」

しろはは俺がにやけている事を指摘した

っあわわわ

もししろはと結婚したら俺は不倫なんて出来ないな

顔に出てたか

「ごめん凄く嬉しいでも俺はしろはの方が好きなんだ」

「はは知ってた」

「知ってたのに挑戦したのか」

「だって鴎に二言はないし、今回て告白するとのみきちゃんと約束したの」

「そうかごめんな鴎」

「いいんだ分かってた分かってたから二人とも出ていって、一人にさせてほしい」

「分かった行こうしろは」 

しかししろははその場から動かない

「駄目っ!鴎、七海にあったことがあるって本当?何処にいるの七海は教えて!!」

しろはは

「そうだね私がハイリの事が好きといってもしろはちゃんあんまり、びっくりしてなかったもんね、むしろ七海ちゃんの話をしたとたん、お皿割っちゃうんだもん、私がびっくりしたよ」

「ごめんなさい私ずっと前に気づいていた、鴎がハイリを好きな事」

「あちゃー、ばれてたか」

鴎は顔に目を当てた、

「それを喋るには2年前のおばあちゃんにあったところからいけないね」

 

2年前

髭猫団の冒険は、私が大好きな本の一つだ、乱読派の私にとってこの本が一番面白かったとは言えない、そもそも私のお母さんが作者の本で思いやりも高い、なぜそんな話をしているかって?それはもう鳥白島を離れないといけなくなってしまったからだ

ここはとある地方都市の総合病院私は車椅子に乗り、看護師の言い付けを無視して病院の中庭までやって来た

ほとんど同世代の子供がいないここはつまらない所だ

たまに若い子供がここに入院するが決まって二種類いる

凄くひねた野郎か、消極的な子か

前者は長年の病院暮らしでストレスが凄いのでスタッフや看護師に八つ当たりを繰り返す孤独な子供か、後者は自分が病気になった事を申し訳なく感じ凄い消極的な子供だ

まぁ私は前者なんだけど、

定期検診から私は逃げた、そう病室に待機しろという命令を破って私は中庭に出てる

「あの注射嫌い本当に」

一人ぼそっと愚痴を呟く、ここでの美味しくないご飯、そして鳥白島で初めて食べた駄菓子屋のお菓子を思い出す、今思えばあれはここでは食べられないものばかりだった、値段も手頃で凄く美味、その時白い髪の毛の女の子と一緒にスイカバーと三角形の秘密を食べた

そして私が本土で入院するときはお見送りに来てくれた

「鴎ちゃんまた来てね待ってるから」

名前はしろはちゃん、人なつこい子ではなかったけど凄くいいこだった

「私はじめて友達が出来たのに私なんでここにいるの、辛いよ」

私はいつも本を読むときは下を向く事が多いけど、泣そうなときは空を見上げている、そうでもしないと涙が出てしまう

「どうしたの?」

気がつくとおばあさんが話しかけてきた

おばあちゃんを見かけるのは珍しい事ではないので、特に気にしない

「別に」

「そんな泣きそうな顔をしてるのに?」

「私はそもそもこういう顔なんです」

「そうなのね苦労してるのね」

「おばあちゃんもどこか悪いの?」

「私?まぁちょっと長く生き過ぎちゃたかしらね、おじいちゃんも私より早く旅たってしまったし」

「おばあちゃん死ぬのは怖くない?」

「死ぬの?怖いわよ、あなたはどうなの?」

おばあさんは愉しそうに喋っている、とても怖いように見えない

「私なんてどうせ生きてたってしょうがないだから」

「どうして?」

「ここにいる時点で私は小説の鴎になれない、ずっと私は鳥かごのなかにいるの」

私はこのおばあさんに私が島に来た理由と小説の鴎になりたい事を喋った

「なるほど、すごいのね、ところであなた名前は?」

「久島鴎」

「私は加藤のばーちゃんとでも呼んでくれていいわ」

なんじゃそりゃ

「今笑ったわね、良かったわ難しい顔ばかりして清楚な顔が台無しよ、」

「だっておばあさん、自分で言うなんてねぇ」

「ふふ大丈夫よ、鴎ちゃん私もひげ猫団の一員にしてほしいなぁ、もしかしてこのおばあさんじゃ駄目?」

「ふふっいいですよ、加藤のばーちゃんお願いします」

私と友達になって下さい

こうして久島鴎の私が考える髭猫団の二人目メンバーはおばあさんみたいだ

 

後日私は個室の病室でおばあさんと一緒に喋っていた

「そうね私もその年までいろんな事をやって来たわ、沢山旅行したし、色んな物を見てきた、5年前はオーストラリアにいたのよ」

「凄いですねぇ!!最近はどこかにいっていたんですか?」

「いやいや島に戻っていたわ、もう私も長くないし、」

「ねぇ鴎ちゃん?島ではお友達はできた?」

「あれ?島に来ていた事を知っていたんですか?」

「まぁ島ではよそ者は結構噂になるのよ」

「そうですねしろはちゃんという子と友達になりましたよ」

すると加藤のばーちゃんは驚いた顔をした

「しろはちゃんと!!びっくりね!あの子人見知りが激しいのに」

「いやいや私が食堂でお腹すいたと、わめいたんです」

「はい?どうしてそうなったの?」

「そうですねあれは」

 

「はぁお腹すいた」

私は道端でスーツケースに乗りながらお腹を空かせていた

「ここコンビニもないなんて、」

そうだこの時私は田舎の見通しの悪さに初めて気づいた

「せめて、何か食べ物を鴎に恵んでください」

その願いは届くはずもなく途方に暮れる、この田舎ではあまりお金は役に立たない、

「どうしよう」

私は再度あるきだした

しばらくすると、食堂ぽい建物が見えた

「もうここしかない、はらを決めよう、すみません!!」

私はドアを叩く

「まだ営業してないんです、すみません」

中から思っていたより若い女の子声がした

「ここに観光に来たんです、でも食べ物が無くてもうここが頼りなんですお願いします」

するとドアを開いた

「っえーと、今日初めてオープンするの、だから味は保証出来ないし、それでもいい?」

 

そして私は女の子に連れられてカウンターの席についた

まずお冷やと、レスピをだしてくれる

「えーとじゃあおすすめお願いします」

「っえ?チャーハン」

「チャーハン?レスピには書いてないけど」

「っあごめん私のおすすめ」

「じゃチャーハン以外でお願いします」

するとしろはちゃんの目付きが鋭くなった

「それ?どういう意味」

どうもこうも私はチャーハンはあまり好きではない、病院食のチャーハンは味気が無くて、まるでべちゃべちゃなご飯を無理やり炒めましたという私の嫌いな病院食の一つだ

「わかったならチャーハンを奢ってあげる」

そういって女の子はチャーハンを作り始めた

しばらくしてチャーハンが出来上がった

「どうぞ」

一口食べてみる、

「旨い、凄い」

私は病院食のチャーハンしか知らないのでこのチャーハンのすごさに呆気に取られたどんどん進むあっという間にチャーハンを平らげてしまった

「ごちそうさまでした」

「どうも」

「お代は」

「いいよ私の奢りだから」

「ありがとう!!」

 

「チャーハンってこんなに美味しいものだったんだ」

「チャーハン食べたことないの?」

「うーん私が食べたことあるチャーハンは病院食のチャーハンで凄く不味いんだ」

「っごめんなさい」

女の子が突然謝った

「ごめん私こそチャーハンを馬鹿にしてこれからは崇めるよこのチャーハンを」

「それは別にいいけど身体大丈夫?」

しろはちゃんが心配そうに見ている

「今は1週間しかこの島にいられないけどゆっくり楽しむつもりだよ」

「だったら私がこの島を案内してあげる」

突然そんなことを言い出したものだからびっくりした 

「っえわるいよ?」

「そんなことをないあなたも島を好きになってほしい」

「じゃあ名前は?」

「私は鳴瀬しろはです」

「はじめまして九島鴎です」

こうして私達は出会った

 

「そんなことがあったの数奇な縁ね」

加藤のばーちゃんは興味深く聞いていた

「はい、それからしろはちゃんと私初めて友達になったんです、私友達って初めてで凄く緊張していたけど、島の皆に私の事を紹介までしてくれて、凄く助かりました、のみきちゃんに蒼ちゃん、藍ちゃんや善一くん?だっけ?後一人誰だっけ?まぁとりあえず凄く友達が出来たんです」

私はしろはちゃんのお陰で凄く島での暮らしは充実していた

しかしおかしい加藤のおばあさんが私の話を聞いてまるで疑っているみたいだった

「おばあさん私の話変だった?」

「いやごめんなさい、別に疑っているわけではないの、」

「ねぇ鴎ちゃんしろはちゃんのご両親は10年前に亡くなっているの」

「!!」

「そんな!!しろはちゃんは一言も言ってくれませんでした、」

「まぁ言う必要無いと思っていたのかもね、そもそもあの子は他人に迷惑が掛かる事を酷く嫌うから」

おばあさんは溜息をついた

「ねぇ鴎ちゃん私あなたにお願いしたい事があるの?」

突然おばあさんは真面目な口調で言うものだからびっくりした

「どうしたんですか?私に出来る事ならいいですよ」

「しろはちゃんが困った事になったら鴎ちゃんあなたが助けてあげてほしいの」

?どうして私にそんなお願いするんだろう?

「それは私ではなく、島の子達にお願いしたほうがいいと思いますよ」

「あなたにはこれからあの島で不思議な体験をする事になるわ、もしかしたら、私とはあの時、初めてあったのでは無いのかもね」

「どういう事です?」

「あの島には大きな秘密がある、それはしろはちゃんがが担ってるわ」

「つまり?」

「しろはちゃんがもし私に関わらないでと言ったら積極的にアタックを繰り返して」

なんじゃそりゃ

「それはしろはちゃんを攻略しろと言ってるんですか」

私ギャルゲの主人公じゃないんだけど!!

「鴎ちゃんギャルゲもやるのねすごいね」

「これも一般教養の一つです」

ギャルゲまさか!してないよ!ホントだよ!!

「もしかして鴎ちゃんのベッドの下にはギャルゲの箱がいっぱいあるのね」

「ありません!!」

「つまりしろはルートに入るには、積極性が大事なの、嫌がられても、がんばってね」

嫌がられることならやめた方がいいと思うんだけど、嫌われる勇気か?

「大丈夫マップでしろはちゃんの顔を選べばそれだけでフラグが立つから」

「おばあさんの言っている事意味わからないんですけど」

おばあちゃんの言葉はメタ過ぎる

「渡りの人って知ってる鴎ちゃん」

「確かに島に外から長期で滞在する事を言うんですよね」

「そうね、なぜそう呼ばれてるかわかる?」

「うーん、渡りって渡り鳥の意味が強いと思うんです、環境の厳しいところから比較的過ごし安いところに移動するとかですか?」

「半分正解半分間違い、渡りの人はね、一定の場所に定住出来ずに各地を流浪生活を余儀なくされた人達がそう呼ばれたの」

「?どういうことです?」

「昔はね戦争や疫病や災害で住むところを失う人も多くて、各地を転々とする人も多かった、あの島ではそういう人達を歓迎していたの、救済を与えていたのね」

「そうなんですか」

「だけども、決していい影響もばかりではなく悪いものも取り込んでしまう、ねぇあそこに神社があったでしょ?」

「はい」

「あそこは鳴瀬神社、しろはちゃんの名字も鳴瀬でしょ

「ということはしろはちゃんは巫女さんなんですね」

「昔あの島では海の向こうから神様が連れてこられたの、そして島で崇められていた、人びとは海の向こうにはニライカナイがあると信じられて来たわ、神様がやって帰っていく」

「どうしたんですか?」

加藤のばーちゃんは私の両手を取った

「鴎ちゃん、しろはちゃんをお願いします」

まるで両親が娘をお願いしますと頼んでいるかのようだ

というより、私しろはちゃんをしろはちゃんの知らないところで攻略出来たすげぇや

「お母さん!!探したわよ」

突然病室のドアが開くと女の人がはいってきた

「おや?鏡子?今日来るんだっけ?」

「なにやってるのお母さん先生から絶対安静て約束したでしょう?」

「ごめんなさい鏡子、鴎ちゃんとおしゃべりに夢中になっていたわ」

「あら?」

「はじめまして九島鴎です」

「岬鏡子です、突然すみませんおばあちゃんが」

「いえ、私も楽しかったです、おばあちゃん凄く面白い話をしてくれました」

「さぁ戻るわよお母さん」

「はいはい、鴎ちゃん?もし島に戻って来たらお願いね、私はもう長くないから」

「お母さん!!そんなこと言わないで蔵はどうさするのよ?」

「あれ?あそこにあるものはもう鏡子の好きにしていいと言ったはずだと思うけど」

「いやよ、お母さんが生きている間は手をつけないと決めているの!」

「やれやれ頑固ねぇ、誰に似たのやら、まぁ私がいないほうが上手く行くかもしれないわね」

「お母さん!!」

「もういちいち反応しないの!わかったからすぐ戻るわ」

 

そのつぎの日から私は変な夢をみていた、

帽子を深々と被った女の子が近づいてくる、

「愛人2号こと鴎さんですね?」

「愛人?」

なにいってんだろうこの子、

「鴎さん貴女はこれから長いねむりにつきます」

女の子は淡々と喋っていく

「そうか私死んじゃうんだね」

「そうです、このままでは貴女は遠く離れたフィンランドで命を落とすでしょう」

「そうか私もっと冒険したかったなぁ、もっと友達と遊びたかったなぁ、恋愛もしたかったなぁ、私なんのために生きてきたの」

私は夢の中泣いた泣いて泣きじゃくった

「鴎さん」

女の子は私に近づいて私を抱きしめてくれた

ひとしきり泣いた後女の子は

「鴎さんにお願いがあります」

「もう破れかぶれだよいってみて」

「私のお母さんを助けてあげてほしいんです、そして偽りではなく本物の奇跡を起こしてください」

「どういうこと?」

「大丈夫わたしがその夢を叶えてあげます、鴎さんの夢もしかしたらお父さんはあなたが好きになるかもしれないけど、本物の愛人になったりしたら困るけど、力を貸してください、」

「わかりましたところであなたの名前は?」

「七海です」

すると七海は大きな羽を渡した

「この羽を使ってください強く願って下さいまだ間に合います、あなたも幸せになって下さいお願いします」

 

私は目を覚ました

「鴎鴎!!」

お母さんが泣いている必死に私を何度も何度も抱きしめできた

後日知ったのだがおばあちゃんと会話した次の日私は突然容体が急変し意識を失った、どうやら生死を分けるほどの危機的状況だったらしい、すでにここでは手に終えないので、外国へ入院をさせる手続きを済ましていたのだが、なんと目覚めると私の悪い病気は悉く全快したのだった

「まるで悪い憑き物が取れたようだ、奇跡だ」

お医者さんはびっくりしていた

「ですけどまだあまり体力がありませんので無茶だけはしないように、走るなんて事したら確実に貧血で倒れますよ」

「分かりました」

お医者さんは苦笑いをした

多分私の病気が治って心底嬉しいと思っているのだけど、私の様子を見て貧血で一回は倒れるだろうとでも考えているだろう

「鴎さんくれぐれも無茶だけは駄目ですよ」

「分かってますよ先生!しろはちゃんルートに行くんですから」

先生は首を傾げた

「ところで先生加藤おばあさん元気してる?最近ここに見ないから退院して島に戻って元気にしてると思うけど」

「おばあさんは加藤さんは先日お亡くなりになりました」

私はまるで頭を鉄パイプで殴られた感覚がした

 

私は泣いたの自分の個室に戻ってベッドに寝転んで、あのお茶目なおばあさんにもう会えないだと思って泣いた、すると私の枕の下に見たことないものがあった

そこにあったのは夢でみた大きな羽だった

 

 

 

 

 

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